ドラえもんの映画作品を振り返ってみる
旧ドラの25作品+新ドラのリメイク版3作品をレビュー。ネタバレっぽいものは反転しているので、ドラッグしてお読みください。
かなり映画の内容は忘れている上、大したことは書いていないのでユルい雰囲気でお読みください。
↓
のび太の恐竜(以下のび太省略)
(お気に入り度 以下省略)8/10
一作目から高い完成度を誇っていました。
仲間たちが異世界に行き、冒険するプロットはこのころから作られています。
のび太の成長が垣間見えるのが嬉しい。あと「鼻からスパゲッティ」はトラウマです。
宇宙開拓史
8/10
これも大好き。畳の下と宇宙船が繋がっていて、重力が違う方向になっている・・という設定がいい。
ラストの勝負、伏線が効いているオチもなかなか。
大魔境
7/10
点呼!「1,2,3,4,『5』」のシーンが上手いよなあ(観ている人にしかわからなくてすみません)。
ラストは反則といえば反則なのですが、これもドラえもんらしくて許せます。
あとこの映画のジャイアンが一番好きです。格好いいよね。
海底鬼岩城
9/10
名作。かなり恐い演出もあり。
とにかくバギーちゃんですよ!バギーちゃんが可愛すぎて、格好良すぎて最高です。
これもリメイクされそうだけど、バギーちゃんの見た目はそのままにしてほしいです。
魔界大冒険
9/10
これも最高傑作の呼び声が高い。
そして恐いよねえ・・メデューサがトラウマになっている子どもは数知れず。
そして「なんちゃってエンド」が衝撃的でした。
宇宙小戦争
8/10
ビッグライトがあるだろーが!とつっこんではいけません。
そして各所で言われていることですが、主題歌の「少年期」が名曲すぎます。泣けます。
鉄人兵団
10/10
個人的に生涯ベスト10に入れたいくらいの作品です、はい。
どうしたら、こんないい作品が作れるんだろう。初期のドラえもんは名作ばかりだなあ。
リメイクも素晴らしい作品ですが、オリジナル版の切なさが大好きです。
竜の騎士
6/10
今までの作品と比べるとテンションが落ちるけど十分面白い。
スネ夫が行方不明になってしまう話で、ミステリアスな雰囲気がありました。
地下で使った「ヒカリゴケ」という道具が好きです。
のび太のパラレル西遊記
8/10
藤子先生の原作が存在しないにも関わらず、すごく面白い。
ホラーだよなあ・・「トカゲのスープ」もそうなんですが、ママが階段を上がるシーンが恐すぎる。
「みんなの危険が危ない」という迷言も有名。
主題歌もいい。ロッキーのテーマと同じくらい勇気が出ます。
日本誕生
6/10
これも土偶のロボットが恐い・・・ていうか映画のドラえもんはこの手のトラウマものだらけですね。
のび太が幻覚で見たラーメンがめちゃくちゃ美味しそうでした。
「ギガゾンビ」というネーミングセンスがすさまじい。
アニマル惑星(プラネット)
7/10
ピンクのもやがトラウマ・・。
人間たちの描写が哀愁を誘っていたのが印象的。
環境破壊問題を提示した内容ですが、後の「雲の王国」でさらに色濃く描かれることになります。
ドラビアンナイト
6/10
しずかちゃんが行方不明になってしまう。砂漠での仲間割れのシーンが好き。
ゲストキャラのウザさも印象的でした。
雲の王国
8/10
環境破壊へ警鐘を鳴らす内容。
説教臭くはあるけど、ファンサービスも多めで、ドラえもん映画の集大成と言えるかも。
ブリキの迷宮(ラビリンス)
7/10
衝撃のラストにもほどがある。
「君はすぐに道具どーぐって言う~」というドラえもんの説教が、なぜか印象に残っています。
夢幻三剣士
5/10
一人称が「ボク」のしずかちゃんが可愛かった(他に言うことはないのか)
創世日記
6/10
これ個人的には好きなんだけどなー。
子どもにはちょっと退屈かも。社会科の勉強みたいな内容です。
銀河超特急(エクスプレス)
7/10
これも評判が悪いにも関わらず、自分は大好き。
話の半分くらいが適当に惑星の遊園地で遊ぶだけだからな・・。
でも初期の作品にあった不気味さがあって嬉しい限り。
ねじ巻き都市(シティー)冒険記
2/10
オチが嫌い。
藤子先生が御存命だったときの最後の作品というのが切ない・・
南海大冒険
2/10
もうドラえもん映画はだめだと悟ってしまった作品。
ちなみにこの話のもととなる短編も、のび太が海賊に憧れる→ドラえもんに海賊になれる道具を出してもらう→スネ夫とジャイアンと張り合う→途中で飽きて海賊がつまらないものと悟るという夢も希望もない話でした。
宇宙漂流記
2/10
ごめん、ストーリーがみじんも思いだせない。
太陽王伝説
2/10
なんで眼鏡をかけたのび太と、裸眼の太陽の国の王子が同じ顔なんでしょうか。
すごい眼球しているんだろうな。
ストーリーはグダグダ。
翼の勇者たち
1/10
みんなのシネマレビューでもとびっきりの低評価<ネタバレ注意>。
ずっと低空飛行のつまらなさ。このあたりの作品はみんな似たり寄ったりです。
そのかわり、同時上映の短編には名作が多い。
ロボット王国
2/10
amazonのレビューの内容が同時上映の「ぼくの生まれた日」ばかり。
それがこの作品の評価を物語っています。
ふしぎ風使い
3/10
これも予定調和感があってつまらない。
「スネ夫が悪役になる」というくらいしか印象がない。
ワンニャン時空伝
7/10
タイトルがアレだけどこれはアリ。
伏線も効いているし、原作の「ノラ犬イチの国」をうまくアレンジしています。
あとしずかちゃんがやたらと可愛い。
~リメイク作品~
のび太の恐竜2006
7/10
良リメイク。戦闘シーンの迫力もすごい。
ラストシーンがオリジナルと全く違いますが、こっちのほうが好きな人も多いかも。
新・魔界大冒険 6人の魔法使い
5/10
中盤まではとてもよかったけど・・
オリジナル版ではめちゃくちゃ恐かったメデューサの声優がマチャミ。
全然怖くない上に、後半ではそのキャラが誰得な展開を見せる。
ちなみに「石ころ帽子」という道具は「シカト」をイメージさせるので今は放送できなくなっているらしく、今作には登場しません。
その代わりに穴を掘って進みます。冒険シーンカット。ふざけろ。
新・宇宙開拓史
3/10
要所要所は魅力的にできていたけど、ラスト付近の改変は許せない。絶対にだ。
こうしてみると、初期の作品群はそんじょそこらのSF映画よりも面白い作品ばかりでした。
途中からドラえもん映画が面白くなくなったのは
ドラえもんたちが異世界に飛ばされる→成り行きでそこに住む人を助ける
というテンプレートで固定してしまったことだと思います。
鉄人兵団などでは全く違い、ドラえもんたちのホームグラウンドで話が紡がれていますし(鏡の世界ではあるけれど)、キャラクターの交流や心理描写を大事にしています。
1作目の「恐竜」でも異世界に行きますが、そこに行きつくまでの理由や、行動を描くことを重視しています。
また、初期の作品は意外と「毒」を感じます。
↑であげたような恐い演出もありますし、しっかりとしたメッセージ性や、辛辣な批判もあったんですよね。
それが感じられなくなると、つまらなくなってしまうのだな、と思った次第です。
今回の映画の出来の良さの波に乗り、次回作も素晴らしい作品であることを期待しています。
*同時上映などの短編レビューも<こちらで>
![]() | 大山のぶ代 15695円 評価平均: ![]() powered by yasuikamo |
![]() ![]() ![]() |
私は魔界大冒険が1番好きです。当事は星の帽子が本気でほしかったですね。
西遊記は怖かった・・たしか気持ち悪いから揚げもでてきましたよね?
リメイク作品には未だに手が出ませんが・・旧作もだいぶ忘れてしまっているので一度ゆっくり観直したいです。
きっと今観てもリルルとバギーちゃんのラストには泣く気がします。
>「のび太の結婚前夜」に目が留まり、そのあと「おばあちゃんの思い出」、ぼくの生まれた日」を観て、ものすごく感動したことを覚えてます。
このあたりの短編は本当いい作品が多いですね・・機会があればレビューしてみます。
>のび太の恐竜を観た時の歳と同じ歳になった子供を連れて、のび太の恐竜2006を観に行きました。ドラえもんは、そんな大切な思い出の作品です。
うらやましいです!自分も、自分の子どもを連れて観に行きたいなあ・・・・
>私は魔界大冒険が1番好きです。当事は星の帽子が本気でほしかったですね。
星がひとつふたつ・・・のシーンは大好きです。あれはドラえもん曰く、ただの飾りだったんですよね。
>西遊記は怖かった・・たしか気持ち悪いから揚げもでてきましたよね?
ググると・・カエルの唐揚げでした。恐。ていうかドラえもんとのび太は美味しそうに食べていましたw
リメイク作品には未だに手が出ませんが・・旧作もだいぶ忘れてしまっているので一度ゆっくり観直したいです。
きっと今観てもリルルとバギーちゃんのラストには泣く気がします。
自分も旧作を観たくなりました。
海底鬼頭城のリメイクも楽しみです。