1000万ヒットありがとう&ブログを引っ越します!
※2021年11月追記:新しいブログは諸事情により閉鎖しました。記事のアーカイブは残しているので、いつかどこかで発表できるようにします。
当ブログが1000万ヒットを達成しました!
このブログを始めたのが、2010年10月末。ほぼ丸6年かかっての1000万ヒットか……感慨深いですね。
これまで続けてこれたのも、読者の方々、ブログでコメントをしてくれる皆さんがいたおかげであります。本当にありがとうございます。
当ブログが1000万ヒットを達成しました!
このブログを始めたのが、2010年10月末。ほぼ丸6年かかっての1000万ヒットか……感慨深いですね。
これまで続けてこれたのも、読者の方々、ブログでコメントをしてくれる皆さんがいたおかげであります。本当にありがとうございます。
『君の名は。』9人の映画ファンたちによる熱烈ラジオレビューを公開しました!
またブログ更新サボっていたら、いつのまにか1000万ヒット間近になっていたよ!(挨拶)
なお、明日(あさってになるかも?)よりブログを引っ越し予定、新生となる当ブログにご期待ください。更新をもっとがんばるよ!たぶん
さてさて、去る9月23日、『君の名は。』を語る会というものを開催いたしました!
ものすんごく遅くなりましたが、ここではその内容を振り返ります。
~(第1部)『君の名は。』を全力で語る!~
ただただ『君の名は。』についてパッションをぶつけるコーナーです。
こちらの様子はラジオとして公開しました!
なかなか熱い内容となっていますので、『君の名は。』を観た方はぜひお聞きください。
※当然、『君の名は。』のネタバレ全開で語ってるのでお気をつけください。
※しかも『秒速5センチメートル』も思いっきりネタバレしています。
さらに今回は、以下の映画ブロガーも参戦していただきました。
・きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜のUCさん
・モンキー的映画のススメのモンキーさん
・チェ・ブンブンのティーマのche bunbunさん
本当におつきあいいただきありがとうございます!ちゃんとほら、こちらのブログもすんばらしいんだから読むように!
まあ何より、トップで語ったいただいたche bunbunさんの意見と、その場に時系列を完全に網羅したエクセルシートを持ってきた事実がすごすぎたよ。
そのエクセルシートは以下からダウンロードができます↓
<【時系列完全版】「小説君の名は。」「Another Side:Earthbound」で謎を補完してみたチェ・ブンブンのティーマ>
そして、自分が疑問に感じてた「月の形」をここで話題にして、みなさんにご意見をいただくことができました。
<雑すぎる絵
いただいた意見のおかげで(さらに5回を観たことで)以下の記事を書けたようなもんですよ。
<『君の名は。』深すぎる「15」の盲点 | シネマズ by 松竹>
※2ページ目から超ネタバレ注意。
※8000字超の考察記事です。
※ラジオで語った月の形については、この後に5回目を観たことでかなり記事が補完できました。
また、記事の項目の14.は、チェ・ブンブンさんのご意見を、ご本人の許可をいただき、反映しております。
みなさんには、この場で今一度、お礼を申し上げます。
あと立川シネマシティの『君の名は。』の極音上映は本当にオススメ。ぜひお近くにお住いの方は、2度目、3度目の鑑賞をこちらで。
↓以下からは『君の名は。』とは直接の関係がない、会の第2部を紹介
なお、明日(あさってになるかも?)よりブログを引っ越し予定、新生となる当ブログにご期待ください。更新をもっとがんばるよ!
さてさて、去る9月23日、『君の名は。』を語る会というものを開催いたしました!
ものすんごく遅くなりましたが、ここではその内容を振り返ります。
~(第1部)『君の名は。』を全力で語る!~
ただただ『君の名は。』についてパッションをぶつけるコーナーです。
こちらの様子はラジオとして公開しました!
なかなか熱い内容となっていますので、『君の名は。』を観た方はぜひお聞きください。
※当然、『君の名は。』のネタバレ全開で語ってるのでお気をつけください。
※しかも『秒速5センチメートル』も思いっきりネタバレしています。
※本作を観ておくと、『君の名は。』はより感慨深くなるんですよ。
さらに今回は、以下の映画ブロガーも参戦していただきました。
・きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜のUCさん
・モンキー的映画のススメのモンキーさん
・チェ・ブンブンのティーマのche bunbunさん
本当におつきあいいただきありがとうございます!ちゃんとほら、こちらのブログもすんばらしいんだから読むように!
まあ何より、トップで語ったいただいたche bunbunさんの意見と、その場に時系列を完全に網羅したエクセルシートを持ってきた事実がすごすぎたよ。
そのエクセルシートは以下からダウンロードができます↓
<【時系列完全版】「小説君の名は。」「Another Side:Earthbound」で謎を補完してみたチェ・ブンブンのティーマ>
そして、自分が疑問に感じてた「月の形」をここで話題にして、みなさんにご意見をいただくことができました。

いただいた意見のおかげで(さらに5回を観たことで)以下の記事を書けたようなもんですよ。
<『君の名は。』深すぎる「15」の盲点 | シネマズ by 松竹>
※2ページ目から超ネタバレ注意。
※8000字超の考察記事です。
※ラジオで語った月の形については、この後に5回目を観たことでかなり記事が補完できました。
また、記事の項目の14.は、チェ・ブンブンさんのご意見を、ご本人の許可をいただき、反映しております。
みなさんには、この場で今一度、お礼を申し上げます。
あと立川シネマシティの『君の名は。』の極音上映は本当にオススメ。ぜひお近くにお住いの方は、2度目、3度目の鑑賞をこちらで。
『君の名は。』立川の極音上映行ってきました。すんばらしい。セリフが全身に響きわたる感じ。「キーン!」のときの音がぜんぜん違う!「キーン!」のときの音がぜんぜん違う!(大切なので2回)
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
『君の名は。』立川の極音上映で残念なことが。最前列の一番右で観たんだけど「音楽が右のスピーカーからしか聞こえない」現象が起きた。観た後は右耳だけがぐわんぐわん。最前列真ん中あたりで観ていた友人は問題なかったので、つまり「極音上映は最前列の一番左と右は選ばないほう」がいい!
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
『君の名は。』立川の極音上映は最前列でも見やすいし、迫力満点ですのでおすすめ。極音上映は「音が思ったより大きくない」という不満も多いみたいなので、前のほうの座席を確保すればより幸せになれるんじゃないでしょうか。もちろん早めの予約をおすすめします。
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
↓以下からは『君の名は。』とは直接の関係がない、会の第2部を紹介
映画『アングリーバード』マッドなアクションがイカれすぎだぜ!(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
今日の映画感想は『アングリーバード』(原題:The Angry Birds Movie)です。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:いや、怒れよ!
あらすじ
浜辺でひとりで暮らす、太いまゆを持つ赤い鳥・レッドは嫌われ者だった。
ある日、村に素性の知れないみどりのブタたちがやってくる。レッドは彼らに不信感をつのらせるが……。
世界中で30億ダウンロードを誇る超大ヒットゲームの映画化作品、全米での興行成績もまずまず、だけど日本では10位スタートってどういうことなんですか?(回答者のいない疑問)
いやこれおもしろいんですよ?本作の魅力については以下にも書きました。
<『アングリーバード』はストレスを溜めている方は必見!『マッドマックス』並にイカれた(褒め言葉)映画だ! | シネマズ by 松竹>
いや本当、「怒りん坊の主人公の鳥が怒りの感情をコントロールして成長する話」なのかと思っていたら全然違ったのでびっくりですよ。
むしろ主人公が作中一番の常識人で、そのほかの鳥のほうが押し並べて性格が悪く、むしろ主人公に「怒れよ!」と言いたくなる内容なんだもん。
<むしろあんまり怒っていない主人公
この映画の欠点は、この主人公が周りから浮きまくるという展開がいくらなんでもストレスフルすぎるということ。
もちろんそれは物語上必要なものなのですが、くっそ性格が悪い鳥たちだけじゃ飽き足らず、途中から登場する見た目も行動も何もかもがウザい「みどりのブタたち」にはイライライライライライライライライラしました。
<300回くらいはぶん殴りたい
また、中盤までのギャグの半分くらいは、子ども向けにシフトしすぎてあんまりおもしろくはありません。
「伝説の鳥がおしっこをする」というシーンは予告編で見せすぎじゃないかなあ(本編でもおもしろくない)……あの予告のおしっこシーンのせいで客足が鈍ったのだと邪推してしまいます。
しかしそれらのストレスも終盤のための「溜め」。すべてを吹っ飛ばす、原作ゲームを大迫力の映像に仕上げた「巨大パチンコアクション」(しかもアホなくらいぶっ続く)には「YEAAAAAAAAHHHHH!」と叫びそうになりましたよ!(周りのお客さんに迷惑なので止めましょう)
<この後は超爽快!
これはスタッフのあたまがおかしいなあと心底思った(超絶褒めています)アクションばっかりだった『ペット』、および『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に匹敵する興奮がありました。いやマジで。
以下の本編映像も公開されたので、そのマッドっぷりをお楽しみください(若干ネタバレ注意)。
このアクションを予告で伏せていたのはネタバレ防止のための英断かもしれないけど、こっちを予告に使ったら観る人が増えたかもしれないなあ……。
そんなわけで、物語やキャラ設定に若干の物足りなさも感じなくはないですが、子どもはケラケラ笑いながら楽しめて、大人はマッドなアクションに興奮しつつもしんみりしたドラマにも共感できる、という理想的なファミリー映画です。
かなり万人向けの作品と言えるでしょう。
字幕版の上映が皆無なのは残念ですが、吹き替え版のクオリティは文句無しですよ。
そうそう、3D効果も抜群ですよ。ぜひ3D版を選択し空を飛ぶ爽快感をぜひ味わってください。
エンドロール後にもおまけがありますよ!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:いや、怒れよ!
あらすじ
浜辺でひとりで暮らす、太いまゆを持つ赤い鳥・レッドは嫌われ者だった。
ある日、村に素性の知れないみどりのブタたちがやってくる。レッドは彼らに不信感をつのらせるが……。
世界中で30億ダウンロードを誇る超大ヒットゲームの映画化作品、全米での興行成績もまずまず、だけど日本では10位スタートってどういうことなんですか?(回答者のいない疑問)
いやこれおもしろいんですよ?本作の魅力については以下にも書きました。
<『アングリーバード』はストレスを溜めている方は必見!『マッドマックス』並にイカれた(褒め言葉)映画だ! | シネマズ by 松竹>
いや本当、「怒りん坊の主人公の鳥が怒りの感情をコントロールして成長する話」なのかと思っていたら全然違ったのでびっくりですよ。
むしろ主人公が作中一番の常識人で、そのほかの鳥のほうが押し並べて性格が悪く、むしろ主人公に「怒れよ!」と言いたくなる内容なんだもん。

この映画の欠点は、この主人公が周りから浮きまくるという展開がいくらなんでもストレスフルすぎるということ。
もちろんそれは物語上必要なものなのですが、くっそ性格が悪い鳥たちだけじゃ飽き足らず、途中から登場する見た目も行動も何もかもがウザい「みどりのブタたち」にはイライライライライライライライライラしました。

また、中盤までのギャグの半分くらいは、子ども向けにシフトしすぎてあんまりおもしろくはありません。
「伝説の鳥がおしっこをする」というシーンは予告編で見せすぎじゃないかなあ(本編でもおもしろくない)……あの予告のおしっこシーンのせいで客足が鈍ったのだと邪推してしまいます。
しかしそれらのストレスも終盤のための「溜め」。すべてを吹っ飛ばす、原作ゲームを大迫力の映像に仕上げた「巨大パチンコアクション」(しかもアホなくらいぶっ続く)には「YEAAAAAAAAHHHHH!」と叫びそうになりましたよ!(周りのお客さんに迷惑なので止めましょう)

これはスタッフのあたまがおかしいなあと心底思った(超絶褒めています)アクションばっかりだった『ペット』、および『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に匹敵する興奮がありました。いやマジで。
以下の本編映像も公開されたので、そのマッドっぷりをお楽しみください(若干ネタバレ注意)。
このアクションを予告で伏せていたのはネタバレ防止のための英断かもしれないけど、こっちを予告に使ったら観る人が増えたかもしれないなあ……。
そんなわけで、物語やキャラ設定に若干の物足りなさも感じなくはないですが、子どもはケラケラ笑いながら楽しめて、大人はマッドなアクションに興奮しつつもしんみりしたドラマにも共感できる、という理想的なファミリー映画です。
かなり万人向けの作品と言えるでしょう。
字幕版の上映が皆無なのは残念ですが、吹き替え版のクオリティは文句無しですよ。
そうそう、3D効果も抜群ですよ。ぜひ3D版を選択し空を飛ぶ爽快感をぜひ味わってください。
エンドロール後にもおまけがありますよ!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
『高慢と偏見とゾンビ』原点にリスペクトしすぎ(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
今日の映画感想は『高慢と偏見とゾンビ』(原題:Pride and Prejudice and Zombies)です。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:マジメか!
あらすじ
18世紀のイギリス、その地では大量のゾンビがはびこっており、リジー(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹は少林寺拳法とナイフ術を駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていた。
ある日、リジーは大富豪の騎士であるダーシー(サム・ライリー)と出会うが、その高慢な態度にリジーは苛立ちをつのらせる。
ジェーン・オースティンによる名著『高慢と偏見』の物語にゾンビを登場させちゃった愉快な映画です。
この1行でもう紹介を終わってもいい気がします。
今回は、詳しい解説と見所を以下に書きました↓
<『高慢と偏見とゾンビ』をもっと楽しむための5つのポイント>
要するに、
本作はほとんど『高慢と偏見』まんまであり、
真面目な恋愛話に半ば無理やりゾンビがねじ込まれるのが楽しい、
『プライドと偏見』を観ておくとおもしろさが5割増しする
ということですよ!
さてさて、上の記事では存分に褒めたので(そんなに褒めていない気もするけど)で、こちらではちょっと残念だったことを書きます。
何より、ゾンビ映画なのに血しぶきや臓物がほとんど出てこないんですよね。
記事に書いた通り、B吸映画にせずに格調高く仕上げたのは本作の美点なのですが、やはり自分はアホアホグログロ悪趣味B吸ゾンビ映画のほうが好きなのだと再認識しました(身も蓋もない発言)。
展開も『高慢と偏見』をなぞりすぎるがあまり、パンチ力が足りません。
ゾンビ映画だったらこれもほしいなーあれもあるといいなーという希望が、メロドラマが主体であるために叶えられないんですよね。
それでいて、せっかく張った伏線が生かされていないところもあるし……もう少しハジけてくれてもいいんだけどな。
自分がこの映画で一番好きだったのは、ゾンビそのものではなく、豪華な衣装に身を包んだ女性たちがナイフを脚に忍ばせたり、女性たちのお茶会かと思っていたらライフルを磨いていたり、会話をしながらカンフーバトルをするといった狂った(超褒めています)世界観だったりします。
オープニングでの舞台説明は頭がクラクラするくらいアホらしい(超褒めています)ので最高だったぜ!
<この世界の常識
あ、そうそう、作中では日本語を話すシーンがひとつだけあるのですが、かなり高度なヒアリング能力が問われます。
まあ字幕はあるんだけど、それがなかったらマジで何言ってんだかわかんないよ。
そんなわけで、そこそこ以上にはおすすめ。
ゾンビ好きな男の子と、ラブストーリー好きな女の子の両方の需要を満たせるので、デートにもどうぞ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ すぐ終わります。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:マジメか!
あらすじ
18世紀のイギリス、その地では大量のゾンビがはびこっており、リジー(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹は少林寺拳法とナイフ術を駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていた。
ある日、リジーは大富豪の騎士であるダーシー(サム・ライリー)と出会うが、その高慢な態度にリジーは苛立ちをつのらせる。
ジェーン・オースティンによる名著『高慢と偏見』の物語にゾンビを登場させちゃった愉快な映画です。
この1行でもう紹介を終わってもいい気がします。
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今回は、詳しい解説と見所を以下に書きました↓
<『高慢と偏見とゾンビ』をもっと楽しむための5つのポイント>
要するに、
本作はほとんど『高慢と偏見』まんまであり、
真面目な恋愛話に半ば無理やりゾンビがねじ込まれるのが楽しい、
『プライドと偏見』を観ておくとおもしろさが5割増しする
ということですよ!
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さてさて、上の記事では存分に褒めたので(そんなに褒めていない気もするけど)で、こちらではちょっと残念だったことを書きます。
何より、ゾンビ映画なのに血しぶきや臓物がほとんど出てこないんですよね。
記事に書いた通り、B吸映画にせずに格調高く仕上げたのは本作の美点なのですが、やはり自分はアホアホグログロ悪趣味B吸ゾンビ映画のほうが好きなのだと再認識しました(身も蓋もない発言)。
展開も『高慢と偏見』をなぞりすぎるがあまり、パンチ力が足りません。
ゾンビ映画だったらこれもほしいなーあれもあるといいなーという希望が、メロドラマが主体であるために叶えられないんですよね。
それでいて、せっかく張った伏線が生かされていないところもあるし……もう少しハジけてくれてもいいんだけどな。
自分がこの映画で一番好きだったのは、ゾンビそのものではなく、豪華な衣装に身を包んだ女性たちがナイフを脚に忍ばせたり、女性たちのお茶会かと思っていたらライフルを磨いていたり、会話をしながらカンフーバトルをするといった狂った(超褒めています)世界観だったりします。
オープニングでの舞台説明は頭がクラクラするくらいアホらしい(超褒めています)ので最高だったぜ!

あ、そうそう、作中では日本語を話すシーンがひとつだけあるのですが、かなり高度なヒアリング能力が問われます。
まあ字幕はあるんだけど、それがなかったらマジで何言ってんだかわかんないよ。
そんなわけで、そこそこ以上にはおすすめ。
ゾンビ好きな男の子と、ラブストーリー好きな女の子の両方の需要を満たせるので、デートにもどうぞ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ すぐ終わります。
『ハドソン川の奇跡』究極の「時間」の演出とは(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
今日の映画感想は『ハドソン川の奇跡』(原題:Sully)です。
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:構成の力を思い知らされる「いぶし銀」な秀作!
あらすじ
2009年1月15日、真冬のニューヨーク。
ベテラン操縦士のサリー(トム・ハンクス)が操縦する旅客機に鳥が突っ込み、エンジンが停止状態になってしまう。
サリーはハドソン川での着水を試みるが……。
名匠の誉れ高いクリント・イーストウッド監督の最新作です。
本作は実際に起こったハドソン川での不時着水事故を題材にしているので、どうしてもその内容がネタバレしてしまっています。
しかも、機長が着水までの判断に要した時間はわずか208秒です。
この時点で本作は「パニック映画」というジャンルとして、2時間弱の映画としては成り立ちません。
しかしそこはイーストウッド監督。この題材でも、その作家性が如実に現れまくったすんばらしい映画に仕上がっていました。
何がすごいか、まずはその映画としての構成の力です。
本作では時系列をズラしつつ、「回想」として飛行機事故を映していきます。
そして、それぞれが同じ飛行機事故を描いているはずなのに、それぞれでまったくその印象が異なっているんです。
それでいて、印象が異なったとしても、あくまで映画が描いているのは主人公のサリー機長の内面です。
わずか96分のランタイムで、彼がどういう人物なのかを「徐々に」知っていくことができるこの構成の力には脱帽するしかありませんでした。
細かいセリフにもとても気が利いており、ひとつとして無駄なシーンはありません。
イーストウッド監督は83歳になってもなおも映画業界の最前線にいるお方であり、その作品には映画としてのおもしろさがギッキリと詰まっている、と認識を新たにした次第です。
また、イーストウッド監督作品は、『アメリカン・スナイパー』の評で書いた通り、英雄を単なる英雄として描きません(むしろ英雄が英雄であるがゆえに苦しんでいる)。
戦争映画でない本作でも同様で、サリー機長は「英雄」と書かれていた新聞を見てもいい顔はしません。
この点でもイーストウッド「らしさ」をはっきりと感じることができました。
言わずにはいられないのは、主人公のトム・ハンクスを始めとした俳優陣の「抑えた」一方での熱のこもった名演です。
副機長を演じたアーロン・エッカートとトム・ハンクスの掛け合いは「本当にこいつら昔からの仲良しなんだな」とさえ感じさせてくれました。
<このおじさんコンビ大好き!
じつは本作はイーストウッド監督とトム・ハンクスが初タッグを組んだ作品なんですね(けっこう意外)。
それにしても、トム・ハンクスは本当『プライベート・ライアン』『キャプテンフィリップス』に続き、「キャプテン」の役が似合うなあ。こうまで心優しく頼れるキャラばかり演じていると、そろそろゲスい悪役が見たくなりますね(無茶な注文)。
ちょっと話題になった、「神田の居酒屋に現れたトム・ハンクスの違和感のなささすぎる写真」であっても、いい人オーラが出まくっているんだもん。
そうそう、有名俳優以外でも、乗客一人一人にいたるまで、存在感のある演技をしてくれるのがうれしいですね。
あの「ゴルフに間に合わせるため、無理に搭乗した父と子2人」のキャラとか大好きだったもん。
なお、本作は事故を再現するため、マジでその事故が起きたハドソン川のほぼそのまんまの場所で撮影をしています。
さらに、フェリーの船長は、プロの俳優が演じているのではなく、本当に事故で救助をしていたその人だったりするのです(エンドロールの役名でも「HERSELE」「HIMSELF」、つまり本人役と書かれている人が多い!)
みんなが、この生還とサリー機長を讃える映画が製作されることを喜ばしく思っているんだなあ……素晴らしいことです。
なお、実在のサリー機長は、自身の業績を「ハドソン川の奇跡」と呼ばれることに拒否反応を示しています。
なぜかと言うと、「奇跡」という言葉は本来起こり得ないものであり、サリー自身がやったことは「最善」で確かな方法であったから。
邦題はこんなことになっちゃいましたが(仕方がない気もするけど)、本編ではそのプロとしてのサリー機長の判断を、ときに誠実に、ときには「疑わしく」描いていきます(←これこそがおもしろい!)
見終われば、サリーのやったことが「奇跡ではない」と明確に感じられることでしょう。
ちなみに、原題の「Sully」は主人公のニックネームそのままですが、動詞してのSullyには「傷つける」「誹謗中傷する」という意味もあります。
製作者がその意味をタイトルに込めたかは定かではないですが、どちらにせよこちらは映画の内容を的確に、シンプルに捉えたタイトルと言えるでしょう。
個人的には「クライマックスの演出はこうであってほしかった!」という不満はありますが、それ以外はもう文句のつけようもありません。
あくまで主題は人間ドラマですが、事故のシーンの迫力、その画としての説得力もものすごいので、ぜひ音響の整ったスクリーンで観ましょう。
地味な作風に思われるかもしれませんが、そのぶん映画としての魅せかた、上手さがよくわかる作品です。
小難しさはないので、大人はもちろん中・高校生の若者にも大プッシュでオススメです!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:構成の力を思い知らされる「いぶし銀」な秀作!
あらすじ
2009年1月15日、真冬のニューヨーク。
ベテラン操縦士のサリー(トム・ハンクス)が操縦する旅客機に鳥が突っ込み、エンジンが停止状態になってしまう。
サリーはハドソン川での着水を試みるが……。
名匠の誉れ高いクリント・イーストウッド監督の最新作です。
本作は実際に起こったハドソン川での不時着水事故を題材にしているので、どうしてもその内容がネタバレしてしまっています。
しかも、機長が着水までの判断に要した時間はわずか208秒です。
この時点で本作は「パニック映画」というジャンルとして、2時間弱の映画としては成り立ちません。
しかしそこはイーストウッド監督。この題材でも、その作家性が如実に現れまくったすんばらしい映画に仕上がっていました。
何がすごいか、まずはその映画としての構成の力です。
本作では時系列をズラしつつ、「回想」として飛行機事故を映していきます。
そして、それぞれが同じ飛行機事故を描いているはずなのに、それぞれでまったくその印象が異なっているんです。
それでいて、印象が異なったとしても、あくまで映画が描いているのは主人公のサリー機長の内面です。
わずか96分のランタイムで、彼がどういう人物なのかを「徐々に」知っていくことができるこの構成の力には脱帽するしかありませんでした。
細かいセリフにもとても気が利いており、ひとつとして無駄なシーンはありません。
イーストウッド監督は83歳になってもなおも映画業界の最前線にいるお方であり、その作品には映画としてのおもしろさがギッキリと詰まっている、と認識を新たにした次第です。
また、イーストウッド監督作品は、『アメリカン・スナイパー』の評で書いた通り、英雄を単なる英雄として描きません(むしろ英雄が英雄であるがゆえに苦しんでいる)。
戦争映画でない本作でも同様で、サリー機長は「英雄」と書かれていた新聞を見てもいい顔はしません。
この点でもイーストウッド「らしさ」をはっきりと感じることができました。
言わずにはいられないのは、主人公のトム・ハンクスを始めとした俳優陣の「抑えた」一方での熱のこもった名演です。
副機長を演じたアーロン・エッカートとトム・ハンクスの掛け合いは「本当にこいつら昔からの仲良しなんだな」とさえ感じさせてくれました。

じつは本作はイーストウッド監督とトム・ハンクスが初タッグを組んだ作品なんですね(けっこう意外)。
それにしても、トム・ハンクスは本当『プライベート・ライアン』『キャプテンフィリップス』に続き、「キャプテン」の役が似合うなあ。こうまで心優しく頼れるキャラばかり演じていると、そろそろゲスい悪役が見たくなりますね(無茶な注文)。
ちょっと話題になった、「神田の居酒屋に現れたトム・ハンクスの違和感のなささすぎる写真」であっても、いい人オーラが出まくっているんだもん。
トムハンクス馴染みすぎww
— イクイクさん (@ikkun_0115) 2016年9月16日
違和感全くないww pic.twitter.com/R1cpkj1vVp
そうそう、有名俳優以外でも、乗客一人一人にいたるまで、存在感のある演技をしてくれるのがうれしいですね。
あの「ゴルフに間に合わせるため、無理に搭乗した父と子2人」のキャラとか大好きだったもん。
なお、本作は事故を再現するため、マジでその事故が起きたハドソン川のほぼそのまんまの場所で撮影をしています。
さらに、フェリーの船長は、プロの俳優が演じているのではなく、本当に事故で救助をしていたその人だったりするのです(エンドロールの役名でも「HERSELE」「HIMSELF」、つまり本人役と書かれている人が多い!)
みんなが、この生還とサリー機長を讃える映画が製作されることを喜ばしく思っているんだなあ……素晴らしいことです。
なお、実在のサリー機長は、自身の業績を「ハドソン川の奇跡」と呼ばれることに拒否反応を示しています。
なぜかと言うと、「奇跡」という言葉は本来起こり得ないものであり、サリー自身がやったことは「最善」で確かな方法であったから。
邦題はこんなことになっちゃいましたが(仕方がない気もするけど)、本編ではそのプロとしてのサリー機長の判断を、ときに誠実に、ときには「疑わしく」描いていきます(←これこそがおもしろい!)
見終われば、サリーのやったことが「奇跡ではない」と明確に感じられることでしょう。
ちなみに、原題の「Sully」は主人公のニックネームそのままですが、動詞してのSullyには「傷つける」「誹謗中傷する」という意味もあります。
製作者がその意味をタイトルに込めたかは定かではないですが、どちらにせよこちらは映画の内容を的確に、シンプルに捉えたタイトルと言えるでしょう。
個人的には「クライマックスの演出はこうであってほしかった!」という不満はありますが、それ以外はもう文句のつけようもありません。
あくまで主題は人間ドラマですが、事故のシーンの迫力、その画としての説得力もものすごいので、ぜひ音響の整ったスクリーンで観ましょう。
地味な作風に思われるかもしれませんが、そのぶん映画としての魅せかた、上手さがよくわかる作品です。
小難しさはないので、大人はもちろん中・高校生の若者にも大プッシュでオススメです!
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓