ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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負けてばかりの人たちの音楽映画「SRサイタマノラッパー2」紹介

DVDで「SRサイタマノラッパー2女子ラッパー☆傷だらけのライム」を観ました。


山田真歩
3147円
評価平均:
powered by yasuikamo


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:負け犬たちのラップに大感動!


少し前に見た、同監督の劇場版「神聖かまってちゃん」があまりに面白かったので大いに期待して観ました。

いや、あれだね、素晴らしいね!

前作SR サイタマノラッパーを知らずにに観たのですが、問題なく楽しめました。


物語は
「負け犬人生を送ってきた人たちの再出発物語」です。

川の底からこんにちはでもそうだったのですが、自分は「ダメダメな人たちが頑張る」という設定だけで大好きです。


あらすじはこんな感じ。



病死した「伝説のDJ」である「タケダ先輩」の足跡を追い、群馬まで来た2人のラッパー(前作の主人公)が、とある女子ラッパーに出会う。

本作はその女子ラッパーの話
借金があるわ、田舎に帰ってきて望まない仕事をしているわ、女の子たちは本当にダメダメ。
ついでに年齢も20代後半。
ザ・人生崖っぷち。
ていうかグループ自体も全然活動してない。

そんな5人が再び集まり、ライブをする。
彼女たちに幸せは訪れるのか・・・?



う~んこれだけでもう泣かせますよ。


酒を飲んでだるんだるん。
男関係もぐっだぐだ。
ちょっとの年の差を気にしたり、ちょっとのことで泣いてしまう。

そんな彼女たちに感情移入ができるか、そうでないかでこの作品の評価が変わるでしょう。
自分はバリッバリに前者なわけで。最後のほうには、もう涙、涙。

「私って、チョ~幸せ者~」みたいな人には楽しめない作品ですので要注意。

超低予算らしく録音や画づくりはチープ。
それでも、何十倍の予算をかけた大作映画にも感動しました。

かなりオススメです!


↓以下は結末には触れていないけど少しネタバレ、予備知識なく観たい人は注意。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-29 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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おばあちゃんたち最強伝説「デンデラ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はデンデラです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:まさかの血みどろスプラッター


あらすじ


70歳になったカユ(浅丘ルリ子)は村のしきたりにならい、雪山に捨てられてしまうが、「デンデラ」という集落に住む女たちに助けられる。
はじめにこの場所を作ったメイ(草苗光子)に話を聞くと、彼女は自分たちを捨てた村に復讐をすると告げた。
さらにデンデラにはマサリ(倍賞美津子)をはじめとする、復讐に反対する者もいた。
一時は同じく復讐に反感を示すカユだったが・・




いやーすごいわ、これ。

昭和の大女優がメイクによってさらに老け込み、血が出まくるアクションを繰り広げるとんでもない映画でした。

彼女たちは言うまでもなく老いています。
演じている女優さんたちの年齢よりも上の登場人物たちが雪山を跳ね周り、敵に立ち向かうのです。

そしてとび出る鮮血。
大ベテランがバッシャバッシャ血のりを浴び、狂気に満ちたような顔で突撃する。
これだけで観る価値は十分でしょう。

さらに彼女たちの言うギャグ(ていうか冗談)が下品きわまりないです。

今作はなぜかG(全年齢)指定なのですが、気持ちPG12指定くらいに思って観たほうがいいかと思われます。


また、今作に登場する集落「デンデラ」は、遠野物語にでてくる実在の姥捨て山の名前です。

姥捨て山は現代社会のメタファーにも思えます。
村は男尊女卑の社会で、理不尽なしきたりがまかりとおっていますし、「くさいものにはふた」という自分にとっては不利益なものを捨て、観て見ぬ振りをするような慣習は、現代にも根付いていると思えます。

この映画はフィクションですが、捨てられた者たちの描写を淡々と描くことにより、「自分のまわりでも似たようなことがあるかもしれない」と訴えかけるようなリアリティがあります。
観た後は、自分の周りの境遇と照らしてあわせて考えてみるのもいいかもしれません。


ただ、ストーリーはカタルシスに乏しいですし、そもそも展開が「え?そっちのほうにいっちゃうの?」と思う方が多いと思います。
話が別の方向に行き、そのまま収拾がつかずに突っ走ったような印象が否めないのは少し残念でした。


そんな不満も女優たちの熱演で十分すぎるほどカバーできています。

自分が観た回は見事にご年輩の方ばかりだったのですが、作中に溢れるテーマも含めて、若い人にも観てほしい映画だと思います。


佐藤 友哉
620円
評価平均:
powered by yasuikamo
異色作。
老婆ハードボイルド
作品の満足度×佐藤友哉の成長度=読後充実感★10

原作本。これも賛否両論っぽいですね。


重い題材で好き嫌いが分かれる作品ですが、「あの人がこんなことを?」と思えるだけでも楽しい作品。
舞台がー10度以下の雪山なので、暑い夏にピッタリの内容です。

せっかく1000円という特別料金で鑑賞できることですし、女優のファンなら必見ですよ。


以下、ネタバレです↓結末に触れまくっているので観た方限定でどうぞ

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-26 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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新しさより懐かしさ「SUPER8/スーパー8」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はSUPER8/スーパーエイトです。

ジョエル・コートニー
3527円
評価平均:
powered by yasuikamo
「スタンド・バイ・ミー」+「E.T.」は誉めすぎだけど
微妙な違和感...
ビバ80s!絵作りはスピルバーグ風ですがお話は...


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:監督の映画愛は伝わるけど、後半は・・・


あらすじ


少年ジョーは、工場の事故で母親を亡くしてしまう。
4ヵ月後、友人たちと映画を制作中のジョーは、少女アリスを誘い、線路のそばで撮影をはじめる。
そこで彼らは列車事故を目撃する。そして列車には「何か」が積まれていた・・・





楽しかった!・・・・・んだけど、いろいろ展開的にひっかかる映画でした。


予告編を観て、「E.T.」のような「宇宙人との交流」をテーマとした映画を期待して観に行く人も多いかと思います。

しかし、映画は主人公たち少年の青春と冒険を主軸に描いています。

これは悪い良いではなく、バランスによるもの。
「少年たちのひとときの冒険」と言う点では「スタンド・バイ・ミー」、
「映画を撮る少年たち」と言う点では最近の作品の「リトル・ランボーズ」が共通しているので、それらの作品が好きなら十分すぎるほど楽しめます。

裏を返せばそんなに新鮮味はありません。
でもこれでよいのでしょう。

何故なら作中に溢れる「映画が好きだ!」感がハンパないから。
主人公たちの描き方、作中に溢れるオマージュ。
監督自身もトリビュート作品であると言っていますし、映画ファンならその気合の入れようを感じられるはずです。

また、今作は「ほとんど情報がないこと」を利用して宣伝をしているように思えます。
日本のジブリ映画のように、予告編で流れる画は最小限。<しかもこんなメッセージまである>
「何がおこっているのか?」を期待させ、わくわくさせてくれるのです。

その心意気だけでもこの映画は好き。
映画.comの「スーパー8の謎」のページの気合に入りようもすごい。
映画を語ることが好きな人を狙い打ちにして楽しませてくれているように感じます。

8mmカメラが登場する「ちょっと昔」の時代背景になっていますし、「新しさ」ではなく「懐かしさ」を期待してみるのが良いでしょう。


ただ、後半の展開はちょっと腑に落ちません。
時間がなくなったような唐突な展開にも思えますし、どうにも盛り上がらないのです。

「主人公の持っているもの」
「父と子」
の描き方にはグッときたのだけど、それを描くまでの展開が雑に思えたのは、ちょっともったいないと思います。


しかしエンドロールの素晴らしさったらない。
もしかしたらいままで観た映画の中でも一番好きかもしれません。
内容が個人的にドツボだったので余計に楽しかったのですが、どなたが観ても、いい後味を残してくれることは間違いありません。

なので絶対最後まで観るように!


以下ネタバレです↓未見の方は読まないでね。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-24 : 映画感想 : コメント : 16 : トラックバック : 0
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ゆったりした時間を感じられる漫画「ヨコハマ買い出し紀行」紹介

最近雨ばっかですねー、6月は国民の祝日がなくてしんどいですねー、ていうかもう疲れたよねー。

今日はそんなときにも効く、昔の漫画をご紹介。

その名も「ヨコハマ買い出し紀行」です。



個人的お気に入り度:8/10

一言感想:のんびり、ゆったり


第1巻の初版が1995年、もう15年にもなるんですね。

いやもうこれが大好きな作品でして・・現在も根強いファンを持つ名作です。

ストーリーはなんてことはありません。
「人の少なくなった世界」で、登場人物がだるっだるでゆる~い毎日をすごす、それだけの内容です。
だがそれがいい。

都会の喧騒、忙しすぎる毎日を送っていると、登場人物たちの暮らしに癒されることは間違いありません。


主人公の女性:アルファはロボットです。
普通の人よりも、さらに悠久の時を過ごすことのできる彼女は、のんびりしている時間をとても大切にしています。

シーンの端々にそれを感じます。
例えば2巻。彼女が原付バイクに乗り、「今日の一枚だけの写真を撮りに行った」ときはこんな描写。

HWScan00065.jpg

見開きで贅沢にページを使い、ゆったりと「間」を表現しています。
これが何よりも心地よくって、漫画の世界にずっとひたっていたい、そう感じさせるのです。


台詞も素敵で、思わず共感してしまうワードも多々あります。

ヨコハマ買い出し紀行2
「にぎやかなときも、ひとりのときも、みんな好き」

これなんか自分にとってかなりの共感ワード。

彼女の周りは「みんな大事」なんです。
その心の持ち方は現代社会で少なくなってしまったのかも。

ちょっぴりでもそういうことを思い出せば、心が軽くなったりするかもしれません。
この漫画はそのきっかけになりえるでしょう。


キャラクターも可愛いですし、そこはかとなく「ほっと」する描写が秀逸。
「レコード」などのアイテムや、おじさんたちや子どもたちの描写も好きでしょうがないのです。

作者は現在「カブのイサキ」という似たテイストの作品も連載されています。
どちらも本当素敵な作品ですよ。


芦奈野 ひとし
670円
評価平均:
powered by yasuikamo
てろてろの時間を描いた作品。
価値観を壊される心地よさ・・かな?
こういう世界観いいですね

こちらは最近発売された新装版。

老若男女にオススメです。

<おすすめレビュー>

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

2011-06-22 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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映画監督特集「是枝裕和」

映画「奇跡」があまりに素敵な作品だったので、今日は映画監督特集。
是枝 裕和(これえだ ひろかず)」さんです。



「ワンダフルライフ」
ARATA
2968円
評価平均:
powered by yasuikamo
死ぬために、生きていこうと思う私。
自分が生きた証は残せないがそれでも…
静かに染みてきます

「天国の入り口」で、死者は以下のようなことを告げられます。
あなたの人生の中から、大切な思い出をひとつだけ選ぶとしたら、いつですか?
それが映画になり、再現される。死者はその思い出だけを死後の世界に持っていける・・・とお話。

劇中に漂う重く、静かな空気感が素晴らしい作品です。



「誰も知らない」
柳楽優弥
2237円
評価平均:
powered by yasuikamo
「時代」と「こころ」
生きる権利
世間のすきまにある愛情

いわずと知れた超有名作品。
柳楽優弥さんはじめとする子役の演技が素晴らしい。ていうか演技に見えない。それを演出した監督はもっとすごい。
ネグレクト」を題材とした作品で、かなり苦しい気持ちになれます。

「誰も知らない」という意味深なタイトルですが、<こちら>に考察があるので是非ご覧ください。



「歩いても歩いても」
阿部寛
2968円
評価平均:
powered by yasuikamo
日本人の映画
さわやかな苦さが残る映画
何も起こらない事の裏側にある愛おしさと痛切さ。

いやあこの作品はすごいですよ。
なにせ最初から最後までなーんにも起きない映画ですもの。家族の描写をダラダラ映しているだけです。
それなのにすごく面白い。ことばの端々で家族が抱えているもの、絶妙な距離感が垣間見え、単なる会話にも緊張感があるようにさえ感じます。
家族の関係は一触即発。そして心地よい。

最後の阿部寛の一言も「あるある」すぎて共感してしまいました。



「空気人形」
ぺ・ドゥナ
2968円
評価平均:
powered by yasuikamo
心のすきま
ペ・ドゥナだから成立したリアルファンタジー
フゥーーーっ

これは「誰も知らない」以上に賛否両論。自分は大好き。
かなりエロティックでR15+じゃ足りない勢いなので、デートなどには不向きすぎます。
ダッ○ワイフの恋という設定はナンセンスに見えますが、いざ観てみると極上の切ない恋愛ファンタジーでした。
何故ヒロイン役に韓国の人を?と思う方もいるでしょうが、映画を観ると完璧な配役だと思えるはず。

劇中に出てくる「詩」も心に残ります。




こうしてみると、気軽に「面白いから観てみて!」とは言えない映画ばかりのような気がします。
純粋なエンタメとはやや異なり、純文学的で、監督の作風が前面に押し出されています。

こう考えると、最新作「奇跡」はかなり万人向け。
大作系の映画しか観ないという方でも、カメラワーク、映像のリズム、音楽のセンスには非凡さを感じられるはずです。
なのでコレエダ監督作品を知らない人も、よく知る人もさっさと劇場に観に行けということでひとつお願いします。


他作品:

テーマ : ★おすすめ映画★
ジャンル : 映画

2011-06-20 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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B級スメルがむしろステキ「スカイラインー征服ー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はスカイラインー征服ーです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:ストーリーが見事にぶん投げ(でも好き)


あらすじ


やたらまぶしい宇宙生物から逃げ惑うお話。





いやあ楽しかったです。

実は今作はかなりの低予算。
約1000万ドルで、トランスフォーマー1作目の18分の1くらいのもんです。

舞台もほぼビルの中のみ。
「窓の外に宇宙船がいるカットがあっても、ブラインドを閉めてしまえば合成が少なくてすむ」などなど、なるべく低予算にしようとする工夫が見られます。


そして内容もその制作費に見合うB級感です。
ストーリーは↑のあらすじどおりシンプル極まりないですし、あんまり伏線が使われていないし、いろんな意味で驚愕のオチが待ち構えています。

CGのクオリティがものすごく、安っぽさを感じないのに、脚本がチープというステキさ。
B級パニック映画が好きならとりあえず観ればいいと思います。


ちなみに監督は「AVP2 エイリアンズVS. プレデター」で大酷評をほしいままにしたストラウス兄弟です。

スティーブン・パスカル
315円
評価平均:
powered by yasuikamo
つまらないにも程がある
劇場で観た時はもっと明るかったのに…
映画なのに映画を見せない映画、誕生


今回はこの映画の「画面が暗くて観にくい」という反省点が思いっきり生かされています

何故ならエイリアン自体が光るから(おかげで画面がくっきり)。

あはは。もう「僕たち頑張ったんです」感がして大好きだ。
そんな素直なこの監督のファンになりました。


この映画で特によかったのは「情報を出しすぎず、主人公たちの目線でのみ話を進めたこと」
これは「クローバーフィールド」を彷彿とさせます。(ついでに「宇宙戦争」っぽいシーンもある)

この「説明がないこと」に賛否はあるとは思いますが、自分は猛烈に「賛」」です。
「未知」の生物に対する恐怖を徹底的に描き、主人公の目線でのみ話を進行させることに成功してします。


他の特徴を書くと

・いちおうキャラ紹介するけど、特に必要がない感じ
・一人ひとりやられていく緊張感(誰が生き残るのか?)

などなど、なんにも考えずに観れる正しい地球侵略系ムービーです。
意外とオススメですよ。


ps:あとこんな意味不明なコラボもしているこの映画。(←リンク先18禁注意)
誰が得するんだよ。



以下ネタバレです↓いきなりオチ部分を書いていますので未見の方は読まないように。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-18 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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それは誰かがいたから 映画「奇跡」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は奇跡です。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:監督の魅力が爆発した至高のジュブナイル映画!


あらすじ


兄・航一(前田航基)と、弟・龍之介(前田旺志郎)は両親の離婚により離れ離れに暮らしていた。
火山灰の降る土地に住む航一は、家族4人とまた一緒に暮らしたいと考えていた。
航一は、同級生がとある「奇跡」について話しているのを耳にするのだが・・





これはすっごくよかった!
「歩いても歩いても」「空気人形」の是枝裕和監督の最新作です。

この映画で優れているのは、皆が思うことでしょうが子どもの演技です。
いや、子どもたちは、へたすりゃ演技自体をしてないかのようにも見えます。
「ビデオカメラを回していたらそこに子どもがいた」
「子どもたちの生活を隠し撮りした」
と思えるくらいです。

とにかく自然体です。
まえだまえだ」にどうしても注目が集まるところですが、他の子役も負けてはいません。
監督の子役の子どもの撮り方は本当に素晴らしいです。

例えばじゃんけん遊びの一種「ブルドッグ」をやって、つねられたほうの子は「ばりくそ痛い~」とか言うんです。

普通に台本作っていたんじゃ「ばりくそ(笑)」なんてワードは出てこないでしょう。
すべておいて、子どもは普段の行動をそのままスクリーンで見せてるかのよう、もうこれだけで見る価値は十分です。


キャラクターの立て方もいいです。
大人たちの見せる「弱さ」が、子どもたちと対比しているように見えて、とてもいとおしく思えます。

ストーリーもこれがまたいい。
前半は淡々とした生活描写で、登場人物たちに感情移入をさせます。
そして後半の展開は、ちょっと「スタンド・バイ・ミー」を思わせます。

この映画は、小学生のあのころ、大人や友達やきょうだいに思っていたこと、冒険したこと、家族のこと─それらを思い起こしてくれます
いまの大人という立場でも、「子どもっていろいろ考えている」ことに気づけるかもしれません。


日本語のタイトルは「奇跡」ですが、英字のタイトルは「I WISH」となっています。
どちらのタイトルもシンプルですが、内容にこれ以上なく合致しています。

そしてこれまたマッチしているのは「くるり」の歌う主題歌。
<youtube>
映画を観た後に歌詞を思い出すと感情がこみ上げてくるはずです。


監督の代表作「誰も知らない」も素晴らしい映画でしたが、テーマ性のこともあり、万人向けではない作品でした。


しかし今作は鑑賞後のあと味も爽快、ことばの端々でクスクス笑え、何より子どもの生活を観るだけですっごく楽しいので、多くの方が満足できる作品に仕上がっていると思います。


悪いことは言いません、
NHKドラマ「てっぱん(出演したのは兄のほう)」でも見せた「まえだまえだ」の演技を観たい人、
大人であることにつかれちゃった大人、
最近出かけることが少ない方、
必見です。

オススメしないのは「子どもがとことん嫌いで嫌いで仕方がない人」「派手で展開が多い映画しか観ない人」くらいなものです。
最近では「SOMEWHERE」が似ている作品だと感じましたが、これよりも好きになれる方が多いと思います。

TVドラマでは描けない空気感、テンポ、映像を、ぜひ。

以下ネタバレです↓結末に触れているので観た人限定でどうぞ

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-16 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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漫画「花のズボラ飯」全話レビュー

ブログで書いた「花のズボラ飯」のツッコミ主体、画像つきの感想文をまとめてみました。


「このマンガがすごい!」1位おめでとうございます!

基本的にネタバレですのでご注意を。
↓別ウィンドウで開きます。



漫画「花のズボラ飯」が最高すぎる&第1話

第2話:なまたまごって、エラい!

第3話:ミョウガは夏の番長!

第4話:大森貝塚やむを得ず!

第5話:栗~ミ~

第6話:人妻どころか人間としてアレだろ←オススメ

第7話:夫の臭いに萌える?

第8話:ケチャミルクミソ味ポトフのおいしさ

第9話:風邪ひき花のマロニー踊り

第10話:肉まん&野菜たっぷり塩ラーメンの素晴らしさ

第11話:きりたんぽは消えたんぽ

第12話:桜の季節も花はいつどおり

第13話:花は銭湯でもマイペース

第14話:花は友人と一緒でもいつもどおり

第15話:今夜は高級ステーキだ!

第16話:ところてんはオカズチームにあらず

第17話:最終回でも花はやっぱり超ズボラ


2巻収録分:

18話:最強の明太子丼?

19話:フリーダム外出奥さん

23話:夢見るオムライスのゆくえ←オススメ

28話(雑誌掲載時30話):フルカラーでズボラ川柳

20話:グルメ漫画の臨界点超えやがった

21話:夕食でもGood Morning!

22話:白菜とベーコンで最強の鍋!<NEW>


おまけ:

「花のズボラ飯」を愛しているから仕方ないね

TBS「王様のブランチ」に「花のズボラ飯」が登場したよ

「花のズボラ飯」と同一作者?「うさくん」作品レビュー

「エレガンスイブ」11月号は「花のズボラ飯」特集です

安定の手抜き料理本「花のズボラ飯 うんま~いレシピ」紹介



*レビューに使用した画像の著作権は原作:久住昌之、作画:水沢悦子両先生、ならびに秋田書店様にあります。
 「単行本を買って読んでほしい」ということを念頭に置き使用したものです。ご配慮いただけましたら幸いです。


久住 昌之
945円
評価平均:
powered by yasuikamo
一人暮らしの真髄がここにある
女のひとり飯!
☆5つじゃ足りない

1000円
評価平均:
powered by yasuikamo
純粋なレシピ本です
残念ながら全てがズボラ飯ではない


<各話人気アンケート>

久住昌之
945円
powered by yasuikamo

*2巻も絶賛発売中です!

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

2011-06-14 : いろいろコラム : コメント : 1 : トラックバック : 0
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最終回でも花はやっぱり超ズボラ「花のズボラ飯」第17話レビュー

花のズボラ飯」17話のレビューです。

昨年12月から開始したこの漫画のレビューも今回で最終回です。

最終回なので、単身赴任中の夫が帰ってきたり、ストーリー的な動きがあるのかな、と若干思いましたが
主人公のダメな日常&食事風景を眺めるだけの内容でした。いつもどおりで期待どおりですね。


とあるすごーく暑い夏の日。
花はクーラーをかけまくった部屋でごろごろしています。

花のずぼら飯最後ー1

なんかもう部屋汚えし、節電しろよと思うし(擬音の「ひんやり」がまた・・)、くつろいでる姿を見るだけでイラッっときますね


さらにYOKUMOKUのクッキーを「ボソボソして暑苦しいお菓子!」とか言う始末。怒られないか心配です。

さらには・・・

花のずぼら飯最後ー2

服についたクッキーの粉を床に落としまくる彼女。
汚い。本当ダメだな。まったくダメだ。


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テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

2011-06-13 : 花のズボラ飯 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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新シリーズの幕開けにふさわしい面白さ「X-MEN ファーストジェネレーション」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はX-MEN ファーストジェネレーション(原題:X-Men: First Class)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:やたらめったら面白い、アメコミ新シリーズの誕生だ!


あらすじ


エリック(ミヒャエル・ファスベンダー)は自分たちを迫害し、母を殺した男への復讐を狙っていた。

科学者のモイラ(ローズ・バーン)は謎の集団「ヘルファイアークラブ」を追い、ミュータントの能力を使う彼らを目撃する。
彼女は、頼れる「専門家」としてチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)と接触するのだが・・・

そして、ヘルファイアークラブの目論見が判明する。
彼らはアメリカとソ連の軍隊を利用し、人間同士の大戦を勃発させようとたくらんでいたのだ。

X-MEN創設と、「プロフェッサーX」と「マグニートー」の誕生に迫る、シリーズの前日譚。





はいもうすんげー面白かったです!

人気アメコミヒーローシリーズの、エピソードゼロとなるのが本作。
正義と悪が「何故」生まれたのか。
そこに迫る心理描写、数多いキャラクターが織り成すストーリーは魅力的、アクションも(ちょっと量は少ないけど)迫力満点と隙のない作りに感服しました。

大傑作「キックアス」を撮った、マシュー・ヴォーン監督のサービス精神は今回も健在なのです。



X-MENシリーズを観ていない?内容を忘れてしまった?
いえいえ、今までの作品を観ていなくても楽しめる作品ですよ、これ。

もちろん過去作を観ているほうが楽しめる部分もあるのですが、それは「どちらが先か」だけの違いです。
これを観た後は、シリーズをさらに面白く観れるでしょう。



X-MENシリーズは「ヒーローもの」でありながら、現実の差別や迫害を象徴している作品です。

エリック(マグニートー)の憎しみは「迫害されたから」であり、迫害をした相手はナチスです。
彼は暗喩どころか、まさにユダヤ人そのものとして描かれています。
そして彼は、人間に復讐を誓います。

対して、チャールズ(プロフェッサーX)は、彼とは逆に共存の道を選びます。

彼らの対比が面白く、かつ現実の社会問題でも通ずるテーマも内包しているのです。
それがX-MENが支持される理由のひとつでしょう。


本作はその起源に迫る物語。
登場人物が色濃く描かれたことにより、現実の社会問題に即し、彼らが何を思っていたのかをより知ることができるのです。




また映画はソビエト連邦が存在し、キューバ危機が起きようとしていた時代が舞台になっています。
当時の情勢を知っておくと、さらに楽しめるでしょう。



本作は新3部作の1作目になる予定だそうです。
これはスターウォーズシリーズを彷彿とさせます。

さらにマシュー・ヴォーン監督はこう語っています。(以下Wkipediaから引用)

マシュー・ヴォーン監督は続編について、「『ファースト・ジェネレーション』は『バットマン ビギンズ』に近く、キャラクターを紹介し、それを知る楽しみがあるが、それには時間がかかる。しかし、2作目はすぐに入り込んで、めちゃくちゃ楽しい時間を過ごせる。それが『ビギンズ』と『ダークナイト』の間の主な違いだ。」と語った

いやあもう期待に胸が高まります。
1作目でこの面白さで、続編が「ダークナイト」のような内容だとしたら・・・ワクワクが止まらない!



取り止めがなくなってきたのでまとめます。

「アメコミはスパイダーマンしか知らない」なんて人にもお薦めしたい、エンターテイメントとテーマ性ががっちりとつなぎ合わされた素晴らしい作品です


ジェフ・パーカー
2310円
powered by yasuikamo

こちらはコミック版。表紙の絵でちょっと笑っちゃう。
*純粋な原作本というわけではないようです。要注意。



世界情勢などの話が小難しい&舞台があっちこっち飛ぶ&登場人物が多い(特にこれはシリーズ通しての欠点かも)のでお子様には向きませんが、大人であれば確実に楽しめるでしょう。

とにかく映画館へ!


以下はネタバレです。未見の方は読まないで↓特に今までのシリーズのネタバレはありません。

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-11 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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萌えキャラ女子高生の大食い漫画「てんむす」紹介

「少年チャンピオン」は、今現在男臭いヤンキー漫画か、可愛い女の子が出てくる萌え漫画が混合しているカオスな漫画雑誌です。

そんなチャンピオンに斬新な萌えるほうの漫画が登場し、めでたく第1巻が発売されました。

その名は「てんむす」

「大食い」を題材にした漫画なのです。

てんむす表紙



個人的お気に入り度:9/10

一言感想:苦しいはずの大食いも、女の子が可愛ければオールオッケー!





ストーリーは、「食い道部」に入部した、痩せで大食いの女子高生が大会に挑むというシンプルです。


で、多数の方が思うことは「大食い」という題材だけで面白い漫画になりうるのか?ということがあるかと思います。

結論から言って無問題
面白いですよ!

その理由のひとつが、大食いに関する豆知識です。

「大食い」は基本的に「同じものを食べ続けなければいけない競技です。

てんむす2
「おかずがあると何杯でも食べられたご飯が、おかずがないと一膳も食べれなかったことってありますよね?」

あるある。


大食いのポイントは「いかに満腹中枢を刺激しないように食べるか」なんです。
そんなトリビアがこの作品にはたっぷりです。


また大食いって、苦しものではないかと、みんなが思っているものではないでしょうか。
食べるほうも、見てるほうも。


しかしこの主人公は、大盛りの食べ物を見て、このリアクションなんです。

てんむす

後ろのなんかグロいのは大盛りのカツ丼です。

そして・・

てんむす5

食べ終わってもこの笑顔。

もうこれだけでこの作品は素敵です。




大食いって、多くの人はあまりいい印象をもたないんじゃないかと思います。

てんむす4
「TVの大食いを見てるといつも思う、ゴミみたいに料理食べてんじゃねえよって」

わかります。
おいしいはずの料理を消費しまくるのは食への冒涜ではないか?
そんなところまでこの漫画は踏み込んでいます。

でも彼女は?
そこがこの作品のテーマでもあります。
それを提示するシーンがすっごく素敵なので、是非単行本でご覧ください。



大食いのもつ粗野な部分を、女の子の可愛さでカバー、いやカバーどころか相乗効果が生まれています

前述のとおり、食べているときの笑顔がめちゃめちゃ可愛いんですよ、もう。

てんむす6

それだけで幸せになれます。う~ん素晴らしい!



正直言って長く連載できる漫画じゃないですし、言わずもながたっぷりのお食事が出てくるので胃もたれしそうになります。

でもそれでも是非推薦したい面白さ。

稲山 覚也
440円
評価平均:
powered by yasuikamo
週刊少年チャンピオン連載の期待の新人さん
いただきます

「大食い」をしたくなるかもしれませんよ?
オススメです!

テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

2011-06-09 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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これこそ現代の音楽映画だ!劇場版「神聖かまってちゃん」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:(感動が)全然鳴り止まない!


あらすじ


シングルマザーの「かおり」は深夜のダンサーの仕事に明け暮れ、その5歳の息子の「涼太」は、何故かいつもパソコンを保育園に持ち込んでいた。
女子高生の「美知子」は将棋のアマ王座の決勝戦を間近に控えていたが、彼氏に「神聖かまってちゃん」のライブに誘われる。
「神聖かまってちゃん」のマネージャーの「ツルギ」は、上司からとんでもない要望を聞く。

ライブの日まで、あと7日に迫っていた。





いんや~期待通りすばらしかった!

知る人ぞ知るカリスマバンド「神聖かまってちゃん(本当すごいバンド名だ)」の劇場版です。

実在する音楽バンドの劇場版と聞けば、アーティストたちのドキュメンタリーのような内容が多いと思うのですが・・・この映画は全然そんなんじゃありません

ストーリーはフィクションですし、↑のあらすじどおり、主となるのは3種の人間模様です。さらに「かまってちゃん」のメンバーが出演している時間も多くはないです。

さらに言えば、その3種のドラマもぶっちゃけたいしたことないです。
かな~りゆるゆるなお話なので、ここに不満を持つ方は多いでしょう。

でも自分はそんなことも許せてしまいます。
なぜなら映画に出てくる人間たちが、なんともいとおしいから。

言葉の端々にたまに出てくるダメ人間ワード。
演技とは思えないほど自然な感情のぶつけかた。

低予算ならでは工夫が見え、その全てを愛せてしまいます。


面白いのが「ニコニコ動画」や「youtube」など、神聖かまってちゃんは現代のメディアを活用して音楽活動やアピールをしていること。
これは映画の中の話だけではなく、現実でもそうなのです。

昨今はCDが売れない、音楽業界はこれらのメディアに殺された
なんて話を聞きますが、音楽業界は彼らのように、時代に沿ったツールをうまく使いこないしている姿をもっと見習ってもよいと思います。

今はネット環境とPCがあれば簡単に音楽を聴けます。
だからでこそ、身近にあふれすぎて音楽の素晴らしさがわからなくなってしまった、と言う人もいます。

でも、そのおかげで、知ることのできる音楽があるかもしれません。
今のインターネットの文化を嘆くのではなく、こういうアプローチもあるんだ、と選択することも重要なのではないでしょうか。

この映画に出てくる登場人物たちは、間違いなく現代のツールの恩恵を受けています。

自分は動画共有サイトを活用して、人に感動を届けているこのバンドのことが大好きになりました。


ライブの迫力は実際に行かないとわからないでしょう。
でも、自分はこの映画のライブシーンでは涙が出そうでした。

本当に感動した。
映画館でそれを観れば、まさしくそれはライブの疑似体験です。


神聖かまってちゃんを知らない方は、まずは<こちらの記事>をご覧ください。

神聖かまってちゃん
1320円
評価平均:
powered by yasuikamo
正しき「負け犬」の為の音楽
Youtube版の方が数倍良い。
論客用無

代表曲の「ロックンロールは鳴り止まないっ」が収録されているのはこのアルバム。
好き嫌いが分かれるアーティストであることは間違いありませんが、はまった人にはとことん好きになれるバンドだと思います。


その彼らが出てくるこの映画も、負けず劣らず好き嫌いの分かれる作品である事は間違いないです。
でも、自分は神聖かまってちゃんを知らない人にこそ観て欲しい作品だと思います。
これから上映する地域も多い(6月上旬現在)今作、かなりオススメです!


以下、ネタバレです↓結末に触れています!

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-07 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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ひたすら精神的にきつい2時間超「軽蔑」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は軽蔑です。


個人的お気に入り度:2/10

一言感想:役者の演技は最高だけど、面白いかは別問題


あらすじ


東京で賭博に明け暮れる男カズ(高良健吾)は、ポールダンサーのマチコ(鈴木杏)と恋に落ちる。
カズの故郷へで2人は新生活をはじめるが、カズの父親はそんな2人を認めようとはしなかった。





これはひどい。映画のできに軽蔑します。
いじる気力も起きないくらいの、ある意味一番厄介でとことん嫌いな映画でした。

同時期公開の映画は「パラダイスキス」「もしドラ」と、地雷臭のする邦画ばかり
その2つを避けて観に来た人を突き落とすというなんとも罪な作品です。
自分は観ていませんけど、これより上の2つを観たほうが幸せだと思います。マジで。



とりあえず内容について。
この映画はひたすらに高良健吾のダメ男っぷりを見せ続けます

こういうことを描く内容が悪いとは言いません。
ですが「ダメ男と、わかっていてもそれに添い遂げようととする女」の両者に共感できるかといえばまったくできないわけで・・・


公式サイトで、作家の桜井亜美さんが
「涙でグシャグシャになった高良くんの顔を両手で抱きしめやりたい、こんなヤツを守ってあげれるのは私しかいない」
というアブないコメントをしていますが、自分はどんなにイケメンだろうと、こんな男死んでも嫌です。


映画の観どころが、「鈴木杏さんの濡れ場」だけと言われても仕方がないかもしれない(ちなみに超有名なAV女優の蒼井そらさんも出演しています)。
R15+だけあって、その辺には妥協を感じません。他の部分を頑張ってほしかった気もしますが・・


ストーリーにも不満が多いし(特に後半)、上映時間が長いわりに、登場人物のバックボーンなどもほとんど描かれません。
結局誰にも感情移入できないまま、話が進み、2人の主人公が共感できない逃避行を続ける─そんな内容にしか思えないのです。
2人の描写が「薄っぺらい」と感じる方も多いでしょう。


長回しで撮影した主演2人の演技は素晴らしいですし、途中から登場する大森南朋さんの存在感も格別です。
大森さんの「笑い」の演技だけは、本当に観てよかったと思いました。

だからといって、自分はこれを役者のファンの方に観てほしいとは思えません。
不快な描写の多い2時間20分近い内容を観て、返り討ちに会う可能性大です。


とにかく「イケメン高良くんのダメ男っぷりを観続けたい」という女性の方にしかオススメできない、残念な作品でした。


また、最近ありがちな映像が手ブレしまくるシーンも多くあります。
登場人物の揺れる心を表してる─と思えなくもないのですが、人によっては邪魔なだけかもしれません。




小説の評価は高いのですが、果たして映画はその全てを消化し切れていたのでしょうか、気がかりです。



個人的に高良健吾さんの出演した映画の中で好きなのがこれ。
「難病もの」の映画の中でも出色の出来だと思います。


以下、ネタバレです↓結末に触れています

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-05 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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ところてんはオカズチームにあらず「花のズボラ飯」第16話レビュー

いままで漫画「花のズボラ飯」を知り合いに貸したところ、面白かったと言った人ゼロ(挨拶)

それどころか主人公がむかつくという声が多くて、すごく悲しゅうございます。わかるけどさ。


いらん愚痴を言ったところで、あいも変わらず「花のズボラ飯」16話のレビューです。



親友のミズキと電話中、彼女は信じられないことを聞きます。


花のずぼら飯16-1
「黒蜜なんて無理!ところてんは絶対醤油とお酢と練りからし!」

うわあ、どうしよう、大阪の方には申し訳ないけどすごく同意します
甘いところてんって食べたことがないので・・・でも食わず嫌いなのかもしれませんね。


ちなみにところてんの食べ方は地域によって異なるようです。
参考→「日本列島ところてん食べ方マップ」

そんなムダ知識を得たところで次。
花はところてんが食べたくなり、スーパーに向かいます

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テーマ : 感想
ジャンル : アニメ・コミック

2011-06-03 : 花のズボラ飯 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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やったことは清算できたのか?「マイ・バック・ページ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はマイ・バック・ページです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:時代と「彼らが得た」ものを追う骨太人間ドラマ


あらすじ


海外ではベトナム戦争、国内では学生運動が激しさを増していた時代─

ジャーナリストの沢田(妻夫木 聡)は、ある日梅山と名乗る男(松山ケンイチ)と接触する。
沢田は、梅山が行うと宣言した「武装決起」について取材をする。





リンダリンダリンダ」、「天然コケッコー」の山下敦弘監督最新作です。


1960~70年代の「赤軍」のお話だったので、堅苦しくて、当時のことを知らないと楽しみにくい映画なんだろうな、と勝手に思ってましたがまったくもって杞憂でした。
すごく面白かった!


山下敦弘監督は独特の「間」が特徴の方で、今作も長ーい時間を使い(多くの場合ワンカットで)演技を撮影しています。

これが本当に素晴らしい。
特に妻夫木聡さんの演技は、それこそちょっとした口のゆがみや微笑にも、さまざまな感情が見えるかのようです。



また、監督はなんと1976年生まれ
当時のことをリアルタイムで知らない世代です。

それなのに、このリアリティのある当時の空気の描写は何でしょうか。

タバコの煙が漂う新聞社、町、人々のファッションなど、当時の風土を眺めるだけで楽しめることは間違いありません。



映画の主題は、「学生が行う武装決起」という大きな事件のことよりも、主演の2人の内面に迫る人間ドラマに重点が置かれています。

彼らが「やったこと」はなんだったのか。
事件そのものや単純な説明などではなく、2人の演技がそれを雄弁に語ってくれるのです。


すっきりとストーリーじゃないですし、痛快な展開を求めてしまうとフラストレーションがたまりまくるお話ですので万人向けじゃないです。

しかし、「当時のことなんて知らない!」人も是非観てほしいです。
なので、以下知っておいたほうが楽しめると思った項目をwikipediaを引用して一覧にしてみました。

知らなくても雰囲気で大体楽しめるかと思いますが、是非映画を見る前or見た後に参考にしてみてください。




思想、事件

プロパガンダ
セクト
安保闘争
新左翼
思想犯
三島由紀夫
安田講堂事件


サブカルチャー

CCR
ガロ
・真夜中のカーボーイ

・ファイブ・イージー・ピーセス


参考→「映画 マイバックページとその時代」下のほうに少しネタバレがあるので注意


*特に「真夜中のカーボーイ」は観ておくとちょっと得するかも。

*また、タイトルの「my back page」は、おそらくボブ・ディランの楽曲「my back pages」から引用したものでしょう。




そういえば、時代背景、主演が松山ケンイチ、役者の長い演技が見所、と言う点では「ノルウェイの森」に似ています。
この映画とは違い、今作は睡魔とは無縁(のはず)ですので「もうこりごり」になってしまった方も是非。


当時の風土の描写、役者の繊細な演技が、絶えず緊張感を与えている素晴らしい日本映画でした。
オススメです!



*原作本はこちら



以下、ネタバレです↓いきなり結末が書いてあるので注意!

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-06-01 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 1
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レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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