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むしろ共闘 映画「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIEです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:キャラの掛け合いは最高に楽しいけど・・・


あらすじ


ルパン三世は「チェリーサファイア」と呼ばれる宝石を盗み出し、謎の男アラン・スミシーの取引に応じようとする。
同じ頃、超人気アイドルのエミリオが来日しており、探偵の毛利小五郎はエミリオのとある依頼を受ける。
コナンはエミリオのボディガードとして雇われていた次元大介と接触するのだが・・・




2009年3月27日に放送されたTVスペシャル版(以下、前作)に続く、ルパン三世名探偵コナンのコラボレーション作品です。

ルパン三世:栗田貫一
1582円
powered by yasuikamo

本作の売りは、絶大な人気を誇る2つのコンテンツが一度に楽しめるということです。
ルパン三世のファンである大人にも、名探偵コナンに憧れる子どもにも楽しめるというファミリー層に向けた企画は、大ヒットすることが約束されたようなものです。
出版社も原作者も異なる2つの作品のコラボ企画を推進し、実現したプロデューサーのアイディアと手腕は並々ならぬものでしょう。

この映画版では、前作よりもアクションが派手になり、ボリューム感たっぷりに仕上がっています。

特筆すべきは、おなじみのキャラクターがまんべんなく活躍することです。
前作では名探偵コナン側の登場人物の多くが活躍していませんでしたが、今回はごり押しとも言えるほどにコナン側のキャラが登場し、動き回ります。

「あのキャラの活躍が観たい!」という要望に応えたつくりは、多くの方に受け入れられるでしょう。
約一名、悲惨すぎる扱いのキャラもいましたが・・・それが誰なのかはぜひ観てご確認ください。


しかし、本作は欠点が多い作品でもあります。
その欠点のひとつが、物語が複雑であることです。

物語には以下の要素が絡み合っています。
①ダイヤを狙う謎の男の取引
②脅迫文を届けられたカリスマアイドルの苦悩
③ダイヤを盗むルパン一味の行動
④ルパンを追うコナンたちの行動
⑤警察(銭形警部、コナンに登場する日本の警察)たちの行動
これらが平行して展開するために、一貫性に乏しく、欲張りすぎな印象を受けます。

これはルパン、コナンの両方のキャラクターを活躍させたいがための弊害でしょう。
様々な場所にいるキャラを行動させるためには、多くの事件を盛り込むしかなく、その結果が散漫な印象につながったのではないでしょうか。
本作は小さなお子様も多く観ると思うのですが、そうした層にも楽しめる物語になっていないのは残念でした。

また、本作には犯人を突き止めたり、謎を解き明かすといった「推理」の要素も期待しない方がよいでしょう。
本作に推理シーンはあるにはあるのですが、「説明されるだけ」になっており、驚きが少ない印象でした。

そして最大の欠点が、前作を観ていないと理解できない展開があることです。
本作は完全な「続きもの」であり、ルパン一味とコナンがすでに出会っていることを前提とした台詞や展開、果ては前作にのみ登場したキャラの名前が出てきます。
それだけだったらよかったのですが、前作を観ていないとクライマックスが意味不明なのは、明らかにやりすぎなのではないでしょうか。
自分は3年前に前作を観たっきりで、その「設定」を覚えていなかったため、クライマックスの展開は頭に「?」が出てくるばかりでした。

「2」などとナンバリングしたタイトルであるならまだ納得はできます。
しかし、子ども連れられてはじめて「ルパンVSコナン」に触れる大人も多いはずです。
いままでの劇場版のコナンとルパンは毎回設定がリセットされていたので、シリーズになじみがある方も戸惑うのではないでしょうか。

本作では、はじめに「ルパン」「コナン」それぞれの概要を簡潔に説明してくれるのですが、肝心の前作の内容は全く説明されていないのも気になります。
一見さんにわかりやすい説明をしているのに、一見さんには展開が理解できないというのは明らかに矛盾しています。

前作は公開日の前日にしっかりと再放送されていましたし、子どもがお父さんお母さんに「こういうことなんだよ!」と説明するというコミュニケーションができる利点があるのかもしれませんが・・・やはり不親切に感じてしまいます。
大筋の物語は、前作を観ていなくても楽しめるのですけどね。


そんなわけで物語のほうは不満が多いのですが、この映画は楽しく観れてしまいます。
なぜかと言えば、キャラの掛け合いが楽しすぎるからです。

コナンとルパンが共闘し(実はあんまり対決してない)、少年探偵団がルパンの一味と出会い、灰原哀峰不二子と一緒にお風呂に入ってればそれだけで面白いし、笑えます。
この「よく知っている、異なる世界観のキャラが接触する」というギャップこそが本作最大の魅力であると断言してよいでしょう。

最高なのは、コナンと次元大介の掛け合いです。
この2人は前作でも「親子」の関係を装っていましたが、その会話の面白さは前作をはるかに超えています。

また、スタッフがルパンを本当に愛していることがわかる「小ネタ」が数多く登場することも嬉しかったです。
ルパン三世の「お約束」のシーンにはニヤニヤが止まりませんでした。

実はルパン三世が劇場でかかるのは、「DEAD OR ALIVE」以来16年ぶりのことです。
TVスペシャルもよいのですが、劇場版のルパン単独の新作も観たくなりました(ただし実写版以外で)。

おなじみのキャラの活躍&掛け合いを期待する人には大推薦できる作品です。
お正月映画としてのチョイスとしては、間違いのない一本と言えます。
なるべく前作から間を置かずに観たほうが、より楽しめるでしょう。


それにしても・・・仕方のないことではありますが、こうした知名度のあるコンテンツばかりにお客が集まり、その他のスクリーンがガラガラになってしまうのは寂しく感じます。

一度人気が出たコンテンツは様々なメディアミックスがされますが、人気が出ずに忘れ去られるもののほうが圧倒的に多くあります。
たとえば、原作以外にメディアミックスがなかった「虹色ほたる~永遠の夏休み~」や、劇場オリジナル作品だった「ももへの手紙」といった劇場用アニメ作品は、残念ながら興行成績は芳しくありませんでした。

ブランドがないと観られることが少ないということは、クリエイターにとっても危惧すべき問題なのではないでしょうか。
マイナーな作品が好きな自分は、年末に公開されるアニメ映画「魔女っこ姉妹のヨヨとネネ」を応援したいと思います。


最後に豆知識をひとつ。
本作にはアラン・スミシーというキャラクターが登場するのですが、これは映画監督が自身の名を出したくないときに「偽名」として使っていたものなのです。
参考→<アラン・スミシー - wikipedeia>
そりゃあ「クライシス2050」という超駄作映画をつくったりしたら偽名も使いたくもなるよなあ・・・としみじみ思います。

本作の悪役であるアラン・スミシーが、なぜその名前を使うのか?
それは、ぜひご覧になったあとで考えてみてください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2013-12-09 : 映画感想 : コメント : 19 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
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『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
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