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つぎの世代のために 映画「るろうに剣心2 京都大火編」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はるろうに剣心 京都大火編です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:もはや文句を言えないクオリティ!


あらすじ


明治維新から間もなく、摂津国で志々雄真実(藤原竜也)とその一味が暗躍していた。
政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、大久保利通(宮沢和史)は最後の望みとして、かつて“人斬り抜刀斎”と呼ばれた緋村剣心(佐藤健)を志々雄のもとに送ろうとする。
一方、志々雄の仲間“十本刀”のひとり、瀬田宗次郎(神木隆之介)は大久保を襲おうとし……




2012年に公開された実写映画「るろうに剣心」の2年ぶりの続編です。
前作の感想→<人を生かす剣 実写映画版「るろうに剣心」>

佐藤健
2169円
powered by yasuikamo

賞賛されるべきことのひとつは、いままでさんざん“ダメ”と言われ続けたマンガの実写映画化作品(例:「デビルマン」「20世紀少年」「ガッチャマン」)を、どこに出しても恥ずかしくない高クオリティの作品に仕上げたことでしょう。

龍馬伝」を手がけた監督大友啓史、アクション監督の谷垣健治などの実力あるスタッフが創り出す圧倒的な画、そのアクションの迫力はハリウッド映画となんら遜色がありません。
加えて原作マンガへのリスペクトも多分に盛り込まれており、ファンにとってもそれなりに納得できるエピソードの取捨選択ができているのではないでしょうか。

そしてマンガ原作ならでのは、“キャラクターの再現度”に触れないわけにはいけません。
以下に、今回から初登場となるキャラクターをあげてみましょう。

CCO.png ししお 志々雄真実 - 藤原竜也
せっこ かみき瀬田宗次郎 - 神木隆之介
翁 るろうに剣心 おきな<柏崎念至/翁 - 田中泯
ちょうさん ちょう<沢下条張 - 三浦涼介
あおしさま あおし2<四乃森蒼紫 - 伊勢谷友介
みさおその2 みさおこっち<巻町操 - 土屋太鳳
女セクシー めありーじゅん<駒形由美 - 高橋メアリージュン
おおくぼまんが おおくぼ<大久保利通 - 宮沢和史
ほうじ えんけん<佐渡島方治 - 滝藤賢一

レベル高え……
その中でも安定のクズ役を演じる藤原竜也、童顔で容赦のない刺客の神木隆之介のハマりっぷりは出色でしょう。
自分が大好きでたまらなかったのは、田中泯さんが大活躍をしていたこと。旬すぎる若いキャストにまったく負けていない存在感、アクションでの大立ち回りを観ることができて感無量でした。

総じてキャラの設定は原作に忠実ですが、“四乃森蒼紫”が剣心(主人公)にこだわる理由は改変されています。
これは前作で蒼紫が登場しなかった(原作の物語ではこの時点で登場していた)ことにも関連しており、原作ファンからは賛否両論であることでしょう。
自分は“賛”です。これにはとある“意図”が感じられましたし、尺の制限がある映画の改変としては、自分は十分に納得できました。

音楽もこれまたよかったですね。

V.A.
3240円
powered by yasuikamo

時代劇という枠にはまらず、ギターをかきならすような音楽も作品に躍動感を与えています。
ONE OK ROCKによる主題歌「Mighty Long Fall」も(英語歌詞にも関わらず)ハマっていました。




難点は、マンガの台詞と物語を丁寧に描いているために、ややテンポの悪さを感じることです。
前半で描かれるのは、“剣心が京都に向かう理由”が主。その剣心の心理描写はとても丁寧なのですが、エピソードひとつひとつがやや長めでもたつきます。
マンガだとテーマや心情をことばで語るのは(自分のペースで読めるので)とくに気にならないのですが、映画だと(語るのに時間がかかるので)ちょっとクサくて、間延びした印象になってしまうのは致し方ないのかもしれません。

もうひとつの難点は、やはり2部作であるために映画が途中で終わってしまうことですね。
原作の“京都編”がかなりの長編なので、むしろ2本の映画にまとめていることがすごいのですが、映画としては1本の物語として完結している前作のほうが好きです。
作中ではキャラクターの“悲しみ”が色濃く描かれているので、その無念が晴れるのが“次回作までおあずけ”というのはやはりちょっぴり物足りなさを感じます。これもしかたのないことですね。

そんなわけで、難点をあげようとしても、重箱の隅のそのまた隅をつつくレベルにしかならない超優等生的作品なのですが……キャラクターの“操”の衣装にだけはひとつ文句を言わせてください。
原作ではこんな感じでした。

みさお1<「くノ一」風

これが映画だとこうなりました。

きものやん<着物?

違う……それは違うよ。コレジャナイにもほどがあるよ。
原作では、剣心が「年頃の娘が太ももを出すでないでござるよ」と心配するほど肌の露出がとっても多い(にっこり)衣装だったのに、なんで長袖なんだよ。ほかのキャラの再現度が高いだけに、ちょっと残念ですね。


特筆すべきことは、前作であまり描かれなかった「争いがあった時代の“引きずり”」が前面に押し出されていることでしょう。
作中の世界観は、徳川幕府が滅び、明治維新がなった後の「これからは平和が訪れる“はず”」の時代です。
もちろん主人公の剣心もこれからの平和を望んでいるのですが、一方でかつての時代の“争い”に身を置かなければ生きてはいけない者(=悪人)もいます。
悪には、悪になるだけの理由がある。
原作で重要な要素だと感じていたこのことが、今作では丹念に描かれているのです。

そして作品の根底にあるテーマも、本作ではより明確になっています。
あるシーンの再現には、確かな原作への愛を感じました。


これはオススメです。
相変わらずの佐藤健の甘いマスクに期待する人、荒唐無稽なアクションを観たい人、原作の再現度に期待している人、(史実とは違うけど)時代劇が好きな人、そのすべてにおすすめします。
作中では人が死ぬシーンが多く(血はほとんど出ない)、少し話も難しいので、あまり小さい子には向いていないかもしれないのでその点だけにはご注意を。

続編の「伝説の最期編」は9月13日公開。これは早く観たい!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 原作との違いに触れているので、未読の方はご注意を。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-08-03 : 映画感想 : コメント : 10 : トラックバック : 1
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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