最終回でも花はやっぱり超ズボラ「花のズボラ飯」第17話レビュー
昨年12月から開始したこの漫画のレビューも今回で最終回です。
最終回なので、単身赴任中の夫が帰ってきたり、ストーリー的な動きがあるのかな、と若干思いましたが
主人公のダメな日常&食事風景を眺めるだけの内容でした。いつもどおりで期待どおりですね。
とあるすごーく暑い夏の日。
花はクーラーをかけまくった部屋でごろごろしています。

なんかもう部屋汚えし、節電しろよと思うし(擬音の「ひんやり」がまた・・)、くつろいでる姿を見るだけでイラッっときますね。
さらにYOKUMOKUのクッキーを「ボソボソして暑苦しいお菓子!」とか言う始末。怒られないか心配です。
さらには・・・

服についたクッキーの粉を床に落としまくる彼女。
汚い。本当ダメだな。まったくダメだ。
↓
しかもたまっている洗濯物をみると、こんな台詞まで吐きます。
「見てしまった」って・・・そう思うんだったらさっさと洗濯しろよ。
しかも「無駄」とか言う始末。発想がのび太なみですね。
さすがに買い物しなきゃ、となる彼女(部屋の掃除もしろ)は外に出るのもお化粧しなきゃいけないのでめんどくさいとまで言います。ホントダメだな。全然ダメだ(2回目)
結局めんどいので「小寝」。ルビがふってないのでわかりませんが「コネ」と読むのでしょうか。意味はわかるけど。
「クーラーの効いた部屋でタオルケットで寝るぜいたく(はぁと)」
う~ん、わかります。
でも節電が呼びかけられている昨今ではブーイングものですね。真似しませんように。
寝てしまった彼女はインターフォンの音でやっと目を覚まします。
寝ているときにインターフォンが鳴るとこんな「夢なのかどうかわからない反応」をよくしますよね(だよね?)
あるある。
出てきたのはお隣さん。とっても大きなスイカをくれたのでした。
そんなことがあってもまだ眠い彼女。
夜の7時まで寝ていてこんなんです。
そしてもうろうとした意識の中、スイカにかぶりつきます。
リアクションがこれ↓
なんだその目は。
いやー本っ当に人をイライラさせるのがうまい漫画だよなー(褒めてます)
ダメ人間的生活をしている彼女は、さすがに自分の生活に罪悪感を覚えます。
スイカ、クッキー、水道水。
あらゆる栄養がほとんど取れてない気がします。いい加減にしたほうがいいぞ、危ないよ。
せめてクッキーに会う紅茶をいれようとします。
それは親友のミズキにもらったもの。さらに今日食べたクッキーやスイカももらいものでした。
今日はモライモンデー
マンデーと掛け合わせた駄洒落でしょうかねー(棒読み)
さらにマーマレード(fromお隣さん)もいれた彼女は、もし召使いさんがいたらなー、と思います。
こらまたいいおばあちゃんっぽいですね。まあ気持ちはわかります。
しかし彼女はこうも付け加えます。
お前がやれよ!
ホントむかつきますが、気にせず次。
紅茶を飲んだ花はこうつぶやきます。
「今日一日のダラダラが帳消しになっていくわ」
いや全然帳消しになってない気がするんですが。
掃除は?洗濯は?買出しは?
それらを全部ぶんなげて、小説(宮沢賢治)をひもとくか!と宣言します。
しかし・・
寝落ちする花。どんだけ寝るねん。
これが花のずぼら飯の最後のコマです。まさに寝オチなのでした。
あと読んでるのはこの表紙のバージョンの「こころ」ですね。
完
さて、これで単行本の「花のズボラ飯」の全てをレビューし終えたわけですが、実は雑誌「エレガンスイブ」で新作も連載されています。
2巻がでるのが何年後になるのかわかりませんが、期待したいですね!
(おまけ)
最後に単行本を開くと最初に飛び込んでくる、きたねえ部屋で寝ている花と、自分の妹が作った「マコちゃん絵日記」のしおり紹介しておきます。
これを1ページに持ってきて読者の度肝を抜く構成にシビれるあこがれる。
今後も一ファンとしてうさくん水沢悦子さん(作画)と久住昌之さんを(原作)応援します。
それでは、さよなら、さよなら(淀川長治さん風に)
ちなみにこの漫画のカバーをめくると、そこには・・・すごいよね。
花さんはしょうがないな~
眠り病というよりも精神の問題である。