Mな男性におすすめ「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」ネタバレなし感想+お気に入りシーン
本日は2月2日にデジタルリマスター版Blu-rayが発売された「ベティ・ブルー / 愛と激情の日々」(原題:37°2 le matin)(製作:1986年)をご紹介します。
(自分はリマスター版を劇場で観ていました)(紹介するの遅くてすみません)。
個人的お気に入り度:7/10
一言感想:刹那的で、エロティック
あらすじ
青年ゾルグは少女ベティと出会い、毎日のようにセックスを繰り返していた。
ゾルグは上司から無理難題な仕事を押しつけられ、仕事を手伝っていたベティは激昂する。
ベティの行動が手に余る毎日だったが、ある日ベティはゾルグが書き溜めていた小説を見つける。
制作されたのはもう27年も前なのですね。当時の若者から圧倒的な支持を得た恋愛映画です。
この作品の一番の魅力は、ヒロインであるベティのキャラクターです。
彼女は軽く引くくらいエキセントリックです。
ベティは猪突猛進で唯我独尊で自分勝手。
主人公のゾルグは、そんな10何歳も年下の少女に振り回されることになります。
こういう「年下で性格のキツい女性に振り回される」というドMな男性が喜びそうなラブストーリーは、川端康成やらの文豪もかつて書いていたものなので、普遍的と言えるでしょう(たぶん)。
ベティは将来のことなんて考えずに、愛おしい青年ゾルグにただ寄り添おうとすします。
ゾルグもベティの行動に難を示すことはあっても、基本的にベティと同じく刹那的にいまを楽しんでいます。
彼らはまるでヒッピーにように自由で、きままに見えます。
永久就職だの人生設計だのに悩む現代からみると、彼らの生活がちょっとうらやましく思ってしまうんですよね。
当時の若者の共感を集めたのも、そうした理由からだと思います。
主人公・ゾルグの年齢が30代半ば、ベティが19歳という設定なので、その年齢にあてはまるときに観るとまた違った感情が芽生えるかもしれません。
30代半ばになると若い少女とチュッチュできるゾルグがうらやましくなるのかなあ・・・・でもやっぱりベティはやだな・・・そんな感想を持ってしまいます。
ちなみに本作はR18+指定であるので高校生以下は観れません。
しかしそのセックスシーンも決して嫌悪感を抱くようなものではないし、一種の美しさも感じます(個人的にはR15+程度でもいいと思います)。
そして残念なことですが、今回のデジタルリマスター版では局部に修正が施されてしまいました。
監督自身も「ポルノと同系統で扱わず、修正しないでほしい」と意向を示していたのに・・・
参考→<ベティ・ブルー/インテグラル:フライボーイさん - みんなのシネマレビュー>(若干ネタバレ注意)
観るのだったら、すでに発売されている「ベティ・ブルー インテグラル 完全版」のほうがよいのかもしれません(3時間あるけど)。
こちらは主人公ゾルグの描写がかなり多くなっており、違った魅力があるそうです。
ベティを恋人にするのはちょっといやだけど、ベティとゾルグの関係は愛おしくてしょうがないーそんな魅力にあふれた作品だと思います。
物語の起伏はそれほどないし、ラストの展開も含めて万人向けではないと思いますが、玄人向けの映画を観たい方に是非おすすめします。
恋愛映画ではありますが、デートよりは一人で観るほうが向いている作品かもしれません。
また、原題の「37.2℃」とは女性が妊娠しやすいときの体温なのだとか。
それはヒロイン・ベティの(朝にセックスをしているときの)体温をあらわしたものなのでしょう。
以下、作中のシーンがちょっとだけネタバレです 結末自体は書いていませんが、結末にふれる部分もあります↓
割と衝撃的なシーンのネタバレなので、未見の方は観ないほうがいいかもしれません。
(自分はリマスター版を劇場で観ていました)(紹介するの遅くてすみません)。
![]() | ジャン=ユーグ・アングラード 5336円 powered by yasuikamo |
個人的お気に入り度:7/10
一言感想:刹那的で、エロティック
あらすじ
青年ゾルグは少女ベティと出会い、毎日のようにセックスを繰り返していた。
ゾルグは上司から無理難題な仕事を押しつけられ、仕事を手伝っていたベティは激昂する。
ベティの行動が手に余る毎日だったが、ある日ベティはゾルグが書き溜めていた小説を見つける。
制作されたのはもう27年も前なのですね。当時の若者から圧倒的な支持を得た恋愛映画です。
この作品の一番の魅力は、ヒロインであるベティのキャラクターです。
彼女は軽く引くくらいエキセントリックです。
ベティは猪突猛進で唯我独尊で自分勝手。
主人公のゾルグは、そんな10何歳も年下の少女に振り回されることになります。
こういう「年下で性格のキツい女性に振り回される」というドMな男性が喜びそうなラブストーリーは、川端康成やらの文豪もかつて書いていたものなので、普遍的と言えるでしょう(たぶん)。
ベティは将来のことなんて考えずに、愛おしい青年ゾルグにただ寄り添おうとすします。
ゾルグもベティの行動に難を示すことはあっても、基本的にベティと同じく刹那的にいまを楽しんでいます。
彼らはまるでヒッピーにように自由で、きままに見えます。
永久就職だの人生設計だのに悩む現代からみると、彼らの生活がちょっとうらやましく思ってしまうんですよね。
当時の若者の共感を集めたのも、そうした理由からだと思います。
主人公・ゾルグの年齢が30代半ば、ベティが19歳という設定なので、その年齢にあてはまるときに観るとまた違った感情が芽生えるかもしれません。
30代半ばになると若い少女とチュッチュできるゾルグがうらやましくなるのかなあ・・・・でもやっぱりベティはやだな・・・そんな感想を持ってしまいます。
ちなみに本作はR18+指定であるので高校生以下は観れません。
しかしそのセックスシーンも決して嫌悪感を抱くようなものではないし、一種の美しさも感じます(個人的にはR15+程度でもいいと思います)。
そして残念なことですが、今回のデジタルリマスター版では局部に修正が施されてしまいました。
監督自身も「ポルノと同系統で扱わず、修正しないでほしい」と意向を示していたのに・・・
参考→<ベティ・ブルー/インテグラル:フライボーイさん - みんなのシネマレビュー>(若干ネタバレ注意)
観るのだったら、すでに発売されている「ベティ・ブルー インテグラル 完全版」のほうがよいのかもしれません(3時間あるけど)。
こちらは主人公ゾルグの描写がかなり多くなっており、違った魅力があるそうです。
ベティを恋人にするのはちょっといやだけど、ベティとゾルグの関係は愛おしくてしょうがないーそんな魅力にあふれた作品だと思います。
物語の起伏はそれほどないし、ラストの展開も含めて万人向けではないと思いますが、玄人向けの映画を観たい方に是非おすすめします。
恋愛映画ではありますが、デートよりは一人で観るほうが向いている作品かもしれません。
また、原題の「37.2℃」とは女性が妊娠しやすいときの体温なのだとか。
それはヒロイン・ベティの(朝にセックスをしているときの)体温をあらわしたものなのでしょう。
以下、作中のシーンがちょっとだけネタバレです 結末自体は書いていませんが、結末にふれる部分もあります↓
割と衝撃的なシーンのネタバレなので、未見の方は観ないほうがいいかもしれません。