ゴム人間の恐怖!漫画「ちゃおホラー」レビュー
「恐い」という感情をを娯楽として楽しめる人間は不思議なもの。
それはどんな世代でもかわりません。女性でも子どもでも、恐くて面白いものは好きなものです。
だからこんなコンセプトの漫画雑誌があるのは至極当然なのです。
ちゃおホラー
これ昨年末に買っていたのですが、まだ本棚に潜んでいたことにびっくりしました。
ものごっそいいまさら感がありますが、せっかくなので一番のインパクトを残してくれた作品をレビューしてみたいと思います。

「栖川マキの恐怖学校伝説」
じつにこわそうですね(棒読み)
こんなタイトルですが、これは連作もの。
この話のサブタイトルをつけるなら「恐怖!ゴム人間」だと思います。
さて一こま目はこんなシーンから始まります。
誰だお前はと言いたいところですが、この漫画を描いている方です。
読者の体験談を漫画にするのがこの作品のコンセプトのようですね。
「ちゃお」なので当然犠牲者は小学生です。
主人公が本屋の店番をしているととんでもないものが現われました。
↓
*画像クリック注意
しかしそれは・・
兄の変装でした。  ̄|_|○ <ズコーッ
もうすでに嫌な予感がしますが気にせずに次の場面。
不審者が登場しました。
また兄がふざけているのだと思い(体格違うだろ)、彼女は後ろから帽子を取ります。
怪物出たーー!
なんでしょうかこのぶっさいくなツラは。
緑色らしいのですが、漫画はモノクロなので一切通じませんね。
そのあとは不気味な笑いを浮かべる怪物。
恐くなった彼女は店を飛び出してしまいます。
店の外にいた兄とともに怪物のいた場所に行きますが、影も形もありません。
もの知りな兄は、その正体を「モンキー・D・ルフィゴム人間」と呼びます。
兄によると、ゴム人間は見える人と見えない人がいるとのこと。
芸能人をわざわざイニシャルで読んでいるのが謎ですが、誰かを考えるのはめんどくさいので無視しましょう。
ていうか情報が嘘臭い。
さて、怪物の帽子を奪い去ってしまった主人公。
部屋にとりあえず置いておきますが(何故)、言い知れぬ不気味さを感じています。
そのとき窓を覗くと・・・
来ちゃった。*笑ってはいけません。
そしてゴムの手を窓の間から伸ばし、帽子を取ろうとするゴム人間!
長っ。
そして火のついたキャンドルを押しつける主人公。
帽子を取らせてあげようよとも思いますが、まあ仕方がありません。
以下、ゴム人間のリアクションをお楽しみください。
↓
「ギョエエエエエ」
*笑ってはいけません
「ギョエエエエエ」
*笑ってはいけません
「ピョンピョン」
*笑ってはいけません
そんなこんなで帽子を返してもらえなったゴム人間がかわいそうになってきました。
しかも次の日・・・
子どものゴム人間を見かけます。
ひょっとして奥さんもいるんでしょうか。
そしてラストで主人公は・・
自らゴム人間になってしまいました。
なんでだよとつっこみたいところですが、漫画作者から「ゴム人間が見えるということは、その人がゴム人間に近づいているということなのかも・・」と推測を言います。
そしてラストのセリフがこれ。
「あなたもいつか街でゴム人間に出会うかもしれませんよ」
出会ってたまるか。見たらゴム人間になっちゃうのにさあ。
そんな感じで恐くとも何ともない話もてんこもりな「ちゃおホラー」の一遍をご紹介しましたが、いかがだったしょうか。
他にも映画の「es[エス]]ようにルシファー効果を題材した短編や
*これは「ちゃお」です。
アイドルに好かれている小学生を嫉妬して焼印を押しつけようとしたり
子どもに絶対に読ませたくない・・・
はたまた幽霊が布団の中にまで入ってきてビショビショになってしまったので
幽霊の恐怖より、主婦としての気持ちのほうが勝ったギャグ漫画など
バリエーションは豊か。
これだけ楽しめて定価530円は安すぎだと思うのです
<余談>
前号にはamazonのレビューもありました。
「子どもの教育には悪い」という意見にはすこぶる同意します。
テーマ : 日記とアニメ・マンガ関連ごちゃまぜ
ジャンル : アニメ・コミック
私もこの漫画勝ったけど、当時は窓を叩くところが怖くてすぐ捨てた。
でもこうして改めて見ると、突っ込みどころ満載だねw