誰かが動き始めれば「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
今日の映画感想は「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」です。
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:シンプルにまとまった正統派続編
あらすじ
オカマのマサコちゃん(ゴリ)は、マジックショーの晴れ舞台を終えた2日後に殺された。
警察の捜査は一向に進展せず、ついに探偵(大泉洋)が動く。
「マサコちゃんは政界の闇に消され」たというウワサを耳にした探偵は、相棒の高田(松田龍平)と、マサコちゃんにファンレターをもらっていたバイオリニストの河島弓子(尾野真千子)を率いて大捜査に赴くのだが・・・
大ヒット作「探偵はBARにいる」の2年ぶりの続編です。
前作のレビューはこちら↓
<「探偵はBARにいる」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー>(あんまり褒めていません)
本作は東直己の「ススキノ探偵シリーズ」第5作「探偵はひとりぼっち」を原作としています。
自分はこのシリーズを読んだことはないのですが、原作は映画よりももっとハードボイルドで、アクションも少ない作品だったそうです。
映画版ではギャグを満載にし、相棒「高田」(松田龍平)の出番を増やして、アクションもふんだんに取り入れて映画としての娯楽性を増し増しにしているのでしょう。
本作のよい意味での「おちゃらけ具合」、軽妙な音楽や役者の演技は、このシリーズを支持する固定ファンを産むはずです。
さて、本作は基本的に前作と雰囲気は変わりません。ていうか探偵のくせに推理らしいことはほとんどしません。
やってるのは聞き込みとか、襲いかかる暴君をボコっているばかりですw
でもこのシリーズはこれでいいのでしょう。
本作の面白さの根源は大泉洋演じる「探偵(名前なし)」とその周りのキャラクターの面白さ、真相の解明に至るまでの過程なのですから。
そこには幾重にも人の想いが現れ、感動できるメッセージもしっかり含まれているのです。
そして伏線が上手いのなんの。
映画を観慣れている方であれば「あ、これは伏線だろうな」と思う台詞はいくつもあると思うのですが、予想の斜め上を狙っての伏線回収には恐れ入りました。
前作では事件そのものが複雑に感じてしまっていまひとつ入り込めなかったですが、今回は登場人物は多いながらもシンプルにまとまっているために、混乱することもほとんどありません。
その甲斐あってか、自分は前作よりも好きになれた続編でした。
しかしやはり気になる点もあります。
残念だったのはアクションシーンに説得力がないことです。
アクションそのものは大胆なカメラワークあり、奇抜なアイディアありで楽しめるのですが、多勢に無勢に見える主人公たちが勝てるほどの要因が見つからないことが多いのです。
「奇襲」や「知恵」をもっと使って、納得できるようにしてほしかったです。
もうひとつ賛否が分かれそうなのは犯人像でしょう。
これはアクションよりも、もっと納得がいかない方が多いはずです。
でも自分はこの犯人でよかったと思います。この犯人だからでこそ、見えてくるものがあると思うからです。
前作を面白いと感じた方、役者のファンであればぜひご覧いただきたい作品です。
あいも変わらず「PG12指定じゃちょっと甘いんじゃない?」と思わせる性的なシーンも多々あるので、お子様の鑑賞はオススメしませんのでご注意を。
そういえば本作は札幌が舞台なので、ある意味「ご当地映画」でもあるんですよね(事実、北海道では本州を上回る大ヒットです)。
映画では札幌の夜の街だけでなく、室蘭や中山峠などが登場します。
手軽に北海道旅行気分を味わいたい方も、ぜひ劇場へ。
以下、結末と犯人も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 前作の展開も少しだけネタバレしているので注意
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:シンプルにまとまった正統派続編
あらすじ
オカマのマサコちゃん(ゴリ)は、マジックショーの晴れ舞台を終えた2日後に殺された。
警察の捜査は一向に進展せず、ついに探偵(大泉洋)が動く。
「マサコちゃんは政界の闇に消され」たというウワサを耳にした探偵は、相棒の高田(松田龍平)と、マサコちゃんにファンレターをもらっていたバイオリニストの河島弓子(尾野真千子)を率いて大捜査に赴くのだが・・・
大ヒット作「探偵はBARにいる」の2年ぶりの続編です。
前作のレビューはこちら↓
<「探偵はBARにいる」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー>(あんまり褒めていません)
本作は東直己の「ススキノ探偵シリーズ」第5作「探偵はひとりぼっち」を原作としています。
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自分はこのシリーズを読んだことはないのですが、原作は映画よりももっとハードボイルドで、アクションも少ない作品だったそうです。
映画版ではギャグを満載にし、相棒「高田」(松田龍平)の出番を増やして、アクションもふんだんに取り入れて映画としての娯楽性を増し増しにしているのでしょう。
本作のよい意味での「おちゃらけ具合」、軽妙な音楽や役者の演技は、このシリーズを支持する固定ファンを産むはずです。
さて、本作は基本的に前作と雰囲気は変わりません。ていうか探偵のくせに推理らしいことはほとんどしません。
やってるのは聞き込みとか、襲いかかる暴君をボコっているばかりですw
でもこのシリーズはこれでいいのでしょう。
本作の面白さの根源は大泉洋演じる「探偵(名前なし)」とその周りのキャラクターの面白さ、真相の解明に至るまでの過程なのですから。
そこには幾重にも人の想いが現れ、感動できるメッセージもしっかり含まれているのです。
そして伏線が上手いのなんの。
映画を観慣れている方であれば「あ、これは伏線だろうな」と思う台詞はいくつもあると思うのですが、予想の斜め上を狙っての伏線回収には恐れ入りました。
前作では事件そのものが複雑に感じてしまっていまひとつ入り込めなかったですが、今回は登場人物は多いながらもシンプルにまとまっているために、混乱することもほとんどありません。
その甲斐あってか、自分は前作よりも好きになれた続編でした。
しかしやはり気になる点もあります。
残念だったのはアクションシーンに説得力がないことです。
アクションそのものは大胆なカメラワークあり、奇抜なアイディアありで楽しめるのですが、多勢に無勢に見える主人公たちが勝てるほどの要因が見つからないことが多いのです。
「奇襲」や「知恵」をもっと使って、納得できるようにしてほしかったです。
もうひとつ賛否が分かれそうなのは犯人像でしょう。
これはアクションよりも、もっと納得がいかない方が多いはずです。
でも自分はこの犯人でよかったと思います。この犯人だからでこそ、見えてくるものがあると思うからです。
前作を面白いと感じた方、役者のファンであればぜひご覧いただきたい作品です。
あいも変わらず「PG12指定じゃちょっと甘いんじゃない?」と思わせる性的なシーンも多々あるので、お子様の鑑賞はオススメしませんのでご注意を。
そういえば本作は札幌が舞台なので、ある意味「ご当地映画」でもあるんですよね(事実、北海道では本州を上回る大ヒットです)。
映画では札幌の夜の街だけでなく、室蘭や中山峠などが登場します。
手軽に北海道旅行気分を味わいたい方も、ぜひ劇場へ。
以下、結末と犯人も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 前作の展開も少しだけネタバレしているので注意
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