FC2ブログ
ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

誰かのヒーロー 映画「イン・ザ・ヒーロー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はイン・ザ・ヒーローです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:「裏」の仕事はすばらしい!


あらすじ


スーツ・アクターとして活躍する本城渉(唐沢寿明)はこの世界に入って25年になる大ベテラン。
彼の夢は「顔出し」映画に出演することだったが、新人の一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)にそのチャンスを奪われてしまう。
しかも一ノ瀬はヒーロー番組の現場をなめきっており、本城はその態度に激昂するのだが……




※いただいた意見から、少しだけ小ネタを追記しました。ありがとうございます。

唐沢寿明さんの3年ぶりの映画出演作です。
本作以上に、唐沢さんを「主役」に迎えるにふさわしい映画は、ほかにないでしょう。

細川 忠孝
648円
powered by yasuikamo
※コミック版も発売されています。

なぜなら、本作が描いているのはスーツアクターであり、唐沢さんがこれの経験者であるからです。
海外でもスタントマンという文化はありますが、このスーツアクターというのは日本独自のもので、いわゆる「特撮もの」では欠かせない存在です。

しかし、でき上がった作品でスーツアクターの顔を見ることは叶いませんし、作品を観ても「スーツアクターがいる」ことを気にしたりすることはまずないでしょう。
華やかな俳優とは違う、いわゆる「裏方」の仕事―
普段は知ることのできない、こうした「脇役」に焦点をあててくれただけでも、自分はこの映画が好きになってしまいます。
(今年には、「太秦ライムライト」という「斬られ役」を主人公にした映画も公開されていました)

物語のテーマ、メッセージはとても明確です。
なぜなら、登場人物がそのすべてを演説のように語ってくれるからです。
自分は「登場人物が自分の想いをベラベラしゃべる」ような映画は好きではないですが、この映画にはこれくらいが似合っています。
たとえ演説台詞であっても、それは主人公が若者を叱るシーンなので違和感がないですし、作品に関わる人の“熱気”が伝わってくるのです。

「失礼な態度を撮りまくる新人に対してスタッフのみんなが怒っていたこと」もうれしかったです。
作品のスタッフは、ほかのスタッフがみんなが苦心して仕事をしていることを知っているので、その仕事をないがしろにする態度を許せない、という「結束」が垣間見えるのです。
細かい描写ですが、そこを省かなかったことに自分は感動しました。

本作にある「夢」へのメッセージも優れています。
夢をかなえるゾウ」の水野敬也さんが脚本に関わっているおかげもあり、「夢は絶対に叶う」ことばかりでなく、大きな夢が難しいことまできっちり描いており、夢に対する真摯さが伝わってきました。

吉川晃司の主題歌「Dream On」もよかった!

吉川晃司
1080円
powered by yasuikamo

その歌詞はしっかり映画の内容とシンクロしています。
作中に登場する戦隊ものの主題歌のタイトルが「誰も知らないヒーロー」で、串田アキラが歌ってくれるのもたまらないですね。

映画的な演出がこれまたいい!
伏線は気持ちよくバシっとハマっていますし、徐々に登場人物の関係性がわかっていく台詞の数々は気が利いています。

難点は上映時間が少々長め(2時間超え)で、製作者が伝えたいことがありすぎるために、後半の展開に少しもたつきを感じることでしょうか。
また、クライマックスにも細かいところながら不満があります。描写が雑というよりも、せっかく「こだわり」が崩れてしまったような印象を持ちました。

余談ですが、唐沢さんと映画の主人公との共通点はスーツアクターを生業としていたことだけに限らず、ブルース・リーの熱狂的なファンであり、自身の目標としていることにもあります。
もはやこの映画はフィクションではなく、唐沢さんの半生を綴ったドキュメンタリー映画にも見えてくるほど。
格闘技の経験があるミッキー・ロークが演じた「レスラー」の主人公が、実在の人物としか思えないほどの存在感があったことを彷彿とさせました。

これはぜひ、これから映画や特撮の現場に関わりたい若者や、子どもにも観てほしい作品です。
いや、あんまり小さい子にとっては「戦隊ヒーローが実在する」という夢を壊されてしまうかもしれません(笑)が、そのぶん、スーツの中には本当にヒーローがいることに気づけると思います。
「IN THE HERO」というタイトルは、これ以外に考えられないくらいにハマっていました。

もちろん特撮ヒーローが好きな人、アクション映画が好きな人にもぜひ劇場へ。
エンドロール後におまけがあるので、途中でお帰りなきよう。
大プッシュでオススメです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

続きを読む

スポンサーサイト



テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-09-07 : 映画感想 : コメント : 16 : トラックバック : 1
Pagetop




ホーム

最新の記事

最近のおすすめ映画

sully ポスター
イーストウッド、真骨頂
こえのかたちぽすたー
生きてくれて、ありがとう
怒り映画ポスター
信じていいのか

広告(同じウィンドウで開きます)


Twitter...

反響のあったorおすすめ記事

<初めて来られた方へ(ブログの説明)>
<著者プロフィール>
こちらでも記事を執筆中↓
<ヒナタカ | シネマズ by 松竹>

ご連絡の際は、以下のメールアドレスまでお願いします(☆を@に変えてください)
hinataku64_ibook☆icloud.com

2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

2014年映画ベスト20
2014年映画ワースト10

2013年映画ベスト20
2013年映画ワースト10

2012年 映画ベスト20
2012年 映画ワースト10

2011年 映画ベスト20
2011年 映画ワースト10

映画パロディAVタイトルベスト10
映画邦題ベスト10&ワースト10
Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

08月 | 2014年09月 | 10月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR