1000万ヒットありがとう&ブログを引っ越します!
当ブログが1000万ヒットを達成しました!
このブログを始めたのが、2010年10月末。ほぼ丸6年かかっての1000万ヒットか……感慨深いですね。
これまで続けてこれたのも、読者の方々、ブログでコメントをしてくれる皆さんがいたおかげであります。本当にありがとうございます。
さてさて、この節になんですが、ブログを引っ越します。
まだ移転作業は全部済んでいないけど、ひとまず大嫌いな映画『グッドモーニングショー』の感想を書きましたよ!

こちらからぜひお読みください↓
『グッドモーニングショー』がいかに醜悪な精神性を持っているかを全力で語る(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
こちらも書きました↓
『GANTZ:O ガンツオー』ラストで訪れる感動の理由(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
『SCOOP! スクープ』報道の道義を問う映画だった(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
なんで心機一転!ブログ引っ越し!というタイミングで『グッドモーニングショー』をレビューしているんですかね(自分でもわかりません)
そんなわけで今後はこちらでブログを続けていきます。
↓
<カゲヒナタの映画レビューブログ>
あ、そうそう、以下の約束をしてしまったのですが。
みなさんの投票のおかげで、史上もっとも嫌いな脚本家の作品をレビューすることになりました。ありがとうございます!(なんで自分はこいつを選択肢に入れてしまったんだろう……) pic.twitter.com/inyQKufoGh
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年7月17日
いまからマジで震えております。
あと、引越し作業はまだまだ膨大だよ!(過去の記事を移転するから)
『君の名は。』9人の映画ファンたちによる熱烈ラジオレビューを公開しました!
なお、明日(あさってになるかも?)よりブログを引っ越し予定、新生となる当ブログにご期待ください。更新をもっとがんばるよ!
さてさて、去る9月23日、『君の名は。』を語る会というものを開催いたしました!
ものすんごく遅くなりましたが、ここではその内容を振り返ります。
~(第1部)『君の名は。』を全力で語る!~
ただただ『君の名は。』についてパッションをぶつけるコーナーです。
こちらの様子はラジオとして公開しました!
なかなか熱い内容となっていますので、『君の名は。』を観た方はぜひお聞きください。
※当然、『君の名は。』のネタバレ全開で語ってるのでお気をつけください。
※しかも『秒速5センチメートル』も思いっきりネタバレしています。
さらに今回は、以下の映画ブロガーも参戦していただきました。
・きままに生きる 〜映画と旅行と、時々イヤホン〜のUCさん
・モンキー的映画のススメのモンキーさん
・チェ・ブンブンのティーマのche bunbunさん
本当におつきあいいただきありがとうございます!ちゃんとほら、こちらのブログもすんばらしいんだから読むように!
まあ何より、トップで語ったいただいたche bunbunさんの意見と、その場に時系列を完全に網羅したエクセルシートを持ってきた事実がすごすぎたよ。
そのエクセルシートは以下からダウンロードができます↓
<【時系列完全版】「小説君の名は。」「Another Side:Earthbound」で謎を補完してみたチェ・ブンブンのティーマ>
そして、自分が疑問に感じてた「月の形」をここで話題にして、みなさんにご意見をいただくことができました。

いただいた意見のおかげで(さらに5回を観たことで)以下の記事を書けたようなもんですよ。
<『君の名は。』深すぎる「15」の盲点 | シネマズ by 松竹>
※2ページ目から超ネタバレ注意。
※8000字超の考察記事です。
※ラジオで語った月の形については、この後に5回目を観たことでかなり記事が補完できました。
また、記事の項目の14.は、チェ・ブンブンさんのご意見を、ご本人の許可をいただき、反映しております。
みなさんには、この場で今一度、お礼を申し上げます。
あと立川シネマシティの『君の名は。』の極音上映は本当にオススメ。ぜひお近くにお住いの方は、2度目、3度目の鑑賞をこちらで。
『君の名は。』立川の極音上映行ってきました。すんばらしい。セリフが全身に響きわたる感じ。「キーン!」のときの音がぜんぜん違う!「キーン!」のときの音がぜんぜん違う!(大切なので2回)
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
『君の名は。』立川の極音上映で残念なことが。最前列の一番右で観たんだけど「音楽が右のスピーカーからしか聞こえない」現象が起きた。観た後は右耳だけがぐわんぐわん。最前列真ん中あたりで観ていた友人は問題なかったので、つまり「極音上映は最前列の一番左と右は選ばないほう」がいい!
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
『君の名は。』立川の極音上映は最前列でも見やすいし、迫力満点ですのでおすすめ。極音上映は「音が思ったより大きくない」という不満も多いみたいなので、前のほうの座席を確保すればより幸せになれるんじゃないでしょうか。もちろん早めの予約をおすすめします。
— ヒナタカ (@HinatakaJeF) 2016年9月22日
↓以下からは『君の名は。』とは直接の関係がない、会の第2部を紹介
『高慢と偏見とゾンビ』原点にリスペクトしすぎ(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:マジメか!
あらすじ
18世紀のイギリス、その地では大量のゾンビがはびこっており、リジー(リリー・ジェームズ)ら5人姉妹は少林寺拳法とナイフ術を駆使してゾンビと戦う毎日を過ごしていた。
ある日、リジーは大富豪の騎士であるダーシー(サム・ライリー)と出会うが、その高慢な態度にリジーは苛立ちをつのらせる。
ジェーン・オースティンによる名著『高慢と偏見』の物語にゾンビを登場させちゃった愉快な映画です。
この1行でもう紹介を終わってもいい気がします。
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今回は、詳しい解説と見所を以下に書きました↓
<『高慢と偏見とゾンビ』をもっと楽しむための5つのポイント>
要するに、
本作はほとんど『高慢と偏見』まんまであり、
真面目な恋愛話に半ば無理やりゾンビがねじ込まれるのが楽しい、
『プライドと偏見』を観ておくとおもしろさが5割増しする
ということですよ!
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さてさて、上の記事では存分に褒めたので(そんなに褒めていない気もするけど)で、こちらではちょっと残念だったことを書きます。
何より、ゾンビ映画なのに血しぶきや臓物がほとんど出てこないんですよね。
記事に書いた通り、B吸映画にせずに格調高く仕上げたのは本作の美点なのですが、やはり自分はアホアホグログロ悪趣味B吸ゾンビ映画のほうが好きなのだと再認識しました(身も蓋もない発言)。
展開も『高慢と偏見』をなぞりすぎるがあまり、パンチ力が足りません。
ゾンビ映画だったらこれもほしいなーあれもあるといいなーという希望が、メロドラマが主体であるために叶えられないんですよね。
それでいて、せっかく張った伏線が生かされていないところもあるし……もう少しハジけてくれてもいいんだけどな。
自分がこの映画で一番好きだったのは、ゾンビそのものではなく、豪華な衣装に身を包んだ女性たちがナイフを脚に忍ばせたり、女性たちのお茶会かと思っていたらライフルを磨いていたり、会話をしながらカンフーバトルをするといった狂った(超褒めています)世界観だったりします。
オープニングでの舞台説明は頭がクラクラするくらいアホらしい(超褒めています)ので最高だったぜ!

あ、そうそう、作中では日本語を話すシーンがひとつだけあるのですが、かなり高度なヒアリング能力が問われます。
まあ字幕はあるんだけど、それがなかったらマジで何言ってんだかわかんないよ。
そんなわけで、そこそこ以上にはおすすめ。
ゾンビ好きな男の子と、ラブストーリー好きな女の子の両方の需要を満たせるので、デートにもどうぞ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ すぐ終わります。
実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が監督とキャストの時点からおもしろすぎる(アンケートにご協力ください)
情報元はこちらより↓
ワーナー ブラザース ジャパン(@warnerjp)さん | Twitter
映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』制作発表レポ | シネマズ by 松竹
まとめると以下のような感じです!
<タイトル>
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
(平野隆プロデューサーは「出来ればその先の第4部をすべてやっていきたいなという気持ちで"第一章"というタイトルをつけた」と語っている)

<監督>
三池崇史

<キャスト>
東方仗助:山﨑賢人


広瀬康一:神木隆之介


山岸由花子:小松菜奈
![スタチューレジェンド 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 16. 山岸由花子 [原型・彩色監修/荒木飛呂彦]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/31-5MNT-UbL._SL160_.jpg)

虹村形兆:岡田将生


虹村億泰:真剣佑


片桐安十郎:山田孝之


空条承太郎:伊勢谷友介


<ロケーション>
スペインでの撮影
(原作の舞台は仙台だが、原作の"杜王町"を再現するがゆえの判断。「エキストラどうするか問題」を抱えている)
<公開日>
2017年夏予定
・・・・
自分の気持ち↓

すさまじい豪華キャスト、そしてまさかの三池崇史監督。
三池監督は『無限の住人』の実写映画化も控えているんじゃん!多忙すぎるだろ!(いつものことです)
『ジョジョ』を知らない方に説明しますと、本作は通算で100巻を超える、現在第8部まで連載されている大河作品となっています。
各部でエジプトやイタリアやアメリカなど舞台が変わっていくのですが、今回実写映画化が発表された「第4部」は日本が舞台であるために日本で実写化しやすいというわけです。
でも街並みの再現度を考慮してスペインで撮影。いきなりツッコミどころがあるってすげえな。
ちなみに、「片桐安十郎」というキャラは原作ではクズすぎる猟奇殺人犯であり、山田孝之がこいつを演じるっていうのはワクワクが止まりませんね。
三池監督がやるんだから、R15+指定になってもおかしくないよ!
せっかくなので、Twitterでのアンケートを取ってみますね。
こちらで投票および、結果をご覧ください↓
<『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』実写映画化アンケート - Twitter>
※投票にはTwitterアカウントが必要のようです。
※投票期限は1週間きっかり
なお、脚本は原作者の荒木飛呂彦先生と何度もキャッチボールをして、練り直しているとのこと。
実写映画化が発表されると「やめろよ!」と言われまくりますが、実際に観てみないとどうなるかわかりませんよ!
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実写版ジョジョ四部、「杜王町は仙台なのになんでスペインでロケしてるんだよ」という意見を多く見かけるけど、スペインって場所によってはある意味国内以上に「杜王町っぽい」と思うんだよね。いかにも仗助や露伴が暮らしていそうな風景じゃあないか。 pic.twitter.com/sdy33bO3mB
— YU@K (@slinky_dog_s11) 2016年9月28日
※スペインロケは個人的にはありです。
『怒り』疑うことと、信じること(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:信じるって難しい(いや、簡単かも)
あらすじ
東京・八王子で凄惨な殺人事件が起き、その現場には「怒」の血文字が残されていた。
その事件から1年、千葉の漁港に住む洋平(渡辺謙)の娘である愛子(宮崎あおい)は、田代(松山ケンイチ)と名乗る青年と恋仲になる。
時を同じくして、東京、沖縄でも、「殺人犯と疑わしき男」がフラッと現れるのだが……。
本作は、BL(ボーイズラブ)な要素があるため、SNS上で大いに話題を集めています。
『怒り』の妻夫木聡と綾野剛、役作りの為に同棲してたというだけでも最高なのに
— スルメ王子 (@surume1119) 2016年9月17日
綾野「コンビニ行くけどなんかいる?」
妻夫木「いらない」
と行ってコンビニ行った綾野剛がそのまま帰らなかった。それが2人の同棲の終わりだったっていうのもう100点満点の120点。
Twiiterの検索候補には「怒り BL」とか「綾野剛 受け」とか出てきますからね。どんな形でも映画が話題になるのはいいことです(たぶん)。
このあたりのBL要素、本作のテーマ、役者などの魅力、ネタバレなしの原作小説との違いについては以下にも書きました↓
<『怒り』BL全開な綾野剛に萌えた理由と、“信じる”難しさを描いた傑作であった5つの理由 | シネマズ by 松竹>
まあなんつーか、綾野剛が可愛すぎて新しい扉を開いてしまいそうなんですよ。

そんなわけで、綾野剛と妻夫木聡のカップリングに期待する人は絶対に観に行きましょう。
さてさて、本作は吉田修一の同名小説の映画化作品であり、監督は『フラガール』『許されざる者』の李相日(り そうじつ)です。
中央公論新社 (2016-01-21)
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この原作者と監督のタッグは、興行収入20億円近いヒットを記録した『悪人』以来6年ぶりとなります。
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この機会に『悪人』を観てみたのですが……好きな人にはごめんなさい、これはあまり肯定できる内容ではなかったです。
なぜなら、人を殺した主人公(妻夫木聡)を善、大学生(岡田将生)と殺された女性(満島ひかり)を超クズに描くという、「観客に想像の余地を残さない」作風だったからです。
これは「本当の悪人は誰か」(を観客に考えてもらう)というテーマとも矛盾していないでしょうか。
自分の不満は、以下の論理的かつ明確な記事でもよくわかるので、ぜひ読んでみてください(ネタバレ全開)↓
<悪人 [映画感想] | にわか映画ファンの駄目な日常>
しかし、今回の『怒り』はこの不満が完全に解消されていました。
終盤ギリギリまで「信じた人が殺人犯か否か」ということが明確にされないため、ずーっと「この人を信じていいのか」という疑心暗鬼に追い込んでくれるからです。
これは、推理小説によくある「犯人が誰かを当てる」という要素と同じようで、ちょっと違います。
観客はほんのちょっとだけの「情報」や、登場人物の「些細な言動やしぐさや特徴」をもとに、その人物を信じるかどうかに迫られるのです。
この疑心暗鬼に陥ることが、まさに「この人は殺人犯なのか」と考える登場人物にシンクロしていきます。
「感情移入をする」「登場人物と自分を同調させる」という映画の醍醐味を、存分に味わうことができるでしょう。

PG12指定ではやや甘い性的なシーンもありますが、それは作品に必要なものです。
3つの物語を(ほぼ)同時並行で描くという構成、編集も見事に成功しています。
撮影と照明は「極上」と呼んでもいいほどの美しさがありました。
坂本龍一のピアノ主体の音楽は、『レヴェナント』以上に心をかき乱してくれます。
SMJ (2016-09-14)
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2時間22分という上映時間ですが、その長さを感じさせません。
豪華すぎる俳優陣の演技を期待する人、重圧な映画を求める方に、ぜひおすすめします。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓