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2016年7月の気になる映画一覧(マイナー推し)

もう今年が半分終わるってどういうことなの?(今年30歳になる男の焦燥)

そんなわけで、7月の気になる映画です。

以下の記事も参考にしましょう↓
モンキー的2016年7月期待の新作映画 - モンキー的映画のススメ
2016年7月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて
2016年7月に観たい映画/6月に観た映画 – 頭の中もハッピーな人
2016年7月に観たい注目映画6本/6月鑑賞記録/上半期ベスト | pockke

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2016-06-29 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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『10 クローバーフィールド・レーン』いかにネタバレで台無しになったかを全力でキレる(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想は10 クローバーフィールド・レーンです。
↑公式サイトをクリックすると即ネタバレ注意!
※劇中の太った男・ハワードについておもしろい説をいただきました。ぜひネタバレをお読みください。

個人的お気に入り度:6/10(日本の宣伝はマイナス100億点)

一言感想:広報担当者はもげろ☆

あらすじ


ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は目覚めると、自分がシェルター内に拘束されていることに気づく。
彼女を助けたと主張する太った中年のハワード(ジョン・グッドマン)と、気の良さそうな青年のエメット(ジョン・ギャラガー・Jr)との共同生活が始まるのだが……。




こんな「ネタバレあり」で解説するブログを運営しておいて何ですが、自分は観る前のネタバレというものは大嫌いです。
で、本作『10 クローバーフィールド・レーン』は公式Twiiter、キャッチコピー、ポスター、TVスポットまでもれなく盛大なネタバレがありました

TVスポットが流れたらすぐチャンネルを変えて、映画館ではポスターを視界に入れないようにしよう!
自分は前情報のおかげで劇場の予告で目をつぶるという手段に出れたのですが、公式サイトを開いただけで即ネタバレしたのは避けられませんでした

実際に映画を観ると、その「ネタバレしたらいけない映画じゃん」という印象はさらに強まりました。
だってね、明らかに「その後の展開を知らないからこそおもしろいセリフ」がてんこ盛りなんだもん

会話のほとんどがミステリーになっているのに、予告ではその結末を思い切り教えてくれました。
推理小説で言えば、「犯人は◯◯です」といきなり書いてあるようなもんだよ!


だいたい、本作は全米で予告編、宣伝展開、公開直前まで全てをベールに包み隠したために話題になった作品なのです。
情報を提示しすぎないことが集客につながったというのに、日本では肝心なところをネタばらしってどういうことだよ。

日本でも、情報をひた隠しにするジブリ映画や、ほとんど内容を知らせない宣伝戦略をした小説『1Q84』は大ヒットをしています。
ただ映画の魅力を削いだだけでなく、自身たちがもっとも目指しているであろう集客にとってもマイナスになることを、広報担当者はわかっているのでしょうか?(わかっていないんだろうな)
少なくとも、自分はネタバレされたおかげでマジで観に行く気を無くしたんですけど……(だから観るのが遅かった)。


ここまで書いておいて何ですが、日本の広報担当者ばかりを責められないところもあります。
なぜなら、日本語に翻訳する前の、インターナショナル版の予告とポスターの時点で超ネタバレしているから!

調べてみると、海外のメディアはこれを重大なネタバレであると非難していました
このバッシングを日本の広報が知っていれば、こんなことにならなかったのに……。

※以下、まるでネタバレがないヴィジュアルをご覧ください。

10 Cloverfield Lane ポスター/スチール 写真 A4 パターンC 10 クローバーフィールド・レーン 光沢プリント ポスター/スチール 写真 アクリルフォトスタンド入り A4 パターンF 10 クローバーフィールド・レーン 光沢プリント

絶対に出てはいけないクローバーフィールド<始めは日本の広報もちゃんとした仕事をしていたじゃん……。


さてさて、本作は何を言ってもネタバレなので非常に紹介しにくいですね。
それでも何とか例をあげるのであれば……本作は『SAW』や『CUBE』や『リミット』のようなソリッド・シチュエーションスリラーを期待するととても楽しいのではないでしょうか。

ソウ(字幕版) CUBEキューブ(字幕版) [リミット] (字幕版)<似ているかも

何せ、あらすじは「目覚めたら、いきなりシェルターの中」というド・シンプル。
一癖も二癖もありそうな男たちと共同生活をするしていくうちに、会話の端々に違和感を覚え、やがて外の世界を見にこうとする、「脱出もの」でもあるのですから。

本作の監督はこれが長編映画のデビュー作とのこと(製作はJ.J. エイブラムス)ですが、そのサスペンスの作り方、画作りはかなり洗練されています。
「あえて見せない」という演出も見事で、妥協のない仕事ぶりが見て取れることでしょう。


うーん、どうしよう、ネタバレなしでほかに言うことがない
あとは「ジョン・グッドマンの演技がヤバイ!」「ホラー映画によく出ているメアリー・エリザベス・ウィンステッドがかわいい!」「けっこう怖い!」という小並感(小学生並みの感想)ばっかりになってきますね。

残念だったのは、終盤の展開がやや雑に感じてしまったことかな。
ここまで会話劇で丁寧に伏線を張っていたのに、やや爪の甘さを感じます。

音楽がややうるさすぎる印象があるかも。
重圧な音楽は、ここぞというときに使ったほうが効果的なはずです。


結論としては、「何が起こるかわからない」ドキドキが味わえる作品としておすすめ。なかなかデート向きでもあるでしょう。
でも広報のおかげで「何が起こるかわからない」ドキドキが全部台無しになっているんだがな!

ネタバレされてしまった方は、オチに至るまでの茶番劇として楽しみましょう。いや楽しめるわけねーだろこのダボハゼ(怒り狂っております)。

<公式サイトを観ずに、こちらの劇場情報だけを確認しましょう>

※以下の好意的な意見もありますよ。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2016-06-24 : 映画感想 : コメント : 16 : トラックバック : 0
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『クリーピー 偽りの隣人』綱を渡りきった男(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はクリーピー 偽りの隣人です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:ファンタジー映画として観よう!

あらすじ


犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、刑事時代の同僚の野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。
だが、たったひとりの生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相はわからないままだった。
一方、高倉が妻(竹内結子)と転居した先では、隣人の西野(香川照之)が不穏な雰囲気を見せて……。




回路』『リアル~完全なる首長竜の日~』の黒沢清監督による、サスペンス・スリラー映画です。
前川裕による同名の小説を原作としています。

クリーピー (光文社文庫)
前川 裕
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本作の魅力でまずいちばんに挙げないといけないのは、黒澤清監督の魅力に溢れまくっていることですね。

黒澤監督のうまさと言えば、日常の中でじわじわと違和感(恐怖)を見せることと、陰影のある画作りです。

ふつうの日常生活でも「あれ、これなんか変だぞ」という違和感があり、「それ」がじわじわと押し寄せてくる……これは映画でしかできないおもしろさです。

「暗がり」の作りかたがとにかくうまく、それは明るい場所とのコントラストのおかげで、より恐怖を生み出しています。
主人公が女性を尋問するときの影の変化、トンネルという場所を生かしての「あの顔」にはゾクゾクしっぱなしでした。

黒澤清やばい影の演出<「暗がり」の演出が怖い!

また、黒澤清監督作品は暗がりのシーンが怖い一方で、明るい場所でも怖いというのも特徴。
無駄に画面を暗くして怖がらせようとする凡百のホラー映画とは、わけが違うのです。

今回は、ドローンによる撮影が効果的に使われているのもよかったですね。
クレーン撮影は場所を「俯瞰」してみせる方法として有用ですが、ドローンだと手軽にさらに高いところから俯瞰できるのだと思い知りました。


キャストもベテランが勢ぞろいしていますが、中でも香川照之は素晴らしい!
もうこの映画を観たあとには心底お近づきになりたくない!
この「有名キャストの怪物化」は『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥、『ヒメアノ~ル』の森田剛に迫ると言えるほど。2016年はこの手の映画がすごい!

ソロモンの偽証』でデビューした藤野涼子も見逃せませんね。
今回は脇役ながら重要な役。それに見合った存在感をみせてくれました。

クリーピー このふたりの関係にも注目<このふたりの「関係性」にも注目です。

本作で描かれていることのひとつに、「ご近所づきあいをしてしまう」という人間の特性があります。
香川照之が演じている男は、ずれた言動しまくり、ずっと真っ黒のシャツと半ズボン姿というどう考えてもヤバいやつ。主人公はこの隣人をしっかりと嫌っていたはずなのに、帰り道で目が合うと「笑ってしまう」のです。
ヤバいやつだと思っても、ご近所にいる以上には「何かの関係性を保っていなくてはならない」。この人間の行動こそが、怖いのです。


さてさて、本作の欠点はものごっつはっきりしています。
それはリアリティのことを考えるとツッコミどころ満載であること。
「なんでそんな行動するねん」「危機感なさすぎ」「警察は無能すぎるだろ」など、バリエーション豊かなツッコミどころは、人によってはイライラすること必至です。

ヤバい隣人に否応無しに振り回されてしまう、なぜか隣人の思う通りになってしまう、ということも本作の魅力ではあると思うのですが……これはさすがに許容範囲を超えてご都合主義っぽさを感じてしまいました。

そんなわけで、本作はヤバい隣人に振り回される寓話というか、ファンタジーとして観るのが正しいでしょう。
隣人に都合が良すぎる事態が起こるのも、彼には神がかったミラクルラッキーが備わっていると思えば、恐ろしく感じられるかもしれませんよ?(疑問系)

また、上映時間が2時間10分と長めなのも欠点ですね。
個人的には黒澤監督の演出と役者の演技のおかげでまったく退屈しなかったのですが、冗長に感じる人も少なくないでしょう。


あとね、現在『10クローバーフィールド・レーン』の予告とポスターがネタバレということで炎上していますが、本作もたいがい予告とポスターに書いてある文面でネタバレしていると思う(ていうかサブタイトルも……)。

あの中盤の娘の「あの人~」のセリフが放たれたとき、自分が観た回ではお客から「えっ」っていう声が漏れたんですよね。
自分はポスターでそのセリフを知っていたから、その「えっ」を堪能できなかったよ!ちくしょう!
あの言葉は衝撃的ですから、それで人目を引こうとするのもわかるのですが……あの「認識していた世界が変わる瞬間」が体験できないのは残念です。
広報担当者には(マジで)しっかりネタバレのない仕事をしてほしいですね。


本作『クリーピー』が気に入った人にオススメしたいのは、同じく黒澤監督作品の『キュア』です。

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『クリーピー』が香川照之が近づくだけで怖い映画なら、こちらは役所広司がメシを食うだけで怖い映画。
その犯人像には、『クリーピー』とは別ベクトルの「何か」を感じられることでしょう。


『クリーピー』はG(全年齢)指定とは思えないほどの猟奇的なシーンもあり、本気で怖い、大人向けのスリラーです。
ぜひ、「覚悟して」ご覧ください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓

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2016-06-23 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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『サブイボマスク』ファンキー加藤でなければありえない秀作だ!(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はサブイボマスクです。


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:心から応援したい映画だった

あらすじ


地方都市・道半町は消滅可能性都市に認定された。
その商店街で育った春雄(ファンキー加藤)は、シャッター通りと化した商店街を盛り上げようとライブを開く。
そんな彼を応援するのは弟同然の自閉症の青年の権助(小池徹平)と、元カノのシングルマザーの雪(平愛梨)だった。
やがて春雄は、覆面レスラーだった父の形見であるマスクをかぶって謎のシンガー、サブイボマスクとして活動することになり……。




オススメです(マジ)。

もう本作『サブイボマスク』を語る前に、主演を務めたファンキー加藤によるアンタッチャブルの柴田の嫁とのW不倫報道について触れないわけにはいけないですよね。
この映画の公開日(6月11日)からわずか4日前(6月7日)に判明するというタイムリーさは、ちょっとだけ話題になりました(舞台挨拶で触れなければならないなど)。

あれから2週間が経過し、世間的には半ば忘れられている、下手すればこの映画も忘れられている予感がしたので、以下の記事を書きました。
<W不倫を知ってこそ『サブイボマスク』は秀作!アモーレ(愛する人)が満載の5つの魅力とは? | シネマズ by 松竹>

なんか触れちゃいけない黒歴史を掘り返しているようで申し訳ないのですが、マジで本作はW不倫報道を知ってこそおもしろい映画だったんだよ!
ファンキー加藤の(悪いところも含めた)人間性が凝縮されている主人公のキャラクターは、それだけで(いろんな意味で)観ていて楽しいのです。


※脚本家の一雫ライオンさん、なんかすみません。


でも本当、この映画はおもしろいんだ。
間抜けな人たちによるコメディとしても、逆境からの脱出を図る人間ドラマとしても、そしてボンクラでウザい主人公の成長物語としても……計算された脚本とキャストの熱演により、かなり見ごたえのある作品に仕上がっているのです。

豪華キャストのすべてがすんばらしいんですが、とくにファンキー加藤と小池徹平の演技は最高ですね。
ファンキー加藤はこんなにも「泣ける」演技ができる人だとは思っていなかったし、小池徹平は自閉症の青年を体全体を使って演じています。

このカットは泣けるサブイボマスク<このふたりは本当の兄弟のようで……。

この自閉症の青年は、脚本家の一雫ライオンさんの弟(実際に自閉症である)がモデルなのだとか。
キャラの描きかたはとことん愛おしく、また尊いものでした。

「過去」にあたるシーンをアニメーションで描いていたのもよかったですね。
ウザいほど明るい性格の主人公ですから、その辛い過去をみんながニコニコしているコミカルなアニメで描く、というのは「辛い思い出を明るいものに変えてしまう」という意味に感じ取れるのです。

※アニメはこんなビジュアルです。

動画共有サイトなどのネット文化を、地域復興の道具として用いているのもいい。
これにより、寂れた場所に人が集まっていくという、様子にも説得力を持たせています。

主人公がさんざん言われてしまう「どうせ(この場所を)盛り上げることなんて無理だよ」は「確かにそりゃそうだな」と思われる無理難題です。
それを主人公だけでなく、周りの協力により達成しようとする……逆境に立ち向かうこの物語は、素晴らしい精神性を持っているではありませんか!


本作の難点は、あまりにヒットしていないために、公開2週目で多くの劇場で1回きりの上映になっている、土曜日には上映終了していることですね。
ヤバい!いまから紹介しても観るのが難しいじゃん!
今週金曜日がラストチャンスかもしれない(わりとマジ)なので、ぜひ観に行こうではありませんか!

多少汚い言葉遣いはありますが、本作の物語は子どもにもわかりやすく、厳しい状況にさらされた女性の目線で語るというフェミニズムにも溢れています。
冗談抜きで、老若男女が楽しめる映画なのです!


あと、どうしても応援したくなるのは、製作会社のDLEですね。
最近では『珍遊記』『天才バカヴォン』という、同じく攻めた企画をして盛大にコケた作品があるのですから……

珍遊記 [DVD] 天才バカヴォン~蘇るフランダースの犬 ~ Blu-ray豪華版<どっちも楽しい映画なんだけどね。

あと峯岸みなみ主演の『女子高』は存在すら知らなかったよ……。

女子高 [DVD]<DLEは共同製作として名を連ねています。

さらに現在(6月上旬)、HIP HOPアイドルユニットのリリカルスクールが主演を務めた『リリカルスクールの未知との遭遇』が公開中です。本当に応援したくなるな!
自分はDLEの大ファンになりました(皮肉はいっさいなしで)。


W不倫のことを忘れても、いや覚えていたほうがおもしろいんですから、ぜひ劇場へどうぞ。
何より……これほど「応援したい」と思った映画はなかなかないんですから。
ほらそこ、この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞の有力候補とか言わない!自分もそう思うけど。


以下、中盤がネタバレです↓ 観ている人が少ないと思うので、今回は結末やらは書きません。でも十分ネタバレと言えることを書いているので、なるべく未見の方はお控えください。

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2016-06-21 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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『貞子VS伽倻子』は絶対に観ろよ! 映画ニュース&ブログ感想のまとめ(6月11日~6月17日)

6月25日(土)公開の映画『ふきげんな過去』を試写で観ました。

映画『ふきげんな過去』 オフィシャルブック

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※現代の日本が舞台なのに、なぜかワニが重要なモチーフになる映画です。

ジ、エクストリーム、スキヤキ』の監督最新作で、端的に感想を言えば「何も起こらないのにすっげーおもしれえ!」ということ。
会話の端々から「過去」と「理由」を推理するミステリーにして人間ドラマ。是枝裕和監督作品にちょっとヘンテコな要素を足したような感じなのです。
二階堂ふみと小泉今日子のファンは超必見!あと高良健吾が超変な役(褒め言葉)!あと子役が超かわいい!幅広い方にオススメします。

そんなわけで、以下1週間ぶんの映画ニュースとブログ記事です。

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2016-06-17 : 映画ニュース&ブログ記事特集 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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『マネーモンスター』「サカジャヴィア」の意味とは?(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はマネーモンスターです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:気軽にハラハラできたらそれでいい!

あらすじ


「マネーモンスター」は、リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が司会を務め、その巧みな話術で株価予想や視聴者への助言を行う高視聴率財テク番組だった。
ゲイツはいつもどおりアドリブ全開で生放送に臨むが、突如として拳銃と爆弾を手にした男カイル(ジャック・オコンネル)に番組をジャックされてしまう。
リーはディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を仰ぎ、この窮地を脱しようとするが……




ハリウッドきっての大女優ジョディ・フォスターが監督を務めた作品です。
その監督作『リトルマン・テイト』『それでも、愛してる』では主演も務めていましたが、今回は自身の出演はなし。
そのぶん、映画監督としての力量が存分にあらわれた作品になったといえるでしょう。

いやいや、驚きました。
こうした俳優・女優が監督を務める場合、その作家性が存分に表れた結果として、少々ひとりよがりな作品になってしまうこともままあるのですが……本作『マネーモンスター』は誰にでも楽しめる娯楽サスペンスに仕上がっていたのですから。

語り口が軽妙で、序盤からグイグイと物語に引き込んでくれます。
ぶっちゃけると、本作は「財テク番組が爆弾を持った男にジャックされた!これからどうなるんだ!というワクワクを期待すればいいよ」ということだけが主張できればそれでいいです。

(ほぼ)リアルタイムでハラハラする犯罪の一部始終を見届けられるという点において、『フォーン・ブース』を思い出す人も多いのではないでしょうか。

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※『フォーン・ブース』は「公衆電話に閉じ込められた男の80分を追う」という単純明快すぎる作品です。

なお、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などと同じく金融業界を舞台とした作品ですが、金融の知識はまったく必要がない作品になっています。

ジョディ・フォスター自身も「今回の映画で描きたかったのはキャラクターたちの葛藤や、人間同士の力学がどう変化するのかということ。だから金融や株といった要素は背景に過ぎない」と語っています
あくまで主となるのは人間の葛藤や行動が生み出すサスペンス。じつにわかりやすい作品なのです。


難点は、メインの物語がわかりやすく、語り口が軽妙な一方で、人物や企業の名前が少々ややこしいことでしょうか。
と言っても、以下だけを把握しておけばOKなので、慣れれば問題はないでしょう。
アイビス……大企業の名前
ウォルト・キャンビー……大企業アイビスのCEO。なぜかちょうど航空機に乗っていて連絡が取れない。
ダイアン……大企業アイビスの秘書

そのほかで知っておくといいのはアルゴリズム取引ですね(知らなくてもオープニングで説明されるので問題はないですが)。
プログラムにより自動的に株の売買の注文をしてくれるシステムのことで、これにより売買のスピードは速くなり、より複雑化していったのだそうです。


ちなみに、作中で「サカジャ(ガ)ヴィア」という言葉がよく出てくるのですが、これは白人に協力した有名なインディアンの女性の名前です。
いまは流通していない(コレクター用のみ)1ドル効果の肖像にも使われています。
Sacagaweadollar.png※出典はこちら
そのほか、(自分は観ていなかったのですが)『ナイト ミュージアム』シリーズにもサカジャヴィアは登場していたそうです。

けっきょくどういう意味でサカジャヴィアが使われていたのかは作中では示されていなかったのですが……おそらく、「ほどほどにしておけよ」という意味なのではないでしょうか。
なぜなら、サカジャヴィアは探検家としてはこれ以上なく偉大だったものの、政治の世界には向いていなかったうえに、婚約者に去られ、不動産への投資に失敗しまったという記録があるから。
このサカジャヴィアは「どんなに偉大でも、油断をすれば(投資で)失敗するぞ」という注意を促す文句なのかもしれませんね。


音楽の使い方もじつにうまい作品でした。

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決して主張しぎず、かつ重圧な音楽はサスペンスの緊張感を大いに高めてくれました。

あと、本作には不自然なまでに下ネタとエロ要素が込められています(おかげで日本ではPG12指定)。
話自体は子どもでも楽しめそうなのに、なんでこんなのを入れたんだろうと思っていたら、中盤にF◯CKINGと言わせまくりたかったからということで大いに納得した
本国では映画の中で2回以上FU◯Kと言われると、問答無用でR指定になるんですよね。
「どうせR指定になっちゃんだったら、下ネタとエロも入れておこうぜ!」な気概はステキですね(※想像です)

でもテレビに映る人物が放送禁止用語を言いまくり、不遜な発言しまくりなのはちょっと不自然と言えば不自然かも。
想像を働かせれば、その言動が後々裁判沙汰になったり、糾弾されることがわかりそうなもんですが……。
主人公も、(さんざん黙れとツッコまれているけど)めちゃくちゃな行動をしすぎですよね。

硬派なサスペンスと、この下ネタは少々食い合わせと言えるかもしれませんね。


そうそう、いまや都知事として失格どころか人間として大いに軽蔑されている舛添要一氏ですが、本作のある人物を舛添に置き換えると腹の底からザマミロ&スカッとサワヤカの笑いが出てしょうがねーぜッ!になると思う。
最近では「ある海外の勢力」から賄賂を受けていたんだってさ!逮捕されろよもう。


そんなわけで多少な不自然な点はあるものの、テレビ中継、ネット社会への皮肉、金融などの要素がうまく融合した優れた娯楽サスペンスでした。
上映時間が99分とコンパクトで、気軽に観られるのも長所ですね。
(下ネタ以外は)万人向けの1本として、大いにオススメします。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ ストーリーをバラしておもしろいタイプの映画じゃないので、今回は短め。でもラストが存分にネタバレしています。

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2016-06-13 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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『エクス・マキナ』はぜったいに見逃すな! 映画ニュース&ブログ感想のまとめ(6月4日~6月10日)

「映画館で観ないでどうするねん!」と思われがちな『ゼロ・グラビティ』を地上波放送で再び鑑賞しました。

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事前の解説で斎藤工さんから「部屋の中のハコで観てもいいということが、上映時にも言われていた(本当?)」というフォローがあったのがよかったですね。
確かにそうだった。さまざまなメタファーが効いているので、何度観ても楽しめる映画でしたね。

レビューはこちら↓
ここで生きる意味 「ゼロ・グラビティ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー 

あと、地球へ交信が届かない主人公の絶望的な状況→『高台家の人々』のCMで「テレパスでつながる妄想女子!」の流れがすごすぎた。綾瀬はるかが宇宙に行けばよかったんや!

地上波で観た人たちが「CM邪魔だな」「大画面で観たいな」と思って、それで映画館に少しでも足を運ぶようになってくれればいいですね。

そんなわけで、以下↓今週の映画ニュースとブログ記事のまとめです。

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2016-06-11 : 映画ニュース&ブログ記事特集 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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『デッドプール』大ヒットおめでとう! 映画ニュース&ブログ感想のまとめ(5月28日~6月3日)

7月22日(金)公開の『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』を試写で観ました。

「ローマの休日」を仕掛けた男 - 不屈の映画人ダルトン・トランボ
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本作は『ローマの休日』の「本当の」脚本家であったダルトン・トランボの伝記映画で、舞台は共産主義者を弾圧する風潮がまかり通っていた50年代のハリウッドです。
見た目に反してお堅い内容にあらず。家族の描き方は普遍的で、しかもめっちゃ笑えるのが素敵です。
当時の事情を知らなくてもわかりやすいので「ハリウッド内幕もの」の初心者にも超オススメしたい秀作でした。

しかし……当時の事情を知らないと楽しみにくい『ヘイル、シーザー!』よりも、こっちを先に公開してほしかったかなあ。『トランボ』を先に観ていると、『ヘイル、シーザー』がいかに皮肉に満ちているかがわかって5倍くらい楽しめると思う。
ちなみに、『トランボ』と『ウォルト・ディズニーの約束』は、けっこう共通点が多かったりしますよ。


↓以下、1週間ぶんの映画ニュースとブログ記事のまとめです。

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2016-06-04 : 映画ニュース&ブログ記事特集 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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『ズートピア』の深すぎる盲点のまとめに批判を受けたので、少し補足してみます

『ズートピア』のすごすぎるところをまとめた記事を、シネマズ by 松竹にアップしました。

<『ズートピア』、あまりにも深すぎる「12」の盲点 | シネマズ by 松竹>
※ネタバレ全開なのでご注意ください。

ディズニー ズートピア なかよしコレクション ニック・ワイルドセット<このふたりの性格の違いは「サングラス」でもわかります。

改めて神がかっている脚本であることを思い知らされたよ・・・「ギャグと思っていたところが、じつはキャラの性格の対比構造になっていた」とかどんだけですか。

あとジュディの「正しい性格」についてですが、ベルウェザー副市長のモフモフの髪型(これはアフロヘアーの暗喩らしい)をさわるニックに「やめて!」と言うシーンでもあらわれていましたね。

あ、あと終盤の博物館の「絵画」について、わかる方がいましたらぜひコメントをください・・・(他力本願)


なお、この記事はかなり賛否両論を呼んでいることがわかりました↓
『ズートピア』、あまりにも深すぎる「12」の盲点 - Twitter検索

書いた記事にいろいろと言ってくれるというのは、むしろありがたいです。
『ズートピア』という作品を愛し、ちゃんと記事を読んでくれたからこそ、批判をされているのですから。
子どもに『ズートピア』の低評価を直してと頼まれた批評家が「あなたの大好きを変えるつもりはない」と返信したことを思い出しました。

以下より、こちらの記事の批判と、それについての補足をまとめました。
もちろん大いにネタバレとなるので、映画を観ていない方はお控えください↓

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2016-06-02 : いろいろコラム : コメント : 5 : トラックバック : 0
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2016年6月の気になる映画一覧(マイナー推し)

もうすぐ梅雨なので引きこもり率のアップが決定(挨拶)

そんなわけで、以下よりひと月ごとの気になる映画一覧です。

以下も参考にしましょう↓
2016年6月公開で観たいと思っている映画の覚え書き|三角絞めでつかまえて
2016年6月に観たい映画/5月に観た映画 – 頭の中もハッピーな人
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2016年6月に観たい注目映画6本/5月鑑賞記録 | pockke

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2016-06-01 : 月ごとの気になる映画 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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