『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影』シャドウ感ねえ!(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー)
個人的お気に入り度:6/10
一言感想:安心と信頼のマイケル・ベイ節炸裂(上映時間短め)
あらすじ
タートルズの宿敵シュレッダー(ブライアン・ティー)は、バクスター博士(タイラー・ペリー)の協力で脱獄し、再びニューヨークを大混乱に陥れようとしていた。
さらに、ビーバップ(ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ)とロックステディ(ステファン・“シェイマス”・ファレリー)もシュレッダーの仲間に加わり、悪の帝王クランゲも異次元から襲来する。
タートルズたちはこの強敵たちに勝てるのか!?
アメリカンコミックの実写映画化作品であり、2014年に公開されたリブート作『ミュータント・タートルズ』の続編です。
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まさに10代のヒーロー 『ミュータント・タートルズ(2014)』ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
なぜか今回のタイトルが、ミュータント・タートルズ→ミュータント・ニンジャ・タートルズと、「ニンジャ」が付け加えられていますが、これは邦題をつける担当者の「なんでニンジャをアピールしていないんだよ!」という魂の叫びなんですかね?まあどっちでもいいか。
えー、でね、本作の感想ね。
キモかわいいカメたちが飛んだり跳ねたり、おバカな敵たちと戦っててちょう楽しかったです。おしまい。
……うん、もうそんなんで終わっていい内容なんだもん。
本作の何がすごいって、前作に引き続きハリウッドの破壊王マイケル・ベイが制作を務めており、その作家性がめっちゃ現れているということ。
具体的には、
(1)動きまくるカメラワーク
(2)ツッコミどころ満載のシナリオ
(3)しょうもないギャグ
あたりに集約されます。これでベイが監督じゃないってどういうことだってばよ。
とくに(1)はなかなかヤバいですねえ(褒めています)。
カメラが被写体に近すぎ、その被写体に合わせてグワングワン動きまくっているので、ときどきどーなってんだかわからなくなるのは『トランスフォーマー』のアクションそのまんまです。
まあこれもサービス精神満点で楽しいんでいいでしょう。
バカなキャラのしょうもない発言に対し、マジメなキャラが白い目で見るというギャグが多かったのがうれしかったですね。
作り手が「バカなキャラ多すぎたやべっ」という欠点をわかってんじゃん!やるじゃん!(上から目線)
そして旧アニメ版などを観た方にはおなじみの「クランゲ」のほか「ロックステディ&ビーバップ」という悪役が登場するのがいいですね。
クランゲのキモさが実写でさらにエンガチョな感じになっている(褒めています)のが素敵です。
何よりテンポがよく、上映時間が2時間に収まっており(それでも前作よりは10分長い)、気楽に頭空っぽで観られるのが最大の利点でしょう。
退屈しないような工夫は随所に凝らされているので、期待せずに観に行ったらとっても楽しめると思います。
まあストーリーは大したことがないです(わかっていました)。
中盤からタートルズたちがとあることで悩むようになるんだけど、それの解決方法がいくらなんでも性急すぎます。
「あの描写意味ないじゃん」「敵のニンジャ部隊が雑魚すぎ」など、ツッコミどころがいくらでも出てくるガバい脚本は一周回って楽しかったです。
また、吹き替え版で観たのですが、これもよかったです。
メインの4人のキャラとのマッチっぷりはもちろんですが、黒人の科学者に屋良有作、ボスキャラのクランゲに玄田哲章と、シュワちゃんの吹き替えをされていた大御所が両方出演されているのがたまりません。
宮川大輔&藤森慎吾の関西弁の吹き替えも、これなら十分にあり。
おふたりは関西弁でのアフレコに不安を感じていたそうで、なんだか好感が持てますね。存分に上手かったです。

『君の名は。』の大ヒットも手伝って劇場はガラガラ、初登場10位スタートというかわいそうなことになっているだけに、おすすめします。
『君の名は。』は一生忘れられない作品ですが、本作はとりあえず観ていただき1時間程度で忘れてしまっていい内容でした(どちらがいい悪いという話ではなく)。
一応続編なので前作を観ておいたほうがいいですが、基本的にアクションばっかなんで今回からでも楽しめます。2Dか3Dかはお好みで選びましょう。
頭空っぽなアクション映画を期待する人は、ぜひ劇場へ。
以下、結末も含めてネタバレです 鑑賞後にご覧ください↓ ツッコミ入れているだけです。
〜野暮な不満点〜
序盤でマイキーがピザを落としてしまい、バスケの選手が転んじゃうというシーンがあるんだけど、マイキーは反省していないうえ、この展開がまったくその後に生かされてないですよね?これはダメだよー。
※以下の意見をいただきました。
NBAのスタープレイヤーが2人カメオで出てましたね。
1人はマイキーのピザ踏んでずっこけた身長211cmのデアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)
ぶっちゃけると僕はデアンドレがスッ転んだとこで一番吹いてしまいましたw
(本編がまあ…あんな感じなんで)
もう1人はパーティでヴァーンと絡んでたカーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス)こっちは言わずもがなのスーパースターですね。
リーダーのレオが作戦に失敗した後「大したチームだな」「俺たちはチームじゃない、兄弟だ」とSMAPばりの解散宣言をするのだけど、その5分後くらいに仲良しに戻っていたのはさすがに性急すぎだよなあ……。
あと、タートルズたちはどうやってブラジルから戻ってきたの?
※以下の意見をいただきました。
飛行機の貨物室に乗ってるカットがあったので、普通にジャングルから空港まで行って潜り込んだんじゃないでしょうか?むしろ豚犀コンビの方が疑問でした。フット軍団の回収部隊でもいたのでしょうか。
人間に戻れる薬に固執していたラファが、薬をぶっ壊してその争いの元をなくすという展開はよかったです。
〜バンブルビーから交代〜
ハロウィンのパレードの中に『トランスフォーマー』のバンブルビーのコスプレイヤーがいて、マイキーに「お前も頑張れよな!」と言うのに笑いました。<マスコットキャラです
<共通点:黄色い&かわいい
マイケル・ベイ御代から「引き継ぎ」を頼まれた感じでいいですね。
〜ファンとオタクの違い〜
エイプリルとバクスター博士が「ファン(GEEK)とオタク(NERD)の違い」を言ってるのが楽しかったですね。
・ハリ・ポッター(ファン)とロード・オブ・ザ・リング(オタク)
・TEDの講演(ファン)とコミコン(オタク)
・円周率を小数点第何位まで言うか
これ、わりと違いを見分けるのに使えるんじゃね?
〜犯罪者だらけの主人公チーム〜
エイプリルが尾行のために、その辺の帽子や服をパクりまくるのはビビりました。
その後に研究所に忍び込むしなあ……(※エイプリルはただの新聞記者(のはず)です)
今回初登場のジョーンズも、酒場で瓶を壊しまくって店主を脅迫する始末。
ついでにジョーンズは「警察で学んだことはふたつ、正義にはいろいろな形があるということと、意外とスキだらけだということだ!」と発言。
つまりあれか、ジョーンズさんはこの酒場での脅迫も正義だと考えてるってことか……まあいいけどさ。
〜バカ行動へのツッコミ〜
序盤のアクションで、ジョーンズが「世界一危険な犯罪者を運んでいるのに、銃弾を入れていないのか!」とツッコンでいたことに笑いました。
この一連のシーン、警察はバイクのニンジャ集団にやられ放題じゃねーか。
ジョーンズが「酒場に(ビーバップとロックステディが)いるわけないか……いやバカだからな!」と言ってたら、本当に行っていたというのも楽しいね。
そのジョーンズはジョーンズで、なぜかマイキーに「もやしっ子のダメ人間だよ!」とディスられていました。
で、そのビーバップとロックステディは、シュレッダーに分け前の提案として「51:49でどう?もちろんあんたが51で!」とほざく。もうちょっと譲歩しろや!
ヴァーンは、自分の息を入れた袋を作って「このフェニックスブレスはひとつ200ドルで売れるんだ!」とほざいていました。んなもん誰が買うか!(作中でツッコミがなかったので自分がツッコミます)。
終盤のアクションでは、タートルズみんながパラシュートなしで交差する飛行機に飛び乗るというあたまがおかしい(ほめています)ことをやり遂げていました。
怖がっているラファが唯一まともに見えるよ!
で、マジメな女性捜査官は防犯カメラを見て「悩みのタネにサイとイボイノシシ(ビーバップとロックステディ)が増えたわ」と言う始末。周りがバカばっかりだと大変ですね。
〜雑魚すぎるニンジャ部隊〜
なぜか趣味でアイスホッケーをやっている男に武装したニンジャ集団が全滅させられるのが愉快でしたね。
この世界で強さホッケー>>>>刀だそうです。まあ遠距離攻撃できるけどさ。
ついでにこのニンジャ、終盤には戦闘力皆無のヴァーンにタックルしただけで倒されます。
うん、これならアイスホッケー男に倒されるのも納得ですね!(棒読み)
※以下の意見をいただきました。
僕はヒナタカさんとは真逆でケイシーがフット団相手に無双したのは
まあ人気あるキャラだし元からああいう感じのヴィジランテキャラだったんでまあセーフかな…と
ビーバップ&ロックステディとそれなりに因縁作ってきちんと彼の力で勝ちましたしね。
タートルズ4匹のキャラ自体は好きです。差別化もハッキリしてるし、誰がどう動くからコイツらは4匹で1チームと言うのも新シリーズは明確化してます。
……まあ厳しい事言うなら全体的に『スパイダーマン2』っぽいなあと言うのは否めませんでしたが。
〜コレクションされるシュレッダー〜
「私は教科書に載るぞ〜」と言っていたバクスター博士を、シュレッダーがチラチラッと白い目で見るのが楽しかったですね。
で、シュレッダーは「お前はただの注釈だ!私は神だ!」と宣言しながらバクスター博士を裏切ります。
で、シュレッダーがあっさりクランゲに負けて、氷漬けにされて、おもちゃのようにコレクションされるのが愉快でした。<神どころかおもちゃにすぎませんでした。
〜おじいちゃん化するクランゲ〜
クランゲもアーマーに「おいもうちょっと丁寧に押し込め!」などと言っており、部下というか仲間を制御できていなさそうでした。
これはシュレッダーと同じく、「自分が偉ぶっていても大したことがない」といういい感じの皮肉になっています。<実写だとよりキモかったですね。
で、そんなクランゲはマイキーを抱え上げて「お〜よちよち〜」とあやしており、「臭い〜」と嫌がられていた。世の中のおじいちゃんあるあるじゃねえか。
最後にクランゲは「I'll Be Back!」と言いながら異次元に吸い込まれていきました。
まさかの『ターミネーター』ネタ!玄田哲章さんを配役したのはこのためか!
〜影に生きる?〜
で、タートルズたちは最後にニューヨーク市警にその存在と功績を認められながらも、人々を影から助けることを宣言します。
それはいいんだけど、彼らが最後に自由の女神の燭台ではしゃいでいてめっちゃ目立っているのはなんなんでしょうか。
やっぱこいつら目立ちたがりじゃねえか!作中も忍んでいたシーンがそんなになかったよ!
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>>人間に戻れる薬に固執していたラファが、薬をぶっ壊してその争いの元をなくすという展開はよかったんですけどね。薬をもっと大切にしろよとも言いたいけど……。
あそこはあの4兄弟が人に姿を変える(偽りの姿)方法を棄て、ありのままの姿で戦いに挑むという、自らのアイデンティティーに誇りを持った選択と感じましたのでそこはうっかり感動しちゃいました。そこを「取って付けたみたいだ」と言われればそれまでですが…。
今年の夏は邦画が波に乗っていると言うのに、サタデーナイトムービーにこれを選んだボンクラです。
でも自分の観た劇場ではチビッコいっぱいでしたよ!
野球?それよりニンジャゴッコしようぜ!!
>キモかわいいカメたちが飛んだり跳ねたり、おバカな敵たちと戦っててちょう楽しかったです。
至福の時でございました・・・。
>ボスキャラのクランゲに玄田哲章と、シュワちゃんの吹き替えをされていた大御所
「I'll be back」も言ってくれましたしね!
>宮川大輔&藤森慎吾の関西弁の吹き替えも、これなら十分にあり。
>おふたりは関西弁でのアフレコに不安を感じていたそうで、
あの二人の愉快なオバカさブーストしてくれてましたよ!
(関西出身の皆様へ。決して方言を馬鹿にしているつもりはありません!)
>~野暮な不満点~
ここは本気で兄達にマイキーを叱って欲しかったです。プレイの妨害というだけでも酷いのに、選手生命に関わる怪我につながる可能性だってあったのですから!
>~犯罪者だらけの主人公チーム~
まあ正義の為に多少の逸脱行為を行う警察官にはキャラハン刑事という偉大な大先輩もいますし・・・て真似して良いわけではありませんよね。はい。
>~バカ行動へのツッコミ~
弾丸を装填していないやら、シュレッダー程の大物とチンピラを同時に護送するやら・・・刑務所長がフット軍団と通じているんじゃないかと思ったのですが・・・フツーにテキトーなだけだったなんて!
>ヴァーンは、自分の息を入れた袋を作って「このフェニックスブレスはひとつ200ドルで売れるんだ!」とほざいていました。
>んなもん誰が買うか!(作中でツッコミがなかったので自分がツッコミます)。
全くですね!某国民的アイドルグループだってそんなエグいグッズ展開やってねえぞ!?
エイプリルならまだしも!・・・て、一応有名人なだけに。けっこう重要なあるかも~と嫌な気分になります。
>終盤のアクションでは、タートルズみんながパラシュートなしで交差する飛行機に飛び乗るというあたまがおかしい(ほめています)ことをやり遂げていました。
何よりスゴイのはあれで一人も死者が出ていない事ですね・・・。さすがG指定。
>~雑魚すぎるニンジャ部隊~
厳しい修行に耐えて・・・趣味でホッケーやってるお巡りさんに負けるなんて!
忍者リスペクトのようで馬鹿にしてねえかマイケル?
>~コレクションされるシュレッダー~
素顔(ブライアン・ティーさん)はあんなにダンディーで強そうなのに・・・!
>~おじいちゃん化するクランゲ~
実写にすると思いのほかグロかったですね・・・。死体描写よりもこの人の存在そのものがR指定だったと思います。
>~影に生きる?~
新生ゴーストバスターズと同じく、非公式だけど公認。という立場が良かったですね
その方が警察にとっても都合が良さそうですし。ヴィンセント捜査官は策士ですね・・・てか周囲がオバカ過ぎるだけでしょうか。
>やっぱこいつら目立ちたがりじゃねえか!作中も忍んでいたシーンがそんなになかったよ!
ジャパンの去年のスーパー戦隊など「忍なれども忍ばない!」でしたし・・・。
最後に。手先は器用、心は不器用、ツンデレマッチョなラファエロ兄貴にまた会えて嬉しい!!
>でも自分の観た劇場ではチビッコいっぱいでしたよ!野球?それよりニンジャゴッコしようぜ!!
なんてうらやましい環境・・・!
>「I'll be back」も言ってくれましたしね!
それ忘れていたぜ!これ吹き替え版限定だろうなあ。追記させてください。
まずベイトロンよ、お前は大都市の上空から変な物体が出てくる以外に引き出し無いのかw
テクノドロームってある意味ファンから見れば奥の手中の奥の手なのに
何か合体しかけて…出来なくて…バイバイってなんじゃそりゃw
(そう言えば前回も上空から毒ガスばら蒔く作戦でしたよね…w)
クランゲも折角の実写デビューなのに本当にただの愉快犯
いやそれでも突き抜けてりゃそれなりに風格あるでしょうけど
何かパッと見の印象ですが小者…としか言えないですね。
僕はヒナタカさんとは真逆でケイシーがフット団相手に無双したのは
まあ人気あるキャラだし元からああいう感じのヴィジランテキャラだったんでまあセーフかな…と
ビーバップ&ロックステディとそれなりに因縁作ってきちんと彼の力で勝ちましたしね。
タートルズ4匹のキャラ自体は好きです。差別化もハッキリしてるし、誰がどう動くからコイツらは4匹で1チームと言うのも新シリーズは明確化してます。
……まあ厳しい事言うなら全体的に『スパイダーマン2』っぽいなあと言うのは否めませんでしたが。
あと余談ですがNBAのスタープレイヤーが2人カメオで出てましたね。
1人はマイキーのピザ踏んでずっこけた身長211cmのデアンドレ・ジョーダン(ロサンゼルス・クリッパーズ)
ぶっちゃけると僕はデアンドレがスッ転んだとこで一番吹いてしまいましたw
(本編がまあ…あんな感じなんで)
もう1人はパーティでヴァーンと絡んでたカーメロ・アンソニー(ニューヨーク・ニックス)こっちは言わずもがなのスーパースターですね。
まあそんなこんなで肩の力抜いて見る分にはまあ良いのかな…くらいですね。
なまじ見るべき作品が他に結構あるんで、それらを押し退けてでも見るべきか?…と問われるとNoですが
飛行機の貨物室に乗ってるカットがあったので、普通にジャングルから空港まで行って潜り込んだんじゃないでしょうか?むしろ豚犀コンビの方が疑問でした。フット軍団の回収部隊でもいたのでしょうか。
>おじいちゃんネタ
吹き替えだと相当はっちゃけてたんですねw 字幕だと「ハグしてやろう!ガハハ」「助けて~」と平凡な翻訳でした。
> 飛行機の貨物室に乗ってるカットがあったので、普通にジャングルから空港まで行って潜り込んだんじゃないでしょうか?むしろ豚犀コンビの方が疑問でした。フット軍団の回収部隊でもいたのでしょうか。
そういやそのカットありました!いまさらで恐縮ですが、追記させてください。