低予算犯罪エロ映画「バウンド」ネタバレなし感想+お気に入りシーン
3月15日(金)から「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟 と、「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァによる大作映画「クラウド アトラス」が公開されます。
本日はそれを記念して、ウォシャウスキー姉弟のデビュー作である映画「バウンド」(製作:1996年)をご紹介します。
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:先の読めない犯罪映画として抜群に面白い!
あらすじ
レズビアンのコーキー(ジーナ・ガーション)はアパートの改装の仕事に就く。
コーキーは隣の部屋で暮らすヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)と知り合い、コーキーとヴァイオレットはお互いに惹かれあうようになり、肉体関係を持つようになる。
ある日、恋人のシーザー(ジョー・パントリアーノ)との生活に耐えられなくなったヴァイオレットは、シーザーがマフィアから預かっている大金をかっさろうとコーキーに持ちかける。
コーキーはその提案に乗り計画を立てるのだが、次第にほころびが生じてきて・・・
「マトリックスより面白い!」と映画ファンからささやけれていた本作、いやー確かにこれはものすごく面白かったです。
本作は監督2人がマトリックスを売り込むための「前哨戦」として持ち込んだ企画だったのですが、その卓越した才能はすでに存分に発揮されていたと思います。
「バウンド」はマトリックス3部作のようなSFではなく、ゴリゴリの犯罪映画です。
そして登場人物も少なく、舞台もほぼ室内だけと超低予算で作られている作品でもあります。
それでも面白いのは、登場人物の様々な思惑が錯綜し、二重三重に「罠」が仕掛けられている様がとても上手いからです。
映画のテクニックとして「登場人物が知らないことを観客が知っている」ということがあるのですが、本作はそれの最高峰。
「あ~だからそっちなんだって」「うわ~それはだめだって!」といった感じのハラハラが続くので楽しくて仕方がありません。
こうした犯罪映画は小難しさがあり敷居が高い場合も多いのですが、本作はシンプルにまとまとまっているのでそういう心配もありません。ドキドキできるサスペンスを期待する人には大推薦の一本と言えるでしょう。
ちなみにタイトルのboundは日本人なら「跳ねる」という意味を想像しますが、boundには「境界,限界」「bind(縛る)の過去形・過去分詞」という意味もあります。
観たあとは、そのタイトルに込められた意味を考えてみるのもよいと思います。
また、以前は監督の名義はウォシャウスキー「兄弟」でしたが、今はウォシャウスキー「姉弟」になっています。
それは姉のラナがトランスジェンダーであり、「スピードレーサー」後に性転換手術をして「女性」になったからなのです。
参考↓
<兄弟が姉弟に!?マトリックスのウォシャウスキー監督が性転換手術してた! - NAVER まとめ>
トランスジェンダーのためにいじめられたことや、自殺未遂をしたことまであったそうです。
本作でレズビアンを主人公としたのも、監督がそうした「性の葛藤」があったからなのかもしれません。
本作のセックスシーンは過激&痛そうな暴力描写もあるのでそこだけはご注意を。
少なくともR15+指定の作品だと思ってご覧ください。
以下は少しだけネタバレです↓展開にはほとんど触れていないので、未見でも大丈夫だとは思います。
本日はそれを記念して、ウォシャウスキー姉弟のデビュー作である映画「バウンド」(製作:1996年)をご紹介します。
![]() | ジェニファー・ティリー 4095円 powered by yasuikamo |
個人的お気に入り度:8/10
一言感想:先の読めない犯罪映画として抜群に面白い!
あらすじ
レズビアンのコーキー(ジーナ・ガーション)はアパートの改装の仕事に就く。
コーキーは隣の部屋で暮らすヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)と知り合い、コーキーとヴァイオレットはお互いに惹かれあうようになり、肉体関係を持つようになる。
ある日、恋人のシーザー(ジョー・パントリアーノ)との生活に耐えられなくなったヴァイオレットは、シーザーがマフィアから預かっている大金をかっさろうとコーキーに持ちかける。
コーキーはその提案に乗り計画を立てるのだが、次第にほころびが生じてきて・・・
「マトリックスより面白い!」と映画ファンからささやけれていた本作、いやー確かにこれはものすごく面白かったです。
本作は監督2人がマトリックスを売り込むための「前哨戦」として持ち込んだ企画だったのですが、その卓越した才能はすでに存分に発揮されていたと思います。
「バウンド」はマトリックス3部作のようなSFではなく、ゴリゴリの犯罪映画です。
そして登場人物も少なく、舞台もほぼ室内だけと超低予算で作られている作品でもあります。
それでも面白いのは、登場人物の様々な思惑が錯綜し、二重三重に「罠」が仕掛けられている様がとても上手いからです。
映画のテクニックとして「登場人物が知らないことを観客が知っている」ということがあるのですが、本作はそれの最高峰。
「あ~だからそっちなんだって」「うわ~それはだめだって!」といった感じのハラハラが続くので楽しくて仕方がありません。
こうした犯罪映画は小難しさがあり敷居が高い場合も多いのですが、本作はシンプルにまとまとまっているのでそういう心配もありません。ドキドキできるサスペンスを期待する人には大推薦の一本と言えるでしょう。
ちなみにタイトルのboundは日本人なら「跳ねる」という意味を想像しますが、boundには「境界,限界」「bind(縛る)の過去形・過去分詞」という意味もあります。
観たあとは、そのタイトルに込められた意味を考えてみるのもよいと思います。
また、以前は監督の名義はウォシャウスキー「兄弟」でしたが、今はウォシャウスキー「姉弟」になっています。
それは姉のラナがトランスジェンダーであり、「スピードレーサー」後に性転換手術をして「女性」になったからなのです。
参考↓
<兄弟が姉弟に!?マトリックスのウォシャウスキー監督が性転換手術してた! - NAVER まとめ>
トランスジェンダーのためにいじめられたことや、自殺未遂をしたことまであったそうです。
本作でレズビアンを主人公としたのも、監督がそうした「性の葛藤」があったからなのかもしれません。
本作のセックスシーンは過激&痛そうな暴力描写もあるのでそこだけはご注意を。
少なくともR15+指定の作品だと思ってご覧ください。
以下は少しだけネタバレです↓展開にはほとんど触れていないので、未見でも大丈夫だとは思います。