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守ってくれていた 映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はオール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:セーブポイントないの?


あらすじ


近未来の地球。侵略者“ギタイ”と人類は激しい攻防を続けていた。
期せずとして“初年兵”として戦場に送られたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、すぐに命を落とす。しかし、彼の目の前には1日前の光景が広がっていた……
タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返すケイジは、“戦場の雌犬”と呼ばれるリタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会うのだが……




ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督最新作です。
日本人にとってうれしいのは、本作が日本の小説家・桜坂洋による同名のライトノベルを原作としていることです。

桜坂 洋
626円
powered by yasuikamo

ジャンルはSFであり、ループもののひとつ。名作「恋はデジャ・ブ」をはじめとして、同じ時間を何度もくり返すという作品はこれまでに何度も作られていますが、本作はその時間を人間とエイリアンとの死闘の最中という世界観に落とし込んでいるのがユニークです。
しかも1日がくり返してしまう“スイッチ”は「死ぬ」こと。この映画のルールは「死んだらはじめからやり直し」なのです。

多くの人が、まるでテレビゲームのようだと思うことでしょう。
ビジュアルは「ギアーズ オブ ウォー」や「HALO」に似ていると言われていますし、「ドラクエ」の堀井雄二や「メタルギア」小島秀夫といったゲームのトップクリエイターが大絶賛していたりします。

自分はこの映画を「昔のやたら難易度が高いファミコンゲーム」っぽいと思いました。
“何度も死んで突破口を見つける”なんて、「魔界村」や「魂斗羅」のそれではありませんか。
しかもこのゲームは“ゲームオーバーになったら1面からやり直し”。魔界村はコンテニュー制ですし、魂斗羅には“その場復活”システムがあるので、難易度はそれよりも上かもしれません。
マゾい難しさがあるゲームが好きな人にとって、きっと気に入ることでしょう。
※「デモンズソウル」っぽいというコメントをいただきました。

映画でも小畑健が作画を手がけたマンガ版でも、その基本となる「ゲームっぽい雰囲気」はしっかり踏襲されていました。

小畑 健
460円
powered by yasuikamo

<コチラで試し読みができます>
このマンガ版はかなり原作に忠実であり、原作ファンにとっては大納得の内容でしょう。
しかし、映画版は原作とぜんぜん違います



あまりネタバレしていない範囲での原作orマンガと、映画との違い

・主人公は原作は少年兵だったけど、映画版ではおっさん(トム・クルーズだからね!)
・原作はクールでストイックな作品だったけど、映画版では笑えるシーンも満載
・主人公のまわりのキャラ設定がぜんぜん違う
映画の主人公がループする回数を数えない
・ヒロインとの出会い方、キャラもかなり違う
・くり返す1日の描写もぜんぜん違う
・敵の名前が映画では「mimic」になっている(字幕では“ギタイ”。意味するところは同じ)
・原作にあった“日本”を感じさせるエピソードは、映画では違ったかたちでちょっとだけ出るのみ



ここまで変わると、原作への冒涜だとかせっかくの原作のよいところを殺してしまっているとかいろいろ言われそうですが、ご安心を。
本作はその改変がものすごく上手く、ハリウッドの娯楽映画のテイストにあわせるのはもちろん、むしろ原作よりも優れていると感じた部分も多かったのです。

おっさんのトム・クルーズが“初年兵”として戦場に行く流れはごく自然ですし、1日をくり返すことを生かしたギャグにはキレがあります。
変更を加えつつも原作をしっかりリスペクトした面も見られます。

個人的に、映画の原作とのもっとも大きな違いは、主人公がループする回数を数えないことだと思います。
原作では主人公のループする日にちが増えるたびに絶望感や疲弊が増していくという効果がありましたが、映画であえて回数を数えないということをしっかり展開に生かしています。
その展開がどういったものなのかは、ぜひ映画を観て確認してほしいです。

あとね、原作にはメガネで三つ編みで童顔でドジッ子というこの世のあざとさを集合させたような萌えキャラ“シャスタ”が登場しているのですが……

シャスタ<マンガ版でのシャスタ

これが映画だとどうなったかと言うと、こんな感じです。

映画のシャスタたん<カーター博士(ノア・テイラー

あんまりだよ
<こういう気分にもなる>とコメントをいただきました
いやーそりゃーハリウッド映画でドジッ子少女が出てくるのは違和感あるかもしれないけどさー、観たかったのは三つ編みであってオヤジのヒゲじゃないって言うかさー。


ちなみに、映画版の原題は「Edge of Tomorrow」。
edgeの意味は「刃、へり、危機」。
“明日の(必ず訪れる)危険”を意味するこのタイトルにも、とても味があります。

しかし、自分は原作ままのタイトル「All You Need Is Kill」のほうが好きです。
このタイトルの元ネタは、ビートルズの名曲「All You Need Is Love」で間違いないでしょう。



この曲のタイトルが「愛こそすべて」なら、こちらのタイトルは「殺すこと(獲物)がすべて」です。
※killは、Linuxコマンド集の“kill”(プロセスおよびジョブを強制終了する)も示しているのではとコメントをいただきました。

All you need is loveの歌詞にはこうあります。

No one you can save that can't be saved.
助けらない人を救おうったって無理な話さ


これって、主人公とヒロインの関係を皮肉っているように思えるのです。
原作では主人公とヒロインの関係がとてもウェットで切ないのですが、映画ではギャグも交えて人間関係をサラッと描いている印象でした。タイトルを変更したのは、作風が変化したためだったのかもしれませんね。


兎にも角にも、これはおすすすめです。
ミッション:8ミニッツ」ほどの理路整然とした巧みさはないまでも、そこはアクションとアイデアといい意味での“軽さ”が存分にカバーしています。

また、本作は3D版を十分におすすめできます
主人公が戦闘機から落下するときのライブ感はかなりのもの。戦闘の迫力を期待しても裏切られることはないでしょう。

齢50を超えたトムさまの相変わらずのカワイさを堪能したい方、テレビゲームが大好きな方、子どもから大人まで楽しめる一本。四の五の言わずに、ぜひ劇場へ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-07-10 : 映画感想 : コメント : 12 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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