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謎を解き明かす鍵 映画「複製された男」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は複製された男(原題:Enemy)です。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:どういうことなのかさっぱり……(観た直後の感想)


あらすじ


歴史講師のアダム・ベル(ジェイク・ギレンホール)は、同僚から何気なく教えられたDVDを観て、劇中の端役の俳優が自分自身と瓜二つであることに気づく。
アダムは同じ声、同じ顔を持つ彼、アンソニー・クレア(ジェイク・ギレンホール)と会おうと試みるのだが……




灼熱の魂」「プリズナーズ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督最新作です。
監督の前作、前々作は比較的わかりやすい作品であったので、今作もド直球のミステリーを期待する人は多いことでしょう。
その期待は、かなり裏切られてしまうのではないでしょうか。
この「複製された男」は、かなり意味不明な作品なのです。

一応「主人公が瓜二つの男を偶然見つけ、困惑しながらも会いにいく」というシンプルなプロットがあるものの、意味があるのかないのかわからない奇妙なシーンがつぎつぎに映し出され、結末はもちろん“過程”でさえも、観る人によって解釈がわかれる作品になっているのです。

邦題は「複製された男」というクローン人間を思わせるものですが、本作のジャンルはSFではないですし、「じつは宇宙人が男を複製していました」なんていうオチがつくこともありません。

これは「マルホランド・ドライブ」や「オンリー・ゴッド」のように“観る人に解釈をぶん投げ”系のミステリー
好き嫌いがわかれまくる作品には違いありません。

原作はジョゼ・サラマーゴによる小説です(原題はThe Double)。

ジョゼ サラマーゴ
2376円
powered by yasuikamo

自分は原作は未読でしたが、映画には原作にはなかった「蜘蛛」の描写がプラスされ、また原作からいくつかの要素が省かれているそうです。

本作の弱点は、90分という短い上映時間にも関わらず間延びしているように感じられること。ストーリーに劇的な変化があまり起こらない作品でもあるのです。
そこは、作品に漂う不穏な雰囲気、主演のジェイク・ギレンホールの卓越した演技でグイグイ引っ張ってくれる……はずだったのですが、さすがに「主人公が自分と瓜二つの男に会いにいく」というだけの話では間を持たせてはくれず、だらんと伸びきってしまってしまった印象でした。

監督ならではの緊張感ある演出や、セピアっぽい彩りの画はなかなかに魅力的でした。
舞台のカナダのトロントは、画が暗すぎてpm2.5に汚染されまくった中国みたいになっていましたけど……

トロントです*汚染されているわけではありません

解釈をいろいろと考えてみると、奥深い映画です。
なぜ瓜二つの男が存在するのか?
母親の助言の意味は?
序盤の謎の部屋の意味は?
観ている間(観た後)に、それを推理してみるのもまた一興です。

キャラクターを確認してみましょう(以下の説明にネタバレはありません)。

じぇいく1<アダム:大学で歴史を教えている

メアリー<メアリー:アダムの彼女

じぇいく2<アンソニー:アダムと瓜二つの三流俳優

ヘレン<ヘレン:アンソニーの妻で、妊娠6ヵ月

お母さん<キャロライン:“息子”のことを心配する母親

主要登場人物はたったのこれだけ。このために、頭の中で物語を整理しやすいのは親切ですね。

わかりやすい作品を求める方、映画を観てすっきりしたい方には、全力でおすすめしません。
ドッペルゲンガーもののひとつではあるのですが、あまり“怖さ”にも期待しないほうがいいでしょう(不気味さは存分にあるのですが)。
R15+指定納得のエロもあるので、デートにもあまり適していません。

これはひとりで観てあれこれ考えるか、内容を語り合える友だちと観るべき作品です。
ドゥニ監督のファン、わかりやすい映画に飽き飽きしている方は、ぜひ劇場へ。

以下、結末も含めてネタバレで内容の解説です 鑑賞後にご覧ください↓ この解釈も正しいものとは限りませんが、参考までに。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-07-21 : 映画感想 : コメント : 4 : トラックバック : 1
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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