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現実の冒険をしよう 映画「LIFE! ライフ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はLIFE!(原題:The Secret Life of Walter Mitty)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:「本物の冒険」がしたくなる


あらすじ


ウォルター・ミティー(ベン・ステイラー)はLIFE誌の写真管理部で働く真面目な社員。だが、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者でもあった。
彼の趣味は空想をすること。空想の中で彼はヒーローとなり、どんなことでもできた。
しかし現実のウォルターは、デジタル化の流れによりLIFE誌の廃刊が決まり、表紙を飾るはずのネガが見つからないままでいたたために窮地に立たされていた。
ウォルターはネガを探すため、写真家のショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出る。




ズーランダー」「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」のベン・スティラー監督・主演最新作です。
原作となっているのはジェームズ・サーバーによる短編小説「虹を掴む男(原題はThe Secret Life of Walter Mitty)」。1947年にも一度映画化されています。

ダニー・ケイ
3730円
powered by yasuikamo

おそらく、多くの人は原作や1947年版を知らないまま「LIFE!」に触れることでしょう。
それでよいと思います。
作品のテーマは現代に通じるところがあり、現代ならではの改変があり、なおかつ目を見張る映像マジックがてんこもりであり、予備知識がなくても(ないほうが)楽しめるのですから。

主人公のウォルター・ミティーは空想癖のある男で、仕事中でさえもふとしたことで空想に入り込んでしまいます。
その空想は奇天烈であり、ときに美しく、ときに笑いを届けてくれます。

予告編でも空想シーンばかりに目がいきますが、実はそこに主点を置いていないのがミソです。
主人公が体験するのは、空想ではなく現実の冒険。その冒険で、彼は大切なことを学びます。
これは、空想ではなく現実でこそアクションを起こしたいという想いを喚起させてくれる物語でした。


今回の再映画化に際して、いくつかのアレンジがされています。
たとえば、実在の雑誌・LIFEを登場させ、なおかつデジタル化の波のために廃刊が決まるというのは本作オリジナルの設定です。
空想の世界だけでなくリアルな現代社会も描くことで、現代に生きる人に向けたメッセージをより鮮明にし、主人公に感情移入をしやすくなったなのではないのでしょうか。

映画の内容に合わせたように「毎日同じ生活を繰り返していますか」「変わりたいと思っていますか」と、多くの「行動したい」と思っている人たちへ向けた宣伝にしたことが実に上手いと思います。
邦題もシンプルに「LIFE!」。「悪の法則」の上映前に流れた6分間の予告編はほとんど海外版そのままなのですが、日本版では後半に映画のメッセージが示されています。


*本編のネタバレ注意

「この映画の主人公は、あなたです」という思わせぶりな文句も的外れではありません。
映画には、主人公のウォルター・ミティーに限らず、全ての人にも当てはまる「こうしたい」という想いが詰まっているのですから。

今までのベン・ステイラーの作品群は海外では評価が高くても、日本ではややマニアックな位置づけでした。
しかし本作は万人向けであり、勤勉な日本人であればより共感できる内容なのです。
ベンが日本でメジャーとなる、記念碑的な作品になるのではないでしょうか。
いちファンとして、とても嬉しく思います。

また、原作者のジェームズ・サーバーは独特の絵を描く漫画家としても知られています。
彼は脳に障害を持ち、視野の一部が欠損し、それを脳が補うためにありもしない光景が見えるという症候群を持っていたようです。
それが功を制し、彼の独特の感性を持つ作品が生まれました。
さらに、35歳で全盲になってからはさらなるイマジネーションが開花したのだとか。
「The Secret Life of Walter Mitty」の空想癖のある主人公は、そんなジェームズ・サーバー自身が投影された姿に違いありません。


これはオススメです。
一人の会社員の冒険を描いた人間ドラマとしても、奇想天外な映像を見せてくれるファンタジーとしても優れています。
ロードムービーとしてはエピソードがやや淡白なところがありますが、それでもグリーンランドアイスランドの風景の美しさには見とれるはずです。
映像とシンクロした音楽も、その感動を盛り上げてくれるものでした。

Various Artists
1049円
powered by yasuikamo

ホセ・ゴンザレスによる主題歌「Step Out」はもちろん、デヴィッド・ボウイの「Space Oddity」のリミックスも実に魅力的です。

ちなみに、Space Oddityの歌詞に登場する「Major Tom(トム少佐)」とは、「2001年宇宙の旅」の登場人物のことです。
歌詞には「For here am I sitting in a tin can. Far above the world, Planet Earth is blue and there’s nothing I can do.(ここではブリキでできた宇宙船に腰掛けている。地球から遠く離れた世界で、地球はただ青く、何もできることはない)」ともあり、広大な宇宙を体験して自分の無力さを感じるという内容になっています。
それは主人公の気持ちそのものでもあったのでしょうが、映画の最後にはガラリと変わっているはずです。

最後に・・・実は作中の空想には有名映画のパロディと思わしき(似ている)シーンがあります。
そのうちひとつは名指しで堂々とパロディにしていました。
映画ファンであればあるほど、小ネタに気づけてより楽しめるかもしれませんよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-03-20 : 映画感想 : コメント : 10 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
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