ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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生きたいから、変わった 映画「ダラス・バイヤーズクラブ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はダラス・バイヤーズクラブです。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:情熱的な男だった


あらすじ


1985年のテキサス州。
カウボーイであり電気工のロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)はエイズと診断され、余命わずか30日だと言い渡される。
ロンは認可されたエイズ治療薬が少ないことを知り、代替となる薬を探すためメキシコへ向かい、アメリカへの密輸を試みる。
エイズ患者であり性同一性障害者でもあるレイヨン(ジャレッド・レト)も、ロンの事業に協力するのだが・・・




まず、はじめに謝らせてください。

「ラリパッパなその日暮らしの男が治療薬で荒稼ぎをする」という話と聞いて、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のようなク○主人公が出てくるんだと勝手に思っていました。
映画の序盤を観ても、主人公は自分勝手だし、人を見下すし、裸の女性とドラッグ(麻薬のほう)が次々映し出されるので、やっぱりそうなんだと思っていました。

でも、映画を観終わると、その認識は間違っていたと思い知らされました。
主人公はとってもイイヤツだったのです。


主人公となるロン・ハワードは実在の人物であり、映画のタイトルとなっているダラス・バイヤーズクラブも実在した組織です。
エイズがはじめて症例報告されたのは1981年、ロンがエイズとなったのはそれからわずか4年後の1985年です。
当時に感染者が数十万人いたとはいえ、まだまだ治療薬の処方は充分でなく、世間的な認識もまだ浅いものでした。
作中で「エイズはゲイがかかるもの(ゲイしかかからない)」という認識がされているのは、俳優のロック・ハドソンがエイズに罹患した事実を公表した後に、ゲイであることもカミングアウトしたためでもあります。

女好きのロンは自分はゲイではないと否定するのですが、すぐに自分がHIVに本当に冒されていると気づきます。
ロンは失意、焦燥、怒りの感情をあらわにし、そして行動を起こします。
その先に待つのは、一人の熱い心を持つ男の感動の物語でした。


ロンを演じたマシュー・マコノヒーの素晴らしさは筆舌に尽くし難いものがあります。
溢れ出るカッコ良さはもちろん、ほんのわずかな感情の変化まで見事に表現しきっています。
エイズ患者の役作りのために17キロも体重を落としており、糖尿病の危険性もあったのだとか。
彼はアカデミー主演男優賞最有力だと見込まれているようですが、自分もそれに全く異論がありません。

トランスジェンダーの「女性」を演じたジャレッド・レトも素晴らしかったです。
彼は「レクイエム・フォー・ドリーム」で麻薬中毒者の主人公をこれ以上なく演じきっていましたが、本作でも存分に「病的」でした。
オネエキャラとしての魅力・愛おしさも抜群です。

「映画ならでは」の面白さにも溢れています。
画面に映り込むメタファー、自然で胸をうつ台詞の数々、わずかな「感情のゆらぎ」を見逃さない演出は、映像作品でこそ表現できるものです。


大仰な展開で驚かせるのではなく、じわじわと感動を呼ぶタイプの作品です。
極めて万人向けであり、かつ映画ファンであればあるほど奥深さに気づけます。
R15+指定であり、少々刺激の強いセックス描写がありますが、それに抵抗がないのであれば問題ないでしょう。ちなみにグロテスクな描写は一切ありません。

医療関係者にも観てほしい作品です。
映画では、世界中にHIVの治療薬を必要としている人がいるのに、人々に広く行き渡ることを良しとはしない「大人」や「ルール」が描かれます。
人の命を救う医療者たちにとって「正しい」ことは何か、ということも本作は教えてくれるでしょう。

ただ、序盤は主人公や周りの人間がゲイを蔑む描写が多いので、不快に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
それは必要な描写であるので、最後までご覧いただいて納得していただきところです。


最後に・・・実際のロンは利己的で、セールスマンが押し売りするような性格であったそうですが、映画でもそれなりに利己的で押し売りっぽいです。

ロンのキャラをおさらいすると
・その日暮らしで貯金も無い
・女好き
・自分勝手
・薬の押し売り
・密輸(違法)をする
・人を見下す
・ゲイが嫌い
・なにひとつ悪びれない←NEW
と、やっぱりダメ主人公じゃねーかと思うところなのですが・・・いや、本当にイイヤツなんですって。ぜひ劇場で観て確かめてください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-28 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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本当の自分 映画「キックアス2/ジャスティス・フォーエバー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はキック・アス/ジャスティス・フォーエバー(原題:Kick-Ass 2)です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:「親の心子知らず」だなあ・・・


あらすじ


キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)に訓練をされる日々を送っていた。
しかし、ミンディは保護者のマーカスにヒーローをやめるように諭され、コスチュームを着なくなってしまう。
独自に自警活動をするデイヴは、元マフィアのストライプス大佐(ジム・キャリー)とともにスーパーヒーロー軍団「ジャスティス・フォーエバー」を結成する。
時を同じくして、元レッド・ミストのクリス(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は新たに「マザーファッカー」として悪の活動をはじめていた。




カルト的な人気を誇った大傑作アメコミ・アクション映画「キック・アス」の待望の続編です。

<前作のレビュー>(外部リンク)(大いにネタバレ)
<前作のコミック版のレビュー>

前作は、日本では単館系の劇場での上映でした(時期も劇場によってバラバラでした)。
しかし、今回は全国のシネマコンプレックスで大々的に公開されています。
たくさんのファンがいたからこそ、このような公開規模となったのでしょう。
劇場で多くの方が「キックアス」を楽しめることが嬉しくて仕方がありません。

原作としているのは、コミック「Kick-Ass 2」と「Hit-Girl」です。

      *日本語翻訳版は3月20日発売

前作の魅力には、
①オタクな主人公がスーパーヒーローを目指すギャップ
ヒットガールかっこういい
③ヒットガール可愛い
④ヒットガール超可愛い
などがありました。
本作でもそこはしっかり受け継がれており、要するにクロエ・グレース・モレッツ演じるヒットガールが超絶魅力的です

<可愛い

前作のロリロリな見た目が気に入っていた方は、今回の(主に肩幅の)成長っぷりに戸惑うかもしれません。
でもこれはこれでアリです。
前作は見た目とギャップがありまくりな残虐性が際立っていましたが、今回は彼女のキャラクターの内面をじっくり描いて行きます。

本作のテーマとなるのは、「ヒーローに本当になるべきなのか」という葛藤です。
前作でもヒーローになったことでの「犠牲」や「しっぺ返し」が描かれていましたが、よりその部分がウエットに描かれているのです。

今回のヒットガールは保護者にヒーローをやめるように言われ、「普通」を目指そうとします。
特別な彼女に取って「普通」は難しいことであり、それは元々普通(ちょっとオタク)だったデイブがヒーローに憧れる想いと相対するものです。

この「普通」と「特別」にまつわるメッセージには、多くの方が共感できるのではないでしょうか。
基本的にアクション・コメディである本作ですが、人間ドラマとしても見応えがある出来に仕上がっていました。

さらに、本作には「子を想う親の気持ち」がドラマ部分にプラスされます。
デイブには警察官の親が、ミンディには同じく警察官の保護者が、敵のクリスにもボディガードの男が寄り添っています。
それぞれが子を大事に想う気持ちは、世の中の多くの親御さんにこそわかるものでしょう。

・・・なーんて大真面目なドラマ部分は添え物程度の魅力であり、多くの人が期待しているのはバイオレンスなアクションでしょう。
大丈夫、前作以上に血がブシュブシュ飛ぶ残酷描写がたっぷりです
あらたに参戦する敵キャラもおり、中でも目を引くのは「マザー・ロシア」でしょう。

こいつに勝てる気がしない<こいつは強そう

彼女の活躍は「とりあえず観ろ!」としか言えない破天荒ぶり&残虐なので、大いに期待してOKです。

音楽も相変わらずよかったですね。



前作のキャッチーさには一歩及ばないものの、クラシックのアレンジ曲はかなりハマっていました。

不満はなくはないです。
前作より格段に増えた登場人物を使えきれていないところがありますし、観終わったときの爽快感も前作ほどではなく、汚い下ネタがあるのも賛否ありそうです。

何より、前作にあった「ギャップ」の面白さがあまり感じられません。
前作では「オタクな主人公が本当のヒーローになる」という構図が抜群に面白く、また応援できるポイントなのですが、今回の主人公はまあまあリア充です。
トレーニングもつんでいるため筋肉はムキムキで、世間のオタク像からすれば「お前も遠くに行っちゃったなあ・・・」という感じるものです。
なんていうか、出来の悪い子が出世して彼女もできたけど、心のどこかで喜べない母親の気分になりました(よくわからない例え)。

しかし、前作が好きだった方は観て損はありません。
前作が「ダメな人がヒーローになるにはどうしたらいいのか」という物語とするならば、今回は「ヒーローで居続けるためにはどうしたらいいのか」という物語になっています。
キャラクターの成長と新たな葛藤を描く、正統派の続編として大プッシュでおすすめします!

エンドロール後におまけがあるので、最後まで観ましょう!

↓以下ネタバレです 観賞後にご覧ください。めっちゃ長くなりました。

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2014-02-26 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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レンタルよりも便利でお得?動画配信サイト「Hulu」の優れたところ&ちょっと微妙なところ

雪、凄かったですね。
そんな日には家でゴロゴロ、ダラダラとドラマや映画を観てすごしたいものです。
本日はそんな方におすすめできる動画配信サービス「Hulu」をご紹介します。

Hulu.png





Huluはインターネットが使える環境であれば、定額制でいつでもどこでもドラマや映画を観ることができるサービスです。
現在は2週間無料のキャンペーンが行われているので、手を出しやすいでしょう。

映画ファンにも嬉しいサービスですので、検討の材料となる「使ってみて思った、Huluの優れているところ&ちょっと微妙なところ」を書いてみます。


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2014-02-21 : いろいろコラム : コメント : 4 : トラックバック : 0
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蒔いた種を刈り取ろう 映画版「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は土竜の唄 潜入捜査官 REIJIです。


個人的お気に入り度:4/10

一言感想:たまにはこういう映画もいいよね


あらすじ


警察学校創設以来最低の成績で卒業し、始末書の数もワースト1の巡査・菊川玲二(生田斗真)は、上司から表向きではクビにされ、裏では潜入捜査官に任命される。
数寄矢会組長の轟周宝(岩城滉一)の逮捕とのために土竜(もぐら)のように潜り込もうとする玲二だったが、すぐにとんでもない事件に巻き込まれてしまうのだった。




悪の教典」の三池崇史監督×「あまちゃん」の宮藤官九郎脚本という混ぜるな危険強烈な化学反応を起こしそうなタッグが手がけた映画です。
原作は高橋のぼるによる同名の漫画です。

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自分は原作を読んでいたので、その「再現度」をワクワクしながら観てみました。
その期待は裏切られませんでした。
本作の「漫画のキャラを忠実に実写化」っぷりはかなり高レベルです。

生田斗真は普段はあれほどイケメンなのに、本当に残念なキャラを好演しています。
堤真一演じるヤクザは、第二の主人公とも言っても良いほどの存在感を見せてくれます。
始終クールな山田孝之は、その時折見せる「狂気」も魅力的です。
上地雄輔はスキンヘッドで耳なし芳一みたいなメイクをしているので言われなきゃ誰なのかわかりません。
仲里依紗は単なるエロ要員なので全くもって失礼な配役ですね、それでよし
中でも最も原作の再現度が最も高いのは、岡村隆史演じる敵キャラでしょう。

ネコ    ネコになった岡村<完璧

もはや似ている似ていないの次元ではなく、お前漫画からそのまま出てきただろとツッコミたくなるほどのハマりっぷりでした。
この映画は豪華キャストのなりきっぷりだけでお腹いっぱいになりました。

まあはっきり言いますと、お話のほうはとんでもなくヒドいです。
序盤〜中盤はほぼ原作どおりの展開で、存分にムチャクチャです。
後半も原作の展開を盛り込みつつも、クドカンの暴走がプラスされてすごいことになっています。
ムチャクチャを通り越えて呆れてしまう(←ある意味褒め言葉)展開ばかりでした。

この「漫画でしかあり得ねえだろ!」なシチュエーションをごり押ししまくる力技もこの映画の魅力でしょう。
しかしそれは諸刃の剣、このどうかしている展開がハマらなかったら2時間10分の上映中全く楽しめません

同監督の「愛と誠」や同脚本(監督も兼任)の「中学生円山」がダメなら、この映画は観ない方がいいでしょう。
本作は原作の破天荒ぶりはそのままに、三池監督らしいギャグ、クドカンらしいおふざけの両方が込み込みなのですから。
予備知識なく観るのであれば、予告編でその雰囲気を察してから、ハマるかハマらないかのギャンブルをしにいくつもりで観に行きましょう。

残念だったのは、原作を読んだ方の多くが共感したであろう「名言」が作中で登場しなかったことです。
基本的には原作のイメージを壊さずに(でもめちゃくちゃに)作ってあるだけに、なぜここを削ってしまったのか理解に苦しみます。
原作は確かに破天荒な作品ですが、ちゃんと登場人物の「想い」や「信条」が描かれています。
映画版は「そんなん知らんからとにかくハチャメチャで」にしか思えません。

また、三池監督らしくクライマックスがけっこう長く、ダレ気味です。
展開は突き抜けているものの、中盤のテンポもそこまでいいわけでもありません。
バトルも「泥仕合」が多いので、スカッと爽やかなアクションを期待すると裏切られるでしょう。

個人的にはハマらなかったですし、あんまりおすすめしませんが、前述の通りキャストのファンにとっては必見作です。
堤真一なんて、「地獄でなぜ悪い」のヤクザとほぼ同じか変態度がむしろパワーアップしているキャラを演じていますもの・・・

原作を読んでいなくても楽しめます。
基本的に「エロ」「下品」「ケンカ」「漫画的展開」だけで構成されている単純バカ映画です。
小難しさは皆無ですので、「難しい話わかんな〜い」な方におすすめです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 原作のネタバレもあるのでご注意を。

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2014-02-19 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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超非リア充男の冒険 映画「タクシードライバー」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

現在公開中の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」はもうご覧になりましでしょうか。
金が無尽蔵にあるわ、女をとっかえひっかえだわの超絶リア充の生活だけで抜群に面白い作品でしたね。
本日はウルフ〜で監督を務めたマーティン・スコセッシの代表作「タクシードライバー」(製作:1976年)を紹介します。

Huluでも観れます

個人的お気に入り度:8/10

一言感想:共感してしまうとヤバい


あらすじ


26歳のトラヴィス(ロバート・デ・ニーロ)はタクシードライバーとして就職する。
トラヴィスは選挙事務所で働く女性ベッツィに一目惚れをして、デートに誘うのだが・・・
彼は後に幼い娼婦と出会い、その凶暴性を見せていく。




言わずと知れた名作であり、アメリカン・ニューシネマ(反体制的な作品群)の頂点となる作品です。
とりあえず観て驚いたのが、主人公のトラヴィスが全然かっこうよくないことでした。

ウルフ〜の主人公ジョーダンは毎日のように女性とセックスをしていましたが、方やトラヴィスには恋人はおろか友達すらいません。
ジョーダンは口が上手く多数の人を騙してきましたが、方やトラヴィスはドライバー仲間とも上手く話せません。
ジョーダンの年収は49億円でしたが、方やトラヴィスの年収は175万円(週給3万5000円だから)です。
同じ監督の作品なのに、同じ20代の主人公であるのに、そのリア充度は天と地ほどの違いがありました。

しかもトラヴィスは「俺の人生に必要なのはきっかけだ」「どこでも寂しさが溢れている」などと自分の現状に不満を漏らし、ここではないどこかに自分の居場所があると信じています。
まさにダメな人の思考であり、ダメな人ほど共感してしまう描写でしょう。
自分も残念ながら、トラヴィスに共感をしてしまう側の人間でした。

好き嫌いが別れる映画です。
少なくとも、単純な娯楽を求める方には向いていません。
とことん男性目線で描かれているので女性は共感しにくいでしょうし、ハッピーな人生を送っている人にはピンとこないでしょう。
これは主人公と同じように20代半ばを過ぎ、人生の酸いも甘いも知った大人こそが観るべき映画です。

素晴らしいのは音楽と撮影です。
ジャズを主体とした音楽に乗せて映し出される夜のニューヨークの町並みは、ミュージック・クリップとしても機能するほどの美しさでした。

昔の映画を観るときの楽しみのひとつに、よく知っている役者が意外な役で登場することがあります。
ベテラン俳優の印象が強いロバート・デ・ニーロが若者を演じ、大御所ジョディ・フォスターがとある重要な役として出てくるので、ファンを自称する方は一度は観てほしいです。

ちなみに本作は当時の時代背景とシンクロしていることでも知られています。
トラヴィスはベトナム戦争を経て海兵隊を除隊し、仕事が無いためタクシードライバーとして就職します。
彼が不眠症に陥っているのは、戦争で経験した恐怖や孤独のためでしょう。
当時ベトナムから帰還した兵の多くが、トラヴィスに自分の姿を重ね合わせたに違いありません。

ウルフ〜の主人公の破天荒すぎる人生を「ケッ」と思う方、人生に疲れている方、主人公に共感したい方におすすめします。
世の中には、トラヴィスのような恵まれない人生を送っている方のほうが、きっと多いでしょうから。

以下は作中のシーンがちょっとネタバレ↓ 結末にもごくわずかに触れているので、未見の方は要注意。

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2014-02-17 : 旧作映画紹介 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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おそロシア 映画「エージェント・ライアン」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はエージェント:ライアン(原題:Jack Ryan: Shadow Recruit)です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:堅実な出来だけど、目新しさには乏しいかも


あらすじ


ジャック・ライアン(クリス・パイン)は、表向きはウォール街の投資銀行に務めているが、裏の顔は世界を動かす経済界の不審な資金の流れを探るCIAのエージェントだった。
ある日ライアンは、巨大な外貨口座へのアクセスが拒否されていることに気づく。
異常を嗅ぎ分けたライアンはモスクワへと駆けつけるのだが、思わぬ事態に遭遇する。




本作で描かれているのは、トム・クランシーの小説の主人公ジャック・ライアンの活躍です。
これまでにもジャック・ライアンシリーズは「レッド・オクトーバーを追え! 」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」「トータル・フィアーズ」が映画化されてきました。

これまでの映画化作品は小説を「原作」としていましたが、今回の「エージェント・ライアン」は小説をあくまで「原案」としています。
物語の舞台は現代に設定されており、スマートフォンも出てきます。
本作は新たな物語のはじまりを描くリブート作品であり、小説のキャラクターを借りた映画オリジナル作品でもあるのです。

ジャック・ライアンのことを知らない方にも親しみやすく、またよく知る人にとってはキャラクターへのリスペクトを感じるつくりとなっています。
株式や経済の話も出てきますが、描きすぎずることなく観客にわかりやすい説明がなされています。
上映時間は1時間43分とコンパクトで、アクションも手堅くつくられており、極めて万人向けの映画と言えるでしょう。


難点は、目新しさを感じられないことです。
「ベテランスパイのエピソード0」という設定は「007カジノロワイヤル」でも描かれたことですし、肉弾戦を主体とするアクションは「ボーン・シリーズ」を彷彿とさせます(カメラワークも似ていました)。
時間制限のある中での攻防や、カーチェイスなどもこれまでの映画でいくつも描かれてきたことです。

誰でも、映画には「これまでに観たことがないもの観たい」と期待をするはずです。
しかし、本作は映画オリジナル作品として仕切り直しをしたのにも関わらず、オリジナリティがほとんどないのです。
これは、明らかな欠点であるでしょう。


面白いのは、主人公のライアンが「マジでスパイ経験皆無なんだけど頑張る」という点です。
カジノロワイアルでのボンドがそうだったように、ライアンは全然人間として成熟しておらず、恋人すら上手く扱えていません。
この甘っちょろい若造の成長を見ることができるので、感情移入はしやすいでしょう。

クリス・パインのちょっとヘタれな雰囲気(超失礼)はこの主人公にぴったりでした。
ケビン・コスナーケネス・ブラナー(監督も兼任)といったベテランが脇を固めているので、役者のファンにとっても魅力のある映画でしょう。

ちなみに本作でライアンはCIAにアナリスト(諜報員)としてスカウトされるのですが、現実でもこうしたリクルートがされているそうです。
参考→<CIAの諜報員スカウト>

本作の字幕監修を池上彰が務めているのも、ディテールに凝った描写があったからでしょう。
池上さんは裁定取引をわかりやすく字幕に反映するなど、確かな仕事をされていたようです。
参考→<NEWS|映画『エージェント:ライアン』公式サイト>

宣伝にある「果たして誰が本当の敵で、何が真実なのか?」というサスペンスの要素は希薄です。
お手軽なアクション映画を期待すれば、誰でも「そこそこ」楽しめるでしょう。

それと・・・この映画はロシアをガチの悪者として描いているのですが、これは問題にならないのでしょうか?
ソチオリンピックが開かれている真っ最中なのにいいのかなあ(むしろこのタイミングだからなのか?)と余計な心配をしてしまいました。
人類、みな仲良くしたいものです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-16 : 映画感想 : コメント : 8 : トラックバック : 0
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世界の縮図 映画「スノーピアサー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はスノーピアサーです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:設定にツッコんだら負け


あらすじ


2031年の地球は、温暖化を阻止するはずの薬品CW-7により、氷で覆われた世界となってしまった。
わずかな人類の生き残りは世界中を廻る列車に住み着いていた。
列車の最後尾で暮らす男カーティス(クリス・エヴァンス)は、仲間と共に富裕層から列車を奪おうと反乱を起こす。




(多数の意見をいただき、追記しました。ありがとうございます)

殺人の追憶」「母なる証明」のポン・ジュノ監督最新作です。

本作はハリウッド映画のような様相ですが、実際は韓国・アメリカ・フランスの合作映画です。
登場人物のほとんどは英語をしゃべりますが、中には韓国語や日本語を話す者もいます。
多国籍の人物が入り乱れている「ブレードランナー」のような世界観は映画の魅力のひとつでしょう。

なにより独特なのは、その設定です。
「地球が死の惑星となり、わずかな人類の生き残りは一本の列車の中に収納されている」というものなのですから。
このアイディアは「Le Transperceneige」というグラフィックノベルがもととなっており、これまでの映画で描かれていたディストピアの世界観に新しい風を吹き込むものでした。

役者もとても豪華です。
主人公のクリス・エヴァンス、その相棒のジェイミー・ベル、主人公に助言をする老人のジョン・ハート、はたまたエド・ハリスなど、実力と人気を兼ね備えたハリウッド俳優が次々と出てきます。

韓国を代表する演技派・ソン・ガンホも重要な役として登場します。
その娘役のコ・アソンは、「グエムル-漢江の怪物-」でもソン・ガンホと親子として共演をしていました。

中でも出色なのは、強烈すぎるキャラを演じたティルダ・スウィントンでしょう。
彼女の怪演は「誰?」と思うほどの豹変ぶりで、ファンであればあるほど驚けるのではないでしょうか。
しかも1人2役を演じていたらしいし・・・映画を観てもどこで誰を演じていたかわかんないよ!

美術・脚本も俳優人の濃さに負けないくらいに手が込んでいます。
一見すると列車の内部は汚くて無機質に思えますが、セクションが変わると奇天烈な光景が次々と映し出されます。
まるで「TVゲームのステージをクリアして、次はどんなものが待っているのだろう?」というワクワク感がありました。

序盤で登場人物が発した意味深な一言が、あとで大きな意味を持つようになります。
なぜ主人公が片腕を無くした老人を慕っているのか、
主人公が相棒に対して「俺はあいつが思っているような人間じゃない」と言っているのはなぜなのか、
その答えを予想しながら観てみるのもよいでしょう。


さて、本作の最大の難点は設定にツッコミどころが満載だということです。
「どうして○○は○○なの?」「○○はどうしているの?」とどうしても気になってしまいがちです。

そもそもなんで列車を世界中で走らせているんだ(シェルター+暖房でいいじゃん)とか、
なんで17年も線路の整備をせずに走っていて脱線のひとつも起きないんだとか、
この人たちトイレはどうしているんだとか、
展開以前の設定にツッコミを入れたくなる人にとっては脳が疲れてしまうことは必死です。

観客にとって「登場人物の生活描写」というのは、物語に引き込み、なおかつ感情移入をさせるものとして重要です。
しかし、この映画では「こんなんで生活ができるわけがない」と思わせてしまいます。
ツッコむのも野暮なのはわかっていますが、この設定の「穴」は欠点と言わざるを得ません。

主人公がことばで語るシーンや、間を長めにとっているシーンが多く、テンポの悪さを感じてしまうことも気になります。
監督のこれまでの作品では(登場人物の心情を描いたサスペンスが多かったので)その演出は巧みであると感じられましたが、SFアクション映画というジャンルとしては少しもどかしく思いました。


ポン・ジュノ監督作品を知っている人にとっては、これはまさに監督の作品であると感じられるでしょう。
残酷描写、伏線の張り方、演出、時折入るギャグ、物語そのものに至るまで「らしさ」に溢れています。

ちなみに、ポン・ジュノの映画は作中に必ずドロップキックを放つことも有名です。
本作でもドロップキックは出るのか?ファンはそこを楽しみにして観てみましょう。

ポン・ジュノ監督のファン、トンデモ設定を暖かいまなざしで見ることができる方におすすめです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-15 : 映画感想 : コメント : 8 : トラックバック : 0
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ゾンビでも恋したい 映画「ウォーム・ボディーズ」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

2月7日にDVDが発売されたウォーム・ボディーズの感想です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:*ただしイケメンに限る(ゾンビでも可)

あらすじ



ゾンビの「R」(ニコラス・ホルト)は、食料となる人間を探しに出かけた。
彼はショットガンで武装した少女のジュリー(テリーサ・パーマー)に心を奪われてしまう。
Rはジュリーをゾンビから守ろうと画策するのだが・・・




本作のジャンルは「ゾンビ映画」です。
ふつうのゾンビ映画は、ゾンビがグシャッとつぶれたり、人の内蔵をムシャムシャ食べたり、とても女性や子どもには観せられないグロテスクな描写が多くあります。

しかし、この映画は子どもや女性にも大いにおすすめできます
なぜなら、本作が描くのは観ていて心がときめくラブストーリーなのですから。

主人公の「R」は、しょっぱなからゾンビとして姿を現します。

もう死んでる<しょっぱなからこんな感じ

主人公がすでに死んでいるというのは、「幽遊白書」を彷彿とさせますね。
そんな彼が恋するのは、ゾンビではなく人間の女の子です。

食料だってあげちゃいます<ゾンビって意外と親切かも

よく恋愛は「壁が高いほど燃える」と言いますが、彼らにはゾンビと人間という「生きているか死んでいるか」という大きすぎる隔たりがあるのです。

人間は食べなければ生きて行けないし、トイレにも行きます。
一方、ゾンビは眠ることすら必要としません。
そんなギャップのある彼らが恋をできるのか?
もちろん、できるんです。

これは恋愛におけるコミュニケーションの大切さを知ることができる映画です。
主人公はゾンビであるだけに、一言か二言しかことばをしゃべれません。
それでも彼はコミュニケーションでき、相手の気持ちも察することができるんです。

恋人の気持ちを察することが下手な草食系男子は、これを観て学べばいいんじゃないでしょうか。
「口べた」って、実はそんなにマイナス要素でもないんですよね。

大切なのは「気持ちが通じるかどうか」なのでしょう。
そのテーマは「ウォームボディーズ(暖かい身体)」というタイトルと、物語の終盤でより理解できることでしょう。

ちなみに本作の主人公はゾンビにしてイケメンなので、「結局イケメンだったらゾンビでも何でもいいのかよ!ケッ」と思ってしまうかもしれません。
でも、本作にはサブキャラクターとしてしょぼくれたおっさんゾンビも出てくるので、非モテ男子も溜飲を下げることができるでしょう?(疑問系)

序盤にはちょっとだけグロい描写もありますが、それもどぎついものではありません。
何より彼ら(ゾンビの男の子と人間の女の子)の恋愛が見ていてほほえましく、ほっこりします。
ゾンビ映画としてではなく、万人向けの恋愛映画としておすすめします。

以下はちょっとだけネタバレで内容紹介↓ 結末には触れていませんが、予備知識無く観たい方は要注意

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2014-02-12 : 旧作映画紹介 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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子どもだって考えている 映画「メイジーの瞳」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はメイジーの瞳(原題:What Maisie Knew)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:子どもが産まれたら、大切にしたい


あらすじ


6歳の少女メイジー(オナタ・アプリール)は、ロック歌手のスザンヌ(ジュリアン・ムーア)とアートディーラーのビール(スティーヴ・クーガン)を両親に持っていた。
スザンヌとビールは離婚をしてしまい、メイジーは共同親権を持つ両親の家を行き来していた。
ビールは元ベビーシッターのマーゴ(ジョアンナ・ヴァンダーハム)と結婚し、スザンナもまた青年リンカーン(アレクサンダー・スカルスガルド)と再婚を果たす。
だが、スザンヌは自分の仕事を棚に上げて、リンカーンにメイジーの子守りを押し付けていた・・・




映画には、「映画でしかできない面白さ」があります。
そのひとつが、役者の演技や映り込むメタファーによって、物語に奥行きを感じられることです。
「メイジーの瞳」の素晴らしさはまさにここにあります。

不自然な説明台詞はほとんどありません。
自分の心情をベラベラとしゃべることもありません。
それなのに、巧みな演技と演出によって、その人物関係や心情が伝わってくるのです。

大衆向けの映画では、「わかりやすさ」や「衝撃のラスト」などが持て囃されています。
しかし、こうした台詞に頼らない、映像作品としての工夫が凝らされていることが、本来の映画の持つ魅力なのではないでしょうか。
本作は極めて映画らしく、そして繊細な作品なのです。


物語の主人公・メイジーは両親が離婚してしまい、双方が親権を持っているためにどちらかの家に「たらい回し」にされてしまいます。
両親はメイジーを愛してはいるものの、それ以上に自分勝手です。
彼らは自分の権利ばかりを主張し、なおかつ自分の仕事との折り合いがつかないときには他人に押し付けるのですから・・・

かわいそうなメイジーの友達になったのは、両親それぞれが新たに出会ったパートナーのふたりでした。
このふたりは心優しい常識人であり、実の両親と同じくメイジーに無償の愛を注いでいます。

メイジーはこの4人のもとを渡り歩き、こんがらがったその関係性はやがて収束して行きます。
その結末でメイジーは、彼女を愛する4人はどう思ったのかー
観た後は、それを想像してみることをおすすめします。


この映画で、自分は漫画「うさぎドロップ」を思い出しました。
本作と同じように「親が子に考えていること(その逆も)」が描かれている作品であり、こういう台詞があるのです。

「俺って、子どもってもっとわけわかんない生き物かと思っていたよ」
「確かにそうかも。そのことを深く詳しく説明することばをまだ持ってないだけで、心の中では複雑なこと考えてるんだよね」


そう、子どもだってバカじゃありません。周りのことをいろいろ考えているんです。
メイジーはあまりしゃべる子ではありませんが、「いろんなことを考えている」ことがその瞳や表情でわかります
オナタ・アプリールの演技力と、製作スタッフのこだわりと苦労こそがこの描写を産んだのでしょう。

この映画を観ると、きっと親に振り回される子どもの気持ちがわかるはずです。
子どもをすでに持っている方、これから親になろうとしている方にとって、これは子どもの立場で子どものことを考えることの契機になるはずです。


メイジー自身の可愛さもさることながら、彼女が着る衣装もとても素敵です。
SOMEWHERE」と同じスタッフによるその映像美は、どれを切り取ってもポストカードとして飾りたくなる魅力がありました。

あっと驚くどんでん返しや、劇的な展開はありません。
ただただ少女の周りの人間関係を描く地味な映画なので、人によっては退屈してしまうでしょう。

それでも、繊細な人間ドラマを期待する方には大プッシュでおすすめします。
普段大衆向けのわかりやすい映画ばかり観ている方にとっても、新たな映画の魅力に気づけるかもしれませんよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-11 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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生きる意味 映画「ブッダ2 手塚治虫のブッダ 終わりなき旅」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はBUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:どうして前作はこうならなかったんだ・・・


あらすじ


シッダルタは修行僧のデーバ、子どものアッサジと出会い、苦行林へ向かう旅を続けていた。
そのころ、ルリ王子が率いるコーサラ国はシャカ国を侵攻し、ほぼ壊滅状態に陥っていた。




<前作のレビューはこちら>

どうしよう・・・・ものすごく面白かった・・・
ツッコミどころがたくさんあることを期待したのに、振り上げた拳をぶつけるところがなく、「お、おう」と挙動不振なリアクションをとるしかありませんでした。

本作の原作は、言うまでもなく漫画の神様・手塚治虫による同名の大傑作漫画です。

手塚治虫
6615円
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前作では原作の要素をツギハギして製作したために大いなる矛盾が生じていましたが、今作では上手く原作の要素を一本の映画作品の中に落とし込んでいます。
原作を読み込んだ方にとっても、新たに「ブッダ」の物語に触れる人にとっても、この映画は楽しめるでしょう。

描かれているのは仏教の「」です。
作中では「動物が生きるには他者を喰らわなければならない」ということが明確に提示され、それでもなぜ人は生きるのか、生きようとするのかという生命の本質に触れています。
秀作「アシュラ」と同じく、「生きる」という真摯なテーマを伝えてくれました。

本作の良作っぷりを見ると、前作は製作中に何かしらの大事故が起こったとしか思えません。
スタッフは前作の失敗から学んだのでしょう。
2つの話を同時展開したためにとっちらかった印象があったことも、観客総ツッコミの矛盾が生じていたことも、本作では見事に解消されています。
それどころか、本作では前作のツッコミどころを一応筋が通るように言い訳をしていました
この言い訳を入れたスタッフの英断には感動しました?(疑問系)

水樹奈々藤原啓治沢城みゆきなど声優陣も豪華なので、アニメファンにとっても劇場に足を運ぶ価値があります。
さらには吉永小百合松山ケンイチ真木よう子なども声優として参加しており、声優と渡り合える演技を披露していました。
アニメそのもののクオリティも高く、前作のような気色悪い違和感のある演出もほとんどありません。

宗教を描いた駄作「ファイナル・ジャッジメント」「神秘の法」では劇場ですすり泣きが起きている中で死んだ顔をするしかないという大宇宙の中に取り残されたような気持ちになりましたが、この作品では本当に感動できました。
これは原作へのリスペクトがあってこそ成り立つものです。

この出来であれば、前作のように前売り券が金券ショップで250円で叩き売られるようなこともないでしょう。
3部作のラストにも期待しています。

最大の問題点は、一応続き物であるので前作を観ていないと話がわかりづらいことですね。
えーと、でも、前作はアレなので、うん、原作だけ読んで劇場へ行きましょう!おすすめです!(いやマジで)

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 前作のネタバレもありますのでご注意を

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2014-02-09 : 映画感想 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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誰にも勝てないもの 映画「ラッシュ/プライドと友情」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はラッシュ/プライドと友情(原題:RUSH)です。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:イヤなやつだったけど、いいやつだった


あらすじ


F1レーサーのジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)とニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)は、しのぎを削るライバル同士だった。
1976年、ランキング1位だったラウダはある事件により有名になる。物語は6年前にさかのぼり、2人の対照的な性格と生き様を描き出す。




アポロ13」「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード監督最新作です。

本作が描いているのは、モータースポーツの「フォーミュラ1(F1)」。
物語のミソは、これが「死と隣り合わせ」のスポーツであるということでしょう。

アイルトン・セナの死亡事故もあり、近年では安全の基準が厳しく設定されています。
しかし、物語の舞台である1970年代の安全対策はまだまだいい加減で、年間25人のレーサーのうち2人が死ぬという有様でした。
以下のリンクを見ると、その変遷はわかりやすいでしょう。
<F1における安全性の歴史 1950年代~60年代>
<1970年代><1980年代><1990年代><21世紀>

そんな一歩間違えば死ぬスポーツに挑む男たちは、まともではありません。
いや、まともでないからこそこのスポーツに挑めたと言うほうが正しいでしょう。
それどころか、本作の主人公ふたりはかなりイヤなやつでした。

主人公のジェームス・ハントはイケメンでスター性があり、後先を考えない「キリギリス」のようなキャラクターです。
女子にはモテモテで、自分の人生を「最高だ、これ意外は考えられない」と思っている超絶リア充でした。

ジェームズ・ハント<社交的なジェームス・ハント

一方、もうひとりの主人公のニキ・ラウダはネクラで華がないけれど、計画性のある「蟻」のようなキャラです。
イケメンからはほど遠いネズミのような風貌と、周りを馬鹿にする態度のおかげで人気も全然ない非リア充でした。

ニキ・ラウダ<冷静沈着なニキ・ラウダ

この「イヤなやつであることは共通しているけど、その性格と生き様は正反対」なキャラクターのぶつかり合いこそが、物語に厚みを与えています。
作中では彼らの他にもヨッヘン・マスマリオ・アンドレッティジョン・ワトソンロジャー・ペンスキーなどの実在のレーサーの名前も登場しますが、その顔やキャラクターは映画で映し出されることはありません。
あくまで描かれているのは、ハントとラウダのライバル関係ばかりなのです。

この思い切った描写により、無駄がなく、どちらの主人公にも(イヤなやつなのに!)感情移入でき、まさかの行動や決断に感動できる、濃密な人間ドラマが展開されていました。
命がけの対決をする正反対のライバルと言えば「あしたのジョー」の矢吹丈力石徹を思わせますが、本作の主人公ふたりの関係性はそれを上回るほどの奇妙さ、面白さがありました。
誰かと一緒に観ると、「ハントとラウダ、どっちが好き?」「どっちの生き方のほうがうらやましい?」などという会話に花が咲くことでしょう。

大好きだったのが、彼らが「自分の価値観」をライバルにぶつけるシーンです。
ふたりは、それぞれの大切なものを守るためにレースに望み、「勝利」を目指します。
最終的に手にするものが、勝利なのか敗北なのかー
物語が出した結論に、身震いするほどの感動を覚えました。

レースシーンの躍動感も特筆すべきものです。
劇場が震えんばかりのエンジン音、低い車高から見据えるレースの迫力は、劇場でこそ体験するべきものです。
ハンス・ジマーによる音楽も、「静」「動」いずれのシーンでもドラマを盛り上げてくれました。

Hans Zimmer
882円
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本作は40年前のF1が盛り上がっていた時代を思い出させてくれるタイムスリップ・ムービーでもあります。
役者は実在の選手と顔から雰囲気まで似ていて、エンツォ・フェラーリルカ・ディ・モンテゼーモロまでもが「写真を見るだけでそっくり」であることがわかります。

ニキ・ラウダの有名なエピソードだけでなく、当時にレースを観た人に「懐かしい」と思わせるエピソードがびっしり詰まっています。
いままで表面上しか知らなかった事件にどういう舞台裏があったか、それを鮮明に知ることができるでしょう。

もちろん、F1に全く興味が無い人でも大いに楽しめます
予備知識として必要なのは、ポイントシステムにより年間の優勝者が決まるということくらいでしょう。
専門用語はあっても巧みな話運びによりその意味がわかり、状況もわかりやすく描かれているので、小難しい印象は全くありません。

ちなみに、ロン・ハワードの監督第1作も、同じくカー・アクションが描かれている作品でした。

ロン・ハワード
3800円
powered by yasuikamo

ハワードが監督としてのキャリアをはじめたのは、奇しくも「ラッシュ」の舞台である1976年です。
F1のファンにとっても、ハワード監督のファンにとっても、この映画は「40年ぶりの再会」となるでしょう。

また、本作の日本語吹き替え版では堂本剛堂本光一が主人公の声優を務めています。
映画ファンであれば「また話題性だけの芸能人の配役かよ」と思われるかもしれませんが、実は堂本光一は熱烈なF1ファンとしても有名で、「僕が1人のファンになる時」という本も出しています。
声には違和感が無く、それどころか上手いと評判ですので、Kinki Kidsのファンは吹き替え版を選んでみてもよいのではないでしょうか。
吹き替え版限定の本編終了後のおまけ(←おまけのネタバレ注意)もあるそうですよ。

また、ジェームス・ハントとニキ・ラウダのWikipediaの項目には映画のネタバレばかりが記載されているのでご注意を。
本編終了後に読むと、さまざまなトリビアを知れてまた楽しかったりします。

F1を知らない人から造詣の深い人まで、若い人から当時をよく知る方まで幅広く楽しめる、観る人を選ばない傑作です。
「あなたの生涯の一本を塗り替える」なんていう思わせぶりなキャッチコピーは好きではありませんが、本作には確かにそこまでのことを思わせる完成度がありました。
現在、日本でのF1の人気は下火ではありますが、この作品を契機として再び盛り上がってくれることを期待しています。

いわゆる「男のスポーツ」なので女性は敬遠しがちかもしれませんが、クリス ・ヘムズワースというイケメン目当てでもなんでもいいので劇場に足を運ぶことをおすすめします。
ただし、PG12指定だけあってセックスの描写や女性のヌードがあるのでお子様の鑑賞にはご注意を。
当然、大プッシュでおすすめです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-08 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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「All About」で映画記事を書きました

毎度ご訪問ありがとうございます。管理人のヒナタカです。

さて、このたび情報系サイト「All About(オールアバウト)」にてガイドデビューをしました。


All Aboutって?

All About

大手生活情報サイト。「ガイド」と呼ばれるその道のプロの記事が読めるほか、一般のユーザーもさまざまなトピックに意見を書き込むことができる。


もちろん自分が書いているのは映画のことです。
全っっっっっっったくプロとしての自覚など持てませんが、映画の記事を2本書かせていただきました。

以下が記事へのリンクです。

頑張れ受験生!大学生になる前に観たい映画3選

これで仕事に行きたくなる?働きたくなる映画3選

えー、見ていただいたらわかると思いますが、恐ろしいことに顔写真が載っています(ちなみに一切加工はしていません)。

あらためて見た目が戦闘力が1くらいしかなさそうだなとか、女性ファン(そもそもいるのか)が減りそうだなとか、素人丸出しの文章だなとかとかいろいろ思う訳ですが、とりあえずWEBライターとしての初仕事です。

このお話をいただいたのは、自分の重すぎる話を書いたことがきっかけでした。
人生何が起こるかわからないものです。本当に感謝感激です。

さて、今後はブログの「映画コラム」にあたる記事を、こちらのAll Aboutに記載することになりそうです。
執筆したときにはブログでもお知らせをします。
それ以外では、ブログは今までと変わりなく続けます。

現在は東京在中ですので、WEB、紙媒体を問わずお仕事の依頼も募集しております。
メールアドレスを以下に変更しましたので、合わせてお知らせします(前のメールアドレスで連絡をしていただいた方は、そのままのメールアドレスでのやりとりでかまいせん)。

hinataku○4_ibook@icloud.com (○を半角数字の6に変えてください)

また、tunagu.さん主催の「映画ブロガーサミット」に参加をします。

【映画好き募集】第2回映画ブロガーサミット開催します!(3/1開催)
<応募はこちら>

映画についてのプレゼンもします。どうしよう(まだ何も考えていない)。
何にせよ、いろいろ楽しみが増えたので、わくわくが止まりません。

これからも、「カゲヒナタのレビュー」をよろしくお願いします。
All About」にも、ぜひ立ち寄って遊んでみてください。

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2014-02-06 : いろいろコラム : コメント : 11 : トラックバック : 0
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需要はつくられる 映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はウルフ・オブ・ウォールストリートです。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:金と女とドラッグばっかりじゃねーか


あらすじ


ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)は、貯金もコネもないまま22歳でウォール街へと躍り出る。
26歳で証券会社を設立したジョーダンは巧みな話術とアイディアで業績を上げつづけ、猛烈なスピードで成り上がっていく。
しかしジョーダンはドラッグと女に溺れていき・・・




グッドフェローズ」「ヒューゴの不思議な発明」のマーティン・スコセッシ監督最新作です。

予告編では「ブローカーが自らの成功体験を綴る破天荒な自伝映画」を想像するかもしれません。
しかし、実際はその想像とは異なる、とんでもない映画でした。
かいつまんで言えば、金使い過ぎ、セックスしすぎ、ドラッグやりすぎです。

全国のシネマコンプレックスで大々的に上映され、レオナルド・ディカプリオが主演という点ではメジャーな印象がありますが、本作のレーティングはR18+指定です。
ブローカーの話が続くと思いきや、目を背けてしまいそうな(またはガン見しそうな)エロ描写、引き笑いをするしかないドラッグの描写がこれでもかというくらい出てきます。
劇中のことばも大変汚く、作中でF○CKということばが500回以上出てきます
とんでもないのは上映時間も同様で、なんと2時間59分あります。

あらゆる意味で規格外の内容ですが、驚くべきなのはこれが実話をベースとした物語ということです。

ジョーダン・ベルフォート
798円
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原作からたいそう下品だったらしく、この下品さを笑える人こそがこの物語に触れるべきです。

ヤバいのはドラッグをそのものよりも、ドラッグを「いいもの」であるかのように賞賛していることです。
主人公たちはドラッグをやっていることをちっとも悪びれず、それどころか仕事前の「気つけ」として積極的に使っています。

エロ描写は「本当にこんなことやっていたのかよ!」とツッコミたくなるムチャクチャさです。
業務中にコールガールを呼んだり、あのタイタニックのレオ様が変態プレイをしているんです。
しかもNC-17指定を避けるための編集をされているので、エロ描写は本当はもっと過激だったそうです。

「金」にまつわることも、子どもには観てほしくないものばかりです。
金は確かに大切だけど、主人公のやっている金稼ぎは最低最悪(ていうか違法)なので、これをマネされちゃあ困ります。

こんなにヒドい内容が最後まで楽しめるのは、ひとえにディカプリオの名演技の賜物です。
そのまくしたてるような「しゃべり」の上手さ、「ジャンゴ 繋がれざる者」よりもイッちゃっている変顔には圧倒されました。
主人公の(ひどい)相棒役のジョナ・ヒル、主人公にイケないことを教えるマシュー・マコノヒーも素晴らしい演技を見せてくれました。
役者のファンにとっても、観る価値がある一本でしょう(あの人があんなこと言ったり、あんなことしたりするんだもの)。

倫理的に最悪な部分ばかりを述べましたが、本作は人間ドラマとしてもとても面白い映画です。

主人公は名声も美女も巨万の富も全て手にした男です。
しかし、彼が幸せだったかと問われると、そうではないのではないかと思う要素がふんだんにあります。

中盤から彼の逮捕に乗り出すFBIの男は、観客を代弁するような存在です。
まっとうに見える男は、常識はずれの犯罪者・ジョーダンにどう挑むのか・・・その描写も面白く仕上がっています。

ちなみに本作は株式のことを全く知らなくても問題なく楽しめます
お固い内容ではなく、あくまで突き抜けたエンターテイメントです。
描かれるのは、強烈なスピードで上り詰め、金があまりまくっているがゆえのイケナイ行動をしまくる主人公の姿なのですから。

ここまでヤバい映画が、全国の劇場で観れることが嬉しくって仕方ありません。
セックスとドラッグが作品の4割くらいを占めるゲスさのおかげで、3時間という時間もあっという間に感じるはずです。
一緒に観に行く相手は慎重に選び、上映終了時間をよく確認しておき、トイレもすませて万全の体制で観に行きましょう。
当然、おすすめです!

ちなみに、これだけエネルギッシュな作品を撮ったスコセッシ監督は御年71歳です。
また、「年収は49億円!」ということが大きく宣伝されていますが、主人公を演じていたディカプリオの年収は58億円です。
いや、本当に凄い人たちだよね。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ いつもより下品な単語が多くなることをご了承ください。

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2014-02-04 : 映画感想 : コメント : 11 : トラックバック : 0
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信頼があってこそ 映画「マイティ・ソー2/ダーク・ワールド」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はマイティ・ソー/ダーク・ワールドです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:めっちゃ萌えた(主にロキさまに)


あらすじ


ソー(クリス・ヘムズワース)がアベンジャーズとともにニューヨークで戦った日から1年が経過した。
ロンドンでは謎の重力異常が起き、天文物理学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)はその調査に向かう。
ジェーンはその場所で世界の存亡を左右するダークエルフのパワーを宿してしまい、地球に再び降り立ったソーは解決に乗り出す。
時を同じくして、ダークエルフの支配者・マレキス(クリストファー・エクルストン)が故郷のアスガルドの侵略に乗り出そうとしていた。
窮地に立たされたソーは、牢に幽閉されている弟のロキ(トム・ヒドルストン)に助けを求めるのだが・・・




(たくさんの方からコメントをいただき、ネタバレに追記をしています。ありがとうございました!)

ロキさま最高!
いやもうね、この一言で終わっていいですよ。マジで最高だよこの人。この人に萌えれただけでも大満足です。

「マイティ・ソー」を知らない方にご説明しますと、ロキとは主人公ソーの宿敵であり血のつながらない弟で、「アベンジャーズ」の敵としても活躍した悪党、いや小悪党です。

ロキさまご尊顔<いつでもダメな子、ロキさま

彼の何が魅力的って、その残念さです。
こういうアメコミもののヴィラン(悪役)は強大な力を持っていたり、共闘する仲間がいたり、絶大なカリスマ性を持っていたりするのですが、ロキさまにはそんなもんはないです。
ひたすら器が低く、すぐに他人を裏切るので信頼性皆無、なおかつひたすらウザいというなんとも愛おしいキャラです。

前々から萌えていたキャラでしたが、もう本作ではキュンキュンきまくりました。
そのイジられ方は作品の大きな魅力となっているので、ロキさまの勇士(?)を期待する方はすぐにでも映画館に向かいましょう!

ちなみに、公式サイトでは「ソー選挙」というものが行われており、あらゆるジャンルで兄・ソーと弟・ロキが戦っています。
ソー圧勝かと思いきや、以外とロキさまが善戦しているのがまた愛おしいです。

さらに以下の動画では「ロキとソーどっちのほうが凄いヒーローだ?」という質問を子どもにして、その答えにふてくされるロキさまを見ることができます。



もはや公式でイジられていますね。

残念なロキさま以外の要素も楽しく仕上がっています。
すぐにソーの手元に戻ってくるハンマー・ムジョルニアのアクションは前作よりもさらにユニークになり、戦闘の派手さも向上しています。
アイディア賞なのが、なんと言ってもラストバトルでしょう。
これは「今までに観たことのない戦いを見せよう!」という製作者の意気込みが伝わりました。

ときおり笑える小ネタが仕込まれることも面白いです。
おかげでシリアスな話と反比例するように、深刻な印象はありません。
いい意味での「軽さ」も本作の長所でしょう。

本作のテーマとなっているのは、「信頼」です。
前述のとおりロキさまは誰からも信頼をされていないのですが、そのことも作中では重要な意味を持ちます。

迫力の戦闘描写に興奮し、時に小ネタで笑い、人間ドラマにホロリとする、とてもレベルの高い作品です。
言うまでもなく前作の鑑賞は必須、できれば「アベンジャーズ」や「キャプテンアメリカ」も観てからのほうがより楽しめるでしょう。

3Dで観ましたが、生かされていた箇所は数えるほどだったので2Dでも良いでしょう。
序盤に会話シーンが多く少々退屈であったり、浅野忠信の扱いが前作以上にひどいなど気になる点もありますが、ソーよりもロキさま派の人にとっては大傑作の本作は当然おすすめです!

エンドロール後のおまけは2つあるのでご注意ください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-02 : 映画感想 : コメント : 19 : トラックバック : 0
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70億分の1の奇跡 実写映画版「僕は友達が少ない」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は僕は友達が少ないです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:意外と嫌いじゃなかった


あらすじ


聖クロニカ学園に転校してきた羽瀬川小鷹(瀬戸康史)は友達が全然できなかった。
ある日彼は、放課後の教室で「エア友達」と話していた三日月夜空(北乃きい)と知り合う。
夜空は友達作りを目的とした「隣人部」を結成し、子鷹を誘う。
続々と入部希望者が現れるが、皆一様に「残念」な人間ばかりだった・・・



同名の人気ライトノベルを原作とした実写映画です。

平坂 読
609円
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本作はネットで実写化反対運動が起き、作者も実写向きでないことをわかっていながらやむなく許可したと語ったことでも話題になりました。

もともとアニメ展開がされていた作品ですし、2次元の「萌え」が実写になることにより崩れるのは致し方ないでしょう。
「俺は2次元にのみ理想を求める!」「3次元なんて現実じゃねえ!」のようなオタク層(偏見)にとって、この手の実写映画化は確かに歓迎すべきことではないのかもしれません。

そんな原作好きからのバッシングはともかく、自分はわりとこの映画が気に入りました。

本作は「コミュニケーション不全のダメな人たち」による奮闘物語です。
それは初対面で上手くしゃべれなかったり、妙に人前でふんぞり返ってしまったり、容姿のせいだったりします。
原作が多くの方の支持を得たのは、萌え萌えな女の子の魅力のためだけでなく、周囲の人と上手くつき合えない人たちの心を捕らえたためででしょう。

映画でもその精神は変わっておらず、友達を作りたいがために集まってきた「隣人部」の面々の行動は時に共感して笑え、時に切なくなります。
意外なまでに、まっとうな青春ムービーに仕上がっていました。

ちなみに原作に忠実なのは前半までで、後半は全く違う話になります。
ジャンルが変わったかのような変貌ぶりで、これはこれで楽しめました。
これは言ってしまうとネタバレになるので、↓に書くことにしましょう。

キャスティングもよかったです。
主人公でありツッコミ役の瀬戸康史、常に命令口調で話す北乃きい、巨乳の美少女役の大谷澪はライトノベルならではの恥ずかしい台詞を、しっかり実写映画として観ることができるように表現してくれました。
生徒会長(映画オリジナルキャラ)役の栗原類の熱演も嬉しかったです。

同じく熱演の神定まおは、親にこの映画を観てほしくないと願ったことでしょう(理由は観ればわかる)。

難を言うなら、「男の娘」の役はちゃんと男性に演じて欲しかったです。
原作にはこういう設定があるけど(ネタバレ注意)

本作ははっきり言って欠点ばかりが思いつきます。
ライトノベルならではの極端なキャラ、
(アニメでなければ許されなさそうな)現実離れした展開、
日本映画にありがちな台詞で全部説明してしまう風潮、
PG12指定だけあってわりと下品など、
原作を知らない方でも拒否反応を覚える要素がてんこもりです。

下品さはわりと致命的で、どん引き必死の台詞やエロさは本作を貶めてしまう原因でしょう。
ちなみにスクール水着の美少女がシャワーを浴びる必然性のないサービスシーンがあったりします。まったくけしからん。

最大の難点はどこの層におすすめしていいかわからないことです。
原作好き→実写なんて認めるかよ!
一般の映画好き→こんなチャラチャラしたアニメオタク向け映画は観ないよ
子ども→下品だし
と、多くの層を遠ざけています。
唯一推薦できるのは、役者のファンくらいかなあ・・・と思うと切なくなりました。

ちゃんと原作のリスペクトもみられますし、なんとなく応援したくなったので、おすすめはしておきます(責任は取りません)。
自分のように「意外とハマる」人もいるかもしれませんよ。

あ、忘れていた、3次元の美少女好きには大プッシュでおすすめです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-02-01 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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<2016年下半期>
『聲(こえ)の形』
『スーサイド・スクワッド』
『キング・オブ・エジプト』(吹き替え版)
『君の名は。』
『ゴーストバスターズ(2016)』
『シン・ゴジラ』
『ファインディング・ドリー』

<2016年上半期>
『葛城事件』
『TOO YOUNG TO DIE!』
『貞子 vs 伽椰子』
『ヒメアノ~ル』
『デッドプール』
『アイアムアヒーロー』
『ズートピア』
『クレしん ユメミーワールド』
『バットマン vs スーパーマン』
『ドラえもん 新・日本誕生』
『X-ミッション』
『オデッセイ』

<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』
『アメリカン・スナイパー』

<2014年下半期>
『ベイマックス』
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『MONSTERZ』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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