『COP CAR コップ・カー』ケヴィン・ベーコン萌え映画(ネタバレなし感想+カワイイシーンベスト3)
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個人的お気に入り度:8/10
一言感想:あらかわいい
あらすじ
クソガキどもが警察車両をパクったので、そこはかとなくクズな警官のケヴィン・ベーコンが追いかけます。
えーとすみません、紹介すると言っておいて、あらすじの通り超絶シンプルな内容のため、とくに書くことはありません。
(1)上映時間は88分と超コンパクト
(2)単純明快なハラハラドキドキのサスペンス映画
(3)PG12指定でちょっとバイオレンス、放送禁止用語が出てくるシーンもあり
(4)coco 映画レビューで91%などかなり高評価
(5)子どもたちがかわいい
(6)ケヴィン・ベーコンはもっとかわいい
お伝えしたいことは以上となっております。
とくに(6)はヤバイよ!「ふつうにケヴィン・ベーコンが好き」な自分でさえ萌え萌えだったんだから、ファンであればもうビチョ濡れになるんじゃないでしょうか(下品な表現)。

監督のジョン・ワッツが本作の高評価を受けて、2017年夏に日本公開予定の『スパイダーマン:ホームカミング』を担当することになって嬉しい限り。
こういう低予算出身の監督が、ビッグバジェットの映画も手がけることになるアメリカンドリームはさらに増えるといいですね(例:ジュラシック・ワールド)。
あと、あらすじにはクソガキと書いてしまいましたが、実際の彼らは「悪ぶれることに憧れる少年」であって、そんなにクソでもないです。

冒頭でこの子たちがする「卑猥な言葉を言いまくるゲーム」では、彼らが閉鎖的な田舎で育ったため、ストレスを発散する場所がない、という状況を示しているようにも思えるのです。
この冒頭のゲームにより、彼らが警察車両をパクっておおはしゃぎするのも、なんとなく納得できるようになっているのがいいですね。
あとは、ケヴィン・ベーコンファンは女房を質に入れてでも観て、単純にハラハラしたい人にも超オススメってことで。ぜひレンタル店へ。
以下、ケヴィン・ベーコンに萌えたシーンベスト3です 当然大いにネタバレです↓
〜ケヴィン・ベーコンがカワイイシーンベスト3〜
3位 車がパクられたので、うろたえながら同僚の女性警官に嘘の電話をするベーコン!
彼はドラッグを運んでいる汚職警官なので、本当のことが言えません。この女性警官とわりとフランクな会話をしているのがいいですねえ。
声は平静を装っているけど、動作はキョドりまくり!かわいい!
しかもこの後、ベーコンはめっちゃ走りまくることになるので、全編にわたって萌えられるのです。
2位 やっと子どもたちを見つけて、とっても嬉しそうなベーコン!
このシーンで観客みんなが幸せになったと思います。<よかったね!
1位 靴紐で輪っかを作って、車の窓からそれを忍び込ませて、何度も何度も頑張って車をパクろうとするベーコン!
観客みんなが、頑張れ、頑張れと応援したシーンでしょう!(悪役なのに)<めっちゃベーコンのイライラが伝わる名シーン
あとは、子どもたちが「いいやつっぽいから」という理由でトランクの中の「じつは最悪なやつ」を助けたことも好きでしたねえ。やっぱり本当はいい子だよ。(彼らは父親がいないという点で共通していたりもします)
運転する子どもたちを見つけて、心配していたおばさんが殺されてしまったのが本当にかわいそうだったなあ。
でも、そうした「関係のない人間の犠牲」があってこそ、この「悪がはびこってしまった」世界の残酷さが描けているとも取れます。
いかに(子どもたちが)つまらない日常を送ったとしても、こうした事件に巻き込まれるよりはよっぽどマシ。そんなことも教えてくれます。
おすすめレビュー↓
COP CAR コップ・カー(ネタバレ)|三角絞めでつかまえて
キネマ・アイランド | 遊びの時間が終わるとき。『COP CAR コップ・カー』感想。
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>1位 靴紐で輪っかを作って、車の窓からそれを忍び込ませて、何度も何度も頑張って車をパクろうとするベーコン!
自分が劇場で見たときもみんな笑っていました。本当に可愛いですベーコンさん。
今作は悪ガキ2人が厳しい現実を知る苦い青春劇だと思います。
軽い気持ちで盗んだパトカーのせいで、トランクのやつに脅されるわ、銃撃ったら弾跳ね返って当たっちまうわ、目の前で人死ぬは、ベーコンに追われるわ(多分一番恐ろしい)ロクな目にあってません。
でも全て無線で助けを呼べばなんとかなったかもしれないことなのです。しかし序盤では、パトカーを盗んだのがバレるのを避けるために2人とも無線を使いませんでした。中盤ではトランクの男に脅されて無理矢理使いましたが、ラストで弾が当たってしまった親友のためにパトカーの無線を使い助けを呼ぼうとするところで終わります。これは、2人が現実に向き合おうとするシーンでもあります。無線をとったら自分たちがした事がバレてしまうが、親友のためならどうだっていい。それに今までま起こった恐ろしいことを話すきっかけにもなる。親友のために、ベーコンの悪徳を知らせるために、彼らは現実と向き合う覚悟を決めたのかもしれません。最初はパトカーの備品を使い可愛らしく遊んでましたが、ヒナタカさんのおっしゃるとおりアレはストレスを発散する行為でもあり、父親のいない実家という存在への逃避だと思います。この行動を起こした2人は凄く成長しました。銃の撃ち方や車の運転方法や悪者の恐ろしさだけでなく、現実と向き合う勇気と覚悟を身につける事ができたのかもしれません。そう思うと、この体験は悪いものでもないのかもしれません。
ちなみにジョン・ワッツの初監督作でありイーライ・ロスがプロデュースした作品のクラウンは今作よりかなりキツイです。子供が普通に死にます。喰われます。容赦ないです。(逆にそれが好印象でした。)あと結構暗いオチです。今作の希望味があるエンディングよりダークなエンディングになってます。それでもオススメです。ジョン・ワッツの腕が良いところを見せてくれます。
私は警察権力を悪用した犯罪者は財産没収の上で死刑にしろ!とすら思うくらいですが、本作のベーコン様は「がんばれ!」とずっと応援し続けてしまいました。
例えるなら。子どもに翻弄される悪役という意味で。ロケット団や「ロボットはっちゃん」のバラバラマン(悪人でなく、むしろ職務に忠実な公務員です!)的なコミカルさがツボでした!
>じつはいい子たち?
>卑猥な言葉を言いまくるゲーム
いやーん!あんなカワイイお口でそんな事言わないでえ・・・て、オマワリサーン!
さらに。あの単語(映画では普通に飛び交いますが、アメリカでは実生活で使ったら「屋上へ行こうぜ・・・」な事態に発展するマジ禁句だそうで)を拒むシーンにもホッコリ・・・。
>3位 車がパクられたので、うろたえながら同僚の女性警官に嘘の電話をするベーコン!
「つめたくされてるのかと思った」が萌え萌えでした!
>2位 やっと子どもたちを見つけて、とっても嬉しそうなベーコン!
ここでこの写真を持ってくるのは反則です。ヒナタカさん!!
>1位 靴紐で輪っかを作って、車の窓からそれを忍び込ませて、何度も何度も頑張って車をパクろうとする
作中もっとも手に汗握るスリリングシーン!(窃盗中です!)
>あとは、子どもたちが「いいやつっぽいから」という理由でトランクの中の「じつは最悪なやつ」を助けたことも好きでしたねえ。
ベーコン様はともかく、こんな子達に酷い事出来る。コイツはマジ死んで欲しいと思いました。
>心配していたおばさんが殺されてしまったのが本当にかわいそうだったなあ。
厳しく叱ってくれる人でもありましたしね。
余談ですが、時々耳にする「トンデモ事案」に悲しくなります。こういうご近所の雷様こそがモラルある子ども達を育てて来たのになあ・・・。
(ハチの巣をイタズラして、怒った蜂から助けてくれた知らないおじさんにゲンコツもらった悪ガキより)
あと。ラストの真っ暗な田舎道を無灯火での運転シーンが、すんごい恐かったです。