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大人になってから 映画「劇場版 零」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は劇場版 零~ゼロ~です。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:怖さが零(美少女度は100億点)


あらすじ


山間部にあるミッション系の女学院。生徒たちの憧れの的であるアヤ(中条あやみ)は突如として部屋に引きこもるようにあった。
そして“女の子だけにかかる呪い”のために、生徒たちがつぎつぎと消えていく。アヤに特別な想いを寄せるミチ(森川葵)は呪いの原因を突き止めようとするが……




プレイステーション2用ソフトとして発売されたホラーゲーム「零~zero~」を“原案”とした実写映画です。

任天堂
5900円
powered by yasuikamo
※最新作はWii Uで発売

この“原案”というところがくせ者です。
自分はゲーム版を遊んだことがないのですが、少し調べただけでもこの映画版はゲームとはまったく別物であることがわかりました。

ゲームは射影機と呼ばれるカメラを使って霊とバトルをすることが大きな特徴です。
しかし、映画版ではその要素はほとんどなくなっていて、怖い幽霊ではなくお人形さんのような美少女に迫られるという内容になっています。

襲って来る美少女<襲ってくたらむしろご褒美だろ……

ゲームのストーリーは、兄を追っていた少女が閉鎖的な暗い空間に閉じ込められ、脱出を目指すというものです。
しかし、映画版は人里離れた女学園で美少女たちが明るい中でワーキャーと叫んでいる内容です。

ついでに映画版では百合(ガールズラブ要素)が死ぬほどプラスされています。
思い出のマーニー」が百合映画だと聞いていたのに、騙されたと思っている方は、観てみるといいんじゃないでしょうか。

どうしてこれほどかけ離れた内容になっているの……と思っていたら、戦犯は“原作”小説でした。
すでにAmazonレビューではゲームファンから「『零』とぜんぜん違う!」とプチ炎上コメントが寄せられています。

大塚 英志
648円
powered by yasuikamo

小説を書いた大塚英志さんという人がけっこう……どころかなかなかキテいる人(褒め言葉)で、「多重人格探偵サイコ」などの猟奇的な内容の原作を担当するほか、「漫画ブリッコ」というロリコン向けの成人マンガ雑誌の編集長を務めたこともあるのです。

さらに、安里麻里監督も「×ゲーム」、「トワイライト・シンドローム デッドゴーランド」(こっちもゲーム原案)、「ケータイ刑事 銭形零」などで、アイドルを主演に迎えた作品を多く手がけた方です。

つまり、原作者と映画監督ふたりとも美少女が大好きで、「美少女がたくさん出て来る作品をこの世に出したい!」という利害が一致している(?)わけです。

ある意味最強のタッグが作り出した本作は、確かに美少女を愛でる映画として高レベルに仕上がっています。
森川葵さんのアップの画を幾度となく映すことで、その熟れたような唇や、アーモンドのような目が魅力的に見えてきます。
中条あやみさんのモデル体型(実際にモデル業もしている)と美貌、どこか浮世離れしたような雰囲気は本作の役柄にぴったりとハマっていました。
ほかの出演者も山谷花純美山加恋など美少女ぞろいです。
撮影もかなり高レベルで、窓から漏れる光を活用し、美少女の“透明感”を出すように気を使われていました。
出演者のファン、美少女好きにとってはこれだけで観る価値がある作品でしょう。


さて、ここからが本題なのですが……はっきり言って、本作はホラー作品としてはかなり厳しい作品と言わざるを得ません。ぜんぜん怖くないのですから。
その理由は前述の“襲ってくるのが美少女”というのが80%くらいを占めます。だがそれがいい。

もうひとつの理由は“明るい”から。
監督自身は“白昼夢”のような雰囲気のために明るい中での撮影をしたとのことですが、やはり“暗い空間”というのはそれだけで恐怖を呼び起こすものであることを実感しました。
いくら明るい中で登場人物が「怖い」と語っても、暗い中での“対象が見えない”恐怖に勝るものはありません。
回路」は明るい中での恐怖演出が上手かったのになあ……

展開に説得力がないことも、怖くなくなっている理由のひとつ。
前半は、“白昼夢”という言葉にあぐらをかいているのか、唐突に別の場所にワープしたり、前後のつながりが(意図的に)不自然になっているシーンが多々あります。
ブラックスワン」や「喰女」など、そうした“夢か現実かわからない”描写がプラスに働いている映画もありますが、本作ではただ雑な展開に思えてしかたがありませんでした。

登場人物の説明台詞が多すぎる(関係性を全部ことばだけで説明する)も厳しいですね。
キャラクターの性格づけもうまく行っておらず、主役のふたり以外の美少女がまったく印象に残らないのは、もったいないと言わざるを得ません。


フォローしておくと、美少女の出演以外にもいいところはあります。

ひとつが、「少女から大人への成長」というところに物語のテーマを据えていること。
そのテーマを考えると本作の百合描写にもしっかりとした意味がありましたし、青春映画としては筋が通っていました。

もうひとつが、「謎解き」に重点を置いて話を転がしていることです。
オカルト要素だけでなく、過去の因縁なども組み込まれており、結末はそれなりに驚けるように工夫がされていました。

ジョン・エヴァレット・ミレーの絵画の代表作であり、ハムレットの登場人物であるオフィーリアがモチーフとして用いられているのもおもしろいです。
ミレーの<ミレーの代表作
この“水に浮かぶ少女”というイメージは作中に幾度となく登場します。
本作に登場するオフィーリアの歌と絵画は、“死”の象徴であり、同時に不幸にして死んでいったとある者の魂を浄化させる役割でもあったのでしょう。

残虐描写がほぼ皆無というのも長所です。
そのうえで、ちゃんと怖いと思える工夫があればよかったのですが……


総合的に考えれば、オススメするにはちょっと厳しい内容です。
ゲームファンにとっては激怒もんの改変っぷりですし、ジャンルはもはやホラーではなく百合少女たちの青春映画なのですから。

ちなみに、美保純ミッションスクールの学院長として君臨(笑)していたり、中越典子(34歳)がゴスロリの格好で登場したりするのがけっこう楽しかったりします。

基本は美少女を愛でる映画。そこがあればほかに何もいらないと言う方には大プッシュでおすすめです。

※以下、結末も含めてネタバレです 観賞後にご覧下さい↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-09-30 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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『UFO学園の秘密』
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『進撃の巨人 後編』
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『リアル鬼ごっこ(2015)』
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『バードマン』
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『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
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『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
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『チョコレートドーナツ』
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『LIFE!』
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<2013年下半期公開>
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『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
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<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
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『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
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