ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

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映画『ビッグ・アイズ』が佐野研二郎氏のパクリ疑惑騒動に似ている件

連日報道される佐野研二郎氏のパクリ疑惑が気になって仕方がありません。

<これまでの経緯>
・2020年東京五輪のロゴがダサいと話題になる
・そのロゴがベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘される。
・ベルギーのデザイナーがロゴについて提訴
・佐野氏「ロゴをパクった覚えはございません!」
・ネットで佐野氏の多数のパクリっぽいデザインがまとめられる
・サントリーのプレゼント用トートバッグのデザインが個人ブログの画像の流用だったことがバレる
・サントリーはトートバッグの一部賞品を取り下げ
・佐野氏はトートバックのデザインを「部下がやりました」と責任転嫁
・トートバッグについて、アメリカのデザイナーが「法的手段も検討する」と発言
佐野氏を擁護していた女性アートディレクターの作品にもパクリが見つかる
・佐野氏が写真共有サイトPinterestを使っていることが判明→即アカウントを削除、しかも「見ていない」と言っちゃう
広報報担当者が「Pinterestに登録していました」と認める(ただし五輪ロゴ作成時には「見ていない」と回答)←NEW

真っ黒やがな!(これでも騒動の一部です)

さて、そんな炎上どころか火だるまになってる佐野氏ですが……この一連の騒動が現在DVD&ソフトがレンタル中の映画『ビッグ・アイズ』に似ていると思うのです。

エイミー・アダムス
3836円
powered by yasuikamo

『ビッグ・アイズ』は実在のゴースト・ペインターを描いた作品。「佐村河内守事件の絵画版」といえばわかりやすいでしょう。

↓以下に、似ている理由をちょっとまとめてみました。
少し映画の内容に触れています。核心的なネタバレはありませんが、予備知識なく観たい方はご注意ください。

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2015-08-20 : いろいろコラム : コメント : 3 : トラックバック : 0
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53歳のトム様バンザイ映画『MI5 ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はミッション:インポッシブル/ローグ・ネイションです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:トム様とサイモン・ペッグがイチャイチャしすぎ(代われ)


あらすじ


IMF(Impossible Mission Force)のベテランエージェントであるイーサン・ハント(トム・クルーズ)は、謎の犯罪組織「シンジケート」の正体を探っていた。
あるとき、イーサンは敵の罠にかかり拉致・拷問をされてしまう。それを救ってくれたのは正体不明の女性・イルサ(レベッカ・ファーガソン)で・・・?




人気スパイアクションシリーズの第5弾、主演はもちろんトム・クルーズです。

   

いやーしかしトム様って衰えないですね!(とくにムキムキマッチョさが)
もう53歳なのに、スタントなしのアクロバティックなアクションを披露しています。化物か!(褒め言葉)。

今回もトム様ステキハァハァだけで2時間持つ内容なのですが・・・悲しい(?)お知らせがあります。
じつはトム様とサイモン・ペッグがイチャイチャしまくっているのです。
正確にはイチャイチャと言うよりも、「口には出さないけどお互いがお互いを思いやっている」というブロマンスな関係なのですが、まあその様子がとってもお似合いですこと

こんなの、ニック・フロストがヤキモチを焼くに決まっているではないですか。

<モトカレ(仮)>
simon-pegg-and-nick-frost.jpg※出展:Roundtable Interview

<イマカレ(仮)>
tc-sp-reuters.jpg※出展:News Every Day

<そんなふたりを見たニック・フロストの気持ち>
the-worlds-end-pinkhulk.jpg※出展:Reckon

※画像はイメージです(でもたぶん本当)。
※知らない方に説明すると、ペッグ&フロストは『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ホットファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』などでコンビとして出演するほか、いろんなところでイチャイチャしています

個人的にも抱かれてもいいと思うくらいにかっちょいいトム様が大好きなので、なんだかスクリーンの中でもイケメンを取られてしまうような寂しさがありました(←ニック・フロストと気持ちがシンクロ)。
いや、これはコンビもののおもしろさを描くということで映画としては100%正しいんですけどね。


そんなフロストのヤキモチなんかどっかに置いておいて本題。
本作は「スパイもの」として抜群におもしろく仕上がっています。その理由は以下のようなものです。

(1)不可能を可能にする華麗な作戦を実行する!
(2)度肝を抜くアクションシーン満載!
(3)予想を覆す定番からの「外し」も満載!
(4)二転三転するストーリーもおもしろい!
(5)ユーモアもあるよ!
(6)トム様格好いい!
(7)トム様かわいい!
(8)トム様愛している!(おいサイモン・ペッグその役俺に代われ)
(9)トム(以下略)

って感じ。溢れんばかりのサービス精神には、きっと満足できることでしょう。

また、本作は単純な1対1ではなく、三つ巴の対立構造となっています。
作中では必要最低限かつわかりやすい説明が入るので、とくに混乱することはないでしょう。
その反面、ちょっと話が複雑化しているので、あまり小さい子には把握し辛いのが欠点かもしれないですね。

最終的に言いたいことは以下に集約されます。

<この夏に何か映画を観るなら?>
CGをバリバリ使った男の子の夢を叶える映画が観たい!→『ジュラシック・ワールド』をチョイス
男なら筋肉アクションだろうが!→本作をチョイス

うん。本当に以上
夏の大作アクション映画として、どちらを選ぶかはもはや好みの問題。ていうかどっちも観ればいいと思います


それだけど申し訳ないので、本作にまつわる豆知識を少し紹介しましょう。



<タイトル『rogue nation』の意味って?>
『rogue nation』は「ならず者国家(世界平和を脅かす存在となる国家)」を意味しています。
しかし、その昔にブッシュ大統領がイラク、北朝鮮、イランなどを指して用いていた「rogue state」はなく、「nation」になっているのです。
nation、stateのどちらも「国」を意味していますが、stateは「政治」を、nationはどちらかといえば「国民」に重きを置いたことばになっています。
このことが作中で重要な意味を持つようになっているので、いろいろと考えてみるのも楽しいでしょう。

<映画本編前の中国語のロゴって?>
映画が始まる前に見慣れない中国語のロゴが登場しますが、これは中国の大企業・アリババが出資をしていることが理由です。
作中のオペラが、中国を舞台にした「トゥーランドット」になっていることもそれが理由なんでしょうね。

<ヒッチコックのオマージュもあるよ!>
オペラ劇場での要人暗殺のシーンは、ヒッチコック監督の『知りすぎていた男』をパ・・・オマージュを捧げまくったシーンになっています。

ジェームズ・スチュワート
927円
powered by yasuikamo

『知りすぎていた男』でのオペラシーンはクライマックスの見せ場だったのですが、本作では数あるミッションのひとつにすぎないというのがいいですね。本当、満腹になれます。

<相変わらずのBMWの宣伝も>
前作『ゴーストプロトコル』でもBMW(車)のプロダクトプレイスメントがありましたが、本作では最新BMWが登場するばかりか、善人はBMWを運転するけど悪者はアウディやメルセデスのどっちかを運転しているありさまになっています(笑)。

<CIAを演じていたのは・・・>
本作でイヤミなCIAのおじさんを演じていたのは『レッド・オクトーバーを追え!』でジャック・ライアン(バリバリのスパイ)を演じていたアレック・ボールドウィンです。

ショーン・コネリー
2700円
powered by yasuikamo

スパイを格好良く演じていた男が、今回で「スパイなんて大嫌い!」な役になっているのがおもしろいですね(嫌がらせにも思えるけど)




そうそう、本作ではぜひ吹き替え版の鑑賞をおすすめしたいです。
それは字幕担当がなっちだからということではなく(それもあるけど)、森川智之さん(トム様)や根本泰彦さん(サイモン・ペッグ)などのベテラン「専属」声優が担当についているほか、ラスボスが中尾隆聖さん(フリーザ様)という神がかった配役だから。

ていうか、ラスボスのキャラがフリーザ様にそっくりなんですよね。どっちも丁寧な物腰で話すんだけど、じつは内面は怒りを抑えているっていう(笑)。
しかし、その演技はフリーザ様とは異なる、さらに「凄み」を効かせたものになっています。
中尾さんのファンであれば、ぜひ観てみることをオススメします。


本作の不満点をあえてあげるなら、
前作よりもアクションの派手さがなくなったとか、
ちょっと冒険する範囲が狭いとか、
謎の美女の存在のおかげで若干『007』シリーズとかぶりつつあるとか、
重箱の隅の隅をつつくようなものしか出てきません。

派手さがなくなったことだって、よく捉えれば複雑なストーリーラインがある「スパイ映画らしさ」が復活した原点回帰とも取れますしね。
(そう考えれば『2』は単なるアクション映画だったなあ)

本作の監督・脚本は『アウトロー』でもトム様とタッグを組んでいたクリストファー・マッカリーで、過去には『ユージュアル・サスペクツ』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』といった秀作の脚本を手がけています。
その観客の興味をグイグイ引き出す手腕には恐れ入りました。
もう、これは観る人を選ばない、最強レベルのアクション映画として、みんなにオススメです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2015-08-14 : 映画感想 : コメント : 16 : トラックバック : 2
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1億5000万ドルに顔を叩かれる映画『ジュラシック・ワールド』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はジュラシック・ワールドです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:8歳児になれました(気持ち的に)


あらすじ


世界的な恐竜のテーマパークであるジュラシック・ワールドには、共食いをするうえに知能も高い「インドミナス・レックス」も誕生していた。
ラプトルの飼育員であるオーウェン(クリス・プラット)はその存在を脅威に感じていたが、こともあろうに脱走を許ししてしまう。
オーウェンはパークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)と協力し、「彼女」の捕獲を目指す。
さらにクレアの甥っ子ふたりがワールドに取り残され、その眼前にまで彼女が迫っていた。




ハラハラドキドキ!
恐竜たちが大バトル!
怖くてワクワクして最高に楽しかった!

あ、感想としては以上です
もうね、細かいことがどーとか、作中にあるメタファーがどーとか、どうでもよくなります。
まだ未見の方は、これ以上の情報は一切入れずに映画館に行くのが最良の選択です(断言)。

映画は、観客を日常から、夢のある世界へと連れってってくれる娯楽です。
その映画に対して、「楽しかった!」というのはある意味最大の賛辞であるし、それでいいのではないでしょうか。


そして、本作は第1作目『ジュラシック・パーク』のスピリットを引き継ぎまくっている作品です。

リチャード・アッテンボロー
641円
powered by yasuikamo

安全なパークだと思ったら→恐竜が人間を襲いだしてさあ大変という単純明解なプロットが同じですし、大人と子どものチーム両方が活躍することもそのまま、恐竜を現代に甦らせる「タブー」について少しだけ批判的な要素があることも共通しています。

ハラハラドキドキのシーンが満載!ということ、そのアクションのギミックの多様さはスティーブン・スピルバーグ節にあふれています。

さらに、1作目を観ている人だけがわかる「オマージュ」シーンも満載です。
20年前の映画にここまでリスペクトを捧げているというだけで、本作を好きにならざるを得ないではないですか!


また、本作の監督はコリン・トレボローというあまり聞きなれない方です。
それもそのはず、これまでに手がけたのは、制作費75万ドルの低予算映画『彼女はパートタイムトラベラー』ただ1本のみだったのです。

オーブリー・プラザ
1231円
powered by yasuikamo

※とてもためになる「アイク」さんによるアマゾンレビューは必見

で、『彼女はパートタイムトラベラー』を観たスピルバーグがトレボロー監督に惚れ込んで、制作費が1億5000万ドルという本作『ジュラシック・ワールド』の監督に大抜擢されたのです。なんというアメリカンドリーム

トレボロー監督は2作目ながら、その見事な指示が主演のクリス・プラットに絶賛されています
そして、本作は映画史上最速のオープニング興行収入の記録を樹立。現在は『アバター』『タイタニック』に続く歴代第3位の興行記録を打ち立てています

トレボロー監督は、認められるべくして認められたのですね。
こういう例はもっと増えてほしいものです。
これが日本だと堤◯彦とか佐藤◯弥とかがずっと重鎮にいるんだからなあ。


本作の欠点は、中盤までの展開がオール・アラウンド・ツッコミどころであることです。

ちょっとドイヒーのは、現場の人間にあまりに危機感がないということ。
恐竜が逃げ出してしまうまでの過程はいくらなんでもアホすぎてほとんど人災じゃんと思えるし、一般人が巻き込まれてしまうかもしれない状況においても、ずさんすぎる管理体制がワンサカと出てきます。

細けえことは気にすんな!と言われればそれまでなのですが……ここまで高度な技術を駆使して恐竜を作り上げた人間が、緊急時にここまで頭が悪くなるというのは納得できません(笑)。
まあ、本作では「人間の愚かさ」についても描かれているので、むやみに批判するべきではないのかもしれませんけどね。


もうひとつ残念なのは、字幕担当が悪名高き(一方でわりと愛されている)戸田奈津子女史であるうえ、吹き替えに玉木宏木村佳乃という芸能人が配役されているということ。
要するに字幕:戸田奈津子、吹き替え:剛力彩芽だった『プロメテウス』と同じような前衛も後衛も塞がれている状況です。

自分は字幕で観ました。「Peoples never learn(人間は学習しない)」→「また繰り返しか」などと意訳するのはよかったのですが……前後の話の流れがあるとはいえ「It's happening!」を「これは命令だ!」とするのはさすがにやりすぎなのではないでしょうか。

吹き替えは、「演技はともかくキャラには合っていない」という意見が多いようですね。
玉木宏さんは『マダガスカル』、木村佳乃さんは『カンフーパンダ』で吹き替え経験があるし、どちらも個人的にはハマっていて大好きだったのですが、その特徴のありすぎる声は本作においてはミスマッチだったのかもしれないですね。
クリス・プラットの役は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と同じく山寺宏一さんでよかったと思うのだけどなあ。

あ、ちなみに同時期公開の『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』の字幕も戸田さんが担当しています。
こちらはベテラン声優が配役されているので、吹き替えで観るのもよいかもしれませんね。


素晴らしいのは、『ジュラシック・パーク』が「オープン前」の状態を描いていたのに対して、本作は「オープン後」の「ジュラッシック・ワールド」を観せてくれたことです。

1作目を観た方であれば「本当にこのパークがオープンしていたら、どうなっていたんだろう?」と妄想していたと思うんです。
2作目『ロスト・ワールド』でも、3作目『ジュラシック・パークIII』でもその姿を観ることはかなわなかったのですが……1作目から20年経って、ようやく「完成したパーク(ワールド)」がスクリーンに広がるんです!

待った、待っていましたよ、この瞬間を!(震えながら)
もうワールド内を歩くシーンだけで感動できます。
この「夢の世界を映画の主人公といっしょに探検できる」興奮は、『トゥモローランド』を彷彿とさせました。

ていうか、「あの」テーマ曲だけでも感動できるんですよ!

Original Soundtrack
1443円
powered by yasuikamo



音楽ががかるタイミング、「空間の広がり」の演出は文句のつけようがありません。

ちなみに、撮影にはハリケーン・カトリーナにより廃墟と化したニューオーリンズの遊園地が使われています。


トレボロー監督は、観終わった時に8歳児のような気分になれる作品にすることを望んでいたそうです
その目論見は完全に成功でしょう。まさに大人が童心に返る体験ができますし、子どもにとっても恐竜たちの活躍にワクワクできるはずです。

そういえば実写映画版『進撃の巨人』のスタッフが「そんなに文句言うんだったらハリウッド映画だけ観ていればいいよ。金で顔を叩かれた映画をな!」とツイートして大炎上していたけど、やっぱり1億5000万ドルという大金で顔を叩かれるというのは最高に気持ちがいいことがわかりました。
ていうか、『進撃の巨人』が怒られている理由のほとんどは、低予算であることではなく、脚本へのツッコミどころと、原作ファン激怒の改変っぷりと、こうした不適切な発言のせいなんですけどね。


本作の登場人物や、登場する恐竜たちを振り返りたい人には、ピクシブ百貨辞典のこちらの記事がおすすめです。
<ジュラシック・ワールドとは>(途中からネタバレがあるので要注意)
作中で出てくる恐竜はただでさえかわいいなーって思っていたのですが、こうして絵で描かれると余計に萌えますね。

ちなみに作中で出てくる恐竜のほとんど(あるいはぜんぶ)がメスです
なぜかと言えば、(1作目においても同様でしたが)スタッフが恐竜の繁殖をコントロールをするためですね。


なお、わりとG(全年齢)指定の限界に挑戦しているほどに人が死ぬシーンがわんさかあるので、あんまり小さい子の鑑賞は気をつけたほうがいいかもしれません。
この恐怖描写も間違いなく作品に必要なものですし、これくらいの軽いトラウマであれば、むしろ子どもにとってはいい思い出になりそうなものですけどね(ゲス顔で)。

余談ですが、恐竜が登場する漫画として『恐竜大紀行』をおすすめしたいです。

岸 大武郎
1620円
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この作品の特徴は「恐竜の考えていることがわかる」こと。
恐竜達に人格が与えられているというのは、ある意味ではジュラシックシリーズとは相対する内容かもしれません。
しかし、物語ひとつひとつが洗練されており、「人間も恐竜と同じ」であることを示すこともある・・・このおもしろさを、一度でいいから味わってほしいです。


自分は2Dで観ましたが、3Dを意識した画も満載なので、その料金を上乗せする価値はきっとあるでしょう。
家族でもカップルでもこの夏の一押し! 恐竜が大好きな男の子(大人含む)は絶対に観ろ! 万人向けの素晴らしき娯楽作品です! 当然、オススメです!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
1作目のラストもネタバレしているのでご注意を

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2015-08-09 : 映画感想 : コメント : 15 : トラックバック : 0
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2015年8月の気になる映画一覧(マイナー推し)

2015年8月の気になる映画一覧です。
この時期なだけに、ラインアップを見ると太平洋戦争に関係ある映画も多く公開されていますね。

以下も参考にどうぞ
<2015年8月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて>

カミヤマさんの気になる映画は傾向がわかりやすくて参考になるなあ・・・。
<新宿スワン(ネタバレ)><バケモノの子(ネタバレ)>の感想で、記事を紹介していただきありがとうございます。

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2015-08-08 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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シュールすぎる映画『リアル鬼ごっこ(2015)』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

遅れましたが、今日の映画感想はリアル鬼ごっこ(2015)です。


個人的お気に入り度:6/10(一般の方には0点)

一言感想:予想の斜め上だった


あらすじ


じょしこうせいがちまみれになったり、わぎりになったりします。




ゲロゲログロンチョな映画を得意とする園子温監督による、女子高生をぶっ殺しまくるゲロゲログロンチョな映画でした。R15+指定も大納得!
もう感想としては以上です

まあさすがにそれだけだと申し訳ないので、まずは原作について語りましょう。

山田 悠介
1080円
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この原作が大評判となった理由のひとつが、全方位的にケンカを売ったあたらしいにほんごでした。
たとえば「ランニング状態で足を止めた」「二人が向かった先は地元で有名なスーパーに足を踏み入れた」「記憶を全く覚えていなかった」 などなど。
ようするに頭痛が痛くなる記述のオンパレードでした。

インサイド・ヘッド』にいたムカムカの存在意義を確かめたい人、日本文学の今後を考えたい方はぜひ読んでみましょう。いや、しょっちゅう日本語を間違えているこのブログの管理人が言うことではないんだけど。
残念ながら現在出版されている文庫版ではこれらのすてきなにほんごが修正されているようなので、読むなら自費出版されたこちらの単行本がおすすめです。


そして……園子温が原作を読んでいないどころか、過去の映画版すら観ていないことが明らかとなり、その事実が軽く炎上していました。
おかげさまで、この2015年の映画版は「捕まったら殺される鬼ごっこをする」という以外に、原作との共通点が1ミリもみられない作品となっています。

これは、本気で『リアル鬼ごっこ』というインパクトの強いタイトルを使いたかっただけです。
2008年版の映画『リアル鬼ごっこ』の監督でもある柴田一成プロデューサーも「この人気の理由はやはり、ネタになる、ということが大きい。タイトルのインパクトと、捕まったら殺される鬼ごっこというコンセプトのキャッチーさがウケた」と、その「ネタ」部分だけを取り上げたコメントをしています。
さすがに原作に対して不誠実すぎます。

しかし……『リアル鬼ごっこ』が売れた理由は、その「ネタ」部分にほかならないという事実があるので、これでいいのでしょう。
原作で構築された世界観やサスペンス描写ははっきり言って稚拙だったので、この原作を切り捨てる、思い切った作品作りの姿勢も間違いではないように思えるのです(こう言うとヒドいな)。

本作の炎上具合が大したことがなかったのは、一般の方も原作のアレっぷりを認識していることと、実写映画版『進撃の巨人』の炎上具合がそれどころじゃなかったことが理由なのかもしれませんね。


また、個人的にはこの園子温監督の「原作も過去の映画版も知らない」という発言は、建前というか、炎上商法なのではないか?と疑ってしまうところがあります。
なぜなら、この園子温版『リアル鬼ごっこ』は、過去の映画作品と同じような設定があったからです。

※2008年版

2008年版の映画にあった(原作にない)とある特殊な設定が、今回の映画版にもあるというのは、偶然とは思えません。
女性の胴体がちょん切られるというショックシーンも共通していましたし、こっそり園監督は映画版を観ていたんじゃないでしょうか……推測にすぎませんが。


あ、そろそろ映画本編について語りますと、本気でヒドい仕上がりになっています。

なぜなら、本作は展開に筋が通らなすぎる不条理劇だから。
最近で言えば、さっぱり意味不明だった映画『複製された男』や、人類には早すぎた映画『極道大戦争』が近い印象です。

この映画に予備知識がない方は「女子高生が殺されまくるだけの映画」だと思うでしょう(そうなんだけど)。
だけど、その認識は甘い、甘いのです。
序盤から「え?」と思う展開になるし、終盤になるとアホらしすぎて笑うしかないという有様でした。

つまり、この映画は意味不明な展開のオンパレードなうえに、女子高生をぶっ殺しまくっているのです。最低やないか
そんなわけで本作は一般のお客さんにはまっっっっっっっったくオススメできないのでした。

こんなク◯映画のために、トリンドル玲奈さん、篠田麻里子さん、真野恵里奈さんはちゃんとした演技をしています。
一般の方の「キャストが不憫だと思う」という感想は100%正しいです。

園監督は『新宿スワン』で一般向けの作品を手がけたと思ったら、すぐさまこんな映画を撮るんだもんなあ、クレイジーすぎます(褒め言葉)。

なお、園監督はヒット作『自殺サークル』でも不条理劇を手がけていました。

石橋凌
3776円
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女子高生が序盤から死にまくることや、観ていてモヤモヤする「謎」があることなど、けっこう今回の『リアル鬼ごっこ』のルーツを知ることができる作品です。

ちなみに、本作の主人公の名前は「ミツコ」で、過去の園監督作品の多くでミツコという名前の女性が登場しています
本作には『新宿スワン』と同じく「SONO SION'S FILM」というロゴがなかったのですが、ちゃんと園監督らしさを随所に感じる映画になっていました。

あと、黒い画面に真っ白な羽が落ちるのは、思い切り『ブラック・スワン』を意識しているよなあ……(これもある意味で不条理劇だし)。


さて、本作は総括すれば意味不明な不条理劇×ナンセンスなグロ映像、という評価になってしまうわけですが……自分はこの「不条理」ということがキライじゃありません。
キッチリ決まったやり取りをする日常では、暴力や不条理などは体験できません。
映画は「非日常」を提供してくれる媒体であるので、ただ不条理を突きつめて描く作品があってもいいと思うのです。
自分はデヴィッド・リンチ監督作品をはじめとした意味不明な作品が大好きなので、本作も大いに楽しむことができました。

映像で出色なのは、ドローンでの撮影が行われていること。
日本映画ではよくクレーン撮影が行われていますが、ドローン撮影はより手軽にできる上、空間の広がりや疾走感を感じられる映像をつくることができるのですね。今後はもっとドローンを利用した映画が出てくるのかもしれません。

単純に残念なのは、上映時間が85分と短いのに、間延びしたようなシーンがあったこと。
女子高生がウッフアハハと話し合っているシーンは好きなのですが、トリンドル玲奈さんが走りまくるだけの画は明らかに「引き伸ばし」っぽさを感じてしまいました。

あ、あとパンチラがこんなにうれしくない作品は初めてでした。
ビッ◯な女子高生が多いからなあ。パンチラと「恥じらい」はセットで用意すべきだと思いました(我ながら何を言っているんだろう)。

そんなわけで本作は積極的にオススメしたくないのですが、『極道大戦争』などのイカれている映画が好きな方、女子高生が死にまくるのが観たいという悪趣味な方はぜひ劇場へ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2015-08-05 : 旧作映画紹介 : コメント : 10 : トラックバック : 0
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野生的すぎる映画『人生スイッチ』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は人生スイッチ(原題:Relatos Salvages、英題:Wild Tales)です。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:腐ってやがる(人間性が)


あらすじ


第1話「おかえし」 第2話「おもてなし」 第3話「エンスト」 第4話「ヒーローになるために」 第5話「愚息」 第6話「HAPPY WEDDING」
そのすべてが怒って人生が破滅する話。




いやーこれは素敵なオムニバス・ストーリーでした!
何が素敵って6話すべての主人公がクズということですね。
個人的にキライじゃない『イントゥ・ザ・ウッズ』もオール・アラウンド・クズっぷりがエキサイティングでしたが、本作はそれが6連発です。最高です(笑顔)。

本作のジャンルは一応ブラック・コメディなのですがエゲツなすぎて笑うに笑えない代物になっています
どれくらいブラックかといえば、劇場にいた、人間が絶命するシーンでゲラゲラ笑っていたおじさんが終盤で無言になるレベル(実話)。明るいコメディを期待している人には全力でおすすめしません。

でも・・・こんなヒドい(褒め言葉)話ばっかりなのに、おもしろいしワクワクするのだから困ります。
自分は、『ドラえもん』におけるしずちゃんのパパの名言「あの青年(のび太)は人に幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだ」に従い、そう生きたいと思ってはいるんですが、やっぱ人の不幸って楽しいことに気づきました。人間ってゲスいなあ。


本作はIMDbでは8.2点Rotten Tomatoesでは96%という超・高評価ですが、日本ではいい感じに賛否両論になっています。
なぜかといえば、日本人にとっては共感しにくいからでしょう。

本作の主人公たちは、気に入らないことがあると相手に攻撃します(おもに物理で)。
自分の欲望や本当の気持ちを隠すことなんかまったくしません。

日本人はたとえイヤなことがあっても我慢して泣き寝入りするか、ほかのことでストレスを発散するとか、そういう国民性だと思います(そうでない人ももちろんいますが)。
その人たちが本作を観れば「たとえ怒ってもそんなヒドいことしねーよ!共感できるか!引くわ!」と思うんじゃないでしょうか。

逆に考えれば、本国(アルゼンチン)で本作が大ヒットしているのは、怒り狂う主人公たちに共感を覚えていることも理由かもしれませんね。アルゼンチン行きたくねえ(←たぶん誤解)。


さて、本作の6話の物語は「怒りにまかせて行動した顛末を描く」という点で、共通したDNAを持っています。
邦題の「人生スイッチ」は決して的外れではなく、「怒りによる行動のスイッチ」を示しています。

ふつうの人間が、なぜ日常生活で怒りを我慢しているか?と問えば、そうすることで自分の人生が崩壊してしまう危険があることを知っているからですよね。
で、本作では怒り爆発→人生崩壊というゆかいなものがたりを見せてくれるのです。
反面教師的で、ある意味ではスカッとする(?)かもしれません。

普段怒りまくっている人にとっては、本作はいいストレス解消の材料になるかもしれませんね。
・・・まあエゲツなさすぎて逆にストレスがたまるかもしれませんが。


ちなみに、6話の物語の登場人物が交錯したり、話につながりがあるということはありません。
『マグノリア』のような人間が関わりあう群像劇や、『シン・シティ』のような「ほか物語の登場人物がチラッと姿を見せる」要素を期待するとちょっと肩透かしかもしれません。

しかし、先ほども言ったように物語は同じDNAを持っていますし、登場人物の放ったひと言の意味が、ほかの物語で本質的に理解できるようになっていたりもします。
決して6話が乱立されているわけではないのです。


なお、本作の原題は「Relatos salvajes(スペイン語)」、英題は「Wild Tales」です。
どちらも「野生の物語」を意味しています。

この「野生」というタイトルが示しているのは・・・人間には「理性」があるが、野性的な動物には理性がない、ただ本能のままに行動している、ということでしょう。

この映画で、自分は人間という存在がなんだか愛おしくなってきました。
人間はみんなが普段から「理性」を働かせて、日々を生きています。
そうでなければ、人間社会に適合できません。
でも本質的には人間は怒りの感情を持っていて、他人を攻撃したいと思っている・・・人間ってそんなもんなのです。
本作は、(反面教師的に)人間の理性について教えてくれる寓話と言えます。

そんな人間の本質を知りたい方はぜひ劇場へ。


あ、言い忘れていましたが本作のギャグはエグいだけでなくウ◯コチン◯ンレベルの低俗なものもあるので、苦手な方はご注意を。さすがはPG12指定、子どもは観ないほうがいいでしょう。

あ、もうひとつ言い忘れていましたが、本作は絶対に結婚前&知人の結婚式前に観てはいけない作品だと思います。
第6話「HAPPY WEDDING」が死ぬほどアンハッピーだもん・・・。

<(個人的に)結婚式前に観てはいけない映画ベスト3>
1位 人生スイッチ
2位 ゴーン・ガール
3位 リアル鬼ごっこ(園子温監督)

・・・と思っていたら、『ベリー・バッド・ウェディング』という作品もあるんですね。

キャメロン・ディアス
4104円
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新郎がチェーンソーを持っているのが素敵ですね。自分は悪趣味なのでこっちも観たいぜ!

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
本作は予備知識がないほうが楽しめると思いますので、未見の方はマジで読まないほうがいいですよ。

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2015-08-02 : 映画感想 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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ヘタレなエレンの大成長 実写映画版『進撃の巨人』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は進撃の巨人 Attack on Titanです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:これは『T2(原作漫画)』に対する『T3』だ!


あらすじ


100年以上前・・・突如人間を喰う巨人が現れ、人類は滅亡の危機に瀕していた。
生き残った者たちは巨人の侵攻を阻止すべく巨大な壁を3重に作り上げ、壁の内側で暮らしていた。
しかし、壁の中に住んでいるエレン(三浦春馬)はその巨人の伝説を信じようとはしなかった。
幼馴染のアルミン(本郷奏多)やミカサ(水原希子)はそんなエレンを心配するのだが・・・




累計発行部数4000万部、数え切れないくらいのメディアミックスを果たし、いまではその名を知らない人はいない大ヒット漫画『進撃の巨人』の、待望の実写映画化作品です。

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この実写映画において、まず何よりも知っておいてほしいことがあります。
それは、原作者・諌山創さんの発案により、映画版のキャラの描写が大きく変更されているということです。
具体的に言えば、主人公のエレンがヘタレ化しています。

<映画ではヘタレです。

漫画を読んでいる人にとっては承知の通り、エレンは敵である巨人を憎み、猪突猛進かつ強靭な精神力を持つキャラクターでした。
しかし、映画のエレンは巨人の恐ろしさを知らないばかりか、巨人の存在自体を否定しにかかかっています
さらに劇中ではそのヘタレ性を示す出来事がたっぷり。さすがにこれはネタバレなので↓に描くことにします。

原作ファンが「こんなのエレンじゃない!」と怒るのももっともでしょう。
しかし、重ねて言いますがこれは原作者が提案した改変なのです。

なぜこのような改変が行われたか?と言えば、約3時間(2部作の映画)という短い時間で、主人公のエレンに感情移入をさせるためだと思います。

原作漫画は猪突猛進で迷いのない主人公を軸に、サブキャラクターの描写がある、という構図になっていました。
現在16巻にもなる長編で、たっぷりの尺があるので、それでも十分ドラマは成り立っているのです。

しかし、これをそのまま実写映画にしたらどうでしょうか?
主人公が強い!迷いがない!まったくブレない!
そうであったら、ちっとも主人公の成長が楽しめない、面白くないではないですか。

この「主人公をヘタレ化させる」というのは、「主人公の成長を描く」という映画において不可欠な要素を描くための英断だと思います。


この改変で自分は『ターミネーター3(T3)』を思い出しました。

アーノルド・シュワルツェネッガー
1600円
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『ターミネーター3』は、戦争の起きる世界では英雄だったはずのジョン・コナーが、いざ戦争が起きなくなってしまうとその日暮らしをする労働者みたいになっていた作品でした(このジョンの描写は海外で酷評され、脚本を読んだ役者がつぎつぎに辞退したそうです)。

そして、『ターミネーター3』でジョン・コナーが戦争がなくなったためにヘタレになったように、実写映画版『進撃の巨人』のエレンも「ある凄惨な出来事」を経験しなかったためにヘタレ化しているのです。
これは、まるで原作の「IF」を体験したかのような感動がありました。

『T3』は『T2』のファンから大酷評された作品です。
だけど自分は『T3」が大好き。
自分が実写映画版『進撃の巨人』に感じたことは、それと同じです。
どちらも原作の改変を嫌う人にとっては嫌われるけど、見かたを変えれば奥深い作品になると思います。

参考↓
<ターミネーターシリーズの最高傑作がT3なのは何故か? - 破壊屋ブログ>

さらに、エレンについて大感動した描写があるのですが・・・これも大いにネタバレになるので↓に書くことにします。
原作ファンにとっては激怒もんなのかもしれないけど、個人的にはちょっと笑って、それ以上に泣きました。


そもそも、本作は原作のパラレルワールドとして、おおらかな心で観たほうがきっと楽しめると思います。
原作の舞台はドイツの街並みでしたが、映画では廃墟のような場所(軍艦島)が舞台。
キャラも、当然ながら日本人が演じています。

おかげで人気キャラの「リヴァイ」は、「この名前は日本人であるのはおかしい」という理由で未登場になりました(ついでにキャラの名字も削除されています)。

<出てきません。

その理屈だと「エレン」「サシャ」「アルミン」「ジャン」という名前のキャラがいるのはおかしくね?とツッコミを入れたくなるところですが、脚本を担当した町山智浩さんが、「岡田あーみんという漫画家や、鉄鍋のジャンっていう料理研究家がいるからいいんだよ!」と言っているのに笑いました。
岡田あーみんはペンネームだし、ジャンは漫画の登場人物だよ!

<鉄鍋のジャンは実在しません。

あ、『鉄鍋のジャン』は個人的に大傑作で、主人公のジャンが料理人のくせに悪人で、勝負に勝つためなら客にマジックマッシュルームを出すことも躊躇しないという素敵な作品なので、ぜひ一度読んでみてほしいですね(脱線)。

そういえば、原作の2巻では「ミカサ」が「かつて存在していた東洋人である」ことを示す描写がありました。
映画版では、登場人物みんながミカサのような東洋人として存在している、というふうにも取れるかもしれませんね。


さて、『進撃の巨人』と言えばグロテスクな描写が不可欠だと思っている方も多いでしょう。
そこは大丈夫どころか、むしろ原作よりグロい仕上がりとなっています。
ぶっしゃぶっしゃ血が飛ぶし、手足はもんげーです。
ベルセルク 黄金時代篇』のように「あるはずのないカメラに鮮血がビシャっと張り付く』描写もあります。
巨人が人を喰うときの「音」もヤバい。こんなキショすぎる音を作りだしただけでも尊敬します。

あとね、巨人を実写化すると最高にキモいことがわかりました
ていうか、以下のようなきれい(?)な巨人はほんのすこししか登場しないんですよ。

<こんなきれいなのは活躍しません

むしろ作中で大活躍しているのは、腹がたるんでいるオヤジや、肥えたオバサンがそのまま巨大化したようなブツばっかりなのです。
全裸の醜いオヤジやオバサン(超リアル)が人間を喰いちぎる様子を想像してみてください。
生理的嫌悪感が半端ない、ていうかふつうに吐きそうになりました

制作側は映倫と戦いまくってなんとか本作をPG12指定に抑えたそうですが、どこからどう見てもこのヤバさはR15+指定を超えています。
小学生が観たら一生のトラウマになること必至。家族でのご鑑賞は全力でおすすめいたしません。

でも、これこそが自分が観たかった『進撃の巨人』です。
何より、原作でも映画版でも告げられている「この世界は残酷」ということをこれ以上なく示しているから。

さらに、この残酷な描写に、主人公のエレンが何も知らないヘタレということがプラスされているんです。
つまりはボンクラ主人公を一気に地獄に突き落としているんです

これは観客の気持ちともシンクロしています。
「どうせ日本映画だからたいしたことないよ」「原作のグロさなんか表現できるわけねーだろ」とナメきっている観客を、一気に阿鼻叫喚の地獄に落とすー。まさに本作の「巨人をナメきっている」エレンと同じではないですか!

すごい、本当にすごい。
もう何度でも言いますが、容赦のない残酷描写をしたことと、エレンのキャラ改変は本当に英断です。


演じている役者陣も本当に素晴らしかったです。
とくに出色なのは、イカレポンチなキャラ「ハンジ」を演じている石原さとみさんと、ちょっと頭のネジが飛んでいる映画オリジナルキャラ「シキシマ」を演じている長谷川博己さん、原作そのままの「アルミン」のイメージを再現した本郷奏多さんです。
それだけで本作は見応えがあるでしょう。

さらに、SEKAI NO OWARIの主題歌も予想外(←失礼)によかった!



SEKAI NO OWARI
1287円
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自分はSEKAI NO OWARIの楽曲はRPGドラゲナイくらいしか知らなくて、バンド名に反して希望に溢れている曲を歌っている印象があまり好きではありませんでした。
だけどこの曲はとことんダーク。ポジティブなSKEAI NO OWARI(「NO WAR」がバンド名に入っている)の印象を覆すものです。
歌詞も終盤の展開とシンクロしているかのようでした。まあこの楽曲より映画本編のほうがSEKAI NO OWARIだったけど(残酷描写的な意味で)。

じつは上映時間が1時間40分を切っているというのも長所のひとつ。
余計なシーンを入れず、短い時間で観客をとことん楽しませてやろうという気概を感じました。


もちろん、手放しでは褒められないところもあります。

まずは作中であんまり作戦を立てるシーンがなく、主人公チームがバカの集まりにしか見えないこと。
あれだけ巨人の脅威を知ったシーンがあるのだから、終盤ではもっとちゃんと対策をしろとか、周りを警戒しろよとツッコミのひとつも入れたくなります。

中盤の会話パートは、短絡的でクサいセリフの応酬になってしまっています。
前後のシーンで台詞がチグハグな場面もあったし、どう見ても回収すべき伏線が放置されていたりもします。

このあたりは、原作者がアイデアを出し、町山さんや制作者一同で書き上げた脚本の「まとめ役」とされた、渡辺雄介さんがきっとステキなおしごとをされたのだろうと邪推してしまいます。
ワタベエ(愛称)のおしごとの例↓
<ガッチャマン>
<MONSTERZ モンスターズ>
<ジョーカー・ゲーム>
<ST赤と白の捜査ファイル>
ちなみに自分はワタベエの大ファンなので、これからももっとがんばってほしいですね。

※追記:実際には現場で脚本の意図を汲み取らなかったことがだいたいの原因でした(ネタバレ注意)↓
<町山智浩は実写版『進撃の巨人』をどのように評価しているのか? - 1年で365本ひたすら映画を観まくる日記>


とにかく、これはオススメです(子ども以外)。
樋口真嗣監督による「特撮」にはすさまじい迫力があるし、立体機動装置の再現度もこれで十分です。

個人的な観点を言えば、これは原作にそれほど思い入れがないほうが楽しめる作品だと思います(自分がそうでした)。
原作のファンであればあるほど、キャラが違うとか、あのシーンが省略されているとか、いくらでも文句が出てきてしまうでしょう。

だけど、この実写映画版は原作をまったく知らなくても楽しめる内容であるし、「あえて」原作を変更しているのです。
少なくとも、(前後篇ですが)1本の映画として、自分は大満足して観終えることができました。

できれば、町山智浩さんの以下のラジオを聞いてから観てからどうぞ!



<町山智浩 実写版映画『進撃の巨人』を語る>

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓
映画にはなかった、原作漫画2巻にあたる部分もネタバレしているのでご注意ください。
また、下ネタもあります。原作ファンの方にはごめんなさい。

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2015-08-01 : 映画感想 : コメント : 29 : トラックバック : 1
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