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マフラー推しすぎ 映画『THE LAST ナルト-NARUTO THE MOVIE-』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はTHE LAST -NARUTO THE MOVIE-です。


個人的お気に入り度:3/10

一言感想:すべてのナルトファンに捧げていなかった


あらすじ


月が地球に異常接近し、人類は滅亡の危機を迎えていた。
そんな折、ヒナタの妹・ハナビがトネリと名乗る謎の男にさらわれてしまう。
ナルト、ヒナタ、サクラ、シカマル、サイの5人は、調査およびさらわれたハナビを救い出すため、地底空間にたどり着くのだが……




※メタメタに書いているので、この映画が好きな方、制作者のみなさんにはごめんなさい。

人気漫画『NARUTO』を原作とする“最後”の劇場アニメ作品です。
原作は2014年11月発売の『少年ジャンプ』誌上で完結を迎え、本作品は“最終話”と“その1話前”の間を補完するストーリーとなっています。
70巻以上にもおよぶ原作の長い長い物語を埋める“最後のパズルピース”を期待し、劇場に足を運ぶファンはきっと多いことでしょう。

その期待は、かなり裏切られてしまうのではないでしょうか。
本作で描かれているのは、主人公・ナルトと、恋する乙女・ヒナタの恋愛のみを描いていると言っても過言ではないのですから。

自分はあまり原作を読み込んだ人間ではないのですが、『NARUTO』には魅力的なキャラクターがいっぱいいます。
満遍なく活躍してほしい、あのキャラの出番が欲しいと願う人はきっと多いはずなのに、この映画のキャラのほとんどはナルトとヒナタの恋愛を持ち上げるためだけに存在しているようにしか思えず、キャラへの愛が乏しいように思えます。
公式ページに大々的に載っているとあるキャラの活躍はほぼ詐欺と言える少なさで、これなら出ないほうがマシだったのではないでしょうか。

さらに、「このキャラはこういうことを言わないないのでは?」「あのシーンは原作とは違うのでは?」と疑問に思うシーンがいくつも存在します。
個人的に、イルカ先生が映画の冒頭で行った“授業”の内容がかなり不愉快に感じました。


では原作うんぬんを置いておいて、一本の映画作品としてはどうか?と問われると……お世辞にも出来がよいとは思えませんでした。
本作では“世界の滅亡を回避するため、さらわれた仲間を助けにいく”という冒険と、“恋心に素直になれない”という恋愛話が同時進行しています。
この時点で、地球が滅亡しかけているのに恋愛話をしている場合かよ!というツッコミどころが生まれてしまいます。

この映画はその点をうまく解決できていませんし、脚本家はさすがにまずいと思ったのか、「緊急時にのんきに恋愛のことで悩んでいるのはひどいよね」と登場人物に言い訳をさせています
この2つの主軸を同時並行で描くにしても、もう少しやりようがなかったのでしょうか……まあ、地球があと30分で滅亡するのに痴話喧嘩をはじめる『ガッチャマン』の50億倍はマシですが。

冒険物語としても、やたら過去の描写(回想)をしたり、位置関係がわかりにくかったり、障害が簡単に解決ししてしまったりと、煮え切りません。
バトルも“相手の弱点を突く”などの駆け引きがなく、単純な大技の応酬で終わってしまいます。

また、本作では“マフラー”というアイテムがかなりクローズアップされており、その狙いもわかるのですが……
しつこいほどマフラーが登場するうえに、それが示しているメッセージの意味を登場人物がベラベラとしゃべるので、これもまた興ざめでした。


いいところもあるんです。
画はさすがは劇場版のクオリティーと思えるほど洗練されています。
個人的に大好きだったのは、鳥獣戯画の術を使ったビジュアル。水墨画を乗り物にするシーンはかなりわくわくさせてくれました。

過去に観た「ROAD TO NINJA」でも思ったのですが、劇場版は『NARUTO』をまったく知らなくても1本の映画作品として楽しめるように作られていることが優れています。
キャラクターを知っていることを前提とした展開はそれほどなく、この映画1本で話はまとまっていますし、起承転結もしっかりあります。子どもに連れられきたお父さんお母さんも、問題なく観ることができるでしょう。
その代償として、原作で培われてきたキャラクターの“らしさ”や“関係性”が希薄になっている気もしますが……

(原作のことを抜きにすれば)メインの恋愛話も悪くはありません。
本作で描かれる“ぜんぜん鈍感で恋心に気づかない男子と、うまく気持ちを伝えられない女子”というのはラブコメの王道です。
恋愛までの過程は、十分に応援したくなるものに仕上がっていました。

また、自分は原作ではヒナタというキャラがいちばん大好きでした。
ヒナタは自分に自信がなくてオドオドしていて、なおかつ努力家で、ずっとナルトに片思いをしているという報われないヒロインっぽいポジションです。
そのキャラクターが、ほぼ映画の主役と言っていいほどの活躍をしているのは、やはりうれしいものでした。

<けなげなヒロインです


本作は“すべてのNARUTOファンに捧ぐ”といういう触れ込みで、シリーズの集大成であると“思わせる”宣伝がなされていました。
だからでこそ、本作でのキャラの活躍の少なさ、なおかつ理解しがたい言動まであるのは、残念としか言いようがありません。

それでも、原作のヒナタのファンにとってはおすすめします。
本作の出来に不満がある人でも、エンドロール後のおまけを観れば少しは溜飲を下げられるかもしれないので、最後まで席に座っておきましょう。

追記:本作のノベライズ本がかなり評判がいいので、納得がいかなかった方はこちらを読むのがいいのかもしれません。

岸本 斉史
702円
powered by yasuikamo


余談:『NARUTO』も好きですが、個人的には原作者の双子の弟さんが描いている『666~サタン~』がもっと大好きだったりします。

<知ってる?

冒険もののツボを押さえつつ、主人公の少年の目的が世界征服という素敵な設定も用意されている作品なので、ぜひ一度読んでみてほしいです。
※こちらで試し読みができます↓
<666~サタン~ 1巻>

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2014-12-10 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

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