ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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白菜とベーコンで最強の鍋! 「花のズボラ飯」第22話レビュー

超久しぶりに「花のズボラ飯」2巻収録の第22話のレビューです。
<いままでのレビューはこちら>

疲れている花は、帰宅するやいなやそのへんに服を脱ぎ散らかし、ソファーに倒れ込むのでした。

はなずらベーコン1

疲れている理由は「正月ボケ」。
夫・ゴロの出張で潰れた休みを埋めなおすため、正月に2人で遊び倒していたのです。

疲れが残るようになってきたと感じる花は、「歳かしら」とつぶやくのですが・・・

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テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

2012-06-29 : 花のズボラ飯 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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どこにいても大丈夫「マイ・フレンド・フォーエバー」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

長らくDVD化されていなかった、不朽の名作「マイ・フレンド・フォーエバー」(原題:The Cure)を観ました

ブラッド・レンフロ
2928円
評価平均:
powered by yasuikamo
ああ・・・・つ、遂に(泣)
やっと・・・
嬉しすぎます!!


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:母の想いを知れる、ジュブナイルムービーの傑作


あらすじ


少年エリック(ブラッド・レンフロ)は、隣に住むデクスター(ジョセフ・マッゼロ)と出会う。
デクスターはHIVにかかっており、そのためにからかいの対象となっていた。

次第に交流を深めていく2人は、やがてたった一度だけの冒険に出かける・・・





TSUTAYA「名作復刻リクエスト」で最多得票を獲得した作品です。

やっとのDVD化に感涙した人はきっと多いことでしょう。
公開されたのが1995年、DVDが普及され始めたのが1997年前後、そして今回発売されたのは2012年5月・・・15年以上もかかっているのです。

自分ははじめてこの映画を観たのですが、本当にいままでDVD化されていなかったことが勿体なく思える名作でした。

この映画の素晴らしいところは、幼い少年たちの友情と、危うい冒険をみずみずしく描いていること。
そして、母親の子への愛情を描いてることです。

主人公の「エリック」はガキ大将的な悪ガキで、HIVにかかっている「デクスター」はそのエリックに寄り添い冒険をします。

デクスターの母親(アナベラ・シオラ)は、全ての母に見せたいと思うほどの、最高のお母さんです。
息子ばかりか、息子と仲良くなってくれたエリックにでさえ惜しみない愛情を当てるその姿は、忘れることはできないでしょう。


ちなみにソフト版の吹き替えを担当しているのは、幼き日のタッキー&翼
正直棒読みっぽさも大いに感じるのですが、初々しい魅力がありますし、役柄にすごくあっているので、一度は聞いてみることをオススメします。

この映画は、「スタンド・バイ・ミー」と同じく、観るタイミングによって違った印象を持つことができる作品だと思います。
子どもが観れば主人公たちの友情と冒険を楽しめ、青年はもう戻ってこない少年の日々を回想でき、親になった人は母親の気持ちに同調できる・・・・そんな気がするのです。

人の死で安い涙を誘おうとするのとは全く異なる、優れた「難病映画」です
旧作のレンタル料金で借りれますし、未見の方は是非。


ps.続いて「アダムス・ファミリー」「ブレインデッド」あたりも再販して欲しいものです(価格がエラいことに・・・)

以下は作中のシーンが少しだけネタバレです↓ 未見の方は要注意。画像は使っていません。

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テーマ : 映画の感想
ジャンル : 映画

2012-06-27 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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地上波放送作品「ダークナイト」の秀逸な感想集(ネタバレあり)

本日(6月24日)地上波放送された「ダークナイト」の秀逸だと思えたレビューを紹介します。
リンク先はネタバレを多分に含んでいるのでご注意ください

みんなのシネマレビュー <コウモリ>さん
あの「スイッチ」のシーンは多くの人が違和感を覚えるところです(ディスっている記事なので閲覧注意)

超映画批評『ダークナイト』97点(100点満点中)
基本的に前田有一さんは大嫌いだけど、この記事はネタバレせずに作品の魅力を観ていない人に伝えているので好き。

小覇王の徒然なるままにぶれぶれ!: ダークナイトもくじ
多くの視点からの考察記事がまとめられています。

ダークナイト【ジョーカー研究】 | :映画のあらすじと詳しい解説、批評
読み応えのある解説です。<こちら>では作中の「コイン」の意味を解説されています

映画と教育:ダークナイト……モラル喪失の社会と人間のあり方を描く映画 - 学びの場.com
現代社会の縮図・・・そうも思えます。

野良箱 映画「ダークナイト」感想
イラストあり。確かにあの変装は意味なかったw

ユーザーレビュー - Yahoo!映画
本当にヒース・レジャーは凄かった・・・

2ちゃんねる映画ブログ
ジョーカーが萌えるよね!って意見があって安心した。

こんな映画は見ちゃいけない!
これはひどいレビューなので参考にしないように。どうひどいかはこちらの記事で→破壊屋_2008年の日記_最低映画評論家の福本次郎

おまけ↓


ダークナイトをパクっている映画↓
「ワイルド7」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

本当影響力のある映画だよなあ・・・最終章の「ダークナイト ライジング」まであと一ヶ月弱。待ち遠しくて仕方がありません。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-06-25 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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大いなる力があってこそ「アメイジング・スパイダーマン」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はアメイジング・スパイダーマンです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:チャラい新生スパイダーマンの成長物語


あらすじ


幼い頃に両親が謎の疾走をとげ、伯父夫婦に引き取られたピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は高校生になっていた。
ある日ピーターが家の下水管修理をしているさなか、隠すように置かれていた父の鞄を発見する。
その鞄の中の写真には、父と共に勤めていたカート・コナーズ博士(リス・エヴァンス)が写っていた。

コナーズ博士が働くオズコープ社に研修生として潜り込んだパーカーは、同級生であり主任研修生でもあるグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)と出会うのだが・・・




アメコミ作品の大御所「スパイダーマン」の実写映画版の新作です。
今までのサム・ライミ版のスパイダーマンの設定がリセットされた、リブート作品となっています。

今までの世界観が全てご破産されているので、普通に『4』が観たかった!と思うファンも多いでしょう。
自分もこの新シリーズに対して、嬉しいような、残念なような気持ちが入り混じっていました。

いざ映画を観てみると、「これはこれで十分アリ!」と強く思える出来になっていると感じました。


ストーリーは、前シリーズの一作目を大きくなぞらえてます。
しかし、設定や人物描写は大きく異なり、より原作コミックに近いものになっています

そのひとつが、今作のヒロインがいままでのシリーズの「MJ」ではなく、「グウェン・ステイシー」となっていること(にも登場していました)。
このヒロインは、実はMJより前にピーター・パーカーが付き合っていた、「初めての彼女」なのです。
ヒロインとの馴れ初めや、その関係が前シリーズとは全く異なっているのは新鮮で、これだけでも新シリーズをはじめた甲斐があると思えました。

さらに主人公のピーター・パーカーの性格も大分違います。
前シリーズのピーターはうじうじしていて暗いヤツ(そこが魅力でもあるのだけど)でしたが、今作は意外とチャラいです。ついでにイケメンで成績優秀で、学校内では有名人でもあります。

このキャラのおかげで話が重くなりすぎるのを防いでいますし、陽気なスパイダーマンもこれまた新鮮だったりします。
主人公の成長はしっかり描けていますし、自分は今作のフレッシュな魅力のあるピーター・パーカーが大好きです。
しかし、旧シリーズの「ヒーローの葛藤」「ヒーローの悲哀」が好きな人には、「否」をつきつけるポイントかもしれません。

さらにスパイダーマンの能力に関する設定、敵キャラ、警察の描写も前シリーズと異なっています。
これについては予告編などでも上手く隠しているので、↓のネタバレで書きます。

また、映画と同名のコミックシリーズも、ストーリーの冒頭を描いた作品です。
こうした今までのシリーズではなかった設定が生かされているのは、原作ファンにとって感涙ものであると思います。


今作の真の魅力は、アクションシーンにあるでしょう。
いままでのシリーズのようにビル街をすりぬける描写、敵との大立ち回りのアクションシーンは迫力満点で、かつ今回は3Dで魅せてくれます。

3Dはこれみよがしに強調するのではなく、「アバター」のような自然な仕上がりでした。
大きなインパクトはありませんが、是非大画面の3Dで体験して欲しいと思います。


役者もよかった!
主演のアンドリュー・ガーフィールドは、「わたしを離さないで」「ソーシャル・ネットワーク」「BOY A」でも素晴らしい演技を見せていました。

アンドリュー・ガーフィールド
3990円
powered by yasuikamo

アメイジング・スパイダーマンのイケメンっぷりもハマリ役でしたが、彼の演じる「心に傷を抱えた青年」も大好きでした。

エマ・ストーンも可愛い!いままでのヒロインよりもさらに魅力的に思えました。キルスティン・ダンストが不細工だったとかそういうわけではなく


今作の残念な要素は、主人公のとある言動が納得できないことと、エンドロールでの曲の差し替えです。
もともとはコールドプレイだったのに・・・アメコミで日本語の曲が流れるとテンションが下がってしまいます。
曲は格好いいけど→SPYAIR 『0 GAME』 - YouTube(作中のシーンがネタバレしているので視聴注意)

(ちなみにエンドロール後すぐにおまけがあります。でも日本語の曲が流れたあとには特典映像はないので、それ以降は途中で帰っても大丈夫です)

でもそれ以外は、手堅く作られた万人向けエンタメに仕上がっています。
今までのシリーズを見ていた方には拒否反応を起こす方もいるでしょうが、上にあげた主人公像が許容できるのであれば是非観て欲しいと思います。

最後に、原作者であるスタン・リーさんの顔を知っておくと、映画をより楽しめるかもしれませんよ。


以下、結末も含めて盛大にネタバレです↓鑑賞後にご覧ください

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テーマ : 映画レビュー
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2012-06-24 : 映画感想 : コメント : 9 : トラックバック : 0
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それが贖罪になるのか?「サラの鍵」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

本日(6月22日)にDVDが発売されたサラの鍵の感想です

クリスティン・スコット・トーマス
2928円
評価平均:
powered by yasuikamo
それでも…それは、語られ続けなければなりません。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:後半の食いたらなさが気になる・・・


あらすじ


ナチス占領下のパリ。
ユダヤ人一斉検挙によってヴェルディヴへ人々が連れ去られるさなか、少女サラは、弟をアパートの部屋に隠し、鍵をかけた。必ず戻ってくると約束して・・・

それから60年後。
パリに暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、サラの足跡をたどっていくのだが・・・




これは実は劇場で観ていました。
非常に高評価の作品であり、隙のない完成度を誇っていますが、個人的にはあまり入り込めなかった映画でしたので、紹介するのを見送っていました。

理由は後半の物語の主軸が変化していることによります。

この映画は
①現在:記者の中年女性・ジュリアが「サラ」の足跡を探り始める物語
②過去:少女・サラの物語
の2つが平行して描かれます。

①では、現在まで残されたものは何であるかや、歴史がいかなるものであったのかが語られます。
過去を探るジュリアは、ストーリーテラーとしての役目も果たしています。

しかし①はそれだけでなく、ジュリアの家庭環境の悩みなどの要素が入っています。
これはラストシーンのために必要なものなのですが、個人的には②の話と乖離しているように思えたのです。

後半では特に、深く少女・サラ内面を描いていたはずの②がさらにおざなりになり、①ばかりが強調されているように思えました。
それまでに比べ、表面上をなぞっているかのような心理描写に、物足りなさを感じてしまったのです。


構成や画づくり、音楽は申し分ないですし、役者たちの演技も素晴らしいです(特に子役はものすごい)。

でも個人的には展開が好きになれなかった、結末にも違和感があったのも事実です。

母になる女性には思うことのある物語だと思います。
ナチスドイツ政権下の暮らしや、質の高い映画を観たい方には是非オススメします。


以下、展開と結末が大いにネタバレしているので、映画をごらんになった方だけお読みください↓

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-06-22 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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これって運命?それとも偶然?「(500)日のサマー」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

今週末(6/25(土)、26(日))、早くも話題作「アメイジング・スパイダーマン」が3D限定で先行公開されます。
今日は、その監督に大抜擢されたマーク・ウェブの処女作品「(500)日のサマー」を紹介します。

ジョセフ・ゴードン=レヴィット
1052円
評価平均:
powered by yasuikamo
かわいきゃいいんだよね
自己との出会いの物語
みてほしい映画


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:う~ん、ナイス


あらすじ


グリーティングカード会社で働く青年・トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、同僚のサマー(ゾーイ・デシャネル)に一目ぼれをする。
ある日、2人は音楽をきっかけに意気投合し、トムは次第にサマーに近づきはじめるのだが・・・





可愛いけど、辛辣。軽快だけど、男性の気持ちを深く描いた素敵な作品でした。

今作は恋愛映画っぽく見えますが、実はそうでもなく、一人の青年の成長物語としての側面が大きくなっています。
映画の冒頭で「これはボーイミーツガールの物語だが、ラブストーリーではない」と、「愛」の要素を否定しているくらいで、普通の恋愛映画を期待している人にはいい意味で裏切られる内容でしょう。

映画はとことん男視点で、主人公の青年は、内面が読めない女の子「サマー」に振り回されまくります。
積極的にアタックしている主人公を、ドライにあしらうヒロインにはイライラさせれるところ多々あります。

だがそこがいい。
それは男は女性以上にロマンティックな一面を持っていること、それが現実にならないというもどかしさを、これでもかと描いているからです。

男性のほうが感情移入できる作品ですが、自分は女性こそに観て欲しい作品だと思います。
女性が現実的に恋愛を考えているのに対し、男性のほうが素直で可愛らしい考え方をしているーそんな恋愛観に気づけると思うのです。


役者も魅力的で、草食系っぽい青年を演じたジョセフ・ゴードン=レヴィット、「お高くとまっている女」を演じたゾーイ・デシャネルともに素晴らしかったです。

クロエ・グレース・モレッツが主人公の妹役で、おませな「相談役」でもあるのが嬉しかったです。
ちなみに吹き替えだと主人公のことを「兄貴」と呼んでいて、これもまた可愛いです。

音楽もよかった!

825円
評価平均:
powered by yasuikamo
不思議な感覚の映画の、爽やかな音楽!!
特別な映画の特別な1枚
インディ好きにはたまらない映画。

映像とのシンクロっぷりは、さすがはミュージック・ビデオ出身の監督である、と思い知らされました。


また、日本の映画「モテキ」はこの映画をパク・・・いや、とてもリスペクトしていることがわかります。
主人公が「街の人たちと踊る」シーンはそのまんまです。

シド&ナンシーザ・スミスナイトライダーなどの音楽、ポップカルチャーの話題が出てくるのもそれっぽいです(主人公がカラオケで歌ったのはピクシーズの曲です)。

また、「banana fish」という日本の漫画のタイトルが出てきてびっくりしたのですけど、これはそうではなく、J・D・サリンジャーによる「バナナフィッシュにうってつけの日」のことですね。
主人公の趣味に対し、ヒロインの趣味がそれに合っていて、でもちょっと違っているようにも見えるのが面白いです。


上映時間が90分程度と観やすいのもいい!
「アメイジングスパイダーマン」の監督を知るという目的でなくとも、デートでも、一人でも、人生観を養える作品として是非オススメします。


以下、作中のシーンが少しだけネタバレしています↓結末はぼやかして書いていますが、未見の方は要注意

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-06-20 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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愛と誠と岩清水と 実写映画版「愛と誠」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は愛と誠です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:人には薦められんねー


あらすじ


大賀誠(妻夫木聡)は札付きの不良。
上京してきた矢先に不良たちと大立ち回りをするが、そこに突如現れた早乙女愛(武井咲)に、その暴力を止められる。

その後早乙女愛のいる学校に転入してきた誠は、彼女の無償の愛を受けるのだった・・・




いやーなんだこれ
予告編からぶっとんでいましたが、その狂った雰囲気は本編でも裏切られませんでした。

原作は梶原一騎原作、ながやす巧作画による漫画です。

ながやす 巧
750円
powered by yasuikamo

ちなみに映画化されたのも初めてではありません。
西城秀樹主演で、1974年に公開されました。


↑3部作で、続編では南条弘二、続々編では加納竜主演と、大賀誠役が毎回違っています。
他にもドラマにもなっていますし、当時では一世を風靡した人気作品であったのでしょう。

作品は、漫画が連載されていた時と同じ1970年代が舞台になっていて、今回の映画版でも当時の歌舞伎町の様子や、スカートがやたらと長いスケバン(死語)などが再現されています。

その描写はとても極端で、突き抜けているのでそれだけで笑ってしまいます。
この「おふざけを大まじめに作っている」雰囲気は間違いなくこの映画の長所です。
自分は原作もいままでの映像作品も未見だったのですが、これらの作品を知っているとさらに映画を楽しめると思います。


さて、好き嫌いがわかれる映画であることはわかっていましたが・・・それにしたって残念な要素がいくつかありました。

ひとつはミュージカル要素。
昭和の名曲の数々は当時を知る人にとって感涙ものだと思いますが、これがフルコーラスでないにしろ、2番まできっちり歌うので、ものすごくテンポが悪く感じます。
この「音楽のせいで物語が止まる」のは「モテキ」でも感じたジレンマ。
嫌われ松子の一生」のようにミュージカルに沿って物語を語ったりはせず、数分間にわってシーンが変わることなく登場人物が歌って踊ります。
熱の入った歌唱も、ここまでくるとおなかがいっぱいというよりも、「もういいよ」な感覚にも陥ってしまいます。
上映時間が2時間14分と長めなのも、明らかにこの弊害でしょう。

もうひとつは展開のワンパターンさ。
主人公の大賀誠が、とにかく暴れまくる・・・のはいいのですが、とにかく一人vs大勢の乱闘だらけ。
このせいで暴力シーンにさほど面白さを感じることができず、不良たちが現れるたびに「またか」と思ってしまいます。
ミュージカル部分以外のテンポがよかったのは好印象でした。

さらに終盤のとある展開は、いままでの話と乖離していて、どうにも入り込むことができませんでした。
「愛と誠」の話とはまた違っていて、違和感が拭えなかったのです。


そんな不満が大きすぎるのは残念でしたが、本作では役者の魅力が爆発していて、そこだけは大満足でした。

一番楽しかったのが、妻夫木聡のツッコミスキル
まわり(特に武井咲)がボケボケで、このツッコミには完全に同意してしまいます。

武井さんのお嬢様も超ハマり役だし、余貴美子さんや、一青窈もすごい
一青窈さんは役に合いすぎていて気づかなかったぐらいです。
実は映画の主演をつとめたこともあるのですね。彼女が歌って踊るシーンはファンであれば必見だと思います。

安藤サクラさんは「愛のむきだし」で大ファンになったのですが、今作でもどうかしている(褒め言葉)怪演
演じている「ガムコ」は、原作ではちょい役だったそうですが、不器用ながら愛おしくてたまらない魅力的なキャラになっていたと思います。

そして素晴らしいのは、「岩清水」役の斉藤工さん。
まじめキャラへの没入感がハンパないです。
誠、愛だけじゃなく、彼を第3の主人公に数えてもよいくらいの存在感でした。

あと忘れちゃいけないのが、悪役面になる子ども店長加藤清史郎)。
顔どころかやってることも凶悪だったので爆笑しました。


まあでも、ぶっちゃけ全くもってオススメしません(笑)
三池崇史監督らしい悪趣味なギャグは慣れていない人にはキツいでしょうし、何の予備知識もなく観に行ったら返り討ちにあう可能性は大です。
ハマれなかったら0点をつけてもおかしくないような内容で、賛否両論も当然です。

役者や原作のファンは大いに気に入るかもしれませんが、そうでない人には観に行くとハマるかハマらないかのギャンブルを強いられることになると思います。
そんなギャンブラーは是非劇場へ。

以下、ネタバレです 結末に触れまくっているので鑑賞後にお読みください↓

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テーマ : 映画レビュー
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2012-06-18 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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中途半端おとぎ話「スノーホワイト」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はスノーホワイト(原題:Snow White and the Huntsman)です。


個人的お気に入り度:2/10

一言感想:全然楽しくない・・・・


あらすじ


雪のような白い肌、血のような赤い唇、カラスのような漆黒の髪を持つ持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、国民に愛され、家族と仲むつまじく暮らしていた。

しかし、スノーホワイトが幼いころ、母が事故によってこの世を去ってしまう。
うちひしがれるスノーホワイトの父だったが、戦いの末出会ったラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えいれる。




*今回の感想はメタメタに悪く書いているのでこの映画が好きな方にはごめんなさい

世界に名を知られる童話「白雪姫」の実写映画版です。

白雪姫の映像作品で最も有名なのは、言うまでもなくディズニーのアニメ映画版でしょう。

ディズニー
2136円
評価平均:
powered by yasuikamo
buy it to day
全てはここから、始まった。
最高!

*著作権が切れているので、こちらでも観ることができます→白雪姫 - YouTube

ウォルト・ディズニーの初の長編(アニメ自体は蒸気船ウィリーが最初)アニメで、作られたのはなんと1937年です。
第二次世界大戦がまだ始まっていない時代です。当時の人にとってどれほどの衝撃だったのでしょうか・・・

ファンタジックなアレンジをされたこのアニメ版は一気に有名になり、多くの人が思い浮かべる「白雪姫」の雛形になりました。

グリム兄弟の作品の中では決して有名ではなかったとされる童話が、こうして可愛らしくて楽しいアニメになったことは、作品にとって幸運であったことでしょう。
例えば原作では、白雪姫は王子様のキスで目覚めたりせず、家来が転んだひょうしに偶然りんごの欠片を吐き出すんだものなあ・・・素敵な改変がなされたものです。

*原作はこちらで読めます→グリム 菊池寛訳 白雪姫

また、実写映画化されたのも(当然ですが)今回がはじめてではありません。


シガニー・ウィーバーが女王役で、なんとホラー作品です。


↑こちらもなかなか完成度が高く、家族で十分楽しめる出来でした。

しかしどちらもTV向けに作られた映画作品です。
今回大々的に劇場公開される「スノーホワイト」は、予算も気合の入れようも段違いなのです。



さて、肝心の映画の出来栄えなのですが・・・その気合の入れっぷりが完全に空回りした駄作としか思えませんでした。

何故かと言えば、話が絶望的につまらないから。
もう少し書くと以下のようなものです。

①キャラクターに魅力がない
脚本家が「ドライヴ」の人なので全く期待はしていませんでしたが、それにしたってこれはない。
主人公のスノーホワイト、2人いるヒーローの狩人、小人(今回登場するのは7人の小人ではなく「8人の森の番人」らしい)それぞれに全く魅力を見いだせません。
唯一といっていいほど感情移入の余地があるのは、敵の女王です。
このおかげで主人公サイドを全く応援する気になれず、女王を応援したくなる始末です。

②感情表現が一本調子
スノーホワイトは作中ほとんど笑ったりせず、いっつもしかめっつらです。
他のキャラクターも感情の浮き沈みというものが見えづらいですし、衝撃的な事実にも反応が薄かったりで、全く熱くなれません。

③キャラの行動理由が理解不能
これは詳しくはネタバレで書きますが、とりあえず「女王の弟」「ウィリアム」の行動はひどすぎる!
誰かこれにOKサインを出すのを止めろよ!

④ポンポンとうまくいきすぎ
主人公たちの困難はあっさりと解決できています。
都合のいい展開はツッコミどころ満載です。

あとわりと原作から乖離しまくっています
そのオリジナルの展開が軒並みつまらないのは致命的でしょう。


また、この映画が誰をターゲットに作られているのかがわかりません。

家族向けとしては怖すぎるし、ダークさを期待している大人には中途半端だし、デートでもヒーローが格好良くもなんともないのでオススメできません。

展開もキャラクターの表情もひたすら暗くて、コメディシーンも一切なく、かといっていい意味での重圧さは皆無の、ただの薄っぺらい話・・・これのどこに面白さを見い出せばよいのでしょうか。

結局、女王を演じるシャーリーズ・セロンの魅力と、映像美だけが救いでした。
鬼気迫るその演技と、不気味にうごめく怪物たちの描写はなかなかに楽しめると思います。


また、今作には思い切りジブリっぽい・・・というか「もののけ姫」を盛大にパクったシーンが登場します。
あまりに露骨なのでここは笑わせていただきました。画はものすごく美しいのですけどね。


一応ストーリーにも面白い点があったのでフォロー。
それは「猟師」という人物にに焦点をあてたことです。

原題に「~and the Huntsman」とあるとおり、本作はグリム童話の猟師とは全く違うキャラクターを登場させ、重要な役を与えていました。そこは素直によかったと思います。


ちなみに秋にはネタかぶりしちゃった同じ題材の「白雪姫と鏡の女王」が公開予定です(全米では公開する順番が日本とは真逆でした)。
「白雪姫と鏡の女王」は大人向けグロ映画を得意とするターセム・シン監督が、ファミリー向けにシフトした作品。
「スノーホワイト」のことはキレイに忘れて、こっちに期待大だ!(あんまり評判よくないけど)


以下、容赦なくネタバレです↓

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テーマ : 映画レビュー
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2012-06-15 : 映画感想 : コメント : 26 : トラックバック : 0
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全巻集めても損はさせない面白さの「10巻以内で完結」の漫画集

以前に満足度が高い「1巻完結」の漫画集を紹介しました。

それに続き、今回は10巻以内で終わるオススメ漫画をご紹介します。



<寄生獣>(全10巻)(完全版は全8巻)
岩明 均
509円
評価平均:
powered by yasuikamo
とにかくまず、読んでくれ!
読んだ後、「あなたの心には何が残りましたか?」と尋ねたくなる傑作
現代漫画の最高峰

今まで読んできた中でも5本の指に入るくらいに大好きな漫画です。
海外でも超高評価で、いまだに根強い人気を誇っていることが一ファンとして嬉しいです。
はじめは不気味だった「ミギー」がだんだん可愛く思えてくるから不思議。
で、清水崇監督によるハリウッド映画化企画はどうなったの?


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テーマ : アニメ・コミック
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2012-06-13 : いろいろコラム : コメント : 8 : トラックバック : 0
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苦しくて、辛くて、哀しい映画「別離」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

遅ればせながら、劇場で観た別離の感想です

別離1



個人的お気に入り度:8/10

一言感想:誰も悪くないんだよなあ・・・


あらすじ


イランの首都・テヘランで暮らす妻・シミンは、11歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、海外に移り住むことを夫・ナデルに提案していた。
しかしナデルは、アルツハイマー病になった父を置き去りにはできないと、国を出ることに反対した。

シミンは家を出ていき、ナデルは父の世話のために、ラジエーという女性を雇うことにした。

ある日ナデルが帰宅すると、父はベッドから落ち、床に伏せていた。
ナデルはそれを見て激高し、ラジエーをむりやり追い出してしまう。
その夜、ナデルはラジエーが入院したとの知らせを受ける・・・





これは面白い!
徹底的に計算し尽された伏線、リアルな展開にリアルな人間描写、テーマ性と目の離せない人間ドラマが融合した、Rotten Tomatoesで99%の満足度を獲得したことも頷ける、素晴らしい作品でした。

監督は「彼女の消えた浜辺」のアスガー・ファルハディです。

ゴルシフテェ・ファラハニー
4011円
評価平均:
powered by yasuikamo
驚くべき映画
明るさの中でも照らされない気持ち
予想外におもしろい作品だ!


正直どちらの作品も、メインとなる事件が起こるまでは少々退屈だったりするのですが、いざ事件が起こるとそれまでのシーンが全て必要なものであったとわかるはずです。

奇をてらった演出や、過去の回想などはしません。
それどころか音楽すらありません(ラジオの音楽、エンドロール除く)。
始終緊迫感の保たれたムードで、時系列にそい、伏線を入念に張っているのです。

監督の手腕には恐れ入りました。
登場人物たちの心情を細かに描き、その上ミステリーとしても抜群に面白いのですから。

しかし、精神的に観るのがツラい映画でもあります。
登場人物たちは、ちょっとだけの歯車のズレでどんどん不幸になっていきます。
もう少しでこの状況はよくなるはずだったのに、悪い方に、悪い方へと転がっていきます。

ある意味、主人公たちをとことんいじめぬく内容です。
観ていて気が落ち込むので、決して万人向けとは言えません。

しかしこのゲンナリするほどの苦しさこそが、この映画の素晴らしいところ。
イランという国が抱えた問題、イスラム教の教えが生活にどれほどの影響を及ぼしているているかーそれはイランだけでなく、全ての社会に向けての警鐘のように思えます。

公式ページには、イランという国の事情をまとめた項目があります↓
<映画『別離』を理解するためのワンポイント>

これをみると
・イランでは「施設に入れられた老人は不幸」という社会的通念が強い
・1ヶ月の介護のときに提示された30万トマンは、日本円にすると約2万7千円
など、映画の内容がよりよく理解できる項目がたくさんあります
是非、映画を観る前、観たあとに参考にしていただきたいです。


介護や医療に携わる方なら、きっとこの問題提起に思うことがあるでしょう。
そうでない方にもイランという国の現状や、日本がいかに恵まれているかを知れ、夫婦間の軋轢に共感できると思います。

幅広い世代の方に見ていただきたい作品です。
これから公開する劇場も多いので、近くで上映していたら是非。

以下は作中のシーンについて少しネタバレしています↓核心部分は反転していますが、映画を未見の方は要注意。

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2012-06-11 : 旧作映画紹介 : コメント : 6 : トラックバック : 2
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20秒の勇気「幸せへのキセキ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は幸せへのキセキ(原題:We Bought a Zoo)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:期待どおりの感動、それ以上に爽快!


あらすじ


ベンジャミン(マット・デイモン)は半年前に愛する妻を失っていた。
さらに息子は退学になり、自身も仕事を辞めてしまう。

ベンジャミンは心機一転をはかるため、娘と息子と共に引っ越し先を探し、「見た目は」理想通りの物件をみつける。
しかし、そこは実は「事情付き」の家でもあった。
その場所は「動物園付き」で、住むためには動物園のオーナーとなる必要があるのだった・・・





あの頃ペニー・レインと」「バニラ・スカイ」のキャメロン・クロウ監督最新作です。

いやーこれはとってもいい!

この映画が素晴らしいのは「動物園のオーナーになって開園を目指す」という(苦労ばかりの)サクセスストーリーと、「父親」の物語を両方を丁寧に描いていることです。

そのストーリーに華を添えるのは超豪華な俳優陣。
主演のマット・デイモンに、ヒロインのスカーレット・ヨハンソン、主人公の兄役のトーマス・ヘイデン・チャーチ、それに若干14歳のエル・ファニング・・・それぞれの演技はもちろん素晴らしいのですが、それ以上に皆の笑顔が素敵です。

そして、予告編で「イェーイ」と喜んでいる主人公の娘役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃんが死ぬほど可愛いです。
予告編でも萌え殺す気かって感じですが、いざ映画を観てみると即効で娘が欲しくなるはず。


驚くべきことなのが、これが実話をもとにした映画であること。
ベンジャミン・ミーによる回想録(自伝本)が原作となっているのです。

ベンジャミン・ミー
1680円
powered by yasuikamo


ベンジャミンさんの足取りは、映画公開の前日にTV番組『奇跡体験!アンビリバボー』で、『動物園を買った家族の奇跡』として放送されました。

実際は動物園の再建を進める最中に妻が亡くなっていますが、映画では妻の死後に閉鎖中の動物園に出会います。

この変更は非常によかったと思います。
これは、一人の男が「妻の死を乗り越える」物語でもあります。
それを映画のより長い時間を使って描けているのです。

また、物語が過度にセンチメタルになることも防いでいます。
くすくす笑って、ちょっと切なくなって、それ以上に感動できる、絶妙なバランスで作られています。

その他にもいくつかの変更点はありましたが、原作(本当にあった物語)に敬意を払い、丁寧に映画されている印象でした。
原作者にとっても、この動物園を知る人にとっても、この映画は納得の完成度と言えるのではないでしょうか。


原作でも映画でも好きだったのが、主人公が金持ちでなくて、資金繰りに苦労すること。
お金の問題ってやっぱりどこでもついて回るものですよね・・・
主人公の兄が会計士であり、主人公にお金のことについて現実的なアドバイスをすることも大好きです。

前途多難な動物園経営に奮闘し、決断力も十分だけど、エゴイスティックな面もある主人公は、多くの人が感情移入できる人物だと思います。


苦言を呈するなら、ちょっと狙いすぎであざとさを感じる邦題と、予告編の出来が悪いこと。
「亡き妻との約束を守ろうとした」って予告編のナレーションで言っていますけど、本編では約束なんかしていません。あと台風も来ていません。

ていうか何故「Why Not?」という台詞を「約束したんだ」って訳すの?
映画のテーマは、「約束」とは全くかけはなれているし、本編の内容をねじまげた予告編を作るのは最低だと思うのだけど・・・。
本編では、ちゃんとした字幕がついているのでご安心を。


音楽もよかったですね。

Soundtrack
866円
powered by yasuikamo

参加しているのは、ポストロックバンドのシガー・ロスのボーカル担当の「ヨンシー」。
高揚感の溢れる音楽は、映画の雰囲気に見事にマッチしていました。


ともかく、近年稀に見るほどの万人向けの良作です。
清々しい映画を観たい方は、是非劇場へ!

*以下、結末を含めてネタバレです。鑑賞後にご覧ください↓

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2012-06-08 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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体育会系アイドルたち「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

今日(6月6日)はAKB48の総選挙の日ですね!
*追記:大島優子さん、一位おめでとうございます。

・・・・なーんてミーハー(死語)っぽく言ってみましたが、自分はAKB48どころかアイドルにすこぶる興味のない側の人間でした(すみません)

でも、ものすごく努力をしている、今一番人気のアイドル集団のことをなんにも知らないのも申し訳ないじゃないか、とも思っていたのです。
そんなわけで、今日はAKB48のファンから大評判のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」の感想です。

AKB48
3358円
評価平均:
powered by yasuikamo
戦い続ける少女たちの記録
凄絶さに圧倒された
それでも未来へ 風は吹いている


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:ファンじゃなくても、すごさを知れる


あらすじ


今や国民的アイドルの地位を不動のものにした、AKB48。
被災地へのコンサート、総選挙、真夏の夜の公演。その「舞台裏」に迫る。




1作目はドキュメンタリーというよりはインタビュー集に近い内容だったようですが、この2作目では彼女たちの「舞台裏」をこれでもかと見せてくれます。

しかし、これはすごい・・・。
AKB48メンバーの顔と名前が3人位しか一致していない、曲のほとんどを知らないような自分でも、この映画は面白いと思えました。

何が強烈かって、舞台裏での「壮絶さ」です。
コンサート会場では元気に可愛らしくお客さんにアピールしているアイドルが、舞台裏では荒い呼吸をあげて、汗だくになり、必死に走り回り、最高の舞台をつくるために努力を積み重ねているのです。

作中「裏(舞台裏)は戦場です」っていう台詞があるのですが、まさにそのとおり。
そこは女の子の甘い幻想なんかはなく、ほぼ「体育会系のノリ」です。
これほどのキツさを乗り越えて、彼女たちはステージに立っているのです。

音楽業界はAKB48の「一人勝ち」みたいな状態であるし、彼女たちを好ましく思わない人もたくさんいます。

自分も、正直言えばAKB48の「総選挙」という制度は好きではありませんでした。
アイドルグループの中で優劣をつけて、なんの意味があるのだろうと・・・(そのために同じCDを何枚も買う人がいるのも事実だし)

でも映画を観ると、考えがかわりました。
総選挙は「競い合う」場でもあるけど、「努力が認められる場」でもあるとわかったからです。
AKB48を好きでない方でも、この映画の彼女たちの姿を観たら、思うところはあるはずです。

まあ……正直ただ少女を虐待しているとしか思えないシーンも多かったのですが……
なんだかアイドルがブラック企業のように見えてきて、幾分気分が悪くなったのも事実です。


残念だったのが、前半~中盤に盛り上がるシーンを持ってきすぎて、後半がかなり冗長に思えるところ。

これはメンバーが多いこと(それでも映画の中でクローズアップされるのはほんの数人)にも起因していますし、多くの場面でメンバーを観たい方にとっては必要なことだとは思うのですが・・・音楽系ドキュメンタリーで2時間超は長めに思えますし、終盤は息切れ感が否めません。

少なくとも、終盤に<少々ネタバレ>『「じゃんけん大会」という運だけの要素のもの』を持ってくる必要はなかったと思います(初めて知ったけど、これはどうあっても好きになれない・・・・)。

それでも、アイドル映画の枠を超えたドキュメンタリー作品として十分にオススメできます。

子どもをアイドルにしたいと思う親御さんや、アイドルになりたいと願う女の子にも、その夢が甘いちょっろいもんじゃないどころか、激辛であることを教えてくれるので、是非観ていただきたいです。


以下は作中のシーンが少しだけネタバレしています↓ 未見の方は要注意

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2012-06-06 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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無宗教者にはキツい「ファイナル・ジャッジメント」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はファイナル・ジャッジメントです。


個人的お気に入り度:1/10

一言感想:映画の出来がファイナル


あらすじ


独裁国家「オウラン」の軍事的拡張を脅威に感じた青年・鷲尾正悟(三浦孝太)は、2009年の衆議院議員選挙に立候補し、オウラン国の驚異を訴え続けるが、人々からは無視された上に落選してしまう。

それから数年後、正悟の予測は的中し、日本はオウランに占領されてしまう。
正悟は「宗教のネットワーク」と称された「ROLE」に参加し、信仰者を救うべく、活動をはじめる。






この映画の製作総指揮官は大川隆法(宗教団体幸福の科学の総裁であり、政治団体幸福実現党の創立者)です。
早い話、「映画を利用して幸福の科学の教えを広めよう!」という布教活動の一環と考えて良いでしょう。

今までも幸福の科学は「永遠の法」」「仏陀再誕」など、一般人からすれば香ばしいアニメ作品を連発していて、今回は「ノストラダムス戦慄の啓示」以降はじめての実写映画となっています。


幸福の科学の信者でも、他の宗教にも属していない自分は、なるべく偏見を持たず、中立的な立場でこの映画を観ようと思っていたのですが・・・正直映画の出来が悪すぎて苦痛でしかありませんでした。


いい部分もあります。
そのひとつが「日本は他国に占領されてしまうかもしれないと危機意識を持つべきだ」という問題提起です。

映画で日本を制圧しようとする架空の国「オウラン」は、ほぼ中国、または北朝鮮のことを指しています
幸福実現党がどれだけ「反中」思想であるかは<ここ>あたりを読めば大体わかる思います。
(ついでにその中国から嫌われています

近年では尖閣諸島中国漁船衝突事件や、北朝鮮によるミサイル発射実験などの事実もありましたし、その主張はすごくよく理解できるものです。

映像面では「侵略される恐怖」はしっかり描けています。
幸福実現党はすこぶるクオリティの高い北朝鮮から核ミサイルが発射されたことを想定した映像も作っていたこともあり、今作ではエキストラの数も膨大。その面での説得力は十分です。


問題は、設定や話運びがあまりに酷すぎることです。

まずオウラン国に侵略されるまでの過程に説得力がありません。
ほんの数分で、いつの間にか日本が制圧されています。

こうして侵略されると、出版や政治、マスコミにも影響があるはずなのに、それらもほとんど描かれません。
日本の首相や、報道による意見が全く出てきません。
自身の母国語を強要したりすることや、学校教育の変容なども全く描かれません。

何より気になるのが、「自衛隊」ということばが一瞬たりとも出てこないこと。
せっかくの問題提起も、このリアリティのなさでは台無しです。

さらに、「日本占領」という題材はどこぞに追いやられたかののように、中盤からは冗長な会話シーンが延々と続きます。
終盤の展開もツッコミどころ満載で、スリルも何もあったもんじゃありません。


自分にはこの映画を観て、以下の製作者の浅い考えしか思いつきませんでした

①「日本占領」という題材は観る人に恐怖を与えられる!
②その恐怖を映画で描けば、「日本がヤバい」ことを信者じゃない人にも知ってもらえる!
③ついでに幸福の科学の考えが正しいことを知ってもらえる!
④一般の人も信者になってもらえるかも!

はっきり言ってその試みは失敗していると思います。
何故ならこの映画で結論づけられるのは「宗教が弾圧されていても、信仰はそれに勝る」という、国家の問題とは全くかけ離れたことであって、無宗教者には全く響かないからです。

「問題は政治的なものだけでない、心のあり方である」という主張はとてもいいですし、そのために宗教的なアプローチを使うという試みはわかります。

しかしこの映画では、そのことを映画的な演出でなく、主人公の説法で描きます。
結果、「日本占領」が物語を進めるための足がかりだけにとどまり、宗教的なメッセージの押し付けがましさばかりが目立ってしまっている印象です。
もう少し一般の方にも共感できる要素があれば、ここまで一人よがりに思える作品にはならなかったでしょう。


この映画で描かれるテーマはものすごく志が高いものです。
自分(幸福の科学)の宗教観ばかりを見せるのではなく、多種多様な宗教に目を配り、一般的な信仰心を語っているのもいい。

だけど映画がこの出来では、その志も上滑りです。
ネタとしても笑い飛ばせず、かといって感動することもできず、スクリーンを死んだ目で見つめるしかありませんでした。
本当に残念です。


話は変わりますが、この映画に対する、幸福の科学の理事長のお言葉もなかなか香ばしい感じです↓
<企画者インタビュー>

このインタビューで主演の三浦孝太さんが、「幸福の科学の映画に出ることに対して、あなたは、どのように思っていますか?」という質問に対して「まあ、正直なところ、ちょっと考えるところはありますよ」と返していたりします。

その後に理事長が「歯に衣着せず、ものを言うような方なので、非常に宗教的真理が入りやすかった」「説法シーンの演技で本当に光が下りてきた」とか言ってるのはすごく怖いけどな

三浦さんは映画ではこの上のない熱演。
その正直さもあいまって、大ファンになりました。

他にもウマリ・ティラカラトナ(スリランカの女優さん)の珍妙な日本語はそこそこ楽しめました。

それでも信者の方以外には、全く観る価値のない映画だと言わざるを得ません。
次回作、神秘の法に期待しています(観ないけど)結局観たけど結果はアレでした。


以下、容赦なくネタバレです↓

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2012-06-03 : 映画感想 : コメント : 15 : トラックバック : 0
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「ループ」を待っていた結果がこれだよ!「貞子 3D」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は貞子3Dです。

*続編の感想はこちら↓
<「貞子3D2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー>

石原さとみ
3527円
powered by yasuikamo


個人的お気に入り度:8/10(ある意味0点)

一言感想:ひー!腹痛てー!


あらすじ


石原さとみVSサダコ・オブ・モンスター





人というのは不思議なもので、ただのつまらない作品には興味がないのに、ものすごくつまらないと聞くと俄然興味がわいてくるものなのです。
Yahoo!映画であの少林少女超える低評価と聞いたら逆に食指が動いてしまうのは当然のことなのです(だよね?)

どれほどのク〇映画が観れるのかワクワクが止まりませんでした。

その期待は裏切られませんでした。

それどころか
呼吸困難になるほど笑わせてくれる素晴らしいギャグ映画でした


はっきり言ってお話のほうはシャレにならないくらいにヒドいです。

支離滅裂だわ、登場人物の行動が意味不明だわ、白々しい台詞は多いわ、ワンパターンな演出ばっかりだわ、観た人全てに「俺のほうがマシな脚本書ける」と思わせるレベル
よくこれでOKサインでたなあ・・・


あとこの映画、全く怖くないです。

まず「呪いの動画」のクオリティがものすごく低い
これ実際にニコニコ動画で見ても、コメントは「www」で埋め尽くされるだろ。

また、脅かすシーンは全部「ドーン!」と巨大な音が鳴る系です。
恐怖映画じゃなくてただびっくりするだけです。
しかもわりと展開が読めるので、その「ドーン!」にも驚かなくなってきます。
リング」にあったじわじわ追い詰められるような恐怖は皆無です。

そして衝撃の終盤の展開!
「ホラーとギャグは紙一重」と言いますが、これはもう笑いが99.9%くらいを占めていました
隣で観ていた女子高生集団も、ナイスミドルな雰囲気のおじさんも、本当気持ちよくゲラゲラ笑っていました。
かつてない一体感が劇場にあったと思います。



話は変わりますが、自分はシリーズの一作目「リング」が大好きなんです。
初めて観たのが小学校低学年の頃だったので、その恐怖は未だにトラウマもので、忘れられない映画だったんです。

評判の悪いリング2」もそんなに嫌いじゃないですし、ドラマ版も大いに楽しめたのです。
らせん」の大駄作っぷりは忘れます

それから中学生になったとき、今度は原作小説にハマって、特に最終作の「ループ」のトンデモっぷりとすさまじい面白さに感動したんです。

で、「ループ」の映画化を待っていた結果が、これ。

多くのファンにとって、「お前じゃない」と思われるのは仕方の無いことでしょう。
トイレにでも流してしまえと思わせるペラい脚本と、オリジナルへの敬意が微塵もない本作は確かに最低です。

でも、別次元の映画だと思えば、これほど大爆笑できる映画はありません。
思えば貞子が始球式をしたり渋谷に大量に出現したりする宣伝は「今度はコメディだよ!」とアピールしていたのでしょう。


世間一般の映画好きには絶対観るなと断言できますが、ダメ映画フリークにとっては必見作です!
ここは素直に楽しめた分だけ、お気に入り度も8点にしました!

仲の良い、かつ趣味の悪い友達と観たら、盛り上がれること必死ですよ。


以下、ストーリーを最初から最後までネタバレ↓ でも本当劇場で観てから読んだほうがいいよ!

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2012-06-02 : 旧作映画紹介 : コメント : 16 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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