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その存在意義 映画「GODZILLA ゴジラ(2014)」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はGODZILLA ゴジラです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:タイトルに“VS”をつけるべきじゃ……?

※これほど短期間にたくさんの、しかも長文のコメントをいただいたのははじめてのことです。ありがとうございます。
本作は人によって感じかたがさまざま。「おもしろかったよ!」と思う方はぜひコメント欄をごらんください。


※7月30日にネタバレを追記し、思い返すと気に入った部分もあったのでお気に入り度を1点あげました。いろいろとブレていてすみません。

あらすじ


1999年、フィリピンの炭鉱を調査していた科学者・芹沢博士(渡辺謙)は巨大な生物の“さなぎ”のような化石を発見する。
同じころ、日本の雀路羅(じゃんじら)市にある原子力発電所に勤務するジョー・ブロディ(ブライアン・クランストン)は、謎の振動を観測した発電所で、とある決断に迫られてしまう。

2014年、ジョーの息子であり軍の爆弾処理班のフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、日本に暮らすジョーが警察に逮捕されたという知らせを受けるのだが……




モンスターズ / 地球外生命体」のギャレス・エドワーズ監督の最新作にして、日本が誇る傑作映画「ゴジラ」のリブート作品です。

宝田明
4125円
powered by yasuikamo

自分の感想はこちら→<怪獣映画であり反戦映画 初代「ゴジラ(1954)」>

今回のゴジラには、文句をいろいろぶつくさ言いたいです。
とりあえず、出てくる怪獣がゴジラだけじゃないということにびっくりしました。

今作のタイトルはただ「GODZILLA ゴジラ」ですが、本作はゴジラ以外のとある怪獣が大暴れしていて、へたすりゃゴジラより目立っている始末。
じつは、本国やアジア版の予告、アジア版のポスターではちゃんとゴジラ以外の怪獣が出てくることが明らかにされていました。





こっちのポスターのほうが正しい<左の方どなた?

こちらも参照→<新怪獣「MUTO」の顔や姿が明らかになった最新「GODZILLA」映像まとめ見>

しかし、日本版の予告ではこの怪獣が出てくることがまったく明らかにされていない!
それどころか公式サイトに一切この怪獣の情報がありません。なぜか日本だけひた隠しにしています。

もうひとつ指摘すると「世界が終わる、ゴジラが目覚める。」というキャッチコピーも的外れ。
本作には人が死ぬシーンが多いものの、そんなに世界が終わってしまうほどの終末感はないのです。

この日本の宣伝方法はちょっとない……というか軽く、詐欺じゃないかと思いました。
初代「ゴジラ」は、ゴジラただ1匹が登場する作品です。
初代ゴジラのファンの中には、“VS”シリーズになったことでゴジラの持つ“哀しさ”がスポイルされたということを嘆く方もおり、今回もゴジラのみの活躍を期待していた方も少なくないと思います。


残念なことに、本作では初代ゴジラの持っていた哀しさもぜんぜん描かれていません
初代のゴジラは「人間の水爆実験によって生み出された」という設定でしたが、今作では「ゴジラを倒すために水爆を使った」という正反対の設定に変わっています。
初代の主人公のひとりである“芹沢博士”は複雑な想いをゴジラに持っていましたが、今作の芹沢博士にはそういった思想がとってつけたようなエピソードでしか出てきていないのです。

ほかの怪獣の登場のことを思えば、この設定の変更にはしっかりした意図が感じらます。
しかし、欧米メディアの“日本版の風刺が滑稽なほど弱まっている”と酷評されたように、初代にある反核(反戦)のメッセージが希薄になったという欠点のほうが目立ってしまった印象でした。

本作を観て、ゴジラ以外の怪獣が出るのは次回作からでもよかったのではないか、と思う方は少ないないでしょう。
(大ヒットしているので続編の公開は決定済み)(続編ではモスラ、ラドン、キングギドラが出てくるそうです)



そういう初代との比較を考えなくても、1本の娯楽映画としてもいろいろと問題があります。

まず“見せ場”のシーンが人間ドラマでジャマをされること。
この映画は“溜め”が長く、前半ではゴジラを含めた怪獣がなかなか姿を見せません。
その溜めをゴジラによる街の破壊シーン、または後半の大バトルでスッキリと消化してくれればよかったのですが、そのバトルの合間にも人間たちのドラマが挿入されたり、バトル自体がカットされたりするのでブツ切れな印象がありありでした。

ジャマなだけでなく、その人間ドラマそのものも、おもしろくはありませんでした。
親子の確執の描写は中途半端で、伏線も生かせているとは言いがたいですし、人間たちの作戦が「危機がせまってきたからとりあえず対応した」程度の行き当たりばったりものとしか感じられませんでした。

肝心の怪獣のバトルも問題で、暗いシーンが多いためにかなり観にくくなっています。
(これは「パシフィック・リム」でも感じていた不満点ではありますが、パシリムにはそんな不満をぶっ飛ばすサービス精神があったのであまり気にしていませんでした)。


いいところもあります。
「ゴジラが出てくるまでの時間が長い」ということは初代でも同様のことでしたし、溜めまくることで、“ついに”出てきたときの高揚感に一役買っています。

そして、本作のもっとも優れたところは「怪獣がついに出てくるシーンの演出が抜群に上手い」ことだと断言します。
“チラ見せ”も含めて、文句のつけようがありません(その前にほかの怪獣が出ちゃっているのが台無しな気もするけど)。
ゴジラの造形、そして“咆哮”もすばらしいものでした。

ほかの怪獣が出てくることも、初代のゴジラへの恐怖と、“VS”シリーズの「ゴジラが人間の味方をする」という両方の要素を入れたかった“欲張り心”だと思えば、ゴジラファンも溜飲を下げられるのかもしれません。

ラストの展開にも賛否がありますが、これは自分は好きです。
ここにも、ほかの怪獣を登場させた意図がしっかりと感じられました。


しかし、初代ゴジラに感動を覚えていた自分にとっては、はっきり「がっかり」と言える作品でした。
正直、観ている間はローランド・エメリッヒ版のゴジラのほうが楽しかったです(あくまでも観ている間は)(観た後にはひっでえと思った)(あくまでもバカ映画として)。

マシュー・ブロデリック
1963円
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ゴジラの見た目はただの大トカゲだし、初代のメッセージ性やリスペクトなんて皆無に等しいし、評判は極めて悪いですが自分は嫌いじゃないですよ(あくまでも別物として)(ゴジラとしては最低の作品だけど)。

3Dを生かしているシーンはあまり感じられなかったので、今回は2Dでもいいでしょう。
吹き替え版で観たのですが、その出来はまずまずと言ったところ。
字幕版では登場人物が珍妙な(聞き取りにくい)日本語を話しているそうなので、その珍要素を期待する人は字幕版をチョイスしましょう。

かなり凄惨な津波の被害も描かれているのでご注意を。

おすすめしませんが、“VS”シリーズが好きな方にとっては観る価値がある作品でしょう。
怪獣バトルは大スクリーンでこそ楽しめる迫力が、十二分にありますよ(暗いけど)(見た目の迫力に反して、展開がいまひとつのためアツくなれないのだけど)。

↓以下は結末も含めてネタバレです 観賞後にご覧ください

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-07-27 : 映画感想 : コメント : 24 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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