守ってくれていた 映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:セーブポイントないの?
あらすじ
近未来の地球。侵略者“ギタイ”と人類は激しい攻防を続けていた。
期せずとして“初年兵”として戦場に送られたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、すぐに命を落とす。しかし、彼の目の前には1日前の光景が広がっていた……
タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返すケイジは、“戦場の雌犬”と呼ばれるリタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会うのだが……
「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督最新作です。
日本人にとってうれしいのは、本作が日本の小説家・桜坂洋による同名のライトノベルを原作としていることです。
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ジャンルはSFであり、ループもののひとつ。名作「恋はデジャ・ブ」をはじめとして、同じ時間を何度もくり返すという作品はこれまでに何度も作られていますが、本作はその時間を人間とエイリアンとの死闘の最中という世界観に落とし込んでいるのがユニークです。
しかも1日がくり返してしまう“スイッチ”は「死ぬ」こと。この映画のルールは「死んだらはじめからやり直し」なのです。
多くの人が、まるでテレビゲームのようだと思うことでしょう。
ビジュアルは「ギアーズ オブ ウォー」や「HALO」に似ていると言われていますし、「ドラクエ」の堀井雄二や「メタルギア」小島秀夫といったゲームのトップクリエイターが大絶賛していたりします。
自分はこの映画を「昔のやたら難易度が高いファミコンゲーム」っぽいと思いました。
“何度も死んで突破口を見つける”なんて、「魔界村」や「魂斗羅」のそれではありませんか。
しかもこのゲームは“ゲームオーバーになったら1面からやり直し”。魔界村はコンテニュー制ですし、魂斗羅には“その場復活”システムがあるので、難易度はそれよりも上かもしれません。
マゾい難しさがあるゲームが好きな人にとって、きっと気に入ることでしょう。
※「デモンズソウル」っぽいというコメントをいただきました。
映画でも小畑健が作画を手がけたマンガ版でも、その基本となる「ゲームっぽい雰囲気」はしっかり踏襲されていました。
![]() | 小畑 健 460円 powered by yasuikamo |
<コチラで試し読みができます>
このマンガ版はかなり原作に忠実であり、原作ファンにとっては大納得の内容でしょう。
しかし、映画版は原作とぜんぜん違います。
あまりネタバレしていない範囲での原作orマンガと、映画との違い
・主人公は原作は少年兵だったけど、映画版ではおっさん(トム・クルーズだからね!)
・原作はクールでストイックな作品だったけど、映画版では笑えるシーンも満載
・主人公のまわりのキャラ設定がぜんぜん違う
・映画の主人公がループする回数を数えない
・ヒロインとの出会い方、キャラもかなり違う
・くり返す1日の描写もぜんぜん違う
・敵の名前が映画では「mimic」になっている(字幕では“ギタイ”。意味するところは同じ)
・原作にあった“日本”を感じさせるエピソードは、映画では違ったかたちでちょっとだけ出るのみ
ここまで変わると、原作への冒涜だとかせっかくの原作のよいところを殺してしまっているとかいろいろ言われそうですが、ご安心を。
本作はその改変がものすごく上手く、ハリウッドの娯楽映画のテイストにあわせるのはもちろん、むしろ原作よりも優れていると感じた部分も多かったのです。
おっさんのトム・クルーズが“初年兵”として戦場に行く流れはごく自然ですし、1日をくり返すことを生かしたギャグにはキレがあります。
変更を加えつつも原作をしっかりリスペクトした面も見られます。
個人的に、映画の原作とのもっとも大きな違いは、主人公がループする回数を数えないことだと思います。
原作では主人公のループする日にちが増えるたびに絶望感や疲弊が増していくという効果がありましたが、映画であえて回数を数えないということをしっかり展開に生かしています。
その展開がどういったものなのかは、ぜひ映画を観て確認してほしいです。
あとね、原作にはメガネで三つ編みで童顔でドジッ子というこの世のあざとさを集合させたような萌えキャラ“シャスタ”が登場しているのですが……

これが映画だとどうなったかと言うと、こんな感じです。

あんまりだよ。
※<こういう気分にもなる>とコメントをいただきました
いやーそりゃーハリウッド映画でドジッ子少女が出てくるのは違和感あるかもしれないけどさー、観たかったのは三つ編みであってオヤジのヒゲじゃないって言うかさー。
ちなみに、映画版の原題は「Edge of Tomorrow」。
edgeの意味は「刃、へり、危機」。
“明日の(必ず訪れる)危険”を意味するこのタイトルにも、とても味があります。
しかし、自分は原作ままのタイトル「All You Need Is Kill」のほうが好きです。
このタイトルの元ネタは、ビートルズの名曲「All You Need Is Love」で間違いないでしょう。
この曲のタイトルが「愛こそすべて」なら、こちらのタイトルは「殺すこと(獲物)がすべて」です。
※killは、Linuxコマンド集の“kill”(プロセスおよびジョブを強制終了する)も示しているのではとコメントをいただきました。
All you need is loveの歌詞にはこうあります。
No one you can save that can't be saved.
助けらない人を救おうったって無理な話さ
これって、主人公とヒロインの関係を皮肉っているように思えるのです。
原作では主人公とヒロインの関係がとてもウェットで切ないのですが、映画ではギャグも交えて人間関係をサラッと描いている印象でした。タイトルを変更したのは、作風が変化したためだったのかもしれませんね。
兎にも角にも、これはおすすすめです。
「ミッション:8ミニッツ」ほどの理路整然とした巧みさはないまでも、そこはアクションとアイデアといい意味での“軽さ”が存分にカバーしています。
また、本作は3D版を十分におすすめできます。
主人公が戦闘機から落下するときのライブ感はかなりのもの。戦闘の迫力を期待しても裏切られることはないでしょう。
齢50を超えたトムさまの相変わらずのカワイさを堪能したい方、テレビゲームが大好きな方、子どもから大人まで楽しめる一本。四の五の言わずに、ぜひ劇場へ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
~ループしまくり~
映画版で秀逸なのは、主人公のケイジを“広告代理店あがり(軍の広報担当)の戦闘経験なしの予備員”としていること。
将軍に強制的に戦闘への参加を命じられ、いい年して初年兵になり、そこから成長していくという展開に説得力があります。
スタート地点は主人公・ケイジが軍事基地で目を覚ましたとき。ここからケイジは数えきれないくらいの同じ1日を、くり返し体験します。<いつもここから
・1周目
理不尽な状況なまま戦闘に参加。安全装置を外せないまま、ギタイの体液を浴びて絶命。<なぜか日本語表示
・2周目
ヒロインにバッテリーを奪われる
・3周目
ケイジ「これから起こることを知っているんだ!みんな信じろ!」と訴える→ガムテープで口を塞がれて強制的に戦闘に参加。
・4周目
ヘリの墜落で死んだ仲間をタックルで助けてあげる
・5~6周目
横から戦車に体当たりされて死亡。<走っていると
<横からアタック(ヘルメットがふっとぶ)
・7周目
ヒロインを助け、「目覚めたら私を探して」と言われる
・8周目
腕立てふせの罰を受けながら、隙を見て戦車の下にごろごろ転がろうとする→轢かれて死亡。ファレウ曹長「なんというアホだ」。
……この主人公よく心折れないよね。
初見殺しにもほどがあるゲームだなあ。
~強制リセット~
ケイジは何とか“戦場の雌犬”ことリタと戦闘前に出会うことができます。
リタはその昔、自身も過去の戦闘でループしていたことを語ります。
リタがループしていた戦闘では人類は勝利しましたが、それも勝てると思わせて誘い込むギタイの戦略でした。
カーター博士は、ギタイには“オメガ”という核とも言える存在が存在していること、ケイジは“アルファ”というギタイの体液を浴びたために、ギタイの能力を保有してループするようになったのだと説明します。
ケイジができることは死に続け、“オメガ”のビジョンを見て、その場所をつきとめること。
リタによる、ケイジの大特訓がはじまるのですが……<体当たりされてふっとぶケイジ
<まだ動けます!
<骨折しているわね
<リセットするわ
<強制リセット
なんと、ケイジはケガをしてしまうとヒロインに強制的に殺され、“やり直し”をさせられてしまうのでした。ひでえ。
テレビゲームでも、完璧にクリアできないとすぐにリセットボタンを押してやり直す人っているよね……
その後にちょっとずつ死にながら、そのたびにリタと“つぎに死なないための作戦”を考えるのもゲーム的ですね。
~レベルアップしすぎ~
そんな感じでゲームをやり込んだ……じゃなかった、鍛えられたケイジはめちゃくちゃ強くなっていきます。
<before><装着したことあるか?
<何度かあるかも?
<after><お前ヘルメットは?
<邪魔だ!
なんか態度まででかくなっていますね。
もちろん戦闘でも彼は一目置かれます。<あいつ本当に初年兵?
ほかにも、ケイジが腕立ての原因&罰から逃げたのが気に入らない仲間はケイジに食ってかかるのですが、ケイジは軽~く避けます。
もうひとりの仲間は強過ぎるケイジを見て「腕立て、大歓迎」と受け入れました。もはや、やっていることはイヤなチンピラですね。
~何度目のループ?~
終盤、ケイジは倉庫でリタにコーヒーを入れてあげます。
リタは「コーヒーなんて奇跡」とつぶやくのですが、ケイジは「砂糖は三杯いるんだよな」と、リタの要望を知っていたかのようなことを言いました。
じつはこの倉庫に来たことも、ケイジがすでに体験していたことだったのです。
これにはやられました。
この倉庫の出来事は、観客にはじめて提示されたシーンです。
観客はいままでケイジと同じように何度も同じ日をくり返し見てきたと思っていたのに、ここではリタの視点になり、リタから見たケイジが、どのように感じるかを教えてくれるのです。
前述したとおり、映画版のケイジは何度ループしたかは数えていません。
これは映画のトリック。すべてのループが描かれていると思いきや、じつは省略がされていたー
それを気づかせないために、あえて回数を数えてはいなかったのでしょう。
この後に死に際のリタが、いままで教えていたなかった“ローズ”というミドルネームを教えたのは、ケイジが何度もくり返して自分を救おうとしてくれたことを知ったからなのでしょう(その直前には、「あなたには関係ない」とあえて突っぱねるようなことも言っていました)。
ケイジが(「そんなことぜったいにしゃべらない」と言っていた)リタの元恋人を知っていたのは、以前のループで、ケイジが同じようにリタを救おうとし、死に間際のリタから聞いたことだったのかもしれませんね。
もうひとつ優れていたのが、この後のループでケイジがリタに話しかけるのをやめ、仲間に「死人がスーツ着ているぞ」といつもどおり茶化されたとき、「ああ、死人が着てるさ」と答えたこと。
ケイジはこのときヘリに潰される仲間も見捨てています。はじめて自暴自棄になった、ケイジの哀しさがあらわれていました。
ちなみに、原作でもコーヒーがとても重要なアイテムとして登場しています。
映画とは違った描かれ方であり、強い印象に残るものでしょう。ぜひ、読んでいただきたいです。
~もう、ループできない~
「じつはループしていたけど、観客はそれを知らない」ことを生かしていたシーンはほかにもありました。
それはケイジが軍隊に忍び込んだときのこと。(ここで観客ははじめて体験するけど)ケイジは軍人が振り向くかといった行動パターンを読み、将軍の部屋に見つからずにたどり着きます。
さらに、将軍にかかってきた電話や秘書のプロフィールを“予知”して自分がループしていることを信じさせるのです。
オメガに対抗する武器を手に入れたケイジは、リタにどうなるのと問われ、「新しいステージだ」と答えまえました。
今作の字幕は悪名高い戸田奈津子さんが担当しているのですが、「リセット」「なんというアホだ」「腕立て、大歓迎」「新しいステージ」と、なかなかキレのある意訳がされていていい感じですね。
そんなこんなでループを有効活用しまくっていたケイジでしたが……なんと、車が横転して気を失った後、輸血をされたためにループする能力を失ってしまいます。
これは映画オリジナルの描写。いままではどれだけ死のうが生き返ることができたので緊張感はまったくありませんでしたが、“死んだら終わり”という事実をいきなりつきつけられるのです。
原作ではループを脱出することが“目的”だったのですが、映画ではループが(ギタイを倒すための)“手段”となっているため、このような改変ができたのでしょう。
~ラストバトル~
ループができなくなったケイジは、いままで得てきた仲間たちの情報を示し、自分のしてきたこと、ループしてきたこと、オメガという敵の中枢の存在を知らせます。
最後の戦いの舞台は、水浸しになったルーブル美術館でした。
仲間たちがつぎつぎと倒れ、ケイジが“つぎに起こること”を予測できない苦しい戦闘の中ー
リタは「あなたがいたからここまで来れた」とケイジにキスをし、ギタイたちのおとりになりました。
それは、ケイジがいままでのループの中で身を挺してリタを守ってきてくれたことに対する、恩返しでもあったのでしょう。
ケイジは捨て身で水の中のオメガに兵器を投げ込み、爆風に巻き込まれそうになり……背後にいたアルファの体液を浴びてしまいます。
※以下の意見をいただきました
最後に浴びた血はアルファではなくオメガであると思います。
何故そう思うか?
答えは最後のループにあるのではないでしょうか。
主人公ケイジと同じくアルファも死ぬとループする性質を持っていますが、
あくまでそれは主たるオメガの機能です。
そして、1日前にしかループ出来なかったケイジが、最後に2日前にループしました。
つまり、今までより強いループ力が発露された訳で、それはアルファの血ではなくオメガの血でしか成し得なかったと思います。
~エピローグ~
ケイジが目覚めるとー
そこはいつもの軍事基地の中ではなく、ヘリの上でした。
ラジオでは、謎の爆発がルーブルで起き、敵は戦闘能力を失ったと語られています。
オメガがいなくなったという事実は、ループを経てを継続しているようです。
ヘリには“将軍の広報担当”という、ケイジと似た肩書きを持つ女性がいました。
ケイジは将軍からいいように扱われるという運命からも、抜け出すことができたのでしょう。
“To The Victory”ということばが掲げられたリタの巨大なポスターは、変わらずにそこにありました。<すでに勝利しているけど
再びアルファの血を浴びたケイジは、再びループの能力を得て、“戦闘がはじまるはずだった日”へ戻ったのです。
しかし、その能力の大元のオメガはもういないということは、ケイジにとってこれが最後のループになるのでしょう。
基地では、小隊の仲間が「明日に何か新記録を作りたい」と楽しそうに話していました。
明日が来るからこそ、自分に自信をつけること、毎日を生きていけるという実感が得れるのかもしれません。
ケイジが“初めて出会う”リタを見つけ、ふっと笑ったところで、映画は幕を閉じました。
これからケイジは、戦場ではない場所でリタとどのように知り合っていくのでしょうか。
同じようにループを生き続けたふたりは、戦場でなくとも、きっとお互いを理解し合えるに違いありません(ケイジはリタのミドルネームや元恋人まで知っているし)。
ループの中で何度もリタを救おうとしていたケイジは、(All You Need Is Killというタイトルが示す通り)何度も“kill”することでループから抜け出し、本当の意味でリタを救うことができました。
相変わらずキツい態度のリタを見て、思わず笑顔になってしまうケイジ。文句なしのハッピーエンドです。
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何故にリタは自らの“リセット”能力が失われたことを悟ったのだろうか?
これは極めて大きな矛盾をはらんでいます。
“リセット”能力が失われているならば、当然、それっきり“リセット”は一度もしていない訳です。
しかし“リセット”しなければ“リセット”能力が失われたことに気付けない。
しかし、そもそも“リセット”能力が失われているならば“リセット”はできず、つまり絶対に悟れない。
劇中ではこれについての説明はなく、自分でも色々と考えてみましたが、しかし納得のいく答えは思い付きませんでした。
「“リセット”できない」ということは、この“ゲーム”に於ける大きな“縛り”であり、面白みを演出する上で重要な要素となるものなのですが、そのバックグラウンドが放られた状態であったため、かなり残念に思いました。
それ以外の色々。
> 3D
ニュース映像までもが微妙に3Dになっていたのはビジュアル的に面白い。
> 初見殺しにもほどがあるゲーム
ただ、アクションゲームかと思いきや、別ルートでも似たようなシーンがある等、AVGやRPGのような雰囲気も感じられました。
個人的には昔懐かしのゲームブックに近い印象。“ハマリ”確定になっているルートなどには、FFシリーズ(ファイナルファンタジーではなく英国のファイティングファンタジーのほう)のにおいがプンプンしました。
もう脳内には
一四
あなたは死んでしまった。
キャラクターシートからすべてを消してゲームをやり直すこと。 → 一へ進め
のメッセージが再生されまくりでした。
> コーヒー
コンピュータ繋がりとしてはJavaというジョークも含んでいるのだろうなぁ…などと考えてしまう訳ですが、それはさておき、ここはリタの類稀な推理力に驚かされるシーンです。彼女が、いかにこの“ゲーム”をやりこんできたか、その片鱗を窺わせたと感じました。
何故ならば彼女は、
・鍵は見付からないが、代わりにケイジはコーヒーを見付けてきた
・ケイジが砂糖の杯数を知っている
・何故かケイジは時間稼ぎをしている雰囲気を感じる
・そして矢張り捜しても捜しても鍵は出てこない
→ 出てこない? それとも そもそもここに鍵はない?
→ いや、出てこないのではなく、既にケイジが見付けている?
→ ということはケイジが隠し持っている?
→ ということはこのシーンは何度目なんだ…!?
→ ひょっとしてとっくに何十回も来ているのではないか!?
→ だったら尚更、鍵はもう見付かっているはず
→ 間違いない、鍵はケイジが隠している!
と考えているだろうと窺えるからです。
> ローズ
恐らくは彼女自身、この名前を知っていることに何らかの意味を込めていたのでしょう。
即ち「もし自分のミドルネームを知っているならば、それはハマリルートを見付けいる。だから相手を信じろ」というフラグにしていたのだと。
深読みすると、これはひょっとすると日本の博打(≒ゲーム)用語から来ているのでは?…などとも思ってみました。
「ローズ」とは「薔薇」のこと。転じてイカサマ用語では「仲間に情報をバラす」の意味に使われたりしています。これを「通し/サイン」などと言います。
リタは自分の名前を“バラす”ことで、ハマリを示す“サイン”に使ったのでしょう。
(余談ながら告げ口を意味する「チクる」は「口を使ったローズ」の隠語「チクローズ」から来ています)
日本のラノベ原作と聞き不安に思いつつ鑑賞しましたが、過去、洋物鬼ゲーに親しんだ身としてはなかなか面白く字幕→吹替えと2回見ました。
>ケイジに輸血をしていた女性軍人もいました。彼女は“将軍の広報担当”
…とのことで確認しましとところ、別人でしたよ
>将軍に強制的に戦闘への参加を命じられ、いい年して初年兵になるという展開に説得力があります。
私はこの部分に大変ひっかかりました
広報で兵士としての訓練もまともに受けていない少佐が
いきなり前線へ送られ指揮などされては多大な被害が出るだけでしょう。
部下に指揮をまかせるならOKですが、だったら前線へ送る意味がありません。
将軍を脅すやり取りが少しありましたが、それ以前に弱みを握って脅威と思われ亡き者にされそうになったという感じでもありませんでした。
一兵卒として送り込まれたのはあくまで逃亡企て命令違反で階級下げられた結果でしかありませんでしたから。
あと、コメントされてるシオンソルトさんの言われてる、リサの能力が失われているとどう知りえたかについて、はなはだ疑問でした。
ボーンシリーズのファンの身としては外すことの出来なかった一本。
3Dで観て正解でした……
最初はライトノベルを、それも海外で実写化と聞き不安だったのですが、どうやら杞憂だったようです。
めちゃくちゃ面白かった!トム様がカッコ良い!機動ジャケットがむせる!
原作の骨格となる要素のみを残し、それ以外は大胆に脚色したストーリー展開は、
原作既読者が観ても先が読めない、新鮮な気持ちで映画を観られたのではと思います。
昨今マンガ、小説の実写化が多くなってきましたが、こういう実写化は国内外問わず大歓迎です。
>“何度も死んで突破口を見つける”なんて、「魂斗羅」や「魔界村」のそれではありませんか。
自分はつい最近までプレイしていたデモンズソウルを連想しました。
「またここか…」となんど思い出したことかw
>絶望ってこういうことだなって思いました。
つまりこういうことですね。
http://www.geocities.jp/nexus_00jp/aynik.jpg
一瞬こんなキャラいたっけ?と呆気にとられました。
これはもう実写版のオリジナルキャラと割り切るしか……!
ちなみに食堂のレイチェルもバッサリカットされて軽い絶望感を味わった自分もいます。
まぁこのストーリーでは出る幕ないのは分かってますけどね…分かってますけど……!(血涙
>リタのリセット
自分はこういうことかなぁと自己補完していました。
①アルファの血を浴びたことでリセット能力を得る
②カーター博士とのやりとりで血を浴びたことで能力を得たと理解する
③怪我により出血と輸血を受ける
④血が入れ替わった?ことで能力を失ったと推測する
⑤同時にビジョンも見えなくなるため能力が失われたと判断する
……と言うことかなぁ、と。
ただこれではあくまで“推測”にとどまってしまい、
しかもリタのセリフ(少なくとも自分が観た吹替)では、
能力を失ったことを完全に“認識”してるようにも聞こえました。
リタのリセットに関しては少しもやっとしたところも残っていますが、
それ以外に関しては文句の付けようがないほど満足できました。
実写版機動ジャケットのフィギュア化はよ!
そういえば原作ではツンデレ美少女のリタですが実写版でのアマゾネス的なリタも素敵だと思います。
ケイジに「“あれ”は試したのか?」「何回くらい?」と聞かれて即行シミュレーターを開始するところとか。
想像以上にキツかったです(有野課長に感想を伺いたい・・・)
>シャスタ>メガネで三つ編みで童顔でドジッ子
アメリカもコミック界ではこうした女性の魅力が浸透して来たように思えるのですが、社会一般では、まだ「無能でダサいブス」か「ロリコンが自分が優位に立てると妄想する女性像」なのでしょうか・・・。
でも、ギーグなヒゲおじさんは萌キャラなの!?アメリカン乙女の皆様!?
>……この主人公よく心折れないよね。
「ミッション:8ミニッツ」のスティーブン大尉といい、こうした主人公達の責任感や忍耐力など超えているような強さに毎回感服させられます。
自分なら数回のゲームオーバーで、輸血してもらって自殺してしまいそうです・・・
>~レベルアップしすぎ~
将軍を脅迫して最前線行きを免れようとしてたヘタれが、歴戦の勇士の顔になっていくトム様が流石でした。
身体能力は上がらないのでパワードスーツを使いこなせるようになっていくという描写も良かったです。
>~エピローグ~
本当に良かった!飛び上がりたい程のハッピーウィンでハッピーエンドでした!!
敵が素早く動き、アイテムの数が減り、ボスが硬くなるなどの「地獄の裏面」のスタートとかやるような、ダグ・リーマン監督がドSでなくて本当に良かったです・・・
なんかマブラヴっぽいと思い調べたらオールユーのほうが先なのか
ループ物というのとヒロインのかんじは日本のラノベだなぁと思いました
関係ないけどビル・パクストンを久々に見ました
> >“何度も死んで突破口を見つける”なんて、「魂斗羅」や「魔界村」のそれではありませんか。
> 自分はつい最近までプレイしていたデモンズソウルを連想しました。
> 「またここか…」となんど思い出したことかw
それ追記させてくださいw
まだ未プレイですがあれはやってみたい。
> >絶望ってこういうことだなって思いました。
> つまりこういうことですね。
> http://www.geocities.jp/nexus_00jp/aynik.jpg
> 一瞬こんなキャラいたっけ?と呆気にとられました。
> これはもう実写版のオリジナルキャラと割り切るしか……!
> ちなみに食堂のレイチェルもバッサリカットされて軽い絶望感を味わった自分もいます。
> まぁこのストーリーでは出る幕ないのは分かってますけどね…分かってますけど……!(血涙
すばらしいネタ画像です!こちらもぜひ追記を……
思い出しながら読みましたが、時間の関係で2Dしか観られなかったので、時間を見つけて3Dを観たいです。
リタがループ能力を失ったことについて。
ケイジが能力を失ったとき、「能力が消えた、自分でわかる(感じる)」的なことを言っていたと思います。
なので、リタも能力が消えたのを感覚的に悟ったのではないかと解釈しました。
改めてトムの素晴らしさを感じた映画でした。
リタ役のエミリーも凄く素敵で、ファンになりました。
この映画が観られて、日本人で良かったです。
追記
~エピローグ~のところで、再びアルファの血を浴びた……と書かれているのを読んで気づいたのですが、あれはオメガの血だと思っていました(笑)
いつも楽しく拝見しております。
さて、私もレビューで気になった点が一つあります。
コメント欄のゼルさんと同じ意見ですが、
最後に浴びた血はアルファではなくオメガであると思います。
何故そう思うか?
答えは最後のループにあるのではないでしょうか。
主人公ケイジと同じくアルファも死ぬとループする性質を持っていますが、
あくまでそれは主たるオメガの機能です。
そして、1日前にしかループ出来なかったケイジが、最後に2日前にループしました。
つまり、今までより強いループ力が発露された訳で、それはアルファの血ではなくオメガの血でしか成し得なかったと思います。
・ループ能力の喪失を感じ取れるのならループ能力を取り戻す方法も研究するはず
・ループ能力はケイジとリタの2名が受け継ぐ可能性がある
・ループのポイントの設定は不明 日付毎の目覚めもあるので、将軍と出会った日にオメガ破壊まで行けばヘリで目覚める事もある
・今朝の謎の爆発はリタの部隊が行った可能性もある。またはその日にオメガを破壊したのでケイジの目覚めと共に爆発した可能性がある
アルファ・ループ能力が馬鹿なので、決められた通りにループ能力を発動させるとラストの展開になった
こんなところでしょうかね
不気味なほどのケイジの笑みは色々妄想できますが、そこは個人個人の思いに留めておいた方が面白いと思います
いい映画でした