ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

『花とアリス殺人事件』は『リップヴァンウィンクルの花嫁』が合わなかった方にこそ観てほしいという話(+道満晴明先生のマンガ版レビュー)

リップヴァンウィンクルの花嫁』は、
絶賛の声が相次ぎ
パンフレット(Amazonでは値段が高騰)は売り切れ続出、
評判のよさを聞きつけた映画ファンが押し寄せて満席の回もあるなど、
各地で話題沸騰でうれしい限りですね。

公開館数が現在わずか24館であるため、中には車で片道3時かけて観に行った方(コメント参照)もいるのですが、満足されたようで何よりです。


さてさて、ここでひとつ苦言を呈しておきたいです。

お前らが!
『リップヴァンウィンクルの花嫁』を話題にするのはもちろんいいんだけど!
岩井俊二監督の前作『花とアリス殺人事件』(2015年公開)をなぜ観ていないんだよと!

花とアリス殺人事件 [Blu-ray]
ポニーキャニオン (2015-08-12)
売り上げランキング: 12,970

本作は岩井俊二監督がはじめて手がけたアニメ作品で、名作『花とアリス』の前日譚です。
この時点で映画ファンも、アニメファンも全員観るはずだよね☆と思っていたのですが、この映画のよさを語り合ったことは皆無でした(みんな観ていないから)。

なんでだよ!「ガルパンはいいぞ」と言いつつ何回も同じアニメを観に行くくらいだったら、こっちも観ろよ!(※ガルパンもいい作品だったので好きです)。

なんでアニメファンも『花とアリス殺人事件』を観ないんだ。萌え萌えな女の子がいないからか
いや、だったら『花とアリス殺人事件』こそ、岩井監督のロリコン趣味が出まくっている素晴らしい萌えアニメだと思うんだけどなあ。


なお、『リップヴァンウィンクルの花嫁』は個人的に邦画史上類をみない大傑作だと思っているのですが、“合わない”人もいます。
なぜなら主人公が精神的に弱すぎるから。
この主人公に感情移入できない、しかもとことん彼女をとことん痛めつける物語に拒否反応を覚える方は多いのです。

※合わなかった人の例(若干ネタバレ注意)↓
「リップヴァンウィンクルの花嫁」感想-この世界は優しい : 頭の中もハッピーな人

しかし、『花とアリス殺人事件』は主人公のアリスと花の両方が「強い」のです。言い換えれば「傍若無人」です。
主人公ふたりは問題を自分で解決しようとするし、ときには他人の意見を聞こうともせずに自分を押し通す。『リップヴァンウィンクルの花嫁』の主人公とは、真逆のような性格なのです。

なにせ、本作のキャッチコピーはこうなのですから。

史上最強のひきこもり、花。
史上最強の転校生、アリス。
二人が出会ったとき、世界で一番小さな殺人事件が起こった。


ね、『リップヴァンウィンクルの花嫁』の弱々しさ、はかなさなんてちっとも感じないでしょう。

岩井俊二監督作品はわりと好き嫌いが分かれる傾向にあるのですが、『花とアリス殺人事件』はその中ではかなり万人向けの部類です。
『花とアリス』を観ていなくても楽しめますし、まあなんだ、観ろよ


そういや2015年には『百日紅~Miss HOKUSAI~』という、これまたぜんぜん観られていない秀作アニメがあったなあ。
こちらも年間ベスト級に大好きな作品なので、いや、もうほら、観ようぜ(しつこい)。

百日紅~Miss HOKUSAI~ [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2015-11-26)
売り上げランキング: 29,097


<閑話休題>



さてさて、前置きが長くなりましたが、『花とアリス殺人事件』はマンガ版もオススメしておきたいです。

花とアリス殺人事件 (ビッグコミックス)

小学館 (2015-10-09)
売り上げランキング: 5,820

本の帯には、こう書かれています。

thIMG_0093.jpg

岩井監督も黙認!? わりと自由なコミカライズ!

うん、まあ、内容は「わりと」どころか最大限に自由になっていました

↓以下はマンガの内容紹介



映画はアニメとはいえ、ほとんどファンタジーっぽい描写はありませんでした。

しかし、マンガは本当にいい意味でメチャクチャ。
たとえば、転校生のアリスがひきこもりの花に会いに来たときは、こうなります。

thIMG_0085.jpg

!?

thIMG_0086.jpg<重力が真横に!

thIMG_0087.jpg<「のび太の宇宙開拓史か」

大長編ドラえもん (Vol.2)  のび太の宇宙開拓史(てんとう虫コミックス)<このネタ

自由すぎるだろ!

ほかにもマンガオリジナルキャラの先輩がありえねーマジックを披露するわ、真犯人を追い詰める過程もぜんぜん違うわ、独自の解釈をしているわ、オチも違うわと、本当にやりたい放題。
さらには岩井監督作品の『スワロウテイル』ネタもあったりもするのです。

映画とマンガの共通点は、「噂されている殺人事件の真相を突き止める」という基本のプロットくらい。
乙一氏による小説版では映画との差異は微々たるものだったのですが……ここまでマンガ版が映画と違う内容になるとは、誰が予想したでしょうか……


ちなみにコミカライズを手がけた道満晴明先生は、かわいい絵柄ながら屍体となった女の子が大活躍する群像劇『ヴォイニッチホテル』、攻めまくった下ネタ全開の『ぱら☆いぞ』など、一筋縄ではいかない奇作(そして傑作!)を手がけている方です。

ヴォイニッチホテル(1) (ヤングチャンピオン烈コミックス)
秋田書店 (2013-06-07)
売り上げランキング: 14,630

ぱら☆いぞ1 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)
道満 晴明
ワニマガジン社
売り上げランキング: 13,571

作品群をみると、なんでこの人にコミカライズを頼んだろうと思うことしきりです。
その結果として、作家性が現れまくりなうえ、映画とここまで異なった魅力を持つマンガ作品が生まれるというのはおもしろいものです。

なお、道満晴明さんは、キネマ旬報4月上旬号に『リップヴァンウィンクルの花嫁』の寄稿をしているのだとか。


キネマ旬報 2016年4月上旬 No.1713

キネマ旬報社 (2016-03-19)

マンガ家さんが映画を応援してくれるというのはうれしいなあ。
自分は道満晴明先生が描いたマンガ版『リップヴァンウィンクルの花嫁』にも期待しています。また映画とぜんぜん違う内容になると思うけどね!


こちらでマンガ版『花とアリス殺人事件』が試し読みできます↓
やわらかスピリッツ - 花とアリス殺人事件

映画本編のレビュー↓
最強すぎるふたり 映画『花とアリス殺人事件』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2016-04-05 : 旧作映画紹介 : コメント : 4 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

道満晴明氏のコミカライズは本当にコミカライズと呼んでいいのかって程の改変でしたね、真っ当なコミカライズも読みたかったという感情もあるのですが、また違った平行世界の二人が見れたし物語も好みでなんだかんだ言って満足です。
爽やかな読後感に包まれながらカバー下を読んだら軽くパンチ受けましたw
なんというか考えるな感じろな漫画であることは承知の上なのですが、ユダの好きな人があの人なら四人の妻はなんだったんだという気持ちが少々もやもやしますね
でもとにかくサスペンス的作風がうまくハマっていたと思います。
2016-04-05 22:27 : ニカ URL : 編集
あと、少し外れた内容になりますが道満氏の独特な画風が受け入れられB級映画も好物なら「ノブナガン」という漫画を是非読んでいただきたい。
全六巻でまとまっており、B級映画のような設定ではありますが作戦や敵の設定がしっかりと作りこまれており、アツい内容になっております。
これまでない傑作なのに知名度が低いのが致命的ですね...是非読んでみて下さいな。
2016-04-05 22:38 : URL : 編集
Re: タイトルなし
ニカさんありがとうございます。
そういやノブナガン読んでいなかったなあ

> 爽やかな読後感に包まれながらカバー下を読んだら軽くパンチ受けましたw

おかげさまでカバー裏を知らないでいたことに気付きましたw読んでよかった。ありがとうございます。
2016-04-06 00:58 : ヒナタカ URL : 編集
見てはみたいが映画館では公開終了
レンタルは全然入ってこないので見れてないです…
百日紅(こっちは劇場でみた)もですがパッケージすらないと段々忘れちゃうんですよね…
2016-04-06 13:55 : URL : 編集
Pagetop




« next  ホーム  prev »

最新の記事

最近のおすすめ映画

sully ポスター
イーストウッド、真骨頂
こえのかたちぽすたー
生きてくれて、ありがとう
怒り映画ポスター
信じていいのか

広告(同じウィンドウで開きます)


Twitter...

反響のあったorおすすめ記事

<初めて来られた方へ(ブログの説明)>
<著者プロフィール>
こちらでも記事を執筆中↓
<ヒナタカ | シネマズ by 松竹>

ご連絡の際は、以下のメールアドレスまでお願いします(☆を@に変えてください)
hinataku64_ibook☆icloud.com

2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

2014年映画ベスト20
2014年映画ワースト10

2013年映画ベスト20
2013年映画ワースト10

2012年 映画ベスト20
2012年 映画ワースト10

2011年 映画ベスト20
2011年 映画ワースト10

映画パロディAVタイトルベスト10
映画邦題ベスト10&ワースト10
Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。