fc2ブログ
ゆる~い映画レビューがメインのブログです。最新映画の感想は↓の「新作映画レビュー」からどうぞ。

我が身を振り返らないコメディ「婚前特急」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は婚前特急です。

吉高由里子
3085円
評価平均:
powered by yasuikamo
男性としては厄介な女性だが・・
吉高由里子のキャラに合せて作られたかのような痛快なコメディー、共演者もなかなかいいぞ


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:むしろ鈍行じゃん


あらすじ


主人公:チエ(吉高由里子)は5人の男と同時につき合っていた。
ある日チエは「つき合っている男を査定している」と親友のトシコに告げる。
彼女に結婚を勧めているトシコは「査定の低い順版に別れていって、最後の一人と結婚すれば?」と提案。
その言葉に乗ったチエは早速、査定の結果最悪だった男のタナシ(浜野謙太)のところに別れを切り出しに行く。
しかしタナシに告げられた言葉は・・・






男を何人でも手玉に取れるデキる女・・・かと思いきや、
<軽いネタバレなので反転>ただの都合のよい女としか思われていなかった!
この設定がまず面白そうだったので大いに期待して観てみました。

予告編でこの展開を知っていたのでわくわくして観たのですが、友達を誘ったりするときは展開を教えなくても楽しいかもしれません。


とにかく吉高由里子さんが嫌~な女を上手く演じています。
いろんな役がらを演じることが多い方ですが、今回は特にハマッている印象。彼女のファンならまず観て損はないでしょう。

またこの作品は(個人的には)けっこう予想外の展開を見せます。
いろんなことがあるけど、最後にはハッピーエンドに本当になるの~?と不安になります。ある意味終着点がどこかわからなくなる映画です。

また、一番サエナイ男のはずのタナシを演じる浜野謙太さんが出色です。
彼がしゃべるだけで劇場でクスクス笑いが起きるのです。
一見女性向きっぽい映画ですが、彼のキャラクターが引き起こす事件のおかげで男にも共感できる作品に仕上がっていると思います。


今作は結婚相手を決めるために、一人の女が暴走するラブコメディ・・・だと思っていましたが、どうもそんなに単純じゃありませんでした。
「結婚の条件」「本当に自分にふさわしい相手ってなんだろう」と、結婚前or結婚した方に向けた明確なテーマもあります。
なので「婚活」などに執心している女性にも是非観てもらいたいです。


タイトルとは裏腹にテンポが遅めの作品ですし、痛快さを求めるとイマイチに感じるかもしれません。
それでも始終クスクス笑える「変な」コメディとしてオススメします。



以下、ネタバレです↓例によって結末に触れています
















この映画で面白いのは、主人公:チエの言動がことごとく「人を批判するばかりで、我が身振り返らず」になっていること。

・バツイチの営業マンのニシオには「どうして自分の物しようとしないの」と罵る。
・タナシが好きな女性のミカを、他の男と一緒にいたり、計算高い女であるとタナシに教える。
・4人でミカの家でご飯を食べているシーンで、タナシに「自分のことばっかりしているやつは嫌だよね」と言う。

これ、ぜんぶそうです。
仮に彼女の言葉を、彼女自身に言ったりしたら、何も答えられないんじゃないかと思います。
彼女は他人にあ-しろこーしろと言っていますが、ちっとも反省をしたり、顧みる様子はありません。


そんな感じでチエは人を見下し、自分本位で生きている嫌な女です。そこでタナシのセリフが生きています。

「結婚は、本当に好きな人しないといけないんだ」

タナシはバカで不器用で、自分本位の図々しいやつです。
チエと似た者同士です。

しかし、そんなタナシも自分の気持ちに気付いていませんでした。
終盤でミカに振られ、やっぱりチエのことが好きだったと言うタナシ。
バカバカしいとあきれ返る前に、不器用すぎて泣きそうになりました。



さらにタナシの部屋を突き破り(なんだその展開)、隣にいるおばあちゃんに説教をされます。

「私の旦那は生前に一度だけ、茶碗を壁に投げつけて怒ったことがあるの、お父さんは何も文句を言わない人だったけど、そのとき『俺はずっと我慢してたんだ』って言ったわ」
「私に言えるのはひとつだけ、喧嘩は生きているうちに、思い切りやりなさい
と。


これだけ言葉をぶつけあって、チエとタナシはわかりあえたこともあるのでしょう。
恋人が話し合ったり、お互いを知ることは大事なことです。
「時間を有効に使うため」に5人とつきあっていた彼女は、こんな風に誰かとケンカをすることもなかったのかもしれません。




撮影もよかった!
4人が食事をするシーン(気まずさがリアル)や、留置場で喧嘩をするシーンでは長々と台詞をしゃべりますが、ワンカットでずーっと撮っているのもすごい。


他にも良かったシーンをあげるならば

・タナシが「俺たち付き合ってないじゃん、でも体だけの関係は続けよう」と言う。
こいつはあっさりこれで縁が切れるんだろうな、と思っていましたが、まさか主役級に出ずっぱりとは思いませんでした(笑)

・付き合っている一人のバイク屋のミチオに、「私のどこが好きか」と聞く。
このシーンのもどかしさも自然です。

・56歳のミヤケマサシとタナシが部屋で会うシーン。
私のお兄ちゃんですと紹介した時の、あの気まずさったらない。

・タナシの告白。
楽器の「カリンバ」を使うのですが、音色がだんだん澄んでくるのです。音楽の使い方も絶妙です。

・大学生のケンジには車の運転をさせると「ちゃんと見てろよ!」と怒られています。
自分が事故を起こしかけたのに・・・彼女と似た者同士です。
この映画を観た後は、恋人にした行動を思い返してみると反省することがあるかもしれませんね。

・婚約指輪(実際はケースだけ)を渡すシーン。
お金がなくて、ケースしか買えなかったけど、「無い」指輪を手にとり「今、いただきます」とミカは言います。
この後で振られてしまうのが本当に悲しい・・・ビンタのあと、ミカが「痛くないよ!」と言うのも良かったです。

・タナシの部屋に忍びこむチエ。タナシが帰ってきたことに気づいて隠れる場所を探すが無理。その場に回転しながら倒れこむ
一挙一動に劇場で笑いが起きていました。このアクロバットなシーンはもう一度観たいです。
また、タナシがCDを売らなかった、部屋に大量の就職本(~なるにはシリーズ)があったのにもしんみりきてしまいました。

・ラストシーン
ここでしかタイトルの「特急」がでていないじゃん(笑)しかも特急ぽくない電車だな(電車にくわしくないんでなんとも)。
まあそれはともかく、常識的に考えれば、こんなところで結婚を祝福をされ、さらに今までの全登場人物&チエがつき合っていた4人の男たちも結婚の場にいる・・なんてことはありえないでしょう。
解釈はいろいろありますが最後に倒れこんだチエとタナシが見た「夢」かもしれませんね。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-04-01 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
Pagetop
コメントの投稿
非公開コメント

Pagetop




« next  ホーム  prev »

最新の記事

広告(同じウィンドウで開きます)


Twitter...

反響のあったorおすすめ記事

<初めて来られた方へ(ブログの説明)>
<著者プロフィール>
こちらでも記事を執筆中↓
<ヒナタカ | シネマズ by 松竹>

ご連絡の際は、以下のメールアドレスまでお願いします(☆を@に変えてください)
hinataku64_ibook☆icloud.com

2015年ベスト映画20
2015年ワースト映画10

2014年映画ベスト20
2014年映画ワースト10

2013年映画ベスト20
2013年映画ワースト10

2012年 映画ベスト20
2012年 映画ワースト10

2011年 映画ベスト20
2011年 映画ワースト10

映画パロディAVタイトルベスト10
映画邦題ベスト10&ワースト10
Yahoo!映画のステマ評価ワースト5
レビューサイト「Filmarks」の優れた点&ちょっと微妙なところ
剛力彩芽のゴリ押しっぷり
真のレゴムービーの日本版予告編


<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』


<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

検索フォーム

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
未設定
--位
アクセスランキングを見る>>

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

03月 | 2024年04月 | 05月
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR