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『クリーピー 偽りの隣人』綱を渡りきった男(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)

今日の映画感想はクリーピー 偽りの隣人です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:ファンタジー映画として観よう!

あらすじ


犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は、刑事時代の同僚の野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の分析を頼まれる。
だが、たったひとりの生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相はわからないままだった。
一方、高倉が妻(竹内結子)と転居した先では、隣人の西野(香川照之)が不穏な雰囲気を見せて……。




回路』『リアル~完全なる首長竜の日~』の黒沢清監督による、サスペンス・スリラー映画です。
前川裕による同名の小説を原作としています。

クリーピー (光文社文庫)
前川 裕
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本作の魅力でまずいちばんに挙げないといけないのは、黒澤清監督の魅力に溢れまくっていることですね。

黒澤監督のうまさと言えば、日常の中でじわじわと違和感(恐怖)を見せることと、陰影のある画作りです。

ふつうの日常生活でも「あれ、これなんか変だぞ」という違和感があり、「それ」がじわじわと押し寄せてくる……これは映画でしかできないおもしろさです。

「暗がり」の作りかたがとにかくうまく、それは明るい場所とのコントラストのおかげで、より恐怖を生み出しています。
主人公が女性を尋問するときの影の変化、トンネルという場所を生かしての「あの顔」にはゾクゾクしっぱなしでした。

黒澤清やばい影の演出<「暗がり」の演出が怖い!

また、黒澤清監督作品は暗がりのシーンが怖い一方で、明るい場所でも怖いというのも特徴。
無駄に画面を暗くして怖がらせようとする凡百のホラー映画とは、わけが違うのです。

今回は、ドローンによる撮影が効果的に使われているのもよかったですね。
クレーン撮影は場所を「俯瞰」してみせる方法として有用ですが、ドローンだと手軽にさらに高いところから俯瞰できるのだと思い知りました。


キャストもベテランが勢ぞろいしていますが、中でも香川照之は素晴らしい!
もうこの映画を観たあとには心底お近づきになりたくない!
この「有名キャストの怪物化」は『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥、『ヒメアノ~ル』の森田剛に迫ると言えるほど。2016年はこの手の映画がすごい!

ソロモンの偽証』でデビューした藤野涼子も見逃せませんね。
今回は脇役ながら重要な役。それに見合った存在感をみせてくれました。

クリーピー このふたりの関係にも注目<このふたりの「関係性」にも注目です。

本作で描かれていることのひとつに、「ご近所づきあいをしてしまう」という人間の特性があります。
香川照之が演じている男は、ずれた言動しまくり、ずっと真っ黒のシャツと半ズボン姿というどう考えてもヤバいやつ。主人公はこの隣人をしっかりと嫌っていたはずなのに、帰り道で目が合うと「笑ってしまう」のです。
ヤバいやつだと思っても、ご近所にいる以上には「何かの関係性を保っていなくてはならない」。この人間の行動こそが、怖いのです。


さてさて、本作の欠点はものごっつはっきりしています。
それはリアリティのことを考えるとツッコミどころ満載であること。
「なんでそんな行動するねん」「危機感なさすぎ」「警察は無能すぎるだろ」など、バリエーション豊かなツッコミどころは、人によってはイライラすること必至です。

ヤバい隣人に否応無しに振り回されてしまう、なぜか隣人の思う通りになってしまう、ということも本作の魅力ではあると思うのですが……これはさすがに許容範囲を超えてご都合主義っぽさを感じてしまいました。

そんなわけで、本作はヤバい隣人に振り回される寓話というか、ファンタジーとして観るのが正しいでしょう。
隣人に都合が良すぎる事態が起こるのも、彼には神がかったミラクルラッキーが備わっていると思えば、恐ろしく感じられるかもしれませんよ?(疑問系)

また、上映時間が2時間10分と長めなのも欠点ですね。
個人的には黒澤監督の演出と役者の演技のおかげでまったく退屈しなかったのですが、冗長に感じる人も少なくないでしょう。


あとね、現在『10クローバーフィールド・レーン』の予告とポスターがネタバレということで炎上していますが、本作もたいがい予告とポスターに書いてある文面でネタバレしていると思う(ていうかサブタイトルも……)。

あの中盤の娘の「あの人~」のセリフが放たれたとき、自分が観た回ではお客から「えっ」っていう声が漏れたんですよね。
自分はポスターでそのセリフを知っていたから、その「えっ」を堪能できなかったよ!ちくしょう!
あの言葉は衝撃的ですから、それで人目を引こうとするのもわかるのですが……あの「認識していた世界が変わる瞬間」が体験できないのは残念です。
広報担当者には(マジで)しっかりネタバレのない仕事をしてほしいですね。


本作『クリーピー』が気に入った人にオススメしたいのは、同じく黒澤監督作品の『キュア』です。

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『クリーピー』が香川照之が近づくだけで怖い映画なら、こちらは役所広司がメシを食うだけで怖い映画。
その犯人像には、『クリーピー』とは別ベクトルの「何か」を感じられることでしょう。


『クリーピー』はG(全年齢)指定とは思えないほどの猟奇的なシーンもあり、本気で怖い、大人向けのスリラーです。
ぜひ、「覚悟して」ご覧ください。

以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓











〜ボッシュート(野暮な不満点)〜

「なんであの異常な部屋にそそくさとひとりで行くねん」
「どうやってあんな防音仕様の異常な部屋作ったねん」
「(真空パックしたからといって)6年も経った死体にハエが群がるのはおかしくね?」
「眠ったり依存症になったり、効果がブレブレなあのクスリはなんやねん」
などいろいろツッコミどころはありますね。

元の隣人の西野は?<防音仕様なのは前の住人が音楽家だったからかな?

まあキリがないので、以下のひとつだけ書かせて。
笹野高史演じる老刑事がドリフのコントのような落とし穴にひっかかるシーンには失笑したんですけど。
ていうか拳銃構えながら行けよ!ボッシュートされた後に犯人の西野にふつうに手を伸ばしているのも変だろ!

東出昌弘演じる若い刑事が犯人にやられてしまうのも説得力がないよなあ。
犯人は娘の母親とのヘタレバトル(ヒィヒィ這いつくばりながら逃げる)をしていたんだから。


〜後味の悪さだけが残った〜

本作の批判意見には、もうひとつの女子中学生が取り残された事件がうやむやになっている、というのがあったのですが、これに自分は悪い印象はありません。
(これもけっきょく、西野の手によるものだったのでしょうが)

なぜなら、主人公が「追求した」ことが「後味の悪さ」を生み出しているから。
主人公は「自分の趣味だから」という勝手な理由で彼女を追求したけど、けっきょく得られるものは何もなく、彼女を傷つけただけ。
過去の犯罪や暗い過去も、得てしてそんなものなのでしょう。


〜黒澤清節満載〜

ゾッとしたのが、西野が高倉の部屋に来たシーンです。
ふつうに部屋の中から西野がヌッと出てくるだけで怖いのですが、食卓で食べているときは後ろで高倉が「居場所がなくなっている」ようになっているのです。

高倉が女性を尋問しているとき、女性がどんどん暗がりに追いやられていくのもじつにうまい。
尋問している後ろで、光のあたった場所にいる大学生が楽しそうにしているのも「対比」として効果的です。

中でもヤバいのは、トンネルで妻と話している高倉の顔を「陰で見えなくした」シーン!
見えないけど、香川照之がニヤニヤしているのを想像してしまうよ!やめてよ!下手に見えるよりも怖いよ!

また、高倉がノートにメモをしているカットを挟んだ後、その後に妻がフッといなくなっている、というのも怖い!
(妻は場所を変えてまで出た電話に、とってつけたような言い訳をしていたけど、実際は西野と話していたのでしょう)
妻がその後にミキサーをかけて「ぐちゃぐちゃになった心」を表すのも秀逸ですね。


〜綱渡り〜

西野は生粋のサイコパスでした。
印象に残ったのは、高倉が「お前の綱渡りもここでお終いだ」と言っていたこと。

これまでの西野の犯行は、きっちり計算されているとは到底言い難い、行き当たりばったりと言ってもいいものでした。
それでも「なんとなくうまくいってしまう」のでしょうね。
何せ、西野が適当に言った名前の大学事務員が、本当にいたりしていたのですから……。


〜混合型〜

そんな西野でも、高倉に「なんで奥さんはうちのことを根掘り葉掘り聞いてくるんですか?どういうつもりなんですか?僕らがのんきに暮らしているのがそんなに気に入らないんですか?」と詰め寄っていました(妻はそれほど西野のことを聞いていないにも関わらず)。
サイコパスの彼は、ほんのちょっとでも干渉されるのを嫌っていた……と、思っていたら、気軽に「妻(さらってクスリ漬けにした女)に会いますか」と言ったり、家に招かりたりと、極端にフレンドリーになったりします。

高倉は自身の授業で、犯罪者には「秩序型」と「無秩序型」と「混合型」があり、混合型は犯罪のきっかけも周期も混乱しているために心理学も化学分析も役に立たない、と述べていました。
言うまでもなく、西野や、冒頭に出てきた連続殺人鬼は混合型だったのでしょう。


〜どういう意味です?〜

西野が、妻の「3人でぜひいっしょにうちにいらっしゃってください」という言葉に、「どういう意味です?」と問うのも怖かった……。
彼はわけのわからない、理解できない行動をする一方で、他人の行動に「意味」を求めるところもあったのでしょう。

後でいっしょに食卓を囲んだのは、そこに「いっしょに食事する」という意味を見出したからなのでしょう。
その意味を見出さなかったら、もっとヤバい事態になっていたかも……。


〜支配〜

高倉の妻があれだけ西野に入れ込んでしまったのは、クスリで脅迫されたことだけでなく、「支配」されたことにもあるのでしょう。
自分を襲った犬を「保護」したと言って妻を「申し訳ない」気持ちにさせたり、「ご主人と僕のどちらが魅力的ですか」という異常な質問をして「答えられなく」したり……。
(妻は、異常な死体を見ても「私はどうしたらいいの?」と聞いており、自分で考えることもできないでいそうでした)

何より怖かったのが、西野が娘に仕立てた女の子に「俺が犯罪者になっちゃうじゃないか」と言いながら銃を渡していたこと。
「犯罪の片棒をかつがせる」ことで罪悪感を持たせて支配をしようとしていることだけでなく、この時点で「自分が犯罪者じゃない」と思っているとは……。

サイコパスは人の気持ちが理解できない、異常な行動をする一方で、人の心をつかむのがうまいこともままあります。
西野がこれまで「なんとなくうまくいっていた」のは、その人心掌握術のおかげでもあるのでしょう。


〜絶叫〜

本作で意地悪なのは、一見してまともな高倉が、サイコパスの西野と「同じ穴のムジナだよ」と告げられていることです。
隣人の女性が西野を「あれは鬼です、人の心を持っていません」と呼んだように、高倉も執拗に尋問していた女性に「それでもあなたは人の心を持っているんですか?」と言われてしまうのですから。

ラストは「解放された」妻の絶叫、犬とどこかに楽しそうに遊びにいく娘、そして死んだ西野の「笑顔」で幕を閉じました。
その妻の絶叫は安堵というよりも「これまで支配されたことにより出せなかった恐怖」が噴出した、というように思えました。
※以下の意見をいただきました。
妻のほうは、正気にかえって「しまった」事で自分の罪と向き合わなければいけない恐怖からの絶叫? に、見えました。


でも、この絶叫の意味はそれだけでしょうか?
妻は「いろいろなことを諦めて」、西野に支配されることを選んでいました。
この絶叫が、また新たに「心を持たない」高倉のところに戻らないといけないとわかってのものだとしたら……。


原作はこの事件をモデルとしています↓
北九州監禁殺人事件 - Wikipedia

(C)2016「クリーピー」製作委員会

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2016-06-23 : 映画感想 : コメント : 6 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
レビューありがとうございます。私も寓話として今作を楽しみました。レビューにもありますが、香川照之さん最高ですね!張り付いたような笑顔とか、間の悪いゆっくりとした話し方とか.....無下に出来ないレベルの「困った隣人」感がビンビン伝わってきました。

原作は未読なので詳細は分かりませんが、洗脳して家族同士殺し合わせたという点で、2002年の北九州市の凄惨な事件がベースなのかな、と思いました。

最後の2人の絶叫について、私は
娘のほうは「冷たい熱帯魚」と似ていて、擬似的な(父なるもの)の支配から解き放たれた喜びが噴き出している感じ?
妻のほうは正気にかえって「しまった」事で自分の罪と向き合わなければいけない恐怖からの絶叫?
に、見えました。カゲヒナタさんの解釈を拝見してこんな見方があったのか、と得心しました。
いずれにせよ、悪魔から生還した少女も、高倉夫婦も、あのあとすっかり普通の幸せな暮らしに帰ったとは全く思えません。
2016-06-23 22:43 : ゆゆ URL : 編集
No title
>ヤバい隣人に振り回される寓話というか、ファンタジーとして観るのが正しいでしょう。
「プリズナーズ」を思い出す。あの都合の良い洗脳操作薬はともかく、一家乗っ取りという事件では本作のモデルである「北九州監禁殺人事件」や他にも「尼崎事件」とかの実例が有りますので、自分はフィクションとは割り切れない恐さを感じてしまいました。
・・・明日から、自宅の要塞化とか始めるなよ自分!(隣人は自分よりも古くからここに住んでる人ばかりですし!)

>『ソロモンの偽証』でデビューした藤野涼子も見逃せませんね。
デビュー作では納得行かない事には納得行くまで立ち向かう!な、強い女の子だっただけに、女優としての成長が伺えました!今後も楽しみな人です!

>警察は無能すぎるだろ
これが捕食者に取って“ミラクルラッキー”ですよね・・・て、これもう人災だよ!
上記の二件の事件も警察が早期介入していればあれだけの犠牲者を出さずに済んだのに、傷害、窃盗、不法侵入の挙句占拠と明らかな刑事事件のオンパレードにお決まり「みんじふかいにゅ~」で、あの惨事ですから。

>~ボッシュート(野暮な不満点)~
『ヒメアノ~ル』のお巡りさんの時も思いました。一旦帰って三人くらいで出直して来て、一人は外で待たせて・・・とかしないの!?
(二人で強制家宅捜査して返り打ちにあった『ムカデ人間』を思い出しつつ・・・)
あと高倉がサイコパスは20世紀になってから発生し始めたミュータントみたいに講義してるのにも突っ込まずには・・・(中世辺りまでは現代みたいに事件がファイル化されて伝えられてないだけでもっといたろ。有名所ではジル・ド・レとかエリザベート・バートリとか)

>主人公は「自分の趣味だから」という勝手な理由で彼女を追求したけど、
正義感とか義侠心とかでないからこそ打算とか無く信用出来る・・・と某趣味と実益を兼ねてヒーローをやっている御方を思い出しましたが、やっぱり西野と同じ穴の狢でしょうか。
>過去の犯罪や暗い過去も、得てしてそんなものなのでしょう。
『凶悪』を思い出しますね。
だからと言って西野を野放しにして置いて良いとも。まだ中学生の澪を怪物西野の支配下に置いておいても良いとも言えませんし、今まで諦めていた澪が行動し出したのも、所詮自分本位な探究心でも高倉という光明が絶望していた少女の心を救ったとか・・・と無理矢理希望を探してしまい、モヤります。
あ~!誰か『西部警察』に通報を!!

>~黒澤清節満載~
え?もう夜になったの?と面食らってしまい、そういう演出だと気付いて膝を打ってしまいました!

>~支配~
>俺が犯罪者になっちゃうじゃないか
一回「六法全書」を読んでみろ・・・というのはサイコパスの気持ちを考えない野暮なツッコミでしょうか。
あと冒頭の高倉が講義でサイコパスを秩序型と無秩序型と混合型に分類していましたが、西野はやはり混合型だったのでしょうか。獲物を家の区画で選ぶ拘りを持っているかと思えば、自分ルールを持っているようで破っているシーン(澪が出来なかったので自分で“妻”射殺等)が有ったりで。

>犯罪の片棒をかつがせる
この辺、ヒメアノールの森田と和草を思い出しますね。
2016-06-24 00:35 : 毒親育ち URL : 編集
今年の邦画の面白さの基準だと…
見てきました。絶賛されてる方も多い映画なんで心苦しいんですが
正直自分はイマイチでした。怖さ、気持ち悪さでもっと凄いのを期待していたので。

元ネタは日本犯罪史上最低、最凶、最悪の事件「北九州一家監禁殺人事件」だと思いますが
元ネタからいくつかマイルドになってましたね。まず洗脳方法が電気ショックから薬物洗脳に変わった事
これは分かります。元ネタそのままにやったら凄惨すぎて見れたもんじゃないのは当然ですし。
次に一つの一家狙い撃ちではなく、蟻の巣を食い荒らすアリクイのように
特定の条件下の一家を食い潰す手口になった事。
これも黒沢監督がリアリティよりも不気味さ、気持ち悪さを優先した上での改変なので分かります。
そしてもうひとつは死体の処分の仕方ですね…これはマイルドにした結果残念な事になってました。
元ネタは敢えてここでは書きませんが本当に人間の所業とは思えない残虐非道な死体の処分方法だったんですが
本作ではパック詰めして地下に捨てるだけ…ってのはイマイチでした。
元ネタそのままやれとは言いませんがもう少し上手い方法無かったのかな…と思います。

絵作りの不気味さ、気持ち悪さは流石黒沢清監督だなと思いました。
あの『仕置き部屋』に続く廊下の地獄へのトンネルな感じにはゾッとしましたし
部屋自体の模様の異様さ、無機質さも良かったです。
ストーリーよりは雰囲気を楽しむ映画なんで好きな方もいると言うのは分かりますが
ダークファンタジーとして見ても、今年の邦画の基準で考えるとイマイチだったなと思いました。
2016-06-24 15:53 : ラリーB URL : 編集
No title
突っ込みところが多くて、とにかく警察がトンマ扱いですね。

犯罪心理学者が、「直感で、動く」のが、まず感心しませんでし、生き残りの少女に対しての”取り調べではありませんし、どこにも言いません”なんて云ってながら、かっての部下の警官はいるは、助手が録音をしているあたりで、もう、これはどういう映画なんだろうと思いました。

高倉の奥さんが、何故、西野の支配下に入って行ったのかが、不可解で、説明不足だと思います。

香川さんが、出るたびに人格が、変わって見えるのと、最後に撃ち殺された時、一瞬で倒れた演技は、実に見事でした。
2016-06-25 19:25 : sakura URL : 編集
レビューいつも楽しく、考察にはなるほどと膝うちながら拝見しています。

途中からこれは九州と尼崎の事件だなと思い、足りない部分やご都合主義な所はそのあたりから補完しながら見ていました。(あれらの事件も「もっと警察が」や「もっと家族が」と非常にヤキモキとするほかありませんでした)
妻がおかしくなっていったあたりから、西野よりも一番恐ろしいのは家族かもしれないと感じつつ観ていました。
救わないといけない相手でもあるが、手先としてこちらを害してくる注意すべき存在にもなる。西野は離れがたい家族の感情を支配の手段に使ってくるわけですが…後半は何より妻の竹内結子が高倉の側に立つだけで怖かったです。

こちらのレビューやコメントでの高野が西野と同じ穴の狢というのが新鮮でした。創作物では主人公はとりあえず問題解決する人として見ますので、最後妻が絶叫するのも、また高野との生活(日常ではないにしろ)が始まる絶望とあったのはとても面白かったです。
2016-06-28 12:38 : とま URL : 編集
No title

> 後味の悪さだけが残った

個人的には、後味はまだ悪くない方だと思っています。
何故ならば、もし私がこの脚本を書くとしたら、最後のクルマで移動するシーンで終わりにしてしまうと思うから。その方がスリラー感、無情感、虚無感、無解決感をより出せますから。
そういう意味で、「西野」が撃たれ、澪とマックスが束縛から解き放たれるラストは、それなりに爽快感(という程でもないですが…)がありました。


> どうやって防音仕様の異常な部屋作った

日野市一家三人行方不明事件の家の前が空き地でタンクが置かれていること、西野家の前が何かの現場のようでボーリング設備のようなものがあること等から、「作った」というよりも、「西野」はそういう「非日常的なモノがありそうなところ」or「非日常的なモノが増えてもさして違和感の無さそうなところ」といった物件を物色していたのではないか、という気がしました。それが意識的になのか、無意識的になのかはともかく。

現実問題として、防音室は造れたとしても、コンクリート張りでしかも落とし穴のあるような地下室を後から造るのは相当難しい。足が付くでしょうし、そもそも建造上、地上の建物よりも先に造らなければなりません。
2016-07-01 10:00 : シオンソルト URL : 編集
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『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
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『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
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<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
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<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
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<2012年上半期公開>
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『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
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