これからの報い 映画『シン・シティ 復讐の女神』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:人を選ぶ映画の極致
あらすじ
シン・シティのならず者・マーヴは気に入らない大学生たちを血祭りにあげようとする。
ギャンブラーのジョニー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はロアークにポーカーで勝負を挑む。
私立探偵のドワイト(ジョシュ・ブローリン)は、別れた女房・エヴァ(エヴァ・グリーン)と再会する。
ストリップバーの看板ダンサーのナンシー(ジェシカ・アルバ)は、街の権力者・ロアーク上院議員(パワーズ・ブース)への復讐するチャンスをうかがっていた。
フランク・ミラーのビジュアル・ノベルを原作とした映画『シン・シティ』の9年ぶりの続編です。
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前作を観た人なら言わずもがな、本作の魅力はモノクロ基調+パートカラーのスタイリッシュな画、マンガ原作ならではの破天荒な展開、ハードボイルドな「男」の美学、グロ描写てんこ盛りなどに集約されます。
具体的にはそのへんの雑魚どもの首がスッパスッパ切れて、真っ白(モノクロだから)な血がぶしゃぶしゃ飛びます。
その残酷描写は「痛み」を感じさせないものであり、それをスタイリッシュにカッコよく(?)描くのですから、青少年の健全育成に大変悪いものとなっています。
自分は悪趣味なので、そんな「品行方正なんてくそくらえ!」な作風が大好きです。
グロというスパイスを用意しつつ、徹底して「男の生き様」を見せる物語に魅了されました。
前作『シン・シティ』は「この世界観が好きなやつだけついてこい!」という突き抜けっぷりと、観客を楽しませるための娯楽性を合わせて持っており、マイフェイバレット作品のひとつになりました。
本作でも前作でも特徴的なのは、いくつかのエピソードをつなぎ合わせたオムニバス・ストーリーになっていることです。
しかも、これらのエピソードは前作も含めて時系列がシャッフルされています。
※キャストも含めて、時系列についてはこちらにまとめました⇩
<『シン・シティ 復讐の女神』を観る前(観た後)に知っておくといい時系列>
本作では原作のエピソードふたつと、映画オリジナルエピソードのふたつで構成されています。
※原作の第1巻で、3話目の"A Dame to Kill For"を読むことができるそうです。
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このオムニバス方式も、好き嫌いが分かれるポイントです。
『マグノリア』や『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』などの群像劇ほど各キャラクターが絡むわけではありませんし、1本の長い物語を観たという満足感は得にくいかもしれません。
また、男の一人語り(ナレーション)がとにかく多いです。
これを「かっこつけ」と冷めた目で見てしまうか、「かっこいい!」と素直に思うかで『シン・シティ』という作品の評価が変わりそうです(自分は圧倒的に後者)。
前作は日本語吹き替え版(超豪華!)で観ると、より一人語りの格好よさが際立ったので、一度観たという方でもぜひ一度吹き替えで堪能してほしいです。
本作で日本語吹き替え版の上映がないのはちょっと残念だったなあ……。
そして……本作では、前作以上に人を選ぶ要素が多くなってしまっています。
その理由のひとつが、各エピソードの時間配分がバラバラで、かつ間延びしているようなシーンが見られたこと。
前作は3話のエピソードがそれぞれ等分に分かれていたような印象でしたが、本作ではそれぞれのエピソードが長かったり短かったりで、歪(いびつ)な印象を残します。
前作に比べるとそれぞれのエピソードの盛り上がりが少なく感じます。
物語がそれほど洗練されておらず、アクションの説得力にも乏しくなった印象です。
”作戦”などはほとんどありませんし、「なぜそれで勝つことができるのか」と納得しにくく、力でごり押ししているようでした。
また、本作の物語は単純な勧善懲悪ではなく、悪がうごめく街で血で血を洗う抗争がくり広げられ、復讐や怨念が渦巻くという、スカッと爽やかとはいかないものです。
本作では陰惨な面がパワーアップしており、とくにパワーズ・ブース演じる巨悪・ロアークの外道っぷりにはすさまじい嫌悪感を覚えました(そのことを目的としたキャラなのですが)。
ちなみに、エロ要素もそれなりに増えています。
そのほとんどはエヴァ・グリーンのおかげ。彼女は『ダーク・シャドウ』『300 帝国の進撃』で味をしめたのか、すっかりエロ美女要因にされていました。
そのハマりっぷりは他を寄せ付けない勢い。本作はエヴァ・グリーンを観る目的であれば大・大満足できるんじゃないでしょうか。
ここまで書いてきたように、本作は死ぬほど好き嫌いが分かれる内容です。
前作に比べると映画としての完成度は低いと思わざるを得ないので、とにかく観て!とはっきり言えないところもあります。
しかし、『シン・シティ』のグラフィック、雰囲気、ヤバさ(頭の悪い表現)はほかの映画にはない、唯一無二の魅力です。
「残虐なマンガ(ビジュアル・ノベル)をスクリーンで観る(しかも3Dで!)体験ができるのは今だけだ!」というだけで、自分はこの映画をおすすめしたくなるのです。
これからこの映画を観る人には、細かいセリフの妙と、そして原題および2話目のタイトルである『A Dame to Kill For』の意味を考えてみてほしいです。
dameとは女性を指すことばであり、「女神」も意味しています。
タイトルを訳するのであれば「女神のためなら殺す」となるのですが……観た後には、そのタイトルが奥深いものであると気づけるはずです。
↓以下、結末も含めてネタバレです。観賞後にご覧ください。
各エピソードごとに書いてみます。
〜Ep.1"Just Another Saturday Night"〜
心優しい野獣・マーヴが、ホームレスをいじめていた大学生をぶっ殺す話です。以上。
警察の車のフロントガラスに突っ込んで、両サイドから警官をぽいっちょするマーヴは男らしい(?)ですね。
マーヴが誰かを殴る口実を探していたり(後にマーヴは大暴れ)、オールドタウンに来た大学生を娼婦の仲間が攻撃したりする(後に瀕死のドワイトはオールドタウンに逃げ込める)のは、:Ep.3"A Dame to Kill For"の伏線になっていますね。
ちなみに、マーヴはコートのブランド名「バニーニ」をbunny(幼児語)と勘違いしてキレていました。
マーヴは「うさぎちゃん」と言われて怒っていたんですね。かわいいな。
「別の土曜の夜」というタイトルは、前作のEP.3"Yellow Bastard"とで、ハーティガン刑事とナンシーと再会した夜と同じ日であることを示しているのでしょう。
〜EP2."The Long Bad Night"(映画オリジナルエピソード)〜
ギャンブラー・ジョニーがポーカーでのし上がろうとしても、巨悪・ロアークの「権力」により無残にも破れる物語です。
本作で示されたのは、権力がジョニーの実力や運までをも踏みにじるということでした。
「幸運の女神」だった女性も殺され、3度もロアークにギャンブルで勝ったのに、娼婦の母親を侮辱されたうえに無残にも銃殺される……これほど後味の悪い話もないでしょう。
ロアークがジョニーの父親であったという事実は、EP4.でのとある皮肉にもつながっています。
※以下の意見をいただきました。
結果的にジョニーは撃ち殺されてしまいましたが、 これはジョニーの「勝ち」と言って良いと思います。
ロアークはEp.2でたびたび「力」と言う言葉を使ってます。
恐怖やら権力やら金がロアークにとって「力」だったのでしょう。
その「力」を以てジョニーに制裁を加えたロアークは勝った気でいたはずです。
しかしジョニーは屈するどころか再選を挑み、しかも二度目の勝利を手に入れました。
それに対してロアークがとった方法は殺害。
ロアークはジョニーが自分の「力」に屈さない存在だったが為に、殺害という手段をとったのでしょう。
実際ジョニーを撃ち殺したときのロアークの表情は怒りよりも焦燥とでも言うべき表情だった印象があります。
対するジョニーは撃ち殺されるその瞬間まで平静を保っていました。
死ぬその瞬間までジョニーは屈しなかった証明だと思います。
悲劇のギャンブラーだったジョニーでしたが、 巨大な「力」に臆せず立ち向かった姿にすっかり惚れました。
(そんな役を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットも超クールです)
エピソードが中断してEP3.へと移り、時間をかけたことにより、タイトルの「長い夜」をより強調するという効果がありました。
ダイナーで一文無しのジョニーを救ってくれた女性がレディー・ガガであったこと、ヤク中の闇医者がクリストファー・ロイドだったことにはびっくりしました。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクになんてことをやらしてんねん。
~EP3."A Dame to Kill For"~
私立探偵の男・ドワイトが悪女のエヴァに振り回される物語です。
1作目:EP.2"Big Fat Kill"の前日譚となっており、主人公のドワイトのほかに、"ゲイル"、"マヌート"、''ミホ''が両方のエピソードに登場しています。
マヌートは従順な執事だったのに、片目をマーヴにくりぬかれてからはマフィアの用心棒にならざるを得なかったんですね……気の毒な人だなあ。
ドワイトは、調査対象の不倫相手を助けたときには「俺の目の前では誰も殺させない」と言っていました。
「善と悪は切り離せない、それがモンスターだ」と語ったように、彼は自分の中の「悪」と戦い、「不殺」を地怒っていたようでした。
ドワイトはブルーのドレスのエヴァを見たときには「待つ甲斐があった」と言います。
エヴァはドワイトを"支配"します。「愛せないなら憎んで、許せないなら罰して」とセックスに誘いながら…
…
ドワイトは、共闘するマーヴに「あの女のためなら人を殺すんだろう(Dame to Kill For)?」と茶化されたりもしています。
ドワイトはすっかりエヴァを信じていましたが、じつは「夫殺し」のために利用されていたにすぎませんでした。
エヴァは、善良な夫を惨殺してしまったドワイトに向かって、「イカレているのは、私を信じる男よ」とまで言い放ちます。
さらに、夫のいる刑事までをたぶらかして自殺にまで追い込みました。
ドワイトは整形して用心棒になりすまし、昔の女・ゲイルと殺人兵器・ミホとともに、エヴァの屋敷に再び侵入します(ミホがジャンプしながらの弓矢攻撃や、回転切りで敵を殺しまくるのが悪趣味かつ痛快)。
追い詰められたエヴァは突如、執事のマヌートを撃ちました。
エヴァはドワイトと抱擁を交わそうとします。
ドワイトは「潤んだ瞳は愛に満ちていた」と思いつつも、エヴァを殺しました。
この前に、マヌートはエヴァのことを、こう言っていました。
「女神は愛人など作らない、作るのは奴隷だけだ」
「女神には逆らえない」
ドワイトがエヴァを殺したのは、彼女が男を支配する、恐ろしい女神であったからなのでしょう。
A Dame to Kill Forというタイトルは、エヴァという女神のために、エヴァという人間を殺したことを示しているのだと思います。
女神には逆らえない。だから、殺すしかない。たとえ、その昔に愛した人間であっても……
不殺の誓いをし、自分の中のモンスターと戦っていたドワイトが、この選択をするのは哀しいものがありました。
〜Ep.4"Nancy's Last Dance"(映画オリジナルエピソード)〜
ダンサー・ナンシーが、愛する刑事・ハーディガンを殺したロアークに復讐をする物語です。
原題の"A Dame to Kill For"が示しているのがEP3.であり、邦題の「復讐の女神」はこのエピソードを指しています。
ナンシーは復讐に躍起になっており、ロアークを撃てなかったときには「私は死んだ」とまで思っています。
幽霊となったハーティガンは「愛する者の苦悩をただ観ることが、本当の地獄だ」と失意に沈んでいました。
ハーティガンは、前作でナンシーのために自ら命を絶ったのに……。
ナンシーが自らの顔を傷つけるシーンは、とても観ていられませんでした。
ナンシーはマーヴと協力してロアークの屋敷に忍び込み、人を殺してしまいます。
やっとロアークのところにたどり着いても、返り討ちに遭い瀕死の状態になってしまいました。
窮地を救ってくれたのは、幽霊となったハーティガン。鏡に彼が写りこんだことにより、ロアークは油断したのです。
ナンシーはロアークを撃ち殺した後、「腐った街は、染まらないものを傷つける」とつぶやきます。
優しいマーヴはボロボロに傷つき(マーヴ自身がナンシーを「優しい」と呼ぶことが皮肉的)、
実力と運でのし上がろうとしたジョニーは無残にも殺され、
巨悪と戦ったハーディガンは自殺を選び、
ナンシーもまた復讐のために傷だらけになりました。
腐ったロアークの権力と、罪の街はこれほどまでに人を不幸にさせていたのです。
皮肉的なのは、ロアークが殺された息子(イエロー・バスタード)を額縁に飾り、「大切な息子だった」と弔っていること。
ジョニーもまた、ロアークの息子であったはずなのに……。
とても死んだだけでは許されないほどの悪・ロアークでしたが、ジョニーが死ぬ直前に「あんたに2回も勝った。噂はついて回る、あんたが死んだ後にもそれは続く」と言ってくれていたことが希望でした。
これから、ロアークの罪にはさらなる罰が下るのでしょう。それこそが罪の街での報いになるはずです。
参考↓
シン・シティ - Wikipedia
シン・シティ 復讐の女神 - Wikipedia
私の中で「グラップラー刃牙」の御老公が「ワシもじゃ!ワシもじゃヒナタカさんッッッ!!」と感涙しています!!
>マーヴが、ホームレスをいじめていた大学生をぶっ殺す話です。以上。
理由が正義でも仁義でもなく、ただ理由の無いムカツキのぶつけ所を探していただけというのが凄いですね。クズ学生達に「運が悪かったね・・・」的な同情をしたくなってきます。
でも、世の中同じような動機で「誰でも良かった」と何故か女性や子供や老人を襲う痴れ者に比べるとカッコ良く見えてしまう!
>〜EP2."The Long Bad Night"(映画オリジナルエピソード)〜
結局ロアーク郷はポーカーでは一度も勝っていない、ジョニーが一矢報いる事が出来た・・・と無理矢理納得したい程に悔しいです。
>ミホがジャンプしながらの弓矢攻撃や、回転切りで敵を殺しまくるのが悪趣味かつ痛快なら
華奢な女の子が日本刀で大の男を輪切りにしていくという漫画アクションをカッコヨクかつ残酷に再現してくれるのミホがまた観れて歓喜しています!
>ロアークの罪にはさらなる罰が下るのでしょう。
おそらく今後は太鼓持ちだった連中に掌返したように笑われ、後継者も居ない彼の帝国が散々に瓦解して行くでしょう。それを幽霊となって見る事しか出来ないという、ハーディガンと同じ苦しみを味わうのでしょうか・・・。
1作目を劇場で観られなかったため今回こそはと劇場で観て参りました。
事前にヒナタカさんの時系列詳細で予習した上での鑑賞だったので、ストーリーがスムーズに入ってきて助かりました!
>「あんたに2回も勝った。噂はついて回る、あんたが死んだ後にもそれは続く」
結果的にジョニーは撃ち殺されてしまいましたが、
これはジョニーの「勝ち」と言って良いと思います。
ロアークはEp.2でたびたび「力」と言う言葉を使ってます。
恐怖やら権力やら金がロアークにとって「力」だったのでしょう。
その「力」を以てジョニーに制裁を加えたロアークは勝った気でいたはずです。
しかしジョニーは屈するどころか再選を挑み、しかも二度目の勝利を手に入れました。
それに対してロアークがとった方法は殺害。
ロアークはジョニーが自分の「力」に屈さない存在だったが為に、殺害という手段をとったのでしょう。
実際ジョニーを撃ち殺したときのロアークの表情は怒りよりも焦燥とでも言うべき表情だった印象があります。
対するジョニーは撃ち殺されるその瞬間まで平静を保っていました。
死ぬその瞬間までジョニーは屈しなかった証明だと思います。
悲劇のギャンブラーだったジョニーでしたが、
巨大な「力」に臆せず立ち向かった姿にすっかり惚れました。
(そんな役を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットも超クールです)
全編通して一人語りが多い作品だけに字幕しか上映されないのは少し残念でしたね。
前作のシブメン声優陣による吹き替えが素敵だったのでそちらはディスク版に期待でしょうか!
ジョニーの吹き替えには是非とも土田大氏を……!
そういえばブログトップのベイマックス(と一つ前のマーニー)がとてもプリチーです。
妹さんGood job!!
本当にギャンブラーの話は悔しかった……!
> 事前にヒナタカさんの時系列詳細で予習した上での鑑賞だったので、ストーリーがスムーズに入ってきて助かりました!
書いてよかったです!
> >「あんたに2回も勝った。噂はついて回る、あんたが死んだ後にもそれは続く」
> 結果的にジョニーは撃ち殺されてしまいましたが、
> これはジョニーの「勝ち」と言って良いと思います。
>
> ロアークはEp.2でたびたび「力」と言う言葉を使ってます。
> 恐怖やら権力やら金がロアークにとって「力」だったのでしょう。
> その「力」を以てジョニーに制裁を加えたロアークは勝った気でいたはずです。
> しかしジョニーは屈するどころか再選を挑み、しかも二度目の勝利を手に入れました。
> それに対してロアークがとった方法は殺害。
>
> ロアークはジョニーが自分の「力」に屈さない存在だったが為に、殺害という手段をとったのでしょう。
> 実際ジョニーを撃ち殺したときのロアークの表情は怒りよりも焦燥とでも言うべき表情だった印象があります。
> 対するジョニーは撃ち殺されるその瞬間まで平静を保っていました。
> 死ぬその瞬間までジョニーは屈しなかった証明だと思います。
>
> 悲劇のギャンブラーだったジョニーでしたが、
> 巨大な「力」に臆せず立ち向かった姿にすっかり惚れました。
> (そんな役を演じたジョセフ・ゴードン・レヴィットも超クールです)
こちら丸ごと追記させてください!
> 全編通して一人語りが多い作品だけに字幕しか上映されないのは少し残念でしたね。
> 前作のシブメン声優陣による吹き替えが素敵だったのでそちらはディスク版に期待でしょうか!
> ジョニーの吹き替えには是非とも土田大氏を……!
かつてないほど超同意です!
> そういえばブログトップのベイマックス(と一つ前のマーニー)がとてもプリチーです。
> 妹さんGood job!!
妹に言うと喜んでいて、ついでにヒットガールも書いてくれました。後ほど載せます!
気持ちがスッキリした事で、改めてジョニーの誇り高い生き様とロアーク郷の小物っぷりを目に焼き付けて来ようと思います!!
全体的な出来としては前作の方が好きですが、“Long Bad Night”のジョニーのカッコよさには痺れました。
ですが、どうしても“Nancy's Last Dance”は蛇足としか思えませんでした。本エピソードでナンシーは自分の顔に傷をつけましたが、時系列的に後の“Hard Good Bye”では特にその様な描写は無かったと思います。もしかして整形でもしたのでしょうか?
また“Hard Good Bye” “Big Fat Kill”の時点で実はロアーク議員が死んでいたというのも、個人的には“Yellow Bastard”の余韻が台無しになってしまったように感じました。
話そのものも“Hard Good Bye”の焼き直しとしか思えませんでした。
同じく映画版オリジナルのエピソードである“Long Bad Night”が素晴らしかっただけに余計に残念でなりません。
自分も今作を2度見に行きました。
2回とも劇場はガラガラで若い世代が自分以外にいなかったことが寂しかったですが(笑)、とても好きな作品でした。悪趣味ですかねぇ
一度見に行ったあとにこちらのブログを読んで時系列なんかを把握してから二度目を見ると、すんなり入ってきて助かりました。ありがとうございます。
ロアークは兄弟揃ってどうしようもなく許せない人間たちですね。この映画を見て後悔しているのは久しぶりに胸糞悪いキャラクターが二人も出てきたこと。二人とも殺されましたが。しかしエヴァの場合はスカッとするというよりどこか哀しく虚しいような複雑な思いでした…。
シンシティは原作にも興味が湧いてきたので読んでみようと思います。
>「女神は愛人など作らない、作るのは奴隷だけだ」
>「女神には逆らえない」
一点だけコソッと修正お願いします。
× ドワイト
〇 マヌート
このセリフはマヌートさんのもの。
ドワイトはそれを聞いた後に「女神じゃない」「魔性の女」「男殺し」って言うてました。あと、「豪邸の中の欲求不満のハゲタカ」とも。このあたりから完全に前作のドワイトさんになったように見えました。
> >「女神は愛人など作らない、作るのは奴隷だけだ」
> >「女神には逆らえない」
>
> 一点だけコソッと修正お願いします。
> × ドワイト
> 〇 マヌート
> このセリフはマヌートさんのもの。
> ドワイトはそれを聞いた後に「女神じゃない」「魔性の女」「男殺し」って言うてました。あと、「豪邸の中の欲求不満のハゲタカ」とも。このあたりから完全に前作のドワイトさんになったように見えました。
ありがとうございます。修正します。