ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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もはや観るマラソン? 長尺映画トップ10

現在公開中の映画「横道世之介」が好きで好きでしょうがないのですが、世間的な評価も高いのにもかかわらず、興行成績は初登場10位と芳しくはありませんでした。
おそらく2時間40分と長尺なことも理由にあるのですが、それで敬遠してしまうのはもったいないと思います。

なぜなら、その上映時間とは比べ物にならない長尺映画が、世の中には存在するのですから。

本日はそんなシャレにならないくらいに上映時間が長い映画トップ10をご紹介します。

*ランキングは作品の善し悪しによるものではなく、単に上映時間が長い順です。
*ネットで無理やり調べたものなので、抜けもあるかと思われます。ご了承ください。
*作品のタイトルのリンクは公式ページに飛びます。
*他にも長いタイトルの映画があるよ!とご指摘を頂いたので修正しました(2013年2月28日)
*いただい意見から修正を行いました(2014年8月23日)。


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2013-02-27 : いろいろコラム : コメント : 7 : トラックバック : 0
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それぞれの見方で 映画「草原の椅子」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は草原の椅子です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:台詞はクサいけど、いい映画


あらすじ


サラリーマンの遠間(佐藤浩市)は50歳を過ぎてから、取引先のカメラ店の社長・富樫(西村雅彦)、骨董店オーナーの貴志子(吉瀬美智子)と出会い、友情を深めていた。
そんな時、遠間はひょんなことから幼い少年・圭輔を預かることになる。
圭輔は母親から虐待を受けて、心に深い傷を負っていた・・・




八日目の蝉」「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の成島出監督最新作です。
原作は宮本輝による小説です。

宮本 輝
630円
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この物語は、作者の宮本輝さんが1995年に発生した阪神・淡路大震災で家を失ったことをきっかけとした、旅の体験から執筆されたそうです。
その旅はシルクロードを6700キロ、40日間に及ぶという困難なものでした。
自分は原作は未読でしたが、映画は過酷な体験をした宮本輝さんの価値観と、優しさがあらわれた作品であったと思います。


映画本編にはまったく関係のない不満をまず漏らしますが、この映画は宣伝がよくないと思います。
同監督の大ヒット作である「八日目の蝉」とは対照的にほとんど宣伝を見かけませんし、その内容も疑問が多いのです。

宣伝で大きくアピールされていることには「パキスタンフンザで日本初の長期ロケを行った」ということがありますが、それは個人的にはあまり魅力を感じることではありませんでした。
映画を観るとカザフスタンの描写は確かに重要な意味を持つことがわかるのですが、それはマクガフィンにすぎません。
本作でそれよりも重要なのは「50歳になる、ちょっと疲れた大人の人間ドラマ」だと思います。
そこをもう少しアピールしてもよかったのではないでしょうか。

それは個人的な価値観によるものなのでまだよいのですが・・・予告編の出来は客観的に観てもキツいものがありました。
『草原の椅子』予告編 - YouTube
とりあえずテロップが表示されるとともに「チラリ~ン♫」という音をかぶせるのはやめてほしいです。

予告編の出来が・・・<テロップが穴抜けで表示されて・・

ちゃら~ん<「恋」という文字が「チラリ~ン♫」という効果音とともに表示

ここでもきらり~ん<このシーンでも「チラリ~ン♫」

うん、すごくダサい
映画を観る前にこの予告編を観ていたら、自分は観なかっただろうな、と思います。


そんなやる気のない宣伝はともかく、本編はとてもいい映画です。

本作はバツイチで50歳のシングルファーザーのもとに、突如4歳の男の子があらわれ、ときに子育てに悩み、ときに恋にときめき、ときに友情の大切さを知るという、「中高年応援ムービー」です。

そして「仕事に悩む」人たちがたくさん登場します。
その悩みの実態や、作中で登場人物が言う「どうしようもならないこと」はきっと同世代の方の共感を呼ぶでしょう。

登場人物の描写がとても丁寧で、かつユーモアも忘れず、人間ドラマとして上手くまとめ上げられていたのでかなりの満足感がありました。
山田洋次監督作が好きな方には、きっと楽しめると思います。


難点もあります。
そのひとつがとにかく説明っぽく、クサい台詞が多いことです。
成島出さんが脚本を担当した「脳男」でも思ったのですが、日常生活ではまず言うことのないであろう濃ゆい台詞が大量に投下されると、どうしても映画としての魅力を削いでしまうように思えるのです。

もうひとつは上映時間が2時間19分と長いことです。
原作の上下巻にもなる長い物語をうまくまとめられてはいたのですが、終盤のパキスタンの描写はかなり冗長に思えます。
これもまた、成島出さんの監督作品である「八日目の蝉」と同じ不満点でした。

そう考えると、上映時間の長さを気にせずに楽しめ、かつ自然な台詞ばかり(お嬢様の台詞除く)だった「横道世之介」はすごい映画であると再認識しました。


不満点のほうを多く上げてしまいましたが、十分すぎるほどにおすすめできる良い日本映画です。
作品のテーマはお年を召すほどに染み入るでしょう。

役者も総じて魅力的で、特に小池栄子さんは色んな意味ですさまじい役を演じています。
悪く言えば映画から完全に浮いているのですが、よく言えば穏やかな映画の雰囲気の中での刺激として機能しています。ファンなら必見ですよ。

以下、ネタバレです 結末に触れているので鑑賞後にお読みください↓

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テーマ : 映画
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2013-02-26 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 1
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出会いはきっと何かを変える 映画「横道世之介」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は横道世之介です。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:主人公が大好きでしょうがない!


あらすじ


時は1987年。
横道世之介(高良健吾)は、大学進学のため東京へと向かう。
彼はちょっと図々しくも、頼まれたことはなんでも引き受け、人を惹きつける魅力を持った男だった。
そんな世之介は、祥子(吉高由里子)というお嬢様から一方的に好かれてしまうのだった・・・




はいきたオススメです!
楽しくてちょっと切ない、邦画でしかできない素晴らしい青春映画でした。

本作は「南極料理人」「キツツキと雨」の沖田修一監督最新作であり、原作は吉田修一による同名小説です。

吉田 修一
750円
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自分は原作は未読でしたが、原作も主人公の青年・横道世之介の青春を魅力的に描いた作品であり、この映画も原作を読んだ方から好評のようです。

物語の舞台は、日本がバブル絶頂期であった1980年代です。
仕事に困ることはほとんどなく、経済成長がまだまだ見込まれ、携帯電話もインターネットも存在しない時代です。
街ではみんな「シャツをズボンをIN」で、看板には「AXIA」「さくらや」「コンバーチブル(今もあるけど)」、台詞として「ねるとん」などのことばがつぎつぎと登場します。

当時に青春時代を過ごした人にはきっと懐かしむことができるでしょう。
しかも本作は、それよりも未来の登場人物が「あのころ」を懐かしむ描写もあるのです。
青春を過ごした「あのころ」を思いだし、そのノスタルジーに浸れる、今の30~40代の方にはどストライクな映画なのです。

もちろんこの映画は若い方にもおすすめできます。
明るいキャラの高良健吾と、お嬢様を演じた吉高由里子バカップルがめちゃくちゃ可愛いからです。
正確に言えばバカップルと言うよりは「友達以上恋人未満」な状態が続くのだけど、この2人のやりとりが微笑ましく、時には笑えます。

特に吉高由里子さんは「婚前特急」では性格のキツい女性を演じたのに、一転して「わたくしは~ですの」という口調で話すお嬢様をこの上なく可愛らしく演じています。
ファンなら何を差し置いてでも必見です。

さらにはご年配の方でも楽しく観れるのではないでしょうか。
派手さは全くない映画ですが、ほんのちょっぴりの登場人物の想いに感動できる人間ドラマなのですから。


さて本作のネックとなるのはやはりその上映時間でしょう。なんと2時間40分あるのです。
最近では大作ファンタジー「ホビット」に迫る勢い、長いことが災いしたためか興行的にコケた「カラスの親指」とタメです。
これでは観るのを躊躇してしまう方もいるのではないでしょうか。

しかし長さの主たる原因は、登場人物の動作や感情を細やかに描いたためであるので、その上映時間は無駄だとは思えません。

また中盤のシーンでは、「あること」を観客に気づかせる描写があります。
これがあるからこそ、横道世之介の青春をより見届けたくなり、2時間40分の最後まで飽きることがないようになっています。
映画全体を引き締める、素晴らしい「仕掛け」だったと思います。


原作者の吉田修一さんは、こんなコメントを公式ページに残しています。
「『普通の学生』と語られることの多い世之介ですが、普通っていうのは実はレベルが高いんだなと映画を観て思いました。
世之介が普通だとすると、自分も含めこんなにも幸せな学生生活を送った人はそんなにいないんだろうなと」


まさにそのとおりで、主人公横道世之介は、あまりに楽しそうな学生生活を送っています。
でも全く妬んだりする気持ちになれません。
それはあまりに横道世之介が「いいやつ」で、彼を応援したくなるからです。


本作では、輝かしい青春時代を追体験できるという、まさに映画でしかできない満足感を得ることができます。
主題歌「今を生きて」もばっちりはまっていました。
キャッチコピーの「出会えたことが、嬉しくて、可笑しくて、そして、寂しいー」も、横道世之介をあらわすことばとして秀逸でした。

上映時間は確かに長いのですが、それ以外は文句無く、幅広い方に観て欲しいと思える作品です。
役者のファンだけではなく、デートのチョイスにも是非!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ めっちゃ長いです。

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テーマ : 映画
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2013-02-24 : 映画感想 : コメント : 10 : トラックバック : 0
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着物萌えと素敵な喫茶店描写の最前線 漫画「ちろり」レビュー

喫茶店って素敵ですよね。
喫茶店にはただコーヒーを飲む、ごはんを食べるという目的だけでなく、そのお店の雰囲気や交流を楽しむような楽しさがあると想うのです。

本日はそんな喫茶店の楽しみ方が好きな人におすすめしたい漫画「ちろり」をご紹介します。

小山 愛子
840円
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*最新3巻

時は文明開化のなされた明治時代。
そして漫画の内容は、主人公の女の子「ちろり」が喫茶店の仕事をしたり、いろいろな人たちの交流が描かれるというものです。

第1話は「喫茶店の仕事をはじめるまでの朝」が描かれていました。


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テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

2013-02-22 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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信じたいもの 映画「レッドライト」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はレッド・ライトです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:後半の展開はアレだけど、深い


あらすじ


物理学者のマシスン博士(シガニー・ウィバー)とバックリー博士(キリアン・マーフィー)はともに数々の超常現象や超能力を解明していた。
彼らの元に久しぶりに人気超能力者であったサイモン・シルバー(ロバート・デ・ニーロ)が復帰するというニュースが飛び込んでくる。
マシスン博士はシルバーに接触することを拒もうとするが、それには理由があった・・・




リミット」のロドリゴ・コルテスが監督・脚本を手がけた作品です。

前半のプロットはシンプルで、キリアン・マーフィーとシガニー・ウィーバー演じる物理学者が、次々と超常現象や超能力を解明していくというものです。
ここはシガニー・ウィバーのひょうひょうとした態度、ペテンを暴いていく過程、数々の蘊蓄が抜群に面白く、この手の「超能力談義」が好きな人にはたまらないものです。

蘊蓄には「占星術」「クリス・エンジェル」「ケチの理論」などがありますので、知っておくのもよいでしょう。
テンポもよく、映像のつくりもスタイリッシュで飽きさせません。

しかし後半はがらりと様相を変えて、抽象的な演出や、ホラー色も感じられるようになります。
ここからの展開はあまりにも雑で失笑ものでした。

そのためか本作のジャンルは「サスペンス」「SF」「ホラー」「推理物」がごった煮状態な印象でした。とにかく変な映画なのです。


しかし個人的にはけっこう好きな作品です。
以下の3点がその理由です。

①登場人物の背景がしっかり掘り下げられているので感情移入ができる
②ある「秘密」が隠されている
③シーンひとつひとつに深読みができる

①は本当に丁寧でした。
作中に「超常現象を暴く意味はあるのか?」と問われるシーンがあり、その理由は登場人物の想いが十分すぎるほど伝わるものでした。

②はカンのいい人なら早めに気づくでしょう。
オチ自体はそれほどほめれるものではありませんが、伏線の張り方は上手いので納得はできます。

③はひとつのシーンでも解釈がわかれ、あれやこれやと考察ができる面白さがあります。
まあ本作はどう考えてもおかしいツッコミどころあるので、わりと台無しになっているのだけど・・・

ロバート・デ・ニーロとシガニー・ウィバーという大スターが出演していることも魅力のひとつですが、デニーロの出番は少な目なので、その活躍はあまり期待しないほうがいいかもしれません。


印象をかいつまんで言えば「前半がすごく面白く、後半がつまらない」映画です。
前半に高級フランス料理食べていたら後半は牛丼が出てきたような感じです。自分はどちらもおいしくいただきました。
これから観る方は「前半のわくわくがどんだけ台無しにされるか」を期待すると(違う意味で)楽しめるんじゃないかと思います。

ごり押し展開も好きだという心の広い人は上記のお気に入り点数に+1点くらいの満足度を期待してもいいと思います。
サスペンスの整合性を重視する人にはー5点くらいでw
そこそこ以上にはおすすめです。

エンドロール後にも1シーンあるので、お見逃しなく。

以下、結末も含めて盛大にネタバレです 鑑賞後にお読みください↓

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テーマ : 映画
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2013-02-20 : 映画感想 : コメント : 13 : トラックバック : 0
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民と国のために「王になった男」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は王になった男(原題:광해)(英題:masquerade)です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:まさかのコメディ×ビョンホン様すげえ・・・


あらすじ


李氏朝鮮の第15代国王である光海君(イ・ビョンホン)は日々毒殺の恐怖におびえ、替え玉を探し続けいていた。
ようやく見つけたのは道化師のハソン(イ・ビョンホン)だった。
国王のふりに四苦八苦するハソンだったが、徐々にその優しい性格が宮殿の者たちに影響を与えていく・・・




イ・ビョンホン主演最新作であり、韓国では歴史に残る大ヒットを記録している映画です。

「王様」と「平凡な男」が取り替えられ、平凡な男の優しさが周りの人間を変えていく・・・という内容をきけば、映画ファンの多くは傑作コメディ映画「デーヴ」を思い浮かべるでしょう。

ケビン・クライン
991円
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一方「王になった男」は公式ページの雰囲気や宣伝を観れば、多くの人は重圧なサスペンスでありお堅い時代劇という印象を持つでしょう。

<重圧な「歴史もの」っぽい

ところが本編はそうではなく、「デーヴ」と同じく「取り変え」の面白さをとことん追求したコメディ映画ともとれる雰囲気になっているのです。

一人二役を演じるイ・ビョンホンの演技力は素晴らしいの一言。
冷酷な王と、はじめは王のふりをすることに戸惑うも徐々に皆を変えていく威厳を持つ男を見事に演じ分けています。

イケメンなビョンホン様ですが、本作で見せるその演技はかなり笑えます
コミカルなシーンをきちんと演じているので嫌味なところがありません。ビョンホン様がいっそう好きになりました。

コメディシーンが多くあるおかげで、歴史ものが苦手な方でも楽しく観れます。
しかもコメディだけでなく、シリアスなシーンもとても面白く仕上がっています。
普遍的なメッセージ性もあり、登場人物の想いに感動できるスキのないつくりになっているのです。
韓国映画になじみがない人にこそおすすめしたい、優れた作品でした。


ただし本作にはけっこう気になることも多かったです。以下にあげてみます。

①展開に「えっ?」と思う変なところ&つっこみどころ&不満点が多い
②用語や登場人物になじみが多いのでとっつきづらい

①はわりと深刻で、作中あまりに変な展開に失笑してしまうところや、ドン引きしてしまうところもありました。
最終的にうまく生かされていない伏線も見受けられました。

②についてですが、本作の面白さは「王と優しい一般人が取り替えっこ」にあるため、用語の意味がわからなくても映画は十分に楽しめると思います。
しかし不親切感は否めません。
作中にちゃんと説明があったのは、光海君が成したとされる「大同法(土地の広さに応じて税を徴収する、今で言う所得税みたいなもの)」くらいなもので、あとは投げっぱなしでした。

公式ページで光海君の背景や、「妓生」「上奏」「龍顔(天子の顔)」「鞠問(罪を問いただすこと)」「」のことは知っておいたほうがいいかもしれません。
光海君のことは以下のページでも知ることができます。
<「王になった男」Kstyle><韓国略史72>

そして登場人物の名前もちょっと覚えづらいですね。以下にあげてみます。

光海君<光海君(イ・ビョンホン):「暴君」と呼ばれる王。毒により意識不明になったようだが・・・?

ハソン<ハソン(イ・ビョンホン):替え玉として選ばれた道化師。優しい。

都承旨(リュ・スンリョン)<都承旨(リュ・スンリョン):ハソンを影武者に仕立てた男。読み方は「トスンジ」。

チョ内官(チャン・グアン)<チョ内官(チャン・グアン):王のお側仕え。ハソンの正体を知っている。

ト部将(キム・イングォン)<ト部将(キム・イングォン):宮殿の決まりをかたくなに守る護衛官。ハソンの正体を知らない。

サウォル(シム・ウンギョン)<サウォル(シム・ウンギョン):王に食事を贈る15歳の少女。母の行方を探している。

王妃(ハン・ヒョジュ)<王妃(ハン・ヒョジュ):王の妻。王と心が離れている。

王妃の兄ユ・ジュンホ(キム・ハクチュン)<ユ・ジュンホ(キム・ハクチュン):王妃の兄。映画の中盤まで姿を現さず、名前だけ出てくる。王に謀反を企てた罪に問われている。

「都承旨」は(役職名なので仕方がないですが)字幕で漢字だけ表示されるので特に覚えづらいですね。カタカナ表記でもよかったとも思います。


ちなみに本作は「史実をもとにしたフィクション」で、光海君の日記に「15日間の空白」があったことからこの「替え玉」の物語がつくられたそうです。
参考→<光海 王になった男 | 韓国歴史ヒストリア>
フィクションとわりきって、誰もが楽しめるエンターテイメントに仕上げた作風は大好きです。

タイトルの「王になった男」も素晴らしいと思います。
英題は「masquerade(見せかけ、仮面舞踏会)」となっていますが、自分は邦題のほうが好きです。

昨年公開の韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」「トガニ 幼き瞳の告発」ほどの完成度は感じませんでしたが、韓流好きのおばさまたちだけに独占させておくのは勿体ない、面白い映画です。
幅広い方におすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 野暮な不満点も書いています。

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2013-02-19 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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もはや回避不可能?存在そのものがネタバレの作品ワースト5

ネタバレ」とは基本的に作品を観る前にはやってほしくないことです。
しかし世の中には存在自体がネタバレであり、目当ての作品を知る前からネタバレをしてやがる映画や漫画、ゲームが存在します。

本日はそんな「いい作品のネタバレしてんじゃねーよ」な作品ワースト5をご紹介します。

↓そんなわけで以下は有名作品のネタバレ注意。
宣伝の時点すでにネタバレしているので読んでも特に影響はないとは思いますが、これからネタバレせずに観たい(遊びたい)と思っている「ネタバレされている作品」のタイトルがあったらそれ以上読まずに戻ることをおすすめします。

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2013-02-18 : いろいろコラム : コメント : 4 : トラックバック : 0
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みんなが家族「人生、ブラボー!」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は人生、ブラボー!(原題:STARBUCK)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:子どもがめっちゃほしくなった


あらすじ


実家の精肉店に勤めるダヴィッド(パトリック・ユアール)は仕事が満足にできず、多額の借金を抱え、さらに妊娠した恋人からも愛想をつかされているというダメ男だった。
彼はある日、過去にしていた精子提供により533人の子どもが生まれていたことを知らされる。しかもそのうちの142人から身元開示の訴訟を起こされていたのだ。
はじめは会う気はないと言い張るダヴィッドだったが、渡された子どもたちのプロフィールを見て、その中に有名なプロサッカー選手がいることを知る。
サッカー選手の活躍を見て気を良くしたダヴィッドは、子どもひとりひとりに会いにいくのだが・・・




超おすすめです!
しのご言わずに映画館に行ってください。本当にそのくらい面白かったんですから!

本作はうだつのあがらないダメ中年男性の成長物語にして人間賛歌の物語、そして笑って泣けるハートフルコメディです。

主人公は金のために幾度もの精子提供を過去に行っており、その結果生まれていた子どもたちに会いに行き、彼らの生活と人生を知ることになります。
そのエピソード全てが面白く仕上がっており、同時にダメ主人公のあたたかい人間性を知れるという内容になっています。

しかし主人公は訴訟を起こされているので、簡単に彼らに正体を打ち明けるわけにはいけません。
しかも借金もちなので、「金」の問題も大きく苦悩としてのしかかってきます。
その苦悩を打ち破る主人公の決断、そして「家族」の行動は、きっと感動を呼ぶはずです。

よくこんな突飛な発想のストーリーができたなあ・・・と感心しきりだったのですが、実際に精子提供により何百人もの子どもの「父親」になっている人は存在しています。
日本でも男性不妊の対策として非配偶者間人工授精(AID)が行われていますし、「精子提供―父親を知らない子どもたち―」という書籍もあります。
精子提供を扱った映画にも「キッズ・オールライト」「カレには言えない私のケイカク」といったものがありますし、けっこう普遍的な題材なのかもしれません。

監督は同じくハートフルコメディである「大いなる休暇」の脚本を書いたケン・スコットです。

レイモン・ブシャール
3990円
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こちらも社会的な問題を扱いながらもほっこりと楽しめる隠れた名作です。
ちなみにどちらの映画でも舞台となっているのはカナダのケベック州なので、作中で話されているのはフランス語だったりします。

原題の「STARBUCK」とは、主人公が精子提供を行ったときに使った偽名のことです。
元ネタは超有名なコーヒーショップではなく、優秀な遺伝子を持った「種牛」の名前です。
<くわしくは公式ページのこちら>
邦題はちょっと狙いすぎですが、的外れでもありません。

惜しむらくは上映館が限られていること。
しかし徐々に上映する地域は増えていっていますし、ここまで完成度が高いのであれば、「最強のふたり」のようなロングランも期待できると思います。

発想は突飛でも、主人公が挫折と苦悩を味わうも最後には幸せな展開が待ち受けているという「ベタ」な映画です。
しかし本作はそのベタな構成がとても堅実に組み立てられているので、どなたにも受け入れられるでしょう。

G(全年齢)指定ですが、性的な話題も出てくるのでそこだけは要注意(どぎついものではないです)。
カップルでも親子でもひとりでも、間違いのない1本です!

以下、結末も含めてネタバレです 本当に面白い映画なので未見の方は読まないように!

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2013-02-17 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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報復の末に「ゼロ・ダーク・サーティ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はゼロ・ダーク・サーティです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:これを「正義」「賛美」とは呼べない・・・


あらすじ


CIAは巨額の予算と労力を尽くし、9.11テロの首謀者であるビンラディンを追っていたが、いっこうに手がかりがつかめずにいた。
分析官のマヤ(ジェシカ・チャスティン)は、女性でありながら捜索チームに加わる。
はじめは仲間が行うアルカイダ一味への拷問に難を示すマヤだったが、彼女の執念はやがて狂気じみたものへとなっていき・・・




*本レビューの文章のリンクのほとんどは、Wikipediaの該当項目か事件の記事になっています。合わせてお読みください。

K-19」「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグロー監督最新作です。

ビグロー監督の持ち味はストイックかつリアリティのある画、そして緊張感のある展開です。
本作でもその魅力は最大限に発揮されており、観ているだけで精神が疲弊していきそうな迫力のある映画に仕上がっていました。

本作で描かれているのは忌まわしきテロの首謀者であるビン・ラディンの殺害ミッション、そしてそれに至るまでのCIAの10年間の戦いです。
そこには敵を倒すという爽快感や、達成感はほとんどありません。

アルカイダは「聖戦」と言ってテロを起し、CIA(アメリカ)は「正義」を掲げて報復をします。
両者とも「正しい」と思ってやっていることですが、そこには様々な犠牲、相手を痛めつける行為が伴います。
本作で描かれる殺害ミッションは、そのような「犠牲」「痛み」が強烈に描かれたものになっているのです。

ビグロー監督作品はアメリカを賛美しすぎているなどと批判を浴びることもあるのですが、自分はそれほどとは思いません。
なぜならこの映画では、戦争と報復そのものの醜さや犠牲を逃げずに描いているからです。

ミッションそのものも残酷極まりないですが、作中の拷問、そして犠牲になる仲間たち、次第に常軌を逸していく主人公も観ていて苦しいものがあります。
CIA(アメリカ)がやっていることが「賛美」「正義」とはとても思えません。
決して綺麗事にならず、戦争の醜悪な面を逃げずに描いていることが本作の最も優れた点であると思います。


ただし映画としては素直に受け入れられないところもありました。
特に気なったのは
・娯楽性が少ないこと
・用語を知らないと少しついて行きにくいことがあること
見た目が似すぎているキャラが2組もいるためどっちだかわからなくなること
です。

作品の題材からすれば娯楽性が少ないのは仕方がありません。
本作には長さ(上映時間は2時間38分)を感じさせない緊迫感があるので、大きな欠点にはなっていないでしょう。
しかしそれでも序盤はやや冗長に思えるところが多く、会話のみで状況説明をされるのでややもどかしさも感じます。

知っておくといい単語をいくつかあげてみます。
<人名>
ハリド・シェイク・モハメド(アルカイダの幹部)
リチャード・リード(靴に爆弾を隠していた男)
アブ・ファラジ(アルカイダのNo3)
・アブ・アフメド(アブ・ファラジとビンラディンの連絡員)
<事件>
アルコバールの銃乱射事件(16名が死亡した)
イスラマバード・マリオット・ホテル爆破テロ事件(少なくとも54名が死亡した)
アルカイダはヒースロー空港を標的にしようとしていた
チャップマン基地の出来事(←作中のショッキングなシーンのネタバレなので閲覧注意)
イラクの大量破壊兵器(捏造されたもの。皮肉として話題に出る)
<地名>
トラボラ(米軍に空爆を受けたアフガニスタンの山岳地帯。アルカイダを一掃しようとしていた
クウェート(イスラム教信仰者が全体の85%)
エリア51(アメリカネバダ州の一地区)
イスラマバード(パキスタンの首都。CIAの支局がある)
カラチ(パキスタンの都市)
ペルシャワ(パキスタンの都市)
アボッターバード(パキスタンの都市であり、ビンラディンが隠れていた場所)

ちなみにタイトルの「Zero Dark Thirty」とは軍事用語であり、作戦が実行された「深夜0時半」を表したことばです。

主要キャラも見てみます↓

ゼロダークサーティ主人公<マヤ(ジェシカ・チャステイン):主人公。ビンラディン捜索に執念を燃やす。

ゼロダーク同僚の女性<ジェシカ(ジェニファー・イーリー):マヤの同僚。男っ気のないマヤにアドバイスする。

ゼロダークダニエル<ダン(ジェイソン・クラーク):CIAイスラマバード支局のチームリーダー。ひどい拷問をする。

ゼロダークラミレス<ラリー(エドガー・ラミレス):現地のチームリーダー。

ゼロダークブラッドリー<ブラッドリー(カイル・チャンドラー):CIAイスラマバード支局長。

ゼロダークジョージジョージ(マーク・ストロング):テロ対策センターの頼れる男。

ゼロダークパトリック<パトリック(ジョエル・エドガートン):Navy SEALsの隊員。

見てわかるとおり、ダンとラリー、ブラッドリーとジョージがパッと見では区別がつきません。
これが観ていて非常に紛らわしく、何度も混乱してしまいました。


事件のことを知らないと敷居が高い作品ではあります。
しかし、9.11テロやアルカイダのことが、徐々に風化して忘れ去らていこうとしている今でこそ観て欲しい映画です。

私たちの知らないところで、ビンラディン殺害までの10年間に何があり、CIAの方たちはどう行動していたのか。
この映画はそれを細やかに教えてくれます。

本作は関係者の証言をもとに作られていますが、人物の関係には一部フィクションもあるのでしょう。
しかしビンラディン殺害ミッションの中心人物が女性だったことや、数々の事件は本当のことです。

ラスト30分の生々しく凄惨な映像は、本物としか思えないものでした。
圧倒的なリアリティに打ちのめされる映画です。万人向けではありませんが、オススメします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2013-02-16 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 1
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無敵オヤジと無敵息子「ダイ・ハード5/ラスト・デイ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はダイ・ハード/ラスト・デイ(原題:A Good Day To Die Hard)です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:アクションしかなかった


あらすじ


刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は久しく会っていなかった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に留置されていることを知る。
ジョンが現地に訪れると、彼はまたしてもテロ事件に巻き込まれてしまう。
混乱のさなかにジョンとジャックは再会するのだが、そこには大きな陰謀が渦巻いていた・・・




エネミー・ライン」「マックス・ペイン」のジョン・ムーア監督最新作にして、人気シリーズ「ダイハード」のシリーズ第5弾です。

ブルース・ウィリス
1477円
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シリーズ1作目は一進一退の攻防と練りに練られた伏線が抜群に面白く、アクション映画の大傑作として知られています。

そんな完成度をこの「ラストデイ」に期待すると、肩すかしであることは間違いありません。
本作はドンパチやってるアクションしかないと言っても過言ではないのです。

一応ドラマもあります。
本作で焦点があたっているのは、主人公の息子である「ジャック」のキャラクターです。
父であるジョン・マクレーンは、なぜか留置所にいれられているジャックのためにロシアのモスクワに向かいます。
そこでまたもテロに巻き込まれ、悪をくじくために戦うというシリーズ通しておなじみの展開が繰り広げられます。

本作ではジョンだけでなく、息子のジャックもともに戦います。
ジョンは後先考えない「出たこと勝負」の人間ですが、ジャックは「慎重派」です。
そんな凸凹コンビのバディ・ムービーとしても楽しめるでしょう。

描かれているのは親子の確執・そして絆。
仕事ばかりだった父と、父を嫌っていた息子の描写は普遍的なものなので、多くの方に受け入れられるでしょう。

しかしそんな要素は添え物にすぎず、あとはアクションぶっ続け
本作の上映時間はシリーズ最短の100分足らず。
しかもアクションシーンがその7割を占めるというバブリーな構成なので、それを期待するなら大いに楽しめると思います。

さらにマクレーン親子は作中で言われているように「不死身」に思える無敵さなため、あんまりハラハラしませんwそこは弱点でしょう。

でもこれでいいんじゃないでしょうか。
小難しいドラマや会話シーンは最小限で、あとは大いにアクションで楽しんでもらうサービス精神は大好きです。
しかもけっこう意外な展開も待ち受けています。これも安っぽいと言えば安っぽいんだけどね。


原題の「A Good Day To Die Hard」もいいセンスだと思います。
これはインディアンの「死ぬにはいい日だ」ということばのもじりなのです。
邦題は最終作のようになってしまいまいしたが、6作目の制作も宣言されているのでご安心を。

地味に残念だったのが、予告編で使われていた「ベートーヴェン交響曲第9番:歓喜の歌」が本編で使われていなかったことです(エレベーターのシーンで申し訳程度には流れます)。
<歓喜の歌 交響曲第九番 - YouTube>
実はこれ、1作目のエンドロールでも使われていたんですよね。予告編で使われていたのはある種のファンサービスだったのでしょう。


ちなみに息子・ジャックはシリーズ初登場ではありません。1作目の冒頭でちょこっとだけ出ています。

そこにいたジャックマクレーン<息子初登場

なんと台詞すらない不遇なキャラでした。
ちなみに前作「4.0」でも登場し、予告編にもいた娘・ルーシーにはちゃんと台詞がありました。

ルーシーマクレーン<あらかわいい

そんなシリーズのファンからも忘れさられていただろうジャックが、今回で活躍して本当によかったです。
マクレーンの妻を演じたボニー・ベデリアもご存命なので、6作目では是非家族揃って活躍して欲しいですね。


過去作品を全く観ていなくてもストーリーはほぼ100%わかるくらいの単純な映画です。
ただし人殺しのシーンがショッキングなのでお子さまが観るのには要注意。

シリーズおなじみの知略だとか、情報戦略だとか、現地の警察と協力するだとかの展開はありません。
こんな行き当たりばったりなゴリ押し映画を「ダイ・ハード」と呼んでいいのかどうかは激しく疑問ですが、「バトルシップ」などのバカ映画が大好きであればおいしくいただけると思いますよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にどうぞ↓

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2013-02-15 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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前半ストイック、後半テキトー 映画「アウトロー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はアウトロー(原題:Jack Reacher)です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:アウトローどころかめっちゃええやつやん・・・


あらすじ


真昼のピッツバーグ郊外。無差別に5名が射殺されるという事件が発生した。
警察は元軍人のジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)を逮捕するが、彼は「ジャック・リーチャーを呼べ」とメモに書いた後、囚人たちに殴られ意識不明となってしまう。
その後ふらりと現れた「流れ者」のジャック・リーチャー(トム・クルーズ)は弁護士のヘレン(ロザムンド・パイク)とともに事件の真相を追う。




トムクル様主演最新作にして、「ユージュアル・サスペクツ」の脚本家として知られるクリストファー・マッカリー監督作品です。

本作の原題は主人公の名前である「ジャック・リーチャー」。
リー・チャイルドによる同名のシリーズ小説の名であり、本作はその9作目(邦訳5作目)にあたる「One Shot」を原作としています。

リー・チャイルド
840円
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「アウトロー」という思わせぶりな邦題になったのは、なじみがない日本人にも興味が持てるタイトルにしたかったという配給側の戦略なのでしょう。

しかし実際映画を観てみると、この邦題は本編のイメージとはそぐわないものでした。

アウトロー」とは「無法者」であり、「危うさ」を感じることばです。
しかしこの映画に出てくるトム様演じる主人公は全然危険な印象がありません。
それどころかわりといいやつでした

彼は定職にもつかず、宿はなく、必要最低限のものしか持ち歩かないニートというある意味「寅さん」のような男で、悪をくじき弱気を助けるいい感じのヒーローなのです。
しかも口ではなんだかんだ悪態はつくけど、実は知り合った者のことを何よりも想っているというツンデレぶり。
トム様が演じる新しいキャラクターとして、かなり好きになれました。


ストーリーはシンプルで、トム様と相棒の女性弁護士が突如起こった銃乱射事件の真相を突き止めるというものです。
冒頭のスタイリッシュかつ衝撃的な事件のシーン、それを反芻して見せるなど、「謎解き」にかかわる画はとても面白く、見ごたえがあります。

また、この映画には音楽がほとんどありません。あるのはストイックかつシャープな画です。
派手さはないのでトム様のアクションを期待すると肩すかしでしょうが、この大衆向けの映画とは思えない落ち着いた雰囲気も気に入りました。カーチェイスも迫力満点です。


そんな感じで前半は非常に楽しめたのですが、後半はびっくりするくらい面白くない

展開がいくらなんでも雑すぎだし、目新しさはないし、悪役は魅力がないし・・・勢いでごまかそうとしているようにしか思えず、ラストバトルの無茶さはもう失笑モノでした。
ここまで最後に行くにつれてテンションが下がってしまうのはある意味貴重です。


でも決して悪い映画ではないです。
あまりに地味で新鮮味がないためか、全米でも日本でも微妙なヒットでしたが、続編への期待も持てると思います。
トム様の50歳とは思えないステキな上半身裸が拝めるので、ファンは必見ですよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2013-02-14 : 映画感想 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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若者への激励「東京家族」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は東京家族です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:ちょっと説教くさくなっちゃったかなあ・・・


あらすじ


周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)の夫婦は、久方ぶりに息子たちの住む東京にやってくる。
周吉ととみこは個人病院を開いている長男・幸一(西村雅彦)、美容院を営む長女・滋子(中嶋朋子)、舞台美術の仕事に携わる次男・昌次(妻夫木聡)との再会を果たす。
しかし息子たちは仕事に忙しい日々を送っているため、なかなか両親の相手をしてあげることができなかった。
昌次はとみこに恋人の紀子(蒼井優)を紹介しようとするのだが・・・




山田洋次監督最新作にして、日本が誇る傑作映画「東京物語」のリメイクともいえる作品です。

笠智衆
350円
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「東京の息子たちのところに年老いた両親が泊まりにくる」という大筋のストーリーは同じですし、登場人物の名前もほぼ一致していますし、かなり似た台詞もあります。

似ているのはストーリーや台詞回しだけでなく、独特の撮影方法も同様。
「小津調」と呼ばれる低い位置から撮られた画、登場人物の表情を正面からとらえる視点など、カメラワークはほぼそのまま受け継がれています。

本作品は「東京物語」の舞台を携帯電話や東京スカイツリーが登場する現代に移し、新たなエピソードも盛り込んだ、山田洋次監督が小津安二郎に捧げる最大級のリスペクト作品なのです。

しかし、自分は「東京物語」は大好きなのですが、このリメイク作品はあまり好きにはなれませんでした。
最大の理由が、山田洋次監督の思い入れのためか、「主観」が入っている気がすることです。

本作は東北大震災を受けて脚本に変更を加えており「今の時代の厳しさ」について少しだけ言及するシーンがあります。
それはとても尊いことですが、本作品には「最近の若いモンは・・・」という内容の台詞もいくつか登場するのです。

「東京物語」は説教くささとは無縁で、人の悲しさ、喜び、エゴを客観的な立場から描き、それでいて「自分も家族のためを思って何かをしてあげたい」と思える作品でした。

しかし「東京家族」には少々押しつけがましさと、説教くささを感じてしまうのです。
本作品に感じたのは「このような若者(家族)がいなくなって久しい」という監督の郷愁にも思える願望でした。
若者や今の時代に対しての「嘆き」が描かれていることに、自分は居心地の悪さを覚えたのです。

また全編に「小津調」が用いられているためか、テンポも非常に悪く感じます。
上映時間が「東京物語」よりも長い2時間24分で、決してこの長さが必要だとも思えませんでした。

本作ならではの良さもあります。
そのひとつが、「東京物語」で故人であった次男の「昌次」の存在が、新たなドラマを産んでいることです。

「東京物語」では昌次が亡くなったのは戦争のためでした。
「東京家族」で昌次を物語の中心人物とすることで、昌次が戦争のなくなった現代に生まれていたらどんな人物であっただろう・・・というIFを実現したものに思えるのです。
このことには、監督ならではの優しさを感じます。

正直、若い人にはすすめづらいです。
前述の通り若者にとっては説教くさいですし、派手さとは無縁な映画なので退屈してしまうと思います。

山田洋二監督のファン、役者のファン、現代によみがえった「東京物語」を観たい人にはおすすめします。
「東京物語」を観ていなくても楽しめますが、観ているといろんな「違い」を楽しむことができますよ。

以下、結末も含めてネタバレです 「東京物語」のネタバレもあるのでご注意を↓

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2013-02-12 : 映画感想 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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観る拷問「ムカデ人間2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

本日は2月2日にDVDが発売&レンタルが開始された映画ムカデ人間2(R18+指定なのでクリック注意)の感想です。


個人的お気に入り度:ー10/10

一言感想:人間の観るもんじゃねえ


*本作は倫理的に問題のありまくる過激な内容なので、ネタバレなしでも文章だけでもトップページに置くのがはばかられます。
以下は良識のある大人だけがお読みください。

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2013-02-11 : 旧作映画紹介 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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神はいない 映画「脳男」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は脳男です。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:脚本の上手さと生田斗真にシビレた!


あらすじ


街では残忍な爆破事件が多発し、精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)の目の前でも爆破事件が起きてしまう。
刑事の茶屋(江口洋介)は捜査を続けるうちに鈴木一郎と名乗る男(生田斗真)に出会い、男は爆破事件の犯人と見なされ、精神鑑定を受ける。
担当医となった鷲谷は、男が高い知能をもつ反面、感情が欠落している「脳男」であることを知る。




江戸川乱歩賞を受賞した首藤瓜於による小説を原作とした映画です。

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コミカライズもされている人気作で、出版されたのはなんと2000年。
実に13年の時を経ての映画化で、映像化を待ち望んでいたファンにとっては「やっと」のことであったでしょう。

高い知能を持つ男が登場し、(爆弾)犯人を追う物語と聞いて、自分は「羊たちの沈黙」のようなサスペンスを想像していましたが、実際は違いました。
本作は「天才と一般人のコンビが犯罪に立ち向かう」のではなく、「ひとりの男の謎を追い求める」物語なのです。

「脳男」はあまりに特異で、魅力的なキャラクターです。
映画版では説明が省かれていましたが、原作で彼は精神科医に自閉症でありサヴァン症候群であると思われていました。

しかし脳男はただそれだけではありません。「生まれつき感情がない」のです。
感情とは情動であり、人が生きていくのに必要な「要求」ともとれます。
感情が欠落している彼がどうやって生きてきて、どう行動するのか。その描写が作品の最大の魅力になっています。

脳男役の生田斗真が(体格も含めて)素晴らしく、見事にこのキャラクターを演じていました。
染谷将太二階堂ふみという「ヒミズ」コンビも抜群の存在感なので、役者のファンにも嬉しい作品でしょう。

この作品で自分は大傑作「ダークナイト」を思い出しました。
脳男はダークヒーローそのものですし、爆弾犯の狂気はジョーカーをも思わせます。
パクった上に絶望的につまらないワイルド7とは格が違います。


ただし本作は脳男の内面の描写が強調されているためか、犯人を追い詰めるようなサスペンスとしては面白くありません。
エピソードのバランスはお世辞にもいいとは言えないですし、展開につっこみたい部分もありますし、会話シーンがやや多く中だるみ感も否めません。

個人的に好きではなかったのが、日本映画にありがちな仰々しいセリフや演出が多いこと。
大声で作品のテーマや伝えたいことを懇切丁寧に教えてくれるのですが、あまりに「TVドラマっぽい」です。
もっと映画ならではの繊細な描写が欲しかったです。

原作にないシーンの追加、原作で印象的だったシーンの削除、設定の変更も多いので、小説のファンには納得のいかないところも多いかもしれません。

それでも素晴らしかったのは、主人公の女性精神科医とその患者の描写。
原作とは全く違う描写ですが、このエピソードは原作を超えていました
伏線の貼り方が抜群に上手く、真相に気づいたときには脚本の上手さに唸ってしまいました。
終わり方も原作と全く違うのですが、これも自分は映画版のほうが気に入りました。

テーマ曲にキング・クリムゾンの楽曲「21世紀のスキッツォイド・マン」を選んだセンスもよかったです。
<King Crimson - 21st Century Schizoid Man Including Mirrors (studio version) - YouTube>
歴史的な傑作と語られているファーストアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」に収録されており、2004年にCDはリマスターされています。

とにかく不満はあるものの、日本映画でこれほどの硬派な作品を観られて嬉しかったです。
PG12指定だけあって、残酷なシーンや性的な話題もあるのでその点だけはご注意を。オススメします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2013-02-10 : 映画感想 : コメント : 13 : トラックバック : 1
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最後まで最後が不満「映画ベルセルク 黄金時代篇III 降臨」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はベルセルク 黄金時代篇III 降臨です。


個人的お気に入り度:4/10

一言感想:R15+部分は気合入ってたけど、それ以外は・・・


あらすじ


ガッツは1年の時を経て、傭兵集団「鷹の団」に合流する。
ガッツは鷹の団の元首領・グリフィスが城に幽閉されていることを知り、助けに向かう。
そこでガッツたちは無残な姿になったグリフィスを見ることとなる。




人気コミック「ベルセルク」劇場アニメ版3部作の完結編です。
今までの感想はこちら↓
<ギブミー上映時間・・「ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵」>
<相変わらずバランスが・・・「映画ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略」>

原作コミックは激しいバイオレンス&性描写があり、それが作品の魅力のひとつとなっています。
この映画版もそのコミックの過激さに沿うように、1部:全年齢指定→2部:PG12指定→3部:R15+指定と作品ごとにレーティングがあがっていきました

本作がもともと18禁だったことを踏まえればその描写の本気度は推して知るべしもの。
観た人全てが「こりゃ15禁も納得だわ」と言えるものになっています。


そこは映画でしかできない描写をやってくれたという意味で賞賛すべきことですが・・・はっきり言ってそのほかは不満たらたらです。

原作ファンからすれば原作からの改変・省略・余計な追加シーンがいくらなんでも多すぎることがまず筆頭。

壮大な物語を限られた時間で描くため、省略はやむをえないところもあるでしょう。
しかしこの映画ではもっとも重要なシークエンスである「」のシーンの絶望感が足りなかったり、キャラの心理描写が原作と変わっていたり、長すぎで面白くない演出もあり、どうにも煮えきりません。

ていうか原作の色んな意味で魅力的なキャラ・ワイアルドさんが出てこないってどういうことだよ!

ワイアルドさん<こんなに素敵なキャラなのに、出てきません。

他にも終わり方がすげー不満だったりします。
地上波で放送されていた旧アニメ版も素晴らしく落ち込むところで終わりましたが、本作もがっかりしました。
いままでの1部、2部も終わり方がスッキリしなかったのに・・・今回は一応エンドロール後にもおまけがあるんですけどね。

そんなわけで不満点が3部作で共通のうえ、肝心のクライマックスが盛り上がらないのは至極残念でした。


本作のエロス描写は確かにすごかったです。ドSな人ほどハァハァできるのかもしれません。
バイオレンス&アクションシーンも今まで一番よかったです。肉体損壊しまくりなシーンは目を見張るものがあります。

でも「ベルセルク」の魅力はそういったところだけでないと思います。
原作にあった濃密な人間ドラマが、映画版では上っ面をなぞっただけに思えたのが一番残念かもしれません。


おすすめはしませんが、アニメーションのエロとグロを追い求めている悪趣味な人は観てみるのもいいでしょう。
言うまでもなく、前作、前々作の鑑賞は必須ですよ。

以下、容赦なくネタバレです 鑑賞後にご覧ください 原作のネタバレもあるので注意↓

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2013-02-08 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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映画予告編ベスト10&ワースト10を募集します!

「あなたが最高だと思う&サイテーだと思う予告編」を募集します!

いままでこのブログでは、管理人が勝手に選んだ「パロディAVタイトルベスト10」「邦題ベスト10&ワースト10」の記事がありましたが、今回は投票式でみなさんに選んでいただきたいと思います。

投票する予告編の種類は、本予告、TVスポット、特報、海外版、なんでも結構です。
本予告以外は、タイトルの横に(特報)などと書き添えていただけると幸いです。

投票は
①ブログをお持ちの場合は、ブログで書いた記事をトラックバックする
②コメントとして書く
の2通りの方法で行おうと思います。

投票は、以下のように書いていただければ幸いです。



ベスト
1位:タイトル
2位:タイトル(特報)


10位:

ワースト
1位:
2位:


10位:




集計は、ベスト、ワーストごとに以下のように行いたいと思います。

<1位~10位まであげた場合>
1位 10点
2位 9点


10位 1点

<1~5位まであげた場合>
1位 7点
2位 6点
3位 5点
4位 4点
5位 3点

<1~3位まであげた場合>
1位 6点
2位 5点
3位 4点

順位をつけられない場合は、数に関係なく、すべて5点で集計します。
ただし、1人につきベスト、ワーストそれぞれ10タイトルまでとします。

ブログで記事を書く場合は、予告編のリンクを貼るか、直接動画を掲載していただけるとありがたいです。
面倒でしたり、動画が見つからなければなくてもかまいません。

トラックバックが反映されるまでには時間がかかる場合があります。トラックバックがどうしても上手くいかない場合は、URLを添えてコメントをしてください。
不明なことがあれば、コメントで質問してください。

ようするにブログでもコメントでも、順位付けしていてもしてなくても、好きな&嫌いな予告編をいくつか書いていただければOKです。

期限は3月17日までとします。

以下は管理人が考えた予告編ベスト5&ワースト5です。
参考までにどうぞ↓

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2013-02-07 : いろいろコラム : コメント : 24 : トラックバック : 1
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全編ゴリ押し「映画 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)です。


個人的お気に入り度:2/10

一言感想:
一言感想:ゴン


あらすじ


クラピカをおいといてキルアが友達がどーとか俺最低だとか悩む話。




*メタメタに書いているのでこの映画が好きな人にはごめんなさい

あまりに映画がつまらないので、大切な人を殺されたあげくにそのかたきから矛盾をつきつけられるゴン(主人公)のような形相になってしまいました。
もともと評判が恐ろしく悪かったので微塵も期待していませんでしたが、それでもキツかったです。

いろいろ問題点をあげていきましょう

①原作との矛盾点多すぎ
自分は原作コミックが大好きで、一応全巻読んでいます。
この映画版では一回読めばわかる程度の、原作の設定を無視しまくるシーンの連続なのです。
びっくりしたのが、入場者プレゼントとして配られていた「0巻」とすら矛盾しているシーンがあることでした。
「原作に描かれていなかったオリジナルストーリー」を謳っているくせに、映画本編はパラレルワールドと思うしかない勢いでした。

②キャラが自分の心情とか状況をしゃべりすぎ
この映画では「友達」「親友」「裏切ったりしない」など心底胃もたれしそうなほどたくさんの友情ワードが飛び交います。
ほかにも説明台詞が目白押し。これが大変クドくて不愉快でした。

③敵の能力ムチャすぎ
この映画には「オモカゲ」というオリジナルキャラクターが出てきます。
こいつの能力がほぼなんでもありなので全然駆け引きとかがありません

⑤バトルつまんなすぎ
原作のHUNTER×HUNTERは複雑な登場人物の想いが錯綜し、二重三重にも互いが裏を読むような「心理戦」が描かれた素晴らしい漫画作品でした。
しかしこの映画の戦闘はほぼ全てがゴリ押しです。気合があればだいたい勝ちます。

⑥音楽ひどすぎ
大げさな上にミスマッチな音楽も辛かったです。なんかスーパーとかでかかってそうな音色でした。
ゆずの主題歌は好きなのですが。

⑦キャラの描写&中盤からの展開がひどすぎ
中盤からのキルア(準主人公)の行動のバカバカしさは笑うしかありませんでした。

フォローしておくと、序盤はけっこう面白かったんです。
メインの物語自体もそんなに悪くありません。
キャラの見せ場は十分に用意されているし、挫折や仲間との一致団結も描かれています。サブキャラクターの描写もよくできています。

でもそんな良い点を押しつぶすほど悪い点が目立っていて、ファンにとっては怒りしか買わない内容になっています。
中盤以降はもうどうでもよくなって心が死にました。

また、予告編を見たほとんどの人が今回の物語で焦点があたっているのは「クラピカ」である印象を持つと思うのですが、実際にメインで活躍するキャラはキルアです。ここからもうチグハグ感が否めません。

原作を読んでいない人には不親切なところも多いし、大人には台詞と展開が幼稚すぎるし、子ども向けにしてはちょっと残酷なシーンもあるし、まさに誰が得するんだとしか言いようがありません。
でも今作はやたら12歳前後の少年たちがキャッハウフフしているシーンがあるので、その趣味の人なら気に入るかもしれません。

ちなみに今(公開から3週間後)なら大体の場所で「0巻」は無くなっています(自分は収録されている漫画の内容は「少年ジャンプ」誌上で読んでいました)。
そんなわけで観なくていいです。

以下、結末も含めて容赦なくネタバレです 原作(幻影旅団編)のネタバレもあるので注意↓原作を読んでいないと意味不明な箇所がありますが、ご了承ください。

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2013-02-06 : 映画感想 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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こいつぁマニアックだぜ!映画「テッド(吹き替え版)」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はテッドです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:有吉、完璧。


あらすじ


少年ジョンはクリスマスの夜にお祈りをする。
それにより、お気に入りのテディベアが命を持ち、2人は最高の親友になった。

中年になったジョン(マーク・ウォールバーグ)は、今でもしゃべるテディベアの「テッド」といつも一緒。
テッドもまた、下品なギャグを吐きまくり、麻薬も吸う中年に成り果てていた。
ジョンの恋人ローリー(ミラ・クニス)はそんな2人の関係を疎ましく思っていたのだが・・・




初めに言っておきます。吹き替え版を大プッシュでおすすめします!

本作の吹き替えで、下品なギャグばかりを吐くテディベア「テッド」を演じるのはお笑い芸人の有吉弘行です。

自分は吹き替えに芸能人を起用するのは基本的に反対、ていうか大嫌いです。
プロメテウスのゴーリキーとか、アベンジャーズの米倉涼子とか、映画版シンプソンズのくだらねぇ配役とか心底やめてほしいと思っています。

でも今回はOK、最高のハマリっぷりを見せてくれました。

下品でキツい言動の言い方が上手く、感情表現もしっかりできています。
もうこの声以外考えられないくらい上手かったです。
本人は声優さんがやりゃあいいのにと言っていますが、あなたで本当によかったです。いやマジで。

有吉さん以外の吹き替えキャストも富田耕生大塚芳忠沢城みゆきと有名どころが揃っているので声優ファンも満足なんじゃないでしょうか。

そして爆笑したのがテッドの幼少時のころの声優!
これは公式ではけっこう伏せられているので↓のネタバレで書きますが本当にびっくりした!
これだけで吹き替え版を選んでよかったと思えました。


吹き替え版をおすすめする理由はほかにもあります。
それは本作のギャグがマニアック過ぎて、日本向けに改訳したところがあるのです

調べてみたところ、これは字幕版も吹き替え版も共通のことでした(一部違うところもあります)。
字幕版では話されていることと、字幕で書かれていることが違うために戸惑う人も多いのではないでしょうか。

吹き替え版ではそうした戸惑いが多少は軽減して観れると思います。
まあこの日本向けに変更したギャグが面白いかは別問題だけど・・・自分はひとつだけ大笑いしました。


吹き替え版のことばかり触れたのでいい加減に内容を。
結論から言えば、大人になりきれない大人の成長物語として優れている印象を受けました。

主人公ジョンは長年の親友であるテッドと離れられず、恋人のローリーはそれを訝しく思っています。
ジョンとローリーが結ばれるには、ジョンが大人になり、テッドと離れるしかない。
そのことに葛藤し、失敗し、成長をする主人公は大人こそ感情移入ができるでしょう。

作品の大きな魅力である下品なギャグもほとんどすべり知らずでした。
R15+だけにハッパもプカプカ吸うし、地上波では放送できない単語が盛りだくさん。
これも映画でしかできない面白さでした。デートで選ぶには彼女の好みを見定めてから行きましょう。


難点はマニアックなギャグが多すぎることです。
とくに作中で大きくピックアップされている「フラッシュ・ゴードン」ネタは、なじみのない日本人にはおいてけぼり感が否めません。

サム・J・ジョーンズ
991円
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自分は予習のためTSUTAYAで3件回って探しましたが、ひとつも入荷していませんでした。
「テッド」はこの映画に最大級のリスペクトを捧げており、主人公のジョンもテッドもこの作品の大ファンという設定です。
好きな人にはたまらない、でもニッチすぎて多くの人が楽しめないのは本作の弱点です。

でもこうしたマニアックネタも、本当に小ネタではあるので、観ていて本筋の内容についていけないということはありません。
主人公ジョンとテッドが「フラッシュゴードンが大好き」ということが伝わるのであれば、知らなくても映画は十分に楽しめるのではないでしょうか。
どうしても観ることができないのであれば、以下の記事を参照してください
<フラッシュ・ゴードン Flash Gordon_1980>
<B級映画『フラッシュ・ゴードン』、でも、音楽は超A級!>(作中に流れるテーマ曲も聞けます)

ちなみに元ネタになっているのは、ほかにも「トップガン」「エイリアン2」などがあるので、観たほうがより楽しめるでしょう。


そんなわけでマニアックなギャグが多いけれども、作品の物語自体は意外と万人が楽しめるものと思います。
下品なギャグは本気でヒドい(褒めことば)ので全肯定でおすすめはできませんが、個人的には大ハマリした面白さでした。
この作品に感じた映画愛とギャグは、「宇宙人ポール」を思わせました。
そんなわけで映画ファンにこそおすすめです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2013-02-03 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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今生の別れ「ライフ・オブ・パイ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:「これってこういうことじゃない?」の連続だよ!


あらすじ


パイは小説家の男に、自分の半生を語りかける。
少年のパイは草食主義者であり、いくつもの信仰を持っていた。
ある日パイは家族と、動物園にいた動物たちとともに、日本の漁船に乗り、海を行く。
それはパイの過酷な漂流生活のはじまりだった・・・




グリーン・デスティニー」「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督最新作です。

本作はブッカー賞を受賞したベストセラー小説「パイの物語(原題は映画と同じくLife Of Pi)」を原作としています。

ヤン・マーテル
680円
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サバイバルものと聞くと、ノンフィクションの作品であると思われるかもしれませんが「ライフ・オブ・パイ」はちょっと違います。
映像と物語はファンタジーに彩られ、哲学的な思想をも併せ持ち、それどころか単なるサバイバルに終わっていません。
作品そのものの解釈が人によって異なるような作風になっているのです。

この物語に隠されている真実はカンのいい人なら気づくだろうし、それほど驚きはないのかもしれません。
作品全体の解釈は難解ではなく、むしろ映画では明確な答えを出しています。

むしろ重要なのは、真実が明かされることによって、今まで観てきた出来事や、美しい風景に隠された意味があるように思えることです。

アン・リー監督の作品は今までも単純な解釈で終わらせないところがあって、この作品でもそれは発揮されていました。
もともと奥深い作品であった原作を、この監督に撮ってもらって本当によかったです。

この映画は誰かと一緒に観に行くのもよいでしょう。
「あのシーンはこういうこと?」「でもここはそうだったよね!」と会話が盛り上がると思います。

一人で観ても、映画に隠されたいくつものメッセージは、自らの人生観を見つめ直すきっかけになりそうです。


そして、言わずもがな映像の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあります。
加えて、音楽もその映像にマッチしていました。

Soundtrack
891円
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*ちなみに予告編で流れたコールドプレイの「paradise」は本編には使われていませんでした
本作はCGを巧みに使い美しい映像を作り出しており、その全てが文句のつけようがありません。

登場するトラもCGで作られているのですが、映画を観てみると本物としか思えないクオリティです。
音と映像を楽しむために、できるだけ音響設備のよい映画館で観ることをおすすめします。

物語はファンタジックですが、サバイバルの描写もしっかりしています。
それもそのはずで、「大西洋漂流76日間」の著者で知られるスティーブン・キャラハンがアドバイザーとして参加をしているのです。
どんな逆境でも生き抜こうとする「知恵」「勇気」にはきっと元気づけられるはずです。

また、本作に登場するトラは「リチャード・パーカー」という奇妙な名前です。
公式ページにもありますが、この名前は
ミニョネット号事件で殺された少年
ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語に出てくる青年の名
・水兵たちが起こしたノアの反乱の首謀者
の名前です。
どのリチャード・パーカーも海に関わる出来事で、無残に死んだ者たちです。
映画を観たあとには、なぜこの名前をトラの名前に冠したのかを考えてみることをおすすめします。

また、「パイ」という名前も円周率の「π」からきているニックネームです。
主人公は本名が「piss(おしっこ)」を思わせるものでからかわれていたため、この相性を広めるという「防衛策」をとりました。
この愛称の意味も、また奥深いものとなっています。

とにかく美しい映像と、奥深い物語に魅了される本作は幅広い方にもおすすめします。
動物は出てきますが、宗教的な印象も多く、漂流する前の序盤の描写は少々退屈です。
子ども向けとは言い難いので、その点だけはご注意を。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ いきなりオチ部分を書いているので要注意!

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テーマ : 映画
ジャンル : 映画

2013-02-02 : 映画感想 : コメント : 19 : トラックバック : 3
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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