ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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12月の気になる映画一覧

恒例の12月公開の映画で、気になるマイナーっぽい作品を紹介します。
ていうかもう2014年が終わりだということが信じられませんよ……

↓こちらも参考にしましょう
2014年12月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて

↓タイトルをクリックすると各映画の公式サイトに飛びます(音がだいたい出るので注意)

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-11-30 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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「インターステラー」と「ウィザードリィ」が似ている件

※コメントで超おもしろい意見をいただいたので丸まま追記しています(12/4)。ぜひお読みください。

インタステラー」はさまざまな人の見かた、解釈がおもしろい作品です。
あの映画に似ている、この作品のオマージュだとさまざまな意見が出るなかで、ひと際興味深いコメントをいただきました。

それは本作が、コンピュターゲーム「ウィザードリィ」に似ているということです。

アスキー
6264円
powered by yasuikamo

ウィザードリィを知らない方に簡単に説明すると、「ドラゴンクエスト」や「ファンナルファンタジー」と同じく、レベルをあげてモンスターと戦うロールプレイングゲーム(以下、RPG)であり、3Dで表現されたダンジョンを探索するという内容です。

こんなダンジョンこんな感じのダンジョンを進みます。

激ムズでストイックなゲーム性が熱狂的なファンを呼び、1985年に第1作品(パソコン版)がこの世に誕生してから、いくつものシリーズ、外伝作品が生まれています。

このあたりも参照↓
ゲームカタログ - Wizardry
ウィザードリィとは (ウィザードリィとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

そのような根強い人気を誇るゲームが、2014年にオリジナル作品として生まれた「インターステラー」と類似点がいくつもあるのだからおもしろいものです。以下にリストアップしてみましょう。

↓以下は「インターステラー」の核心部分が思い切りネタバレ。未見の方は読まないでください。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-30 : いろいろコラム : コメント : 4 : トラックバック : 1
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「インターステラー」と同じような説明を「ドラえもん」がしていた件

インターステラー」は定番の設定を用いつつ、新しい表現で魅せてくれるすばらしいSF作品でした。
SFファンであればあるほど、「2001年宇宙の旅」をはじめ、「コンタクト」や「ライトスタッフ」や「イベント・ホライゾン」や「サンシャイン2057」など宇宙を舞台とした作品へのデジャヴを感じる人はきっと多いことでしょう。

自分も「あれ、これはどこかで見たような……」と思っても、どうしても思いだせないシーンがありました。
そのデジャヴの正体に、ブログの読者の方に指摘されてやっと気づくことができました。
それは「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」の1シーンでした

藤子・F・不二雄
421円
powered by yasuikamo

↓以下は「インターステラー」の中盤の展開が少しネタバレなのでご注意を。「インターステラー」と設定が似ている藤子・F・不二雄先生の作品も紹介しています。核心部分のネタバレはないので、未見でもたぶん問題はないと思います。

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-26 : いろいろコラム : コメント : 6 : トラックバック : 0
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これからのために 映画「ショート・ターム」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はショート・ターム(原題:SHORT TERM 12)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:みんな、幸せになってほしい


あらすじ


グループホーム“ショートターム12”で働くグレイス(ブリー・ラーソン)は、新しく入居したジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という少女を担当することになるが、短期ということもあり彼女はなかなか心を開こうとしなかった。
ある日、グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)との間に子どもができたことを知る。
だが、グレイスは妊娠を喜ぼうとはせず……




アメリカの児童保護施設を題材とした映画です。

突然ですが、虐待をされる子どもは自分の親をかばうことが多いそうです。
命の危険にさらされているほどの虐待をされても、子どもは“親に頼らないと生きていけない”ことが本能的にわかるため、ケアマネージャーにウソをついてまで親から離れられないようにする……こういうケースが少なくないようです。

本作「ショートターム」では、まさに「親の虐待を素直に言うことができない」という子どもたちが出てきます。
子どもたちはとてもやさしく、親を悪く言えないところがあるのでしょう。

映画に登場する子どもたちは、自分にひどいことをしている親を憎んでいるように見えますが、どこか“愛情”を持っているようにも見えます。
単純な憎悪や嫌悪だけでない、もっと複雑な感情を親に持っている……「誰も知らない」と同じく、虐待をされている子どもたちの心情が細やかに描かれているのです。

本作で優れているのはそれだけではありません。
虐待を受けている子どもだけでなく、虐待をしている側の心情が描かれているのです

実際の虐待のニュースを聞いても「なんて酷い親だ」「子どもが可哀想だ」とばかり考えてしまい、「親がなぜそのようなことをするのか」には注目しないのではないでしょうか。
しかし、「ショート・ターム」では作中に登場する「物語」により、「親が子どもを虐待する理由」を教えてくれます。

驚くべきなのは、虐待する親側のセリフが一切登場しないこと。
虐待をしている当事者の想いが描かれないのにも関わらず、虐待をしている側の気持ちに寄り添っているのです。

虐待の問題を考えれば、子どもを施設に保護すれば万事解決というわけにはいけません。
子どもにとって親はかけがえのないものです。
だからでこそ、虐待に至ってしまう大人の視点をしっかりと描く……ここに、本作の大きな意義を感じました。


「ショート・ターム」というタイトルは、本作の舞台が“短期(short term)”のグループホーム(保護施設)であることを示しています。

デスティン・ダニエル・クレットン監督は実際に保護施設で2年間働いた経験があるそうです。
子どもたちは、いつか自立してスタッフたちと別れなければいけません。
働くスタッフもまた、過酷な勤務体勢や薄給により自ら施設を離れてしまうことも多いのだそうです。

本作で描かれるのは、そのかげがえのない短い期間での、傷ついた子どもとそれを見守る大人たちの物語です。
短い期間だからこそ、その時間を大切にしたい、その短い期間を過ぎた後も子どもたちに幸せでいてもらいたい—
その願いが込められているように思いました。

本作はストレートに泣かせたり、大仰なドラマを作っている作品ではありません。
しかし、子どもたちの心情はドラマティックに描かれています。

チョコレートドーナツ」でも思ったことですが、日本の大衆向けの映画がいかにわざとらしい「お涙頂戴」な傾向にあるかを思い知らされました。
「チョコレート ドーナツ」や「ショート・ターム」で描かれているものこそ、映画という媒体で描ける本当の感動です。

少し性的な話題もありますが、それも作品に必要なものです。
rotten tomatoesで99%という高評価を抜きにしても、実際に福祉関連の仕事に就いている人はもちろん、すべての人に観てほしいと思える作品です。
公開劇場は現在全国11館とわずかですが、これから公開する地域もあるので、近くで上映していたらぜひご覧になってください。おすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-24 : 映画感想 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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仏の慈悲 映画「西遊記~はじまりのはじまり~」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は西遊記~はじまりのはじまり~です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:とんでもねー!(エグさが)


あらすじ


若き妖怪ハンター・ゲンショウ(ウェン・ジャン)は、いつも失敗続きで自信を喪失していた。
ゲンショウは美人妖怪ハンターのダン(スー・チー)に気に入られるが、「大いなる愛」を信じる彼はまったくその声を聞き入れなかった。
伝説の妖怪・孫悟空を探す旅に出たゲンショウは、3人のクセの強い妖怪ハンターたちと出会うのだが……




超・マイフェイバリット作品「少林サッカー」「カンフーハッスル」のチャウ・シンチー監督最新作です。

チャウ監督作品ってずいぶん久しぶりだなーと思っていたら、6年前に「ミラクル7号」で監督と主演を務めた後は、「ドラゴンボール EVOLUTION」と「少林少女」というゼロ年代の映画ワーストトップ10に入るほどの超駄作に携わっていました

ジャスティン・チャットウィン
50円
powered by yasuikamo
※新品でも50円です。

あれだけすばらしい映画を作ったチャウ監督が、こんな2大駄作で名を落とすというのはイチファンとしてとても哀しいことでした。
しかし、本作はそんな駄作のことをきれいさっぱりなかったことにできるおもしろさに溢れたエンターテインメントに仕上がっていました。
待った……待っていましたよ!この映画を!(震えながら)

どれだけドラゴボールとのおもしろさの違いがあるかと言えば、鳥山明のコメントだけで十分推察できます。

ドラゴソ<別次元として観ましょう

銀河系最強<銀河系最強!

テンション違いすぎだろ
「西遊記~はじまりのはじまり~」のコメントには「お世辞を言ったところでボクに得があるわけでもないのでけっして大げさな表現でもなんでもありません」と答えているのも、鳥山先生がドラゴソボールをどれだけ不本意に思っていたかがわかるものでした。
実際に作品に携わっている方は大人の事情で正直に言えないところはあるものの、やっぱりコメントのどこかには本音が見え隠れするものなんですね。勉強になります。


本作の何がすばらしいって、まずはその一癖どころか八癖くらいはありそうなキャラクターたちです。

美人妖怪ハンター<美人妖怪ハンター!

虚弱体質王子<虚弱体質の王子!

ギガントじいさん<でっかい足のじいさん!

頼れない兄貴蟷螂拳の使い手のアニキ!

ハイ、観たくなりましたね(洗脳)。
もうこの万国びっくり人間を集めた感じだけでたまりません。
原作の西遊記関係ねえ!メチャクチャじゃん!って感じが最高です。

注目すべきは容赦のない残酷描写があることです
登場する妖怪は人を殺し、血もびゅーびゅーと飛び、男女平等に犠牲になります。
直接的な描写はもちろんですが、コメディ映画だからといって決して手を抜かない妖怪たちの所業はしっかり恐怖を感じさせました。

妖怪とは本当は“怖い”ものであり、子どもを怖がらせてこその妖怪だと思っている自分にとって、これはすごくうれしいです。
近頃の子どもは「妖怪ウォッチ」という恐怖描写がほぼ皆無のかわいい妖怪たちしか知らないと思いますので、ぜひこういう映画を見せて妖怪はマジで怖いものなんだというトラウマを植え付けてやりたいですね(ゲス顔で)。

大迫力の妖怪バトルの数々にも触れないわけにはいけません。
序盤のギミックの多彩さは「インディ・ジョーンズ」、人間たちが恐怖に立ち向かう様は「JAWS」を彷彿とさせます。
「カンフーハッスル」の元ネタにもなったという「如来神拳 カンフーウォーズ」から拝借したアイディア「無限空中リング」の荒唐無稽な闘いは、男の子であれば大興奮できることでしょう。

本作はその残酷描写のおかげでPG12指定であり、実際に本国では泣き出す子どもも続出したそうです。さすがにあまり小さい子にはおすすめしません。
しかし、その溢れんばかりの“男の子大興奮ムービー”っぷりは、ぜひ親子でご覧になってほしいです。

コメディとしてもすごく楽しく仕上がっています。
見た目で笑わせるチープなもの(でも好き)から、勘違いからくるおもしろさ、子どもにわからないように絶妙に隠された下ネタなど、多彩です。

ストーリーは、ふつうの映画にあるような起承転結ではなく、転転転結くらいになっており、いい意味で先が読めないハチャメチャさがあります。
「つぎに何が来るのか?」というワクワクがもう最高でした。

これらのアクション+ハチャメチャストーリー+コメディーが渾然一体となり、しかも恋愛要素まであるというサービス満点な作品です。
これを観ずに、何の娯楽作品を観ると言うのでしょうか!


難点は、ギャグの「天丼(くり返し)」が多いためにクドさを感じてしまうこと。
コメディシーンが続きすぎるために少し物語のテンポを削いでしまった印象でした。

また、予告編や公式ページなどで主人公のゲンショウや、登場する妖怪たちの正体をあっさりバラしてしまうのももったいなく思いました。
これは多くの人が予想がつくものなので、バラすのもわかるのですが……「そうだったのか!」と気づけるほうが楽しいと思うのです。

前述のような残酷描写、ハチャメチャさも好き嫌いがわかれるポイントでしょう。
好きな人にとっては、これは作品の大きな魅力になるのですけどね。


ドラマ版のファンからも不評だった香取慎吾主演の劇場版西遊記のことは忘れましょう。
かつて「少林サッカー」に熱狂した人、全国500万(推定)のチャウ・シンチーファンはとっとと劇場に行きましょう。
声優も超豪華なので、日本語吹き替え版も選ぶ選択もよいでしょう。
40代以上の人にとってはたまらない選曲もあるので、「西遊記と言えば堺正章と夏目雅子だろ!」と思う人も絶対に観ましょう。

また、ドラゴンボールZ(アニメ)の劇場版新作「復活の『F』」の公開が決定しています。
「西遊記~はじまりのはじまり~」にはドラゴンボールを彷彿とさせるシーンも満載(ドラゴンボールがモチーフとしているのは西遊記だし)なので、これが待ちきれないという人もぜひ劇場へ行きましょう。
超・超・おすすめです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-23 : 映画感想 : コメント : 7 : トラックバック : 0
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私の幽霊 映画「インターステラー」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はインターステラーです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:壮大かつ、人間的

※11月29日追記
さまざまな意見をいただいたので少し追記しています。
というよりみなさんコメントで管理人よりはるかにおもしろいことを言っているのでみんな読むように!


あらすじ


近未来の地球では、食糧難により人類滅亡へのカウントダウンが始まっていた。
元エンジニアのクーパー(マシュー・マコノヒー)とその娘のマーフィ(マッケンジー・フォイ)は、部屋のとある“サイン”に気づくのだが……




ダークナイト」「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督最新作です。

本作は「人類を救うため、ひとりの男が広大な旅に出る」という作品を思わせますが、それだけではありません。
特徴を端的に言うのであれば、
(1)後半の展開がよくも悪くもぶっ飛んでいる
(2)SFの設定は科学的な根拠に基づいている
(3)人間の内面を深く掘り下げた内容である
というところでしょうか。

とくに(1)は賛否を呼ぶでしょう。これを「超展開」「ご都合主義」「大味」と捉えられても否定できません。
この状況への伏線は十分すぎるほど張られているのですが、SFの設定に慣れていないと悪い意味で驚いてしまいそうです。

(2)については理論物理学者のキップ・ソーンを招いたこともあり、荒唐無稽な設定が“事実”であると信じられるリアリティがありました。
ノーラン監督のイマジネーション溢れる映像が科学的根拠に基づいているというのもおもしろいですし、SFに詳しければ詳しいほどこの点は興味深く観ることができるでしょう。

(3)は本作のもっとも重要なポイントなのかもしれません。
テーマとしているのは「愛」。それも予告編などでわかる「親子愛」だけに留まらない、普遍的な愛についての哲学的な考察が含まれています。

本作で描かれる宇宙の旅は壮大なものです。
しかし、そうした冒険よりも、観終わった後は“人間”についてを強く考えさせる内容になっています。
“舞台は壮大なのにミニマムな人間の心理描写を描いている”という点では「ノア 約束の舟」や「ツリーオブライフ」を思い出しました。

映像が70ミリフィルムで撮られており、よい意味でひと昔前の映画のような“粗さ”があったことも印象的でした。
コールドスリープ用の装置などは現実ばなれしていないリアルなものになっています。
ノーラン監督の徹底したリアル撮影志向はもはや笑えるレベルと評されるのも納得です。

本作は「2001年宇宙の旅」の影響を多分に受けています。
作中の人工知能、回転により重力を生み出す機構などに、かなりの類似が見られました。

個人的に思いだしたのが、「コンタクト」でした。
彼方からのメッセージを信じて宇宙に旅経つ物語、父と娘の関係を描いていることが共通しています。

ノーラン監督作品ではもはや常連、ハンス・ジマーの音楽も見事なものでした。

Hans Zimmer
1417円
powered by yasuikamo

今回の演奏はオルガンがメイン。別世界へ導く“荘厳”さが、そこにはありました。

本作は大衆向けの娯楽大作と言うよりも、ノーラン監督ならではの哲学的な人間についての考察、リアルスティックなSF設定を期待して観るべき作品だと思います。

また、SFの考察がリアルと言えども、そこにはある種の希望的観測的な「こうだったらいいのに」というSFの“IF”が込められているようにも思えました(後半の展開はトンデモなので)。
少しファンタジーがかったSFも、楽しいものです。

ただ、(最低限の説明はあるのですが)SFの設定が“知っている前提”で物語が進むところもあります。
「ノア」よりは娯楽性もありますし、「2001年宇宙の旅」ほど観念的でもないとはいえ、すべての人に受け入れられる作品ではないでしょう。


SFマニア、映画オタク、ノーラン監督ファンには必見の内容です。
しかし、SFの設定が苦手な方、映画をあまり見慣れない人にとってはイマイチに感じてしまうかもしれません。

しかし、本作の感想を「意味不明」で終わってしまってはあまりにもったいないです。
映画を理解するために、以下の用語を知っておくとよいでしょう。



マーフィの法則
「傘を持っていないときに限って雨が降る」「自分が見たときだけ応援したチームが負ける」といった“あるある”なエピソードを含む、「起こる可能性あることはいつか起こる」ということを示した法則。

ブラックホール
強い重力のために光すら飲み込む天体。

ワームホール
空間と空間を結ぶトンネル。ブラックホールがやがてホワイトホールにつながるワームホールになっているという説もある。

事象の地平面
“ブラックホールの向こう側”といった、解析できない(知りうることは不可能な)場所の境界を指す

特異点
科学や数学の“基準”が適用できない点を指す。ブラックホールに存在する重力の特異点は重力が無限大となることが予想されており、観察が可能な裸の特異点の存在も示唆されている。

このあたりもご参考に↓
<映画「インターステラー」をみる人に届けたい5つの豆知識 | ライフ×メモ>
<話題の映画『インターステラー』。観る前に押さえておきたいこと。 - NAVER まとめ>



うん、軽く頭がパンクしそうな小難しいことばばかりですね。
これらの用語をまったく理解していなくても映画は楽しめますが、知っているとより「これを映像化したのか!」と驚けるでしょう。
ほかにも本作には重要なSF的要素が存在するのですが、それはネタバレになってしまうので↓に書くことにしましょう。

本作に関しては、そこ以外の情報はなくてOKです。予備知識なく観たほうが、きっと楽しめるでしょうから。
本作の予告編を初め、ジブリや村上春樹並に“宣伝しない”手法が用いられているのも、「未知のものを体験できる」ということに一役買っています。
上映時間は2時間49分とべらぼうに長いのですが、その長さを感じさせません。
いままでにない映像体験をするつもりで、劇場に足を運ぶことをおすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-22 : 映画感想 : コメント : 30 : トラックバック : 0
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本当の自由 映画「楽園追放 -Expelled from Paradise-」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は楽園追放 -Expelled from Paradise-です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:あらゆるオタクが好きなもの詰め込みすぎ(歓喜)


あらすじ


西暦2400年、人類の多くはディーヴァと呼ばれる電脳空間で暮らしていた。
あるとき、ディーヴァにフロンティアセッターと名乗る者がハッキングをしかけてくる。
ディーヴァの捜査官アンジェラは、マテリアル・ボディ(生身の身体)を使って地上に降り立ち、腕利きの調査員・ディンゴとともに、事件の真相を追う。




鋼の錬金術師」の水島精二監督、「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄脚本のオリジナル劇場アニメ作品です。

釘宮理恵
6393円
powered by yasuikamo
※12月10日発売

「まどマギ」の虚淵脚本だから「どうせ人がぶしゃぶしゃ死んでいく内容なんだろうな」と思ったら、それは大きな間違いでした(ごめんなさい)。
本作は、アニメを中心として古今東西のオタクが大熱狂できる内容になっているのです

押井守作品好き
→作中では哲学的な会話シーンが盛りだくさんだよ!

・映画「マトリックス」好き
→人間が仮想(電脳)空間で過ごしている世界観が共通しているよ!

・映画「サマーウォーズ」好き
→電脳空間でバトルするところが似ているよ!

・二次元(3Dモデルだけど)美少女好き
→肉体年齢16才の少女がまったくけしからん格好で登場するよ!
<けしからん

・声優好き
→主要キャストは釘宮理恵三木眞一郎神谷浩史と超豪華だよ!

・ロボット好き
→映画「トランスフォーマー」ばりの市街地での戦闘シーンが登場するよ!

・ロードムービー好き
→凸凹コンビが旅を通じて心を通わせていく様子が描かれているよ!

・「翠星のガルガンティア」好き
→同じ虚淵脚本作品だからか、“チェインバー”に激似のキャラが登場するよ!

これらが1時間44分の上映時間のなかにたっぷりと詰め込まれているので、もうそりゃあお腹いっぱい、大満足になれるというものです。
上映劇場が全国で13館しかないのは残念ですが、上記に該当する全国のオタクたちはとっとと劇場に向かえばよろしいです。もうこれ以上何も書かなくていい勢いですね。


本作で何より感動したのは、その縦横無尽に展開するロボットアクションシーンです。
セル画ではなく全編フルCGで作られているため、“空間”を意識したスピーディーなアクションが展開するのですから、大スクリーンでこそ堪能するべき内容でしょう。

NARASAKIによるサイバーな音楽も最高にアクションシーンにハマっており、破壊音が“音楽の一部”のように思えるようにもなっています。
Rez」のような、音とシンクロするシューティングゲームをプレイしているかのような感覚を味わうことができました。

また、哲学的な考察の中には現代社会への批判が込められています
具体的な内容はネタバレになるので↓に書きますが、「楽園追放」というタイトルに密接に関係しており、また多くの人が共感できるものになっていました。

「電脳空間上で何でもありのバトルをする」という内容に留まらず、じつは現実世界でのシーンのほうが作品の主体というのもおもしろかったです。
「マトリックス」で言えば、主人公のネオが“アンダーソン”だったころのパートのほうを重視して描いているようなものです。
仮想(電脳)空間はSFでは手あかのついた設定ではありますが、本作には十分すぎるほどのオリジナリティも感じました。


難点は、専門用語がわんさか登場すること。
ちょっとあげただけでも「ディーバ(電脳空間)」やら「マテリアル・ボディ(生身の身体)」やら「ナノハザード(よくわかんないけど前時代に起きた危機らしい)」やら……これらはほとんど説明されることがないので、人によっては戸惑ってしまうでしょう。
初めに登場したキャラがいきなり5つくらいの専門用語を使いながら話し始めるのはさすがに面食らいました。

でも、これが意外となんとなく把握することができます。
これは作中でしっかりと世界観を築き上げているおかげでしょう。
決して専門用語で埋め立てるだけの意味不明な作品にはなっていません。

また、登場人物が己の価値観をぶつけ合うシーン(テーマを話す)シーンが多くあり、ここも好き嫌いがわかれるポイントなのかもしれません。
事実、上映時間の半分は登場人物の会話シーンと言っても過言ではありません。やっぱり押井守的だなあ……。
本作においては、さすがにもう少しだけでも、セリフでなく演出で語ってほしかったです。

主要の3人以外のキャラがまったく立っていないのも、気になる人が多いでしょう。
裏を返せば、3人に絞ることでより主要キャラに感情移入をさせてくれる作品とも言えるかもしれません。

また、こうしたオタクくさい(失礼な言いかた)アニメを見慣れていない人にはけっこうハードルが高いかもしれませんね。
たとえば、「ヒロインはなんであんなセクハラ的なスーツを着ているの?」の理由は「オタクが喜ぶから」としか言いようがないですもの。だがそこがいい


ともかく、本作は「我こそはオタク!」だと自覚する人には大プッシュでおすすめできる作品です。
ロボットアクションに「なんだこれぇぇぇすげぇぇぇ」と興奮するだけでもよし、ヒロインのツンデレボイスにハァハァするもよし、頼れるニヒルな男に惚れるのもよし、哲学的なテーマに考えを巡らせるのもよしと、あらゆる面から楽しめる要素が満載の作品なのですから。
その筋(どこ?)の人が観れば、きっと<アニメ映画ベストテン>に投票するに違いありません。

専門用語は多いですが、劇場オリジナル作品なのでまったく予備知識を必要としません。
最高のアニメを楽しむつもりで、ぜひ劇場へ。エンドロール後にもおまけがあるので、最後まで観ましょう!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
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2014-11-20 : 映画感想 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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科学を超えた想像力 映画「天才スピヴェット」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は天才スピヴェット(原題:THE YOUNG AND PRODIGIOUS T.S. SPIVET)です。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:変人少年の“内面”を描いたロードムービー


あらすじ


モンタナ州に住む10才の少年T・S・スピヴェット(カイル・キャトレット)は、1年前に弟を事故で失っていた。彼のもとに、優れた発明家に授けられるベアード賞受賞を知らせる電話が届く。
授賞式に出席するため、彼はたった1人でモンタナからワシントンへ旅立つ。




アメリ」「ミックマック」のジャン=ピエール・ジュネ監督最新作にして、「エイリアン4」以来となる英語作品です。
原作は、ライフ・ラーセンによる小説です。

ライフ・ラーセン
5076円
powered by yasuikamo

本作のジャンルはロードムービーであり、家族の心の変化も描いた人間ドラマとなっています。
特徴的なのは、わずか10才の天才少年を主人公としていることと、ジュネ監督初の3D映画ということです。

主人公の少年・スピヴェットは、わずか10才で永久機関(に似たもの)を発明し、その名誉を示す賞を取りに行くため、アメリカ大陸横断の旅に出ます。

物語のミソは、スピヴェットには二卵性双生児の弟がおり、事故で死んでしまったこということ。
身内が亡くなったことによる主人公の“罪の意識”と、“家族の変化”が旅の道中で描かれるため、登場人物の想いが旅を通じてわかるようになっていくのです。

ジュネ監督の作品には、一癖も二癖もある“変人”たちが織りなすドラマが多くあります。
本作も“変人”の家族が登場することは共通なのですが、その“内面”がしっかりと描かれているので、多くの人が共感できる物語となっていました。

個人的にはこのことでジュネ監督の“毒”が失われてしまったような寂しさも感じたのですが、そのぶん万人受けはしやすい作品でしょう。
監督が「感情について真正面から取り組むのは、これが初めて」と語ったように、極めてパーソナルな作品なのです。


また、ジュネ監督ならではの奇抜なビジュアルが楽しくってしかたがありません。
スピヴェットの家の中はちらかっているように見えるものの、さまざまな小道具が映り込む画はポストカードにしたいような美しさがあります。

しかも本作は3D作品で、主人公・スピヴェットの“考えていること”が飛び出すようになっています
原作小説は本編とはべつの膨大な量の書き込みがあることが特徴でしたが、本作でもスピヴェットの頭の中にある“こだわり”や“計算”が3D映像として見ることができるのです。

スピヴェットは、ふつうの人がどうでもよいと感じる「数字」や「旅に持っていく荷物」や「有名人の持論」にすごくこだわっています(作中では、永久機関の記述を残したズィマーラや、“作り笑い”を研究したデュシェンヌなどの名前が出てきます)。
彼は軽い発達障害ぎみなところがあったのでしょうが、そのぶん並外れた記憶力と想像力を持っていました。
この映画は、そんな(いい意味での)変人の頭の中と、考えかたを疑似体験させてくれるのです。

ただ、この3Dはアクション映画にあるような奥行きのある“動き”があまりないため、あまりその効果はない、と思う人もいるかもしれません。
より“妙なことが頭に思い浮かぶ”感覚を体験したいのであればぜひ3Dで、物語が楽しければそれでいいという人には2Dで十分、というくらいのつもりで、どちらかを選択することをおすすめします。


物語の起伏は大きいものではなく、スピヴェットと家族の心の変化が劇的に描かれることもありません。
105分という時間で、あまり気を張らずに観ることができるのは本作の利点ですが、「アメリ」や「ロスト・チルドレン」のような、ジュネ監督の強烈な個性を求めると本作は肩すかしに感じてしまうのかもしれません。

しかし、そのぶんよりリアルな家族の変化が描かれていると思います。
現実でも、家族に想いを涙ながらにぶちまけたりするのではなく、家族がやったことに「あ、そうなんだ」と思いつつも、内面ではけっこう思い詰めている、ということがあると思うんです。

本作が描いているのは、(表面的には)ビミョーな変化にすぎません。
それでも、登場人物のことばからは、劇的な変化が訪れていることが想像できます。
ここをおもしろいと思うか、描きかたが中途半端と思うかで、本作の評価が変わるでしょう。

感情が揺り動かされる重圧な物語ではなく、ほっこりと楽しめる少年の旅路を観たい人にこそ、おすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

2014-11-19 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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この一瞬を大切に 映画「6才のボクが、大人になるまで。」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は6才のボクが、大人になるまで。(原題:BOYHOOD)です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:これこそ、唯一無二の体験


あらすじ


メイソン(エラー・コルトレーン)は、母オリヴィア(パトリシア・アークエット)と姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)とともに、テキサス州の小さな町で生活していた。
メイソンが6歳のとき、オリヴィアは祖母が住むヒューストンへの引っ越しを決める。彼らの転居先に、離婚してアラスカに行っていた父(イーサン・ホーク)が1年半ぶりに帰ってくるのだが……




ウェイキング・ライフ」、「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイター監督最新作です。

本作のいちばんの特徴は、12年という時間をかけて、複数の同じ役者を追いかけることで作られた、ということです。
つまり、映画が進むごとに作中ではどんどん時間が進み、いつしか6歳だった少年が、本当に成長していく様子が描かれているのです。

また、その時代のテレビゲームやベストセラー小説、時事ネタが登場するのも魅力のひとつ。これが「あったなあそんなこと」と、“懐かしさ”に浸らせてくれるのです。
この点では日本の青春映画の傑作「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を思いだしました。こちらも、スーパーファミコンやスラムダンク(漫画)など、1990年代全般のアイテムがたくさん登場しているのです。

この体験ができるのは、すごく貴重だと思います。
漫画「ドラゴンボール」やドラマ「おしん」で主人公が子どもから大人になっていくことが見れたように、2時間40分という長い上映時間をかけてひとりの少年の12年の人生を見ることができるのですから。

しかも、演じているのが同じ役者であるため、シーンが切り替わるごとに「あ、顔つきが変わっている」などと“人の変化”というものをリアルに感じられるのです。
日本人であれば、同じ役者を10年単位で追い続けた「北の国から」を思いだす人が多いでしょう。
子ども時代を描いたジュブナイル作品はたくさんありますが、さらに大人になっていく“青春時代”を丸ごと体験できるこの映画は、ほかにはない魅力に溢れています。

また、リンクレイター監督は「“ビフォア”シリーズ」においても、3部作で18年という時の流れを、同じ役者を追うことで描いていました。

イーサン・ホーク
4156円
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イーサン・ホークは「6才のボクが、大人になるまで。」と「“ビフォア”シリーズ」の両方に出演しています。
彼は「6才~」ではいい感じのダメオヤジ(でも根はとってもいいやつ)を演じているので、「“ビフォア”シリーズ」を観ているとそのキャラのギャップに驚けるのかもしれません。


難点は、物語の大きな起伏があまりなく、「“ビフォア”シリーズ」と同じく会話劇が中心であるため、人によっては退屈してしまうかもしれないことです。
当たり前の日常を、当たり前に描いている作品なので、それも致し方ないのかもしれません。

しかし、そうした劇的な事件が起こらないからでこそ、“ふつうの人生”としてのリアリティを感じます。
リンクレイター監督は、こうも述べています。

「子どもに起きる変化は多すぎて十分に語りつくせない。だから、子どもが経験するものすべてを盛り込むつもりで脚本を執筆した」

本作で描かれている出来事は、一見するとどうでもよさそうなことにも思えます。たとえば兄弟でケンカをしたり、引っ越しをしたり、悪友とエロ話をしたり……
本作は、それらを少年時代のかけがえのないと捉え、ひとつひとつを大切に描いたのでしょう。

また、何気ないセリフが後の展開への伏線になることや、隠されたメッセージもあります。
細かい描写に気をつけながら観ると、退屈せずに観ることができるでしょう。

くり返しになりますが、もう一度書きます。
12年という長い人生を凝縮して体験できるのは、(現在、映画館では)この映画だけの魅力です

物語の終盤で描かれるテーマは、「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」と同じく、多くの人が「もっと大切に日々を過ごしたい」と思わせてくれるすばらしいものです。
物語のテーマに感動したい方、いままでにない映画体験をしたい方にとっては、必見の内容と言えるでしょう。

また、今年(2014年)には少女の24年の人生を追った「夢は牛のお医者さん」というドキュメンタリー映画も公開されています
長い時間を追いかけて作品を作るというのは、本当に大変なはず。こうした作品が世に出るのであれば、映画館でこそ観たいと思いました。


あとね、子ども(途中で大人になるけど)たちがめっちゃかわいいです。
外国の美少年、美少女好きにとっても見所が満載です。

とくに、主人公メイソンの姉・サマンサの小生意気さはたまらないものがあります。成長するに従ってただのイヤなヤツになっていっている気もするけど
ちなみに、サマンサを演じたローレライ・リンクレイターは、監督の娘さんだったりします。その配役は監督が望んだわけではなく、彼女の希望だったとか。監督にとっても、娘の成長を映画作品として残すことができて、きっとうれしかったことでしょう。

また本作はPG12指定で、思春期特有のエロ話、未成年の飲酒シーンがあります。
それ以外にはほとんどエロもグロもないので、ご安心を。

最大の欠点は、上映劇場が全国で11館しかないことですね。
このほかにはない“体験”ができる人が限られてしまうのは、はっきり残念と言えるものでした。

ぜひ、近くで上映していたらご覧ください。
万人向けの内容ではないですが、映画館でじっくり体験してこその感動が、この映画にはあります。当然、おすすめです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-11-18 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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ニセモノの幸せ 映画版「紙の月」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は紙の月です。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:理解できない主人公を、応援してしまう


あらすじ


バブルがはじけて間もない1990年代中盤、銀行の契約社員として働く主婦の梅澤梨花(宮沢りえ)は、顧客の孫であった平林光太(池松壮亮)と不倫関係を持ってしまう。
光太に借金があったことを知った梨花は銀行内で200万円という大金を横領してしまう。ベテランの同僚の隅より子(小林聡美)は梨花に疑惑の目を向けるのだが……




映画というのは人の心を動かすものであり、ときには絶対に経験できない感情を抱かせてくれます。
それはたとえば、犯罪者の心情……本作は、銀行で巨額横領事件を起こす女性の人生を追った、胸が締め付けられる人間ドラマに仕上がっていました。

監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八、原作は角田光代の同名小説です。

角田 光代
637円
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自分は原作を未読だったのですが、ちょっと調べただけでも映画は原作小説とはまったくの“別物”であることがわかりました。
まず、(映画だけを観た方はびっくりされると思うのですが)映画版の重要人物である“隅さん(小林聡美)”と“相川さん(大島優子)”は原作に登場しません
このふたりのキャラクターは、犯罪に手を染める主人公の気持ちを表現するためには不可欠だったでしょう。

さらに、原作では梨花の不正を疑う者はほとんど登場せず、犯罪に関してはほぼ“一人称”の物語になってそうです。
吉田監督は「桐島〜」でも原作を大胆に内容を脚色していましたが、本当に自分の“色”に作品を染めてしまうのが上手い人なのだと思い知りました。


吉田監督の映画としての技法も冴え渡っています。
登場人物の“配置”や、アップとパンを使い分けたカメラワーク、明るい“幸せなシーン”と無機質な“仕事場”との画の対比など、スキのない完成度を誇っていました。

この映画を観る人は、犯罪に手を染める主人公がいつか地獄に落ちることを知っています。
しかし、この映画では(意地悪なことに)主人公の幸せな時間を本当に魅力的に描くので、観客にも「この時間が終わってほしくない」と思わせます。
自分は、(腑に落ちない理由で犯罪をするのにも関わらず)主人公に感情移入しまくりで、「捕まってほしくない」とさえ思ったんです。

セリフの数々もじつに優れています。
何気ない、どうでもよさそうな会話が伏線となり、後に物語に深く関わってくるようになります。
それに気づくと、より登場人物のイタさを知れて、胸がキリキリと痛むことでしょう。

テレビなどで実際に横領を行う女性を観ても「ふーん」で終わっています。
映画はその“裏側”をじっくり見せることで、どのような人生を送ってきたか、なぜ犯罪に手を染めたのかをじっくりと教えてくれるのです。
これこそ、映画でしかできない体験でしょう。

この映画と似ていると感じたのが、「夢売るふたり」。
夫を持つ女性が、お金のために犯罪に手を染めて、さらに泥沼化していくプロットはかなりの類似がみられました。

little moaによる音楽が、またすばらしいものでした。

オリジナル・サウンドトラック
2160円
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ドラムの音は犯罪を行う主人公の「鼓動」を表現しているように、幸せなシーンで流れる音楽は「儚さ」をも感じさせました。

主題歌であるvelvet undergroundの「femme fatale」も見事にはまっていました。
ファム・ファタールとは、「運命の女」「男を破滅に導く魔性の女」という意味で、主人公の梨花(宮沢りえ)を表したものなのでしょう。
<歌詞の和訳はこちら>

時代が1990年代中盤で、プリントゴッコやmacのperformaが出てくるのもおもしろですね。若い人は知らないだろうな。
インターネットもまだこれからという時代なので、アナログな横領の手口を成功できたところもあるのでしょう(いまだったらたぶん情報がオンライン化していて無理)。

ちなみに本作はPG12指定で、「愛の渦」でも脱ぎまくった池松壮亮が、41歳になる宮沢りえと過激な濡れ場を演じています。
内容自体も、犯罪と“金を手にした犯罪者の幸せ”を描くという「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に似たインモラルさもあるので、お子様の鑑賞は控えたほうが懸命でしょう。


教訓も教えてくれる映画です。
まずは犯罪に手を染めるとロクなことにならないということ。
当たり前のことなんですが、作中では「平凡な人間が犯罪に手を染めてしまう可能性」も描いているため、自分も危ういのでないか、という危機感を抱かせてくれます。
お金は「なんでもできる」という点では「魔物」に思える存在です。
主人公は銀行員で、毎日札束を見続けているのですから、その魔物の誘惑に負けてしまう=犯罪をしてしまうのも、少し理解できるような気がします。

もうひとつはお金の問題をこじれさせる大変だということ
本当に借金だけはするものではありません。映画を観た後は、気軽に人にお金を貸してはダメだ、サラ金のお世話になるものかと決意を新たにできるでしょう。

ほかにも、不倫なんてするもんじゃない、「偽善」ほど嫌らしいものはないなど、人間の醜さをえぐりつつ教えてくれるシーンが多々あります。
作中では根っからの悪人ではなくとも、いや〜なヤツがたくさん登場するので、人を信用してはいけないとも思える(思ってしまう)でしょう。


難点は、登場人物が自分の価値観をぶつけ合うシーンが多いこと。
これを「説明臭い」と取ってしまうと、本作の評価が低くなってしまうかもしれません。
そういったわかりやすいことばの説明がある一方で、映画的な演出による登場人物の感情を読む必要もあります。
エグめの作風、共感できそうにない登場人物の行動原理、解釈がわかれそうなラストシーンも含めて、万人向けからはほど遠い、極端に好き嫌いがわかれる作品でしょう。

それでも、自分は本作を2014年を代表する傑作としてオススメします。
宮沢りえのファン、イヤミス(イヤな気分になれるミステリー)を体験したい方、「桐島〜」などの吉田監督作品が好きな方、心理描写を大事にした日本映画ファンであれば、おもしろく観ることができるはずです。

ぜひ、何気ないセリフに気を配らせながら観てみてください。濃密な2時間を過ごせるはずです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-11-16 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 1
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大切な日常 映画版「神さまの言うとおり」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は神さまの言うとおりです。


個人的お気に入り度:6/10

一言感想:三池監督流、ライトでポップな「SAW」


あらすじ


高校生の高畑瞬(福士蒼汰)は退屈な日常を疎ましく思っていた。
ある日、彼の通う教室に突如ダルマが出現し、生死をかけた「だるまさんがころんだ」が始まった。
瞬は幼なじみの秋元いちか(山崎紘菜)と、危険な男である天谷武(神木隆之介)とともに、つぎつぎと不条理なゲームに立ち向かって行く。




悪の教典」「喰女 -クイメ-」などのゲロゲログロンチョ(失礼な言いかた)な作品を得意とする三池崇史監督の最新作です。
原作は全5巻で完結した同名の漫画で、後に続編の「」が少年マガジンで連載中となっています。

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内容としては、主人公たちがわけのわからない死のゲームに参加させられるという「CUBE」「GANTZ」と同様のデス・ゲームもの。
つぎつぎに人が死んで行くなかで、何としてでも生き延びようとする様は、不謹慎ながらスリルを感じて「おもしろい」と思わせるもの。まったく、人間って悪趣味ですね。


原作でも映画でも「神さまの言うとおり」で優れているのは、その奇抜なアイデアとビジュアルです。
だるまさんがころんだ」をしないと殺される、巨大な招き猫に鈴をつけなければならない、こけしと「かごめかごめ」のバトル……こんなの、確かに“観たことない”です。
第9回ローマ国際映画祭で特別な賞が三池監督に送られたのは、その奇抜さのおかげもあるのでしょう。
漫画でしかありえねーような世界を、VFXを駆使し、映像作品として完成させただけも賞賛すべきことです。

三池監督らしい演出や残酷描写も見事にハマっています。ショックシーンの悪趣味さだけでなく、死体の山を上から俯瞰する画の美しさ(危険な発言)、原作にない“屋上”のシーンでの心理描写など、映画としての見せかたにもぜひ注目してほしいです。
ちなみにグロ度は「悪の教典」よりはマイルドで、直接的な描写はそれほどありません。“見えないところで想像させる”エグさは相当なものですが……


また、ゲームの内容が原作よりも工夫されていたこともよかったです。
原作は言っちゃあ悪いですが「どんどん人が死んで行くだけ」と批判されても反論ができなさそうなもので、「かごめかごめ」以外はぜんぜん頭使っていないじゃん……とがっかりしてしまうゲームが多かった印象でした。
しかし、映画版では既存のゲームに新たな主人公の機転を描き、後半のオリジナルのゲームにも盛り上げるための仕掛けが随所に用意されていました。

作品のメッセージ性も原作より強まっています。
これは「SAW ソウ」にも通ずるもの。作中の理不尽な内容のおかげで、かなりの説得力がありました。


役者も福士蒼汰という超絶イケメンを主演に迎えており、サブキャラも非常に豪華な配役がされています。
神木隆之介染谷将太のキャラが若干カブッていたり、リリー・フランキー大森南朋がチョイ役だったのは少し残念ですが、役者のファンにとっても見所の多い作品でしょう。

さらにおもしろいのは、作中でデスゲームをしかける憎き敵キャラたちの声優です。
殺人ダルマを演じるトミーズ雅の声はいい感じに神経を逆なでします(ほめことば)し、招き猫役の前田敦子の猫なで声(文字通り)はめっちゃかわいいし、ダチョウ倶楽部のふざけた感じ(ほめことば)が見事にはまっています。
芸能人を声優として迎える風潮は好きではないのですが、ここまで混沌とした配役がされていると楽しくってしかたがありません。

特筆すべきは、終盤では水田わさび小桜エツコという本業が声優である方も登場すること。
つまり、ドラえもんとジバニャンに死のゲームを強要されるという大変素敵なことになっているのです。こりゃ子どもには見せられないぜ。


そんなわけで、個人的には原作漫画よりも楽しめた部分の多い作品だったのですが、そもそもの人が死にまくる内容を受け入れられない方は絶対に観ないほうがいいです。
人が死んでいるのに、そのゲームの相手がダルマだったりこけしだったり、ネズミのタイツを着なければならないというのは、はっきり言って「ギャグ」です。
つまり、人が死にまくる状況を笑うという、青少年の教育に大変よろしくない内容と言えるので、グロ度がマイルドと言えどもR15+指定は妥当でしょう。

難点は説明セリフが多すぎること。
急がないといけないような場面で、テーマをベラベラとしゃべるのは好きになれません。

また、原作から工夫されているとは言いましたが、それでも各ゲームの底が浅い印象は否めません。
賭博黙示録カイジ」のような複雑な心理戦や駆け引きはほとんどありませんのでご注意を。
基本的に主人公以外のキャラはバカばっかりですが、そこはツッコミどころとして楽しみましょう。

この手のデス・ゲームものの漫画作品であれば「今際の国のアリス」や「ダーウィンズゲーム」のほうがはるかにおもしろいです。
人間どうしの駆け引きを楽しみたいのであれば、「ACMA:GAME」もおすすめしたいところ。この映画を期に、いろいろなデス・ゲームものの作品が盛り上がってくれるとうれしいですね。

それぞれこちらで試し読みできます↓
<今際の国のアリス>
<ダーウィンズゲーム>
<ACMA:GAME>

三池監督と原作のファンにはおすすめします。
負けず劣らず趣味の悪そうな監督の新作、極道ヴァンパイア映画「極道大戦争」にも大期待です。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 原作との違いも少し書いているのでご注意ください。

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2014-11-15 : 映画感想 : コメント : 11 : トラックバック : 0
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異常者の優先順位 映画「ザ・ゲスト」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はザ・ゲストです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:イケメンに心を許してしまいそうで怖い……


あらすじ


長男を戦地で亡くしたピータソン一家のもとに、デイヴィッド(ダン・スティーヴンス)という男が訪ねてくる。
礼儀正しいデイヴィッドは一家とすぐに打ち解けるのだが、長女のアナ(マイカ・モンロー)は彼の不審な点に気づき……




サプライズ」「ビューティフル・ダイ」のアダム・ウィンガード監督最新作です。

いきなりですが、本作は以下の作品が好きな方におすすめできます。

悪の教典
主人公・ディヴィッドのキャラクター、テーマが似ている
冷たい熱帯魚
平凡な人間と、猟奇的な人間の双方を描いている
エスター
ふつうの家族のところに、異質な来訪者がやってくるというプロットが似ている
ドライヴ
主演のダン・スティーヴンスの雰囲気がライアン・ゴズリングに似ている。
ハロウィン
後半の展開が……
ターミネーター
主人公の“強さ”、執拗に狙われるプロットが似ている

悪く言えばあらゆる映画の寄せ集めですが、よく言えば“いいとこ取り”がされている作品と言えるでしょう。

そんなわけで本作はジャンルすら不明瞭です。
家族のもとに“招かれざる客”が来るという点ではサスペンス・ホラーなのですが、、家族愛を感じさせるシーンもあり、銃撃戦あり、ちょっと(不謹慎にも)笑ってしまうシーンもあったりと、おいしい展開がとにかくつめこまれているのです。


この映画で恐ろしいと感じたことはふたつあります。

ひとつは、「悪の教典」や「渇き。」と同様に、主人公が「なぜ」そのことをするのかがわからない(腑に落ちない)ということです。
ふつうの人間が持つであろう“理性”がないまま、他人を傷つける主人公には多くの人が戦慄を覚えるでしょう。

もうひとつは、主人公に心を許してしまいそうになることです。
観客はこの男がヤバいやつだということは(予告編などで)知っています。
それでも、「あれ、この主人公じつはいいやつかも?」と思ってしまうところが多々あるんです。
頭の中では危険な異常者だってわかっているはずなのに、イケメンを観ると安心してしまうことが怖いんです。

これは新しいホラーのジャンルとも言えるかもしれません。
スクリーンに映る出来事ではなく、自分の“感情”に恐怖を覚えるのですから。
これも、凄惨な殺人描写があるのにどこか(引きつって)笑ってしまう「冷たい熱帯魚」に似ているポイントなのかもしれません。

音楽もじつに魅力的でした。

1600円
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1980代らしいエレクトロサウンドは、シーンひとつひとつにマッチし、作品の“異様さ”“格好よさ”に一役も二役も買っていました。これもまた、「ドライヴ」に似ていますね。

難点をあげるのであれば、作風自体が“軽め”なことでしょうか。
「冷たい熱帯魚」の2、3日は落ち込んでしまいそうなエグさはありませんし、設定と展開はリアリティに乏しいところがあります。

でも、これも裏を返せば長所。
上映時間は1時間40分と短めでサクッと観れますし、展開は娯楽映画のツボを抑えています。
R15+指定のわりにはエロもグロもほどよい仕上がりなので、嫌悪感なく観れるでしょう。
映画ファンにこそ楽しめる要素が満載(似ている映画が多いから)な作品ですが、けっこう万人受けする内容なのかもしれません。

上映館が少ないのは残念ですが、これはかなりおすすめできる作品です。
派手さはありませんが、ホラー好きは映画館で観ないと後悔してしまうほど、脚本・演出・撮影・役者すべてが優れている内容なのですから。

ちなみに、主人公のデイヴィッドはイラク戦争の帰還兵という設定になっています。
そこを深読みしてみると、より一層楽しめるかもしれません。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-11-13 : 映画感想 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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本当は30位くらいまで選びたい個人的アニメ映画ベスト10

毎年恒例、ブログ「男の魂に火をつけろ!」のワッシュさん主催の映画ベスト10企画に参加します。

応募、概要はこちら→<アニメ映画ベストテン受付中>

投票締切は12月14日まで。
セル画でもCGでもクレイアニメでも、「キル・ビル Vol1」みたいに一部にアニメが使われている作品でもオーケーとのことです。
ブログを持っていなくても参加できるので、みなさんも投票してみましょう(ワッシュさんが投票が増えすぎて収拾がつかなくなるんじゃないかと危惧していますが……)

こちらの意見もご参考に↓
You talkin' to me ? 2nd_新たなる驚異を求めて 2014オールタイムアニメ映画ベスト10に参加してみました
民朗のアニメ映画ベスト10: ホラーショー!民朗の観たまま映画批評
くりごはんが嫌いな男が選ぶアニメ映画ベストテン - くりごはんが嫌い
アニメ映画ベストテン/私が好きな映画ブロガー2 | Tunagu.

前々回と前回はこんな感じ↓
個人的ホラー映画ベスト10
好きすぎて絞れない個人的SF映画ベスト10

とりあえず言わせてください。10個になんか絞れないよ(好きなのが多すぎて)。

自分はなんとなく同ジャンルや制作会社(ドラえもんシリーズ、ピクサー、ドリームワークス、ジブリなど)から複数選ばない縛りでやってみました。
7位のは日本語版をジブリが制作しているのですが、もともと海外作品なのでオーケーという感じで。ていうか7位のは本当にみんな観るべきだよ。ていうか観ろ(命令)。

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2014-11-09 : いろいろコラム : コメント : 8 : トラックバック : 0
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子どもに聞かせる物語 映画「美女と野獣(2014)」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は美女と野獣(2014)です。


個人的お気に入り度:4/10

一言感想:恋愛の“過程”がないのはちょっと……


あらすじ


少女ベル(レア・セドゥ)の一家は、船が嵐で遭難したために破産する。
船の一隻は見つかったものの、借金のカタとして押さえつけられてしまったばかりか、ベルの父(アンドレ・デュソリエ)は吹雪の中にあったバラを盗んでしまう。
ベルはバラを盗んだ父の身代わりとして、野獣(ヴァンサン・カッセル)の城に囚われの身となる。
ベルは、野獣がもともと王子の身であったことと、その姿が変わった理由を知るのだが……




ジェヴォーダンの獣」「サイレントヒル」のクリストフ・ガンズ監督最新作であり、原作は1757年のボーモン夫人による短篇です(最初に書かれたのはヴィルヌーヴ夫人の長編)。

ボーモン夫人
562円
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こちらからも無料で読むことができます→<青空文庫-ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)>
バレエや舞台版も幾度となく公開されていますが、その作品群でとくに有名なのは1991年のディズニーアニメ作品でしょう。

ディズニー
4104円
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このアニメ版は、原作を大胆に脚色していました。
それはベルが発明家という設定であったり、かわいいマスコットキャラだったり、傲慢なために野獣に変えられてしまったという理由だったりします。
親しみやすく、ミュージカルならではの魅力の満載が満載。ディズニーの名作のひとつに数える人は多いはずです。

さて、今回の2014年版はディズニーアニメ版とはぜんぜん違います。
近いのは、1946年に制作されたジャン・コクトー監督の実写映画版でしょう。

ジャン・マレー
330円
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2014年版とジャン・コクトー版では、ベルにふたりの姉と3人の兄がいるという設定や、一家が財産を失ってしまうという過程が共通しています。
これは原作からあった描写。このふたつは原作になるべく忠実に作られた、多大なリスペクトを捧げている作品と考えていいでしょう。

2014年版で何よりも優れているのは、その美しい画の数々です。
ゴシックルネサンスを合わせ持つ美術、ロスリン・チャペルといった実際の建築物も参考にした装飾の美しさには圧倒されました。

古城<行ってみたい

このバラに囲まれた城は、大友克洋監修のオムニバスアニメ映画「MEMORIES」の一遍である「彼女の想いで」を参考にしたそうです。
また、宮崎駿作品のような“自然”が建物に浸食してくるような画もたっぷりとあります。
クリスフトフ・ガンズ監督自身も「人間の自然のつながりを描きたい、日本の精霊信仰をルーツとする宮崎駿作品に似たテーマが見られる」と語っており、影響を多大に受けているのです。


しかし……この映画は、物語としてまったくおもしろくないので困ってしまいました。
なぜなら、美女(ベル)と野獣の恋愛の過程が描写不足すぎるからです。

なぜベルが見た目が醜い野獣に惹かれていったのか?
野獣はどのようなベルに対してどのような想いでいたのか?
それらがさっぱりわからないのです。
主人公ふたりの心理描写は、意図的に排除されているとさえ感じられるほどでした。

また、ガンズ監督自身は、いままでの作品群であまり触れられていなかった「王子(野獣)が呪いをかけられた理由」についてを描きたかったと語っています。
しかし、この本作オリジナルといえる要素もあまり共感できるものではなく、作品の足を引っ張ってしまった印象でした。

キャラクターの魅力も薄味です。
これも、人間臭い心理描写が圧倒的に不足しているためでしょう。
せっかく登場させた(ディズニー作品にいない)ベルのきょうだいがステレオタイプなキャラづけ(粗暴なキャラか、やさしいか)に留まっているのは残念としか言いようがありません。

正直、前半の家族の描写、中盤のベルが城内をうろちょろしている展開は退屈でしかたがありませんでした。
画の美しさもあいまって、疲れているときに観るといい感じの睡眠導入剤になりそうです。


そんなわけで、典型的な「画はすごくいいけど、話がね……」と多くの方が思ってしまう内容になっているのであまりおすすめできないのですが、公式サイトのギャラリーページレア・セドゥのおっ○いでうっとりした人には劇場で観る価値は十分です。

ディズニー版とジャン・コクトー版と観比べてみるのもまた一興。どんなかたちであっても、古典が現代によみがえり、そのために多くの人が優れた作品に触れる機会が増えるというのは、歓迎すべきことです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ 今回は短めです。

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2014-11-08 : 映画感想 : コメント : 1 : トラックバック : 0
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夕焼けの罪 映画「ニンフォマニアック Vol.2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はニンフォマニアック Vol.2です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:笑い < トリアー監督節炸裂


あらすじ


ジョー(シャルロット・ゲンズブール)はその性遍歴の続きをセリグマン(ステラン・スカルスガルド)に語る。
ジョーは初体験の相手であるジュローム(シャイア・ラブーフ)に再会するが、性感を得られない体となっていた。
刺激を求めるジョーは、“K”(ジェイミー・ベル)というサディスティックな男に出会うのだが……




10月に公開されたVol.1から続く、上映時間4時間超えの大作の完結編です。

<Vol.1の感想はこちら>

言うまでもなく本作は完全な続きものなので、Vol.1の鑑賞は必須。いままでの出来事が重要になってくるエピソードも多いので、なるべく間をあけずに観たほうがより楽しめるでしょう。

さて、「意外と笑える」印象があったVol.1に比べて、このVol.2は重苦しい内容になっており、ラース・フォン・トリアー監督の本領が発揮されたいい感じの鬱映画になっています。

回想で主人公のジョーを演じているのも、ステイシー・マーティンからシャルロット・ゲンズブールにバトンタッチし、否応無しに時間の経過を感じてしまいます。
若いときのセックスは“性に奔放”な感じで微笑ましい(?)けれど、年をとってくるとより痛々しくなるという、ある意味自然の摂理のような印象もあり、なんともしんみりしてしまいました。

でも、観終わったときの後味はそれほど悪くありません。
トリアー監督の「ダンサー~」でもそうなのですが、ある意味主人公は「やりたいようにやった」人間なので、(個人的には)その人生を否定する気分にはなれませんでした。

ちなみに性描写はVo;1よりも幾分過激になっており、画面のボカシの比率も上がっています
ボカシがあるとジャマと思うことも多いのですが、この作品にはあってもいいかなあ……(アレが思い切り映りまくりますから)。

Vol.1のトリアー監督らしからぬユーモアが気に入った人は、Vol.2の重さはちょっとがっかりしてしまうかもしれません。
でも、物語の聞き手であるセリグマン(ステラン・スカルスガルド)のツッコミや言動は相変わらず笑えるのでご安心を。

また、いままでのトリアー作品のセルフオマージュのように思えたシーンもありました。
これは監督のファンであれば、にやりとできるかもしれません。

また、作中には性に悩む人へやさしい視線を送っている描写もあります。
ヒドい話(ほめことば)ばかりを撮っているトリアー監督ですが、やはり自分にはどこか“救い”を感じます。

いずれにせよ、Vol.1が気に入った人は観なければならない作品でしょう。
エロエロ描写を期待するだけではなく、真摯に“性”のことを考えたいすべての人におすすめします。

↓以下、結末も含めてネタバレです。観賞後にご覧下さい。

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2014-11-07 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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幸せな姉弟 映画「小野寺の弟・小野寺の姉」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は小野寺の弟・小野寺の姉です(ちょっと遅れました)。


個人的お気に入り度:9/10

一言感想:片桐はいり、最強(萌える意味で)


あらすじ


40歳のより子(片桐はいり)と33歳の進(向井理)は、早くに両親を亡くしてふたり暮らしをし続けている、ちょっとけんかもするけれど、仲のよい姉弟。
そんなふたりのもとに、配達間違いの手紙が届く。より子の強引さに負けてしぶしぶ手紙を届けにいく進は、絵本作家の志望の岡野舞(山本美月)と出会う。
進は過去の失恋を振り切れずにいたが、舞に惹かれていって……




超おすすめです
もうこれ以上何も言わなくていいです。クスクス笑いたい人はすぐに映画館に行けばよろしいです。本当に楽しかった!

本作の大功績と言えるのが、その奇抜なキャスティングでしょう。
何せ、誰もが認める超絶イケメン向井理と、美女とは対極の位置にいる(超失礼)片桐はいりが姉弟という役柄なのですから。
片桐はいり自身が遺伝子的に無理があるよとツッコミを入れていたのは笑いましたが、これが映画を観てみるとマジで姉弟にしか見えないのでビビりました。

これは片桐はいりの自然すぎる演技と、そしてイケメンオーラをがんばって排除してダメ男に歩み寄っている向井理の役作りのおかげでしょう。
基本的に作中は片桐はいりがボケまくって、向井理がツッコミを入れるというスタンス。これがなんともほほえまくしく、ずっとこの姉弟を見続けたいとさえ思いました。


脚本も抜群に優れています。何気ないセリフや行動が、見事に伏線として機能しているんです。
たとえば、きちんと靴を玄関に揃えるけど、弟は乱暴に靴を脱ぎ捨てていて、姉が「仕方ないなあ」と思いながらそれをちゃんと揃える—
こういうシーンが姉と弟の関係を示すだけでなく、後の展開にしっかり活かされている感動といったら……これこそ、映画のおもしろさです。

コメディとしてもおもしろいです。ていうか片桐はいりは何をしてもおもしろいから困ります。
たとえば、恋の相手にちょっと気を許す表情をしただけで、弟である向井理をいじっただけで、化粧をするだけで(これは笑っていいのか?)、劇場ではクスクス、ときには割れんばかりの笑い声が響きました。
セリフ運びもこれ以上なく自然で、かつ上手いんんですよね。自分ははじめの“じゃんけん”のくだりからがっつり心を掴まされてしまいました。

物語がこれまた気が利いていて、基本的に笑える中に、ちょっぴりの悲しさが隠されています
姉弟仲よく暮らしているのだって、裏を返せばいい年をしてきょうだい離れができていないシスコンとブラコンです。恋愛に不器用なのでいままで結婚ができていないとも言えます。

そうしたしんみりしてしまう事実も提示されますが、それ以上に「本人たちにとってはけっこう幸せかも?」と思わせる描写もふんだんです。
あまり悲壮感を感じさせず、かといってポジティブすぎない作品のバランスは見事でした。

本作のメッセージは、作中の"絵本”が教えてくれるように非常に明確です。
セリフでベラベラしゃべらずに、(絵本というアイテムにプラスして)役者の演技やちょっとしたことばだけでメッセージを伝えてくれるのも、まさに映画ならではの手法でした。

西田征史さんはこれが監督デビュー作なのですが、「ガチ☆ボーイ」「おにいちゃんのハナビ」など評価の高い作品の作品の脚本を手がけていました。
箱入り息子の恋」を手がけた相馬大輔カメラマンの光の加減を工夫した画の功績もあり、その手腕はさすがと思えるもの。ぜひ、画の演出の妙にも注目してほしいです。


本作は同名の小説を原作としており、じつは2013年に舞台版が公演されてから、映画が公開されています。

西田征史
1296円
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舞台版は映画よりも後の設定のスピンオフ作品という位置づけというちょっとややこしいことになっています。
つまり、この映画の続きは舞台版で観ることができるんですよね。
本作の結末を思えば、きっと多くの人が続きを舞台版で観たいと思うことでしょう。商売上手だなあ。

片桐はいり
4763円
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この映画は、きょうだいを持つ人にこそ(もちろんひとりっ子にも)観てほしいです。
「仲が良くていいですね」だけで終わらない、ときに傷つけてしまったり、心の底から相手を心配したり、普遍的で愛おしいきょうだいの姿が描かれているのですから。
ていうか萌えます。だらしなさそーな向井理が姉に叱られてふてくされる仕草、ぶつくさ言いながら弟の面倒を観る片桐はいりの一挙一動がかわいく見えてきて困ります。いやーきょうだいって本当にいいものですね。

基本的に劇的な展開が起こる映画ではありません。
だけど、登場人物の心の揺れ動きはこれ以上なくドラマティックです。

こういう登場人物に感情移入して、本気で応援したくなる作品が、自分は大好きです。
老若男女、すべての人におすすめします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-11-03 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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2014年11月の気になる映画一覧

11月の気になる映画をピックアップして紹介します。
いつもよりも観たい作品が多いぜ……時間がほしいぜ……

こちらも参考にしましょう↓
2014年11月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて
2014年11月の公開作品 - シネマトゥデイ

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2014-11-02 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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老兵の哀愁 映画「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はエクスペンダブルズ3 ワールドミッションです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:年をとるって切ないなあ……


あらすじ


消耗品軍団(エクスペンダブルズ)を率いるバーニー(シルヴェスター・スタローン)のもとに、CIAのドラマー(ハリソン・フォード)からのミッションが届く。
簡単な仕事かと思いきや、ターゲットはかつてバーニーが殺したはずのストーンバンクス(メル・ギブソン)という男だった。
ミッションで仲間を危険にさらしてしまったバーニーは、エクスペンダブルズの解散と新チーム結成を考えるのだが……




筋肉ムキムキのおっさんたちが闘う!悪いヤツをぶっ殺す!
そんなすばらしいコンセプトで作られた「エクスペンダブルズ」シリーズ最新作です。

シルベスター・スタローン
1382円
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前作のレビューはこちら→<おじさま版アベンジャーズ「エクスペンダブルズ2」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー>

このシリーズの最大の魅力は"大アクションスターの共演”という点においてほかならないと思います(以下の動画でもとてもよくわかります)。



そこを大期待して観に行ったのですが……そこは少々期待はずれと言わざるを得ませんでした。

なぜなら、
(1)かつての軍団を解散して、新メンバーとして若者たちを集めるというストーリーになっている
(2)キャラが多すぎるあまり、その個性を生かした戦闘が少ない
という明確な欠点があったからです。

とくに(1)は「こんなの俺の求めていたエクスペンダブルズじゃないよ!」と思う人が多いのではないでしょうか。
「若者はすっこんでな!」って感じの、「RED」と同じ魅力があるシリーズで、これをやってしまってしまうこと自体が残念だと思ってしまったのです。
シルヴェスター・スタローン自身は「世代間の対立というものを持ち込みたかった」と語っていますが、そのニーズは「エクスペンダブルズ」にはないように思えるのです。

その若者たちの活躍と、それ上回る老兵たちの大活躍があればよかったのですが、残念ながらキャラの個性を生かした戦闘シーンも少なく感じます。
キャラを増やしたことで、新旧両方のキャラクターの魅力が薄味になってしまったのではないでしょうか。
若者たちにチャンスを与えようとする、スタローンとプロデューサーのやさしさは感じられるのですが、やっぱりこのシリーズはおじさまたちの大活躍こそがあってこそ。
その点では前作の突き抜けた楽しさには遠く及ばないという印象でした。

しかし、この根本的にがっかりしてしまったストーリーにもちゃんと意味があります。
それは若者への世代交代を感じてしまう年老いている者の哀愁。本作には、「やっぱり年かなあ」と感じさせるシーンがそこかしらにあるのです。

個人的にはそういうウェットなドラマよりも、とにかくおっさんたちがアクションしまくるアホらしさのほうを求めてしまうんですけどね。
また、「2」に比べて大スターをイジるコメディ成分が大幅減少しています。
この辺りは好みの問題。ギャグにシフトしすぎた「2」が苦手な人は、本作のほうが気に入るのかもしれません。

そんな文句は言いつつも、やっぱりアクションスターの出演はうれしいもの。以下に新登場の役者たちと代表作を紹介してみましょう。

ウェズリー・スナイプス(52歳)/「ブレイド
スクリーンショット 201
ドク:エクスペンダブルズ初期のメンバー。元衛生兵でナイフが得意。

アントニオ・バンデラス(54歳)/「デスペラード
スクリーンショット 2
ガルゴ:パルクールが得意。おしゃべりでうるさい。

ハリソン・フォード(72歳)/「インディ・ジョーンズ
スクリーンショット a
ドラマー:CIAのエージェント。前作のチャーチ(ブルース・ウィリス)のキャラに当たる補佐役。

メル・ギブソン(58歳)/「リーサル・ウェポン
スクリーンショット bb
ストーンバンクス:今回の悪役。バーニーが殺したはずだったのだが……

つまりは、「ランボー」VS「マッドマックス」という夢の対決が実現しているわけ。これだけで洋画ファンは必見です。

また、アントニオ・バンデラスがちょうかわいいです。彼のキャラはファンであればあるこそ驚けるでしょう。

地味にがっかりしてしまったのが、アーノルド・シュワルツェネッガー小太りになっていてオーラがなくなりまくっていることでしょうか。
作中でもあんまり活躍していないので、そこは来週公開の「サボタージュ」に期待することにしましょう。

ジェット・リーが得意の格闘術を披露していないのは甲状腺疾患のためにアクションができないためでもあります。
これも残念ではありますが、その代わりに彼にはおいしすぎる役回りが用意されているので、期待して観てみましょう。


「1」はR15+指定でグロテスクな殺人描写がありあり、「2」は銃殺シーンが多くてPG12指定でしたが、本作では血が出るシーンがほとんどなくG(全年齢)指定になっています。
残酷描写が重要な作品ではないですが、個人的にはやっぱりブシュブシュ血が出まくる悪趣味さがあったほうが好みです。
そのぶんデートにも使いやすい(女性は3日間限定で1100円で観れる)親しみやすい作品になっているとも言えますが、痛し痒しというところですね。

個人的には満足度は高くはありませんでしたが、おっさんたちが跳んだりはねたり、そこらじゅうでドンパチやってあとはドカーンと爆発するという頭の悪い(褒め言葉)楽しさは十分です。
スタローンとジェイソン・ステイサムの相変わらずのイチャイチャっぷりなど、おじさまたちに萌えたい方は観て損はないはず。そこそこ以上にはおすすめです。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2014-11-01 : 映画感想 : コメント : 11 : トラックバック : 1
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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