信じる心 映画「オズ はじまりの戦い」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
今日の映画感想は「オズ はじまりの戦い」(原題:Oz: the Great and Powerful)です。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:サム・ライミ監督にしては無難なファンタジー
あらすじ
カンザス州で奇術師として働くオズ(ジェームズ・フランコ)は、気球に乗り込んだ後に竜巻に襲われてしまう。
気球がたどり着いた先は、魔法の国・オズだった。
オズは西の魔女・セオドラ(ミラ・クニス)とその姉である東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれるのだが・・・
「スパイダーマン」「スペル」のサム・ライミ監督最新作です。
本作では、ファンタジー映画の元祖である「オズの魔法使」の前日譚にあたる物語が展開されています。
原作はライマン・フランク・ボームによる児童文学ですが、こちらの映画版がもっとも有名でしょう。
制作されたのはなんと1939年で、第二次世界大戦の直前です。
CGが存在せず、衣装の技術も確立していないこの時代に、ここまでのファンタジーを作り上げたことは驚嘆に値します。
今観るとさすがに物語の弱さを感じるところもありますが、名曲である「Somewhere Over The Rainbow」も含めて、是非子どもに観てほしいと思える作品です。
そして今回の「オズ」は、この「オズの魔法使」にリスペクトを捧げている作品になっています。
序盤がセピア(画面の比率も3:4)で描かれることもそうですが、「オズの魔法使」に登場したことばや登場人物、果ては世界観が忠実に最新のCGで再現されています。
そして特筆すべきはその風景の美しさでしょう。
カラフルかつ煌びやかなその光景だけで、つい見とれてしまう美しさがあります。
自分は2D字幕版で観ましたが、本作においては確実に3Dのほうが楽しめるでしょう。
特にオープニング・クレジットは素晴らしい出来で、ここだけでも3Dで観たかったと思わせるものでした。
物語のほうもなかなか気が利いています。
注目してほしいのは、序盤のモノクロームで描かれている場面での、主人公のオズの周りの人の描写です。
後の魔法の国では、それと同じ役者が演じているキャラクターが出てくるのです。
これも「オズの魔法使」と同じ手法です。これがあってこその「くすぐり」にはニヤニヤさせてもらいました。
ただし本作には欠点も多いです。
一番気になるのは、主人公が魅力に乏しいことでしょうか。
主人公・オズは奇術師でありペテン師。
ついでにプレイボーイで、けっこうイヤなやつでもあるです。
このことは作中でも存分にイジられているのですが、やっぱりあんまり応援する気になれません。
もう少し主人公が好きになれる要素があってもよかったと思います。
演じているジェームズ・フランコは素敵なのですけどね。
ほかにも展開にちょっとした不満点がいくつかあります。
些細なつっこみどころではあるのですが、違和感が拭えないのは残念でした。
個人的に最大の魅力であったのは、仲間として登場する「陶器の少女」がめっちゃ可愛いことでした。
<けっこう活発です
主人公のことはおいといて、彼女のことは大好きになれるはずです。
トータルでみれば存分に楽しめるファンタジー映画です。
主人公の成長、奇妙な仲間との触れあい、奇想天外な冒険譚を期待する人には十分におすすめできます。
ただしキスシーンが多いので子どもが観るにはちょっと要注意です。
ただサム・ライミのファンとしてはあまりに毒っけがなく、無難な仕上がりになっていることがちょっぴり物足りなかったりもします。
「死霊のはらわた」「ダークマン」のようなマニア向けする作品もたまには撮ってほしいなあと、勝手ながら願います。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:サム・ライミ監督にしては無難なファンタジー
あらすじ
カンザス州で奇術師として働くオズ(ジェームズ・フランコ)は、気球に乗り込んだ後に竜巻に襲われてしまう。
気球がたどり着いた先は、魔法の国・オズだった。
オズは西の魔女・セオドラ(ミラ・クニス)とその姉である東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれるのだが・・・
「スパイダーマン」「スペル」のサム・ライミ監督最新作です。
本作では、ファンタジー映画の元祖である「オズの魔法使」の前日譚にあたる物語が展開されています。
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原作はライマン・フランク・ボームによる児童文学ですが、こちらの映画版がもっとも有名でしょう。
制作されたのはなんと1939年で、第二次世界大戦の直前です。
CGが存在せず、衣装の技術も確立していないこの時代に、ここまでのファンタジーを作り上げたことは驚嘆に値します。
今観るとさすがに物語の弱さを感じるところもありますが、名曲である「Somewhere Over The Rainbow」も含めて、是非子どもに観てほしいと思える作品です。
そして今回の「オズ」は、この「オズの魔法使」にリスペクトを捧げている作品になっています。
序盤がセピア(画面の比率も3:4)で描かれることもそうですが、「オズの魔法使」に登場したことばや登場人物、果ては世界観が忠実に最新のCGで再現されています。
そして特筆すべきはその風景の美しさでしょう。
カラフルかつ煌びやかなその光景だけで、つい見とれてしまう美しさがあります。
自分は2D字幕版で観ましたが、本作においては確実に3Dのほうが楽しめるでしょう。
特にオープニング・クレジットは素晴らしい出来で、ここだけでも3Dで観たかったと思わせるものでした。
物語のほうもなかなか気が利いています。
注目してほしいのは、序盤のモノクロームで描かれている場面での、主人公のオズの周りの人の描写です。
後の魔法の国では、それと同じ役者が演じているキャラクターが出てくるのです。
これも「オズの魔法使」と同じ手法です。これがあってこその「くすぐり」にはニヤニヤさせてもらいました。
ただし本作には欠点も多いです。
一番気になるのは、主人公が魅力に乏しいことでしょうか。
主人公・オズは奇術師でありペテン師。
ついでにプレイボーイで、けっこうイヤなやつでもあるです。
このことは作中でも存分にイジられているのですが、やっぱりあんまり応援する気になれません。
もう少し主人公が好きになれる要素があってもよかったと思います。
演じているジェームズ・フランコは素敵なのですけどね。
ほかにも展開にちょっとした不満点がいくつかあります。
些細なつっこみどころではあるのですが、違和感が拭えないのは残念でした。
個人的に最大の魅力であったのは、仲間として登場する「陶器の少女」がめっちゃ可愛いことでした。

主人公のことはおいといて、彼女のことは大好きになれるはずです。
トータルでみれば存分に楽しめるファンタジー映画です。
主人公の成長、奇妙な仲間との触れあい、奇想天外な冒険譚を期待する人には十分におすすめできます。
ただしキスシーンが多いので子どもが観るにはちょっと要注意です。
ただサム・ライミのファンとしてはあまりに毒っけがなく、無難な仕上がりになっていることがちょっぴり物足りなかったりもします。
「死霊のはらわた」「ダークマン」のようなマニア向けする作品もたまには撮ってほしいなあと、勝手ながら願います。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
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