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切り離せない家族との本当の戦い「ザ・ファイター」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は、遅ればせながらザ・ファイターです。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:まじめな青年VS家族の物語


あらすじ


落ち目のボクサー:ミッキー(マーク・ウォールバーグ)はシュガー・レイ・レナードと対戦をするはずだった。
しかし当日にレイはドクターストップ、代役の選手にミッキーは大敗を喫する。
さらにミッキーは、かつてのヒーローだった兄のディッキー(クリスチャン・ベール)と家族の横柄さに不満を募らせていく。




これはよかった!
最後まで目の離せない良質の人間ドラマです。

自分は「落ち目のダメダメなボクサーが、ヒーローのような存在の兄にボクシングの極意を教えてもらい、成長する・・」というストーリーを勝手に想像していましたが、蓋を開けてみたらぜんぜん違っていました

とりあえず言っておきたいのは、この映画は家族に振り回される主人公を巧みな心理描写、台詞で描いている作品だということ。
そして主人公のボクサー:ミッキーにとって、ダメダメだったのは家族(特に兄)であったということです。

この家族との確執が作品の大きなテーマになっています。
なので普段から「家族なんてだいっ嫌いだ!」なんて言っている方にもぜひ見てほしいです。


肝心の試合シーンも迫力満点です。
試合に出てくる人間は血みどろになり戦う。
始終画面全体が粗く見える映像ですが、ボクシングの持つ泥臭さをうまく表現してくれています。


役者の演技も素晴らしい。
クリスチャン・ベールは一見して大丈夫?と思うほど痩せていて、入魂の役作り。
マーク・ウォールバーグはまじめで実直な男にはまっています。
(どうでもいいけど彼はたまにマット・デイモンに見えます。似てるよね)


負け犬ボクサーの成長&サクセスストーリーかと思いきや、話題に出てくるのは家族のことばかり。

でもそれがいいのです。
ボクサーは試合に出れば「勝つか負けるか」の世界。そこに挑む人たちは大きなプレッシャーを抱えています。
そんな中では、家族がいかに疎ましい存在でも、どこか頼りにしてしてしまうところがあるのかもしれない・・・この映画の「家族の話題」の比重の大きさには、スタッフが表現したかった主人公の思いがこめられているような気がします。

血ヘドを吐いてでも、大切なものためにみんなが尽力する姿に感動できる作品です。
観た後はシンプルなタイトルにも、いろんな含みがあるのだと感じられるはず。かなりおすすめ!


以下、盛大にネタバレです↓
















~こころの変化~

家族(特に兄のミッキー)の行為は必ずしもミッキーにとってプラスになりません。ていうか邪魔してばっかりです。主人公の落ち目のボクサー・ミッキーが一番の常識人に見えるのです。

・かつてのヒーロー:兄のディッキーは元麻薬中毒者だし、途中で警察に捕まります(しかもやってることはかなり悪い)。しかも代役の7キロも重い、級違いともいえる相手を「楽勝だ」と根拠のない助言も口にします。
・母親は、勝手にタクシー会社の人に試合ができるよう頼んだことについて盛大にキレます。
・一緒に住んでいる女たちは、ミッキーの恋人のシャーリーンにひどい言葉を投げかけまくります。

この時点でミッキーに同情しまくりです・・・


終盤、ディッキーが刑務所から戻ってきます。
ジムでケーキを準備している家族。しかし「もう兄貴とは手を切ると約束した」とミッキーは言います。

母は「ディッキーのおかげで勝てた」と言う。
結局、シャーリーンは出て行ってしまう。
母は「これでいいのよ」と言う。

その後、ディッキーはシャーリーンのところへ。
「俺が身を引くから、戻ってきてくれ」と言うのです。

いままでディッキーは自分のことを棚に上げておいて、迷惑ばかりかけていました。
ミッキーにも「ディッキーあっての俺ってわけか」と嫌味を言われていました。

そんな自分本位のディッキーが本当に、弟のためを思って行動するのです。
「あんたの人生は何かをなしとげたか?弟は、やり直そうとしているんだ、あんたのことも・・」と彼女を罵りながらも説得をするディッキーの姿は感動的でした。



~好きなシーン~

・ディッキーは母から逃げるために窓からダイブ→ゴミの山に落ちる。
けっこう腰からいってる気がするんですが(笑)

・ミッキーとシャーリーンに喧嘩を売りに行く家族。シャーリーンに返り討ちにあい車で帰る字幕で「ウォード対エクランド」と表示される。
ウォードはミッキーの姓、エクランドはディッキー側の姓です。
ボクシングの試合シーンでもこういった字幕が出ていましたが、ここでも出るとは・・・
ミッキーは家族とも戦っていることを明確に示しています。

・ディッキーのドキュメンタリーが流される
ディッキーは、はじめは拍手しながら観ていたが、侮辱されている内容に憤慨し、TVを消して囚人たちと対立する。
母親はディッキーの息子にTVを観ないように言う。
ミッキーは家族に「あれが兄貴だろ」と言う。
登場人物の「らしさ」が出ているエピソードだと思います。




~気になったこと~

・警察がミッキーの手をつぶすシーン
このシーンには違和感が。つっかかってきただけで、「手をつぶせ」なんて言うのかな?(しかもディッキーはされていない)もう少し自然に見せてもよかったとは思います。
さらに特に困ったことがなく、普通に治ってしまいます。

・ディッキーがたびたび言う「クワッカー」の意味
多分アヒルの鳴き声のことだと思います。特に意味のない、おちゃらけでしょう。




~ラスト~

いやもう迫力満点&「ヘッド・ボディ・・・」の伏線が効いていて、言うことなし、最高です。
アッパーで反撃をしたときには拍手したくなるくらいの興奮を味わいました。


また、最後のインタビューで「弟は自分をクズだと思っていたけど、ローウェルの誇りはこいつに譲るよ」と言っているあたりには、ディッキーの「兄貴面をしたい」という気持ちが溢れています(笑)
おめーはあんだけのことをやっていたのに、まだそんなことを言うのかよ、と思いました。
そんなところも彼らしいのですけどね。


それでもエンドロールで、本編ではサイテーだったディッキーに「今でも街の英雄である」とフォローを入れてくれてよかったです。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-04-03 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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