いま、君が見ている 映画「グランド・イリュージョン」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:海のような広い心を持てば、きっと楽しめる!
あらすじ
とある4人が、マジシャンチーム「フォー・ホースメン」を結成した。
リーダーのダニエル(ジェシー・アイゼンバーグ)、メンタリストのメリット(ウディ・ハレルソン)、脱出マジックを得意とするヘンリー(アイラ・フィッシャー)、カードマジックの奇才ジャック(デイヴ・フランコ)で構成されたメンバーは、ショーでパリの銀行をこの場で襲ってみせると公言する。
そして彼らは見事に金を盗み出し、警察に逮捕される。
警察のローズ(マーク・ラファロ)とその相棒となったアルマ(メラニー・ロラン)は彼らに尋問をするが、そのトリックは見破れないままだった・・・
こりゃ面白い!おすすめです!
徹頭徹尾楽しめる痛快娯楽作でした。
本作は公の場でいとも簡単に金を盗み出してしまうマジシャンチームと、警察&マジックの種明かしをする男のバトルが描かれるというシンプルなプロットです。
マジシャンチームは警察を翻弄しまくり、まさにやりたい放題です。これが痛快でたまりません。
映画の魅力のひとつは美しいイリュージョンシーンの数々です。
カット割りやカメラワークもかなり大胆になっており、ぼうっと見ているだけでも楽しめます。
そのビジュアルの面白さは、主人公たち4人の人となりを紹介するオープニングからノンストップ。
彼らが行うマジックは「種明かし」をされてしまうのですが、その過程までもが映像の魅力に溢れています。
肉弾戦あり、カーチェイスもありとサービス精神が旺盛です。
テンポも抜群によく、退屈さとは無縁の勢いにワクワクが止まりませんでした。
まあ、はっきり言って主人公たちが行うマジックは「そりゃ無理だろ!」と思ってしまうトリックばかりですw
展開には強引さを感じますし、オチにもいろいろと納得できないところもあります。
リアリティや緻密に計算された脚本を期待するとガッカリすること必死です。
個人的に気になったのは、メンバーの一人がメンタリズムと称して催眠術をかけまくることでしょうか。
本作のアドバイザーには世界的マジシャンのデヴィッド・カッパーフィールドが、字幕監修には日本のメンタリストであるDaigoが名を連ねていますが、きっと映画を観て「こんなことできないよ」とツッコミを入れたに違いありません(超失礼)
しかしここは「すごいマジックを見てやるんだ!」と思わなきゃソンです。
「なんだよ、メチャクチャなトリックばかりじゃん」とシラケずに、数々のマジックとその種明かしを観て「うおー!こいつらすげー!」と興奮できる心の広さを持てば問題ありません。
少年のような心を持っている人ほど、きっと楽しめるでしょう。
キャストも豪華で、「ソーシャル・ネットワーク」のジェシー・アイゼンバーグ、「ダークナイト」の執事のおじいさんを演じていたマイケル・ケインやバットマンの片腕であったモーガン・フリーマンまで登場します。
ジェシー・アイゼンバーグはいままではオタクっぽい役を演じていることが多かったですが、今回は女性を簡単にオトすジゴロっぽくなっています。
早口でベラベラしゃべるそのキャラクターは変わっていませんが、雰囲気はぐっとお洒落になっているおかげで、十分にイケメンに見えます。
単純な娯楽作品ではありますが、しっかりとしたメッセージ性もあることも好感触です。
これから観る方は、警察のローズと、その相棒のアルマの会話に注目してみることをオススメします。
ちなみに本作の原題は「NOW YOU SEE MEE」です。
それはマジシャンが「こっちを見て」と相手の目を向けさせるマジックの常套句で、実際は「NOW YOU DON'T(ほら消えた)」と続きます。
しかしこの映画の「NOW YOU SEE MEE」の意味はそれだけではありません。
そのことばが示しているものは、終盤の展開できっとわかることでしょう。
観ている最中に彼らのトリックを予想してみるもよし、誰か黒幕なのかを推理してみるのもよし、ただ何も考えずに見るのもよいでしょう。
トリックのヒントをひとつ出すとしたら、作中でも言われている「ミスディレクション」があります。
目の前ばかりに気をとらわれずに、多角的に物事を見れば、そのトリックも見破れるのかもしれません。
(ただし、作中でトリックが明かされないままになっているマジックもあるのでご注意を)
「楽しかったね~」といい気持ちで劇場をあとにできる万人向けの作品です。
デートには大推薦です。
子どもも楽しめると思いますが、少しだけ性的な話題もあるのでご注意を(どぎついものではないです)。
「最近面白いマジックショーを見ていないな」と思う方は、是非ご覧あれ。
↓以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧下さい
~第1のイリュージョン:パリ銀行の強盗~
フォー・ホースメンはランダムに人を選び、その男にヘルメットをつけさせ、舞台中央の装置によりパリの銀行へとテレポーテーションさせたかのように見えました。
そしてその場所の金は掃除機のように吸い取られ、そのまま舞台に降って出てきたように見えました。
<降り注ぐお金
金庫の中の金が無くなっただけでなく、そこにはつい先ほど男に選んでもらったカードも残されていました。
一瞬でロサンゼルスからパリに人を送り、大金を盗み出すことができるのか?と問われれば、当然答えは「NO」です。
ブラッドリー(モーガン・フリーマン)はこれが「ミスディレクション」であると告げ、そのトリックを暴きます。
舞台のすぐ下にはパリの銀行を再現したセットがあり、男はそこに移動させられただけにすぎませんでした。
男はランダムに選ばれたかのように見えましたが、実は意図的なものでした。抽選に使ったボールをすり替えていたのです(カードもすり替えました)。
*オープニングのダニエルのマジックについて、以下の意見をいただきました。
> ダニエルのカードマジックのダイヤの7も、観客すべてがあのカードを覚えていたはず・・・絵札の連続する中に1枚だけシンプルな数字の札がはさまれていましたように思います。
これもランダムと思わせておいて、実は選ばせているのですね。
男にはあらかじめメンバーがそれぞれ「暗示(催眠術)」をかけてこの場に招待し、持っているクレジットカードにより銀行の場所も把握していました。
現金はどうしたかと言うと・・・なんと彼らはガチで現金輸送車を襲い、運転手を催眠術により操っていたのでした。
銀行に置いていた偽札が消えたのは、マジックでよく使われるフラッシュペーパーを偽札に使用して燃え上がらせたためでした。
<燃えカスも残りません
いやーしかし、催眠術って万能ですねー(棒読み)。
あとフラッシュペーパーを使うのはいいんですが、どうやってあのタイミングで燃え上がらせたのでしょうか。時限式の導火線が仕込まれていたとしか思うしかないですね。
~第2のイリュージョン:雇い主の金を山分け~
行ったのは「預金口座」のマジックでした。
メリットは観客の名前とその預金残高を次々に当てていきますが、「しかしそれは間違いです」とも言います。
次にスポットライトがあたったのは、彼らの雇い主・アーサー(マイケル・ケイン)の預金額でした。
<デカすぎるライト
そしてアーサーの預金額が少しずつ減っていき、その金額と同じだけ、名前を呼び上げた人々の(あぶり出しの紙に書かれた)預金額がプラスされます。
名前を呼ばれた人(観客全員)には共通点がありました。
それは大災害(おそらくハリケーン・カトリーナでのこと)の被害者であり、その保険をアーサーの会社にかけていたことでした。
そういえば、フォー・ホースメンがどうやってアーサーの預金を引き出したのかは謎のままでしたね(シャボン玉で宙に浮くトリックも)。
思い返すと、飛行機に乗ったときにダニエルはメンタリズムでアーサーの素性を当てようとしていました。
つまり、ダニエルは下手なメンタリズムをするとみせかけて、アーサーの個人情報を入手しようとしていたのではないでしょうか。
ダニエルが「ペットの名前は?あたりの『秘密の質問』は必要ないよ」と言うのは痛快でしたね。
警察のローズは「フリーズ!」と言って彼らを逮捕しようとしますが、事前に観客の12人に「『フリーズ』と誰かが言ったらクォーターバックに飛びかかる」という催眠術をかけていたので、まんまと4人は逃げおおせます。
ローズはその後もGPSを過信するあまり「自分で自分を追っていた」事態になります。
その醜態はテレビでも「お粗末」と言われる有様でした。
フォー・ホースメンが今回はtwitterやストリーミングも自由であると認めていたことも、こうしてテレビで報道させるためだったのかもしれません。
~第3のイリュージョン:さようなら、フォー・ホースメン~
警察はニューヨークの、フォー・ホースメンが一番はじめに集められたところに向かいます。
そこにいたのはジャックただ一人だけでした。
ジャックは警察と肉弾戦を繰り広げながらなんとか車で逃げますが、その道中で車を中央分離帯に乗り上げさせてしまい、死んだかのように見えました。
その後、警察たちは不自然にだだっ広い倉庫の奥にあったはずの金庫が無くなったことに気づきます。
フォー・ホースメンはまたも催眠術を警察のお偉いさんにかけ、金庫を移動するように命じていたのです。
警察は現金輸送車を取り押さえて、そこに訪れたアルマを逮捕しようとしますが、彼女はブラッドリーのもとで別行動をしているにすぎませんでした。
そして、金庫の中にあったのはバルーンアートの風船でした。
フォー・ホースメン(3人になったけど)は動画サイトで「ジャックの追悼」としてのショーを行うと宣言します。
警察はその後も身代わりに置いたマネキンに飛びつくなど相変わらず学習能力がない感じ(笑)でした。
3人はビルの屋上から身を投げ、そして札束へと身を変化させます。
<お札に変化する3人
しかしそのお札は、フォー・ホースメンのメンバーの顔が印刷された偽札でした。
今までのイリュージョンを見て、お金がもらえると期待していたお客たちはさぞがっかりしたことでしょうね。
本物はブラッドリーが駐車していた車の中に詰め込まれており、彼はそのために逮捕されてしまうのでした。
<これで逮捕されるというのも変な話
ブラッドリーは獄中で彼らのトリックを暴きます。
実はジャックは生きており、カーチェイスの最中に他の車と入れ替わったに過ぎませんでした(←無理だっつーの)。
身代わりの死体は安置所からパクっていました(←これバチあたりすぎるだろ)。
そしてジャックは、「巨大な鏡の部屋」になった倉庫の鏡をハンマーで割り、そこにまだ残されていた金庫の金をまんまと盗みだしてしまうのでした。
第2のイリュージョンで見せた「ネタばらし」も、フォー・ホースメンなりの「ヒント」だったのかもしれませんね。
<鏡の部屋に隠れていたウサギ
そしてフォー・ホースメンの真の目的、その黒幕は誰か?
それはブラッドリーの牢屋に訪れたローズが明かしてくれます。
~黒幕~
劇中であんだけ失態をさらしていたローズが、フォー・ホースメンを導いた張本人であるという事実はぶったまげました。
ローズがアルマのことを「第5のホースメンか?」と疑ったこと、ローズがアルマに彼らを撃たなかったことを咎めたこと、自身が最後にホースメンに向けて銃を撃ったこと、これらに必然性がないのが残念でした。
*以下の意見を頂きました
> 最後にフォーホースメンに発砲したという矛盾ですが、アルマと出会ったことによる誤算から生まれたものでしょう。ミースリードに従うはずがアルマによっていつしかアルマの為に捕まえようという気持ちが大きくなったのではないでしょうか。
100歩譲って、ローズがあんだけ彼らのマジックにハメられていたのは「あいつらのマジックに騙されてやろう」という心意気だったのかもな・・・とは思えましたけどね。
*以下の意見も頂きました
> ローズが黒幕というオチはタブーな結末だろと思いましたが、よくよく思い出せば、飛行機でアルマの隣の客の膝の上にカードあったり、取り調べで自分に手錠かかったり、伏線はありますね。
*もうひとつの意見もどうぞ
ローズは金庫のあった部屋に真っ先に飛び込んで捜査員たちを前に進ませなかったり、
炎上する車に真っ先に飛び込んだり、
ダストシュートに飛び込んで上から同僚に、撃たせないようにしたりとフォローしまくるなど、
「助手」の役をちゃんと演じていたと思います。
*さらに以下の意見もいただきました
> そして、1度目の鑑賞の時は気付かなかったのですが、4人が最初に集められた部屋の中の1輪のバラの花(ローズ)と、金庫の前で催眠術のオーケストラの演奏が始まった時に、音楽は聞こえないはずなのにローズが「ベートーベンのなんちゃらだ」って言ったのも、重要な伏線ですね。
> クオーターバックの「フリーズ」とオーケストラの「ストップ」というキーワードを発したのもローズでしたよね。
> FBIであるローズが自分に疑いがかからないようにするためには、あそこまで間抜けっぷりを自作自演する必要が確かにありましたね。なんせローズの携帯からパスワードが盗まれて金庫の情報が漏れていますから・・・
ローズが尋問室でダニエルに言われていた「誰よりも賢くなれ」ということばに「同意するよ」と答えたのはよかったです。
<ルールはこの「ナンバー1」しかありませんでしたw
フォー・ホースメンは、1年前に集められた場所にあった「図面」を見て、見ず知らずのマジシャンのために働くことを決めたようです。
エレベーターでヘンリーが「黒幕がどうであれ、私たちは刑務所に行くと考えると嫌になっちゃう」と語ったように、彼らがやったことは合理的ではありません。
しかし、ショーマンシップを持っていた彼らは、図面を見てそれをショーで見せたいという願望を抑えれなかったのでしょう。
最後に彼らはローズが用意していた「アイ(eye)」と称した、きらびやかなメリーゴーランドに招待されます。
アイ(ホルスの目というシンボルでもある)は古代エジプトに伝わる、究極のマジシャンの存在です。
~セーヌ川にて~
最後にローズとアルマは、パリのポンデザールで再び出会います。
セーヌ川にかかったその橋には、たくさんの「錠前」がかけられていました。
恋人たちは錠前に鍵をかけ、その鍵をセーヌ川に沈めることで永遠の愛を誓うのだそうです。
<錠前だらけの橋
アルマは以前、ローズにこの場所が「現実と魔法が交錯する場所」であると言っていました。
この場所でアルマとローズは「見つめ合い」、そして鍵をセーヌ川へ投げます。
セーヌ川にあるたくさんの鍵を見せながら、ダニエルの「今、僕たちは近づいてきた君を見ている。そこから何が見えるかな」とナレーションが聞こえるシーンで、映画は幕を閉じます。
~父から受け継いだもの~
ローズはショーの事故で死亡したマジシャン・シュライクを父に持っていました。
彼は保険を支払わなかった保険会社の社長のアーサー、粗悪品の金庫を売った会社に復讐をするため、12歳のころから計画をしていたようです。
(冒頭で映ったローズの部屋にも、シュライクのポスターが飾ってあったそうです)
(取り調べのシーンで、メリットはローズに父親の問題を抱えていると言っていましたね)
これはシュライクが「まだ成長していない木の中にカードを入れ、10余年たってからそのカードを取り出して見せる」というトリックを使ったことと同じ、気の長いものです。
ローズは確かに、父の性質を受け継いでいたのです。
その根気の強さはフォー・ホースメンも同じです。
彼らの準備期間はたったの1年ですが、その用意周到さはすさまじいものがありました。
~タロットカード~
フォー・ホースメンのメンバーは、招待のときにタロットカードを配られていました。
それは「アイ」へ通じる鍵でもありました。
4人に配られたカードは、それぞれ以下の意味が込められています。
ダニエルの「恋人」は合一、恋愛・性愛、趣味への没頭、浮気、調和、選択、楽観、絆、試練の克服
メリットの「隠者」は経験則、高尚な助言、秘匿、精神、慎重、思慮深い、思いやり、単独行動
ヘンリーの「女教皇」は繁栄、豊穣、母権、愛情、情熱、豊満、包容力、女性的魅力、家庭の形成
ジャックの「死神」は逆位置であれば再スタート、新展開、上昇、挫折から立ち直る
カードはそれぞれのキャラクターをあらわしているのでしょうね。
~NOW YOU SEE ME~
NOW YOU SEE MEには様々な意味が考えられます。
ブラッドリーが牢屋の中で、自身に復讐をしに来たローズの正体を「見た」こと、
最後にローズとアルマがお互いに「見た」こと、
そしてこの映画を見た観客が真実を「見た」こと・・・
この作品ではたびたび「近づくと、もっと見えなくなる」という、ミスディレクションを指したことばが使われていました(それはローズが黒幕である事実も示していたのでしょう)。
しかし、最後の「今、僕たちは近づいてきた君を見ている。そこから何が見えるかな」と、真実を知った観客にもっと見て(知って)ほしいと訴えているように感じました。
~信じること~
飛行機に乗っている途中、アルマはローズにトランプのマジックを出していました。
ローズは「マジシャンは嫌いだ、信じている大切なものを踏みにじる」と言い、アルマは「信じることは大切よ」と返しました。
(このとき、アルマはローズの示したカードを外し、ローズはそれにもかかわらず「当たっている」と言いました)
第3のイリュージョンのとき、アルマは「私を信じて、これもミスディレクションよ」とローズを導きました。信じたわりにはそのあと特に何もなかったけど。
ローズはフォー・ホースメンが飛び立ったのを見たあと、アルマに「予想は外れたけど、嬉しかったよ」と告げます。
父をマジックにより失ったローズは、マジックを確かに嫌っていたところがあったのでしょう。
しかし最後には、アルマを信用し、予想が外れ、マジックに騙されても嬉しかったと言うのです。
第3のイリュージョンで、フォー・ホースメンはこう宣言していました。
「マジックとは、計算された『騙す』ことです。人をそうして感動させます。
信頼なしに、マジックは成立しません」
マジックとは、観客の予想を覆す展開があるものです。
それは「信じること」がなければ、成り立ちません。
マジックにおける「騙される気持ちよさ」は、こういうところにあるのでしょう。
こういう騙され方であるなら、信じることも悪くはありません。
~エンドロール後?~
自分がこの映画を劇場で観たときは「エンドロール後のおまけ」はありませんでした。
しかし、本国で公開された時にはおまけがあったようです。
それが以下の映像です。
これは「もうひとつのエンディング」でもあるのでしょうね。
否定的な意見↓
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もっともマジッシャンの映画ですなんて表現すれば、モットみないかな?
事件を起こした犯人を追いかけると云う「小説」では、やっていけないルールがいくつかあって、それをこの映画は破っているので、犯人探しの気持ちで見ている観客は、「ナンノコッチャ」でした。
フェアな結論じゃなかったです。
とは言いながら、手早く、畳み込むように展開してゆくスピードは、なかなか鮮やかでした。
「おいおい!あの人の関係者を探すだろう」の意見も出ないほどの展開でした。
4Horse-Man大活躍でした。
中学生くらいだとむしろ最高に楽しめますよ!
ただしちょっとだけ性的な話題がある(どぎついものではないです)のでご注意を。
> フェアな結論じゃなかったです。
本当にそうですよね・・・
スピード感溢れる編集でも、ここは誤魔化しきれてなかったように思います。
先日、朝の情報番組でこの映画を紹介していたのですがそこで信じられないネタバレをしていました!
主人公たちがマーク・ラファロから逃げるシーンで催眠術が使われる…というシーンでしたが「実はここでかけられた催眠術が…ここで使われて見事逃走するんですね~!」とか言ってご丁寧に説明してくれました。
「なにネタバレしてくれてんの~!」と怒り心頭ですよ!
未鑑賞なのでこのシーンがどの程度重要なシーンなのか分かりませんがすごく損した気になりました。
最近は宣伝の特番や、ひどい時は予告編でもネタバレがあったりするのでホント気を付けないと!
この映画は予告からずっと期待しており、実際ハラハラする展開も多く見て良かった作品でした。ただ、最後のオチが一人の人間の単なる復習だった(見方を変えると、ただの逆恨み)のは非常に残念でした。
さて、今回ネタバレの文章を拝見致しましたが、一つ間違っているのではと思った所があったのでお尋ねします。
本文で、ローズの父親が、「まだ成長していない木の中にカードを入れ、10余年たってからそのカードを取り出して見せる」というトリックを使った、とありますが、このマジックは全然関係ないある一人の偉大なマジシャンの話だったのではなかったでしょうか?
一度しか見ておらず、また人の名前を覚えるのが苦手なので、私の勘違いであることも大いに考えられますが、一つ確認したくコメントを書いてみました。
最後に、エンドロール後の動画を貼って下さってありがとうございます!!
>
> 本文で、ローズの父親が、「まだ成長していない木の中にカードを入れ、10余年たってからそのカードを取り出して見せる」というトリックを使った、とありますが、このマジックは全然関係ないある一人の偉大なマジシャンの話だったのではなかったでしょうか?
>
> 一度しか見ておらず、また人の名前を覚えるのが苦手なので、私の勘違いであることも大いに考えられますが、一つ確認したくコメントを書いてみました。
ローズの父親=シュライクというマジシャンだと思っていたのですが、そうなのですか?
名前をひとまず追記しておきます。
> 「なにネタバレしてくれてんの~!」と怒り心頭ですよ!
> 未鑑賞なのでこのシーンがどの程度重要なシーンなのか分かりませんがすごく損した気になりました。
わりと笑えるシーンですね。
たいしたネタバレではないと思いますよ。
ローズが黒幕というオチはタブーな結末だろと思いましたが、よくよく思い出せば、飛行機でアルマの隣の客の膝の上にカードあったり、取り調べで自分に手錠かかったり、伏線はありますね。
最後にフォーホースメンに発砲したという矛盾ですが、アルマと出会ったことによる誤算から生まれたものでしょう。ミースリードに従うはずがアルマによっていつしかアルマの為に捕まえようという気持ちが大きくなったのではないでしょうか。
> ローズが黒幕というオチはタブーな結末だろと思いましたが、よくよく思い出せば、飛行機でアルマの隣の客の膝の上にカードあったり、取り調べで自分に手錠かかったり、伏線はありますね。
そういえばそんなシーンありましたね。確かにローズがしたっぽいことです。追記します。
> 最後にフォーホースメンに発砲したという矛盾ですが、アルマと出会ったことによる誤算から生まれたものでしょう。ミースリードに従うはずがアルマによっていつしかアルマの為に捕まえようという気持ちが大きくなったのではないでしょうか。
なるほど!これも追記させてください。ありがとうございます。
いやあ、金庫のあった部屋に真っ先に飛び込んで
捜査員たちを前に進ませなかったり
炎上する車に真っ先に飛び込んだり
ダストシュートに飛び込んで上から同僚に
撃たせないようにしたりとフォローしまくる
「助手」の役をちゃんと演じていたと思いますよ
> いやあ、金庫のあった部屋に真っ先に飛び込んで
> 捜査員たちを前に進ませなかったり
> 炎上する車に真っ先に飛び込んだり
> ダストシュートに飛び込んで上から同僚に
> 撃たせないようにしたりとフォローしまくる
> 「助手」の役をちゃんと演じていたと思いますよ
確かに!このまま追記させてください。
かなり昔に紅茶きのこが流行り、親が作っていた情景がおもいうかび笑いで吹き出してしまいました、今後も活躍ください、、
素敵なマジックだけでなく、非暴力で悪役をギャフン!と言わせる快感まで味あわせてくれるし、老若男女に勧められる文句の付けようが無い痛快娯楽作です!!
> 素敵なマジックだけでなく、非暴力で悪役をギャフン!と言わせる快感まで味あわせてくれるし、老若男女に勧められる文句の付けようが無い痛快娯楽作です!!
ほんとう万人にすすめられる映画だな~と思いました。
毒親育ちさん、コメントに最近返信できていなくてすみません。しっかり読んでいますよ。
私などにかかずらう時間があっても、もっと素敵な傑作や突っ込み所満載なデストロイ作をご覧になって紹介してください!
「まだ成長していない木の中にカードを入れ、10余年たってからそのカードを取り出して見せる」というトリックは、間違いなくローズの父のシュライクのマジックでした。アルマのセリフにもはっきり出ていましたし、最後のメリーゴーラウンドの公園に「シュライクの木」という表示もありましたしね。
今日2度目の鑑賞でしたが、オープニングのダニエルのカードマジックのダイヤの7も、観客すべてがあのカードを覚えていたはず・・・絵札の連続する中に1枚だけシンプルな数字の札がはさまれていましたように思います。
そして、1度目の鑑賞の時は気付かなかったのですが、4人が最初に集められた部屋の中の1輪のバラの花(ローズ)と、金庫の前で催眠術のオーケストラの演奏が始まった時に、音楽は聞こえないはずなのにローズが「ベートーベンのなんちゃらだ」って言ったのも、重要な伏線ですね。
クオーターバックの「フリーズ」とオーケストラの「ストップ」というキーワードを発したのもローズでしたよね。
FBIであるローズが自分に疑いがかからないようにするためには、あそこまで間抜けっぷりを自作自演する必要が確かにありましたね。なんせローズの携帯からパスワードが盗まれて金庫の情報が漏れていますから・・・
> こんばんは!
> 「まだ成長していない木の中にカードを入れ、10余年たってからそのカードを取り出して見せる」というトリックは、間違いなくローズの父のシュライクのマジックでした。アルマのセリフにもはっきり出ていましたし、最後のメリーゴーラウンドの公園に「シュライクの木」という表示もありましたしね。
勘違いでなくてよかったです。
> 今日2度目の鑑賞でしたが、オープニングのダニエルのカードマジックのダイヤの7も、観客すべてがあのカードを覚えていたはず・・・絵札の連続する中に1枚だけシンプルな数字の札がはさまれていましたように思います。
これもランダムと思わせておいて、実は選ばせているのですね。
> そして、1度目の鑑賞の時は気付かなかったのですが、4人が最初に集められた部屋の中の1輪のバラの花(ローズ)と、金庫の前で催眠術のオーケストラの演奏が始まった時に、音楽は聞こえないはずなのにローズが「ベートーベンのなんちゃらだ」って言ったのも、重要な伏線ですね。
> クオーターバックの「フリーズ」とオーケストラの「ストップ」というキーワードを発したのもローズでしたよね。
> FBIであるローズが自分に疑いがかからないようにするためには、あそこまで間抜けっぷりを自作自演する必要が確かにありましたね。なんせローズの携帯からパスワードが盗まれて金庫の情報が漏れていますから・・・
あー!確かにバラの花があったかも!(すっかり失念していました)。
追記させてください!