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映画「ゲド戦記」の悪いところ一覧(ネタバレあり感想)

あの迷作「ゲド戦記」が地上派で放映されました。

1700円
評価平均:
powered by yasuikamo
最高の小説を最低の映画にしたジブリは、犯罪だ。
買う前に・・・
酷すぎる


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:良いところもあるけどそれを全部押しつぶす非道の映画


まあスガスガしいまでの悪評っぷりだった本作。

実は自分が映画館で見たときは「え?そんなにひどい?」と思っていました。
個人的には結構楽しめたのです。

一番の問題は、巨匠宮崎駿の息子・ゴローちゃんが初監督で、ジブリブランド、しかも超有名小説を原作としている劇場映画の制作をするという無理難題を強いられたことだと思うんです。

親の七光りのおかげで「え?ボクが作るんすか?できるかなあ」みたいな感じで抜擢されたゴローちゃん(実際はそんなことはありません)。
さぞ酷評されてつらかったことでしょう。

でも作品の問題点を見る限りやっぱり擁護できないわけで・・・・
というわけで、放映前に「ここがダメだよゲド戦記」として振り返ってみたいと思います。

↓以下はネタバレを含んでいます 
ただし核心部分は反転しています。そんなに展開自体は書いていませんが、未見の人は控えたほうがいいかもしれません。


①原作小説をブチ壊しにしている

原作を読んでいない人にはなんてことはないでしょうが、読んでいる人には一番のブーイング箇所。
原作者も怒ってしまいました
ゴローちゃん、いきなり世界中を敵に回しています


②さらに絵物語「シュナの旅」をブチ壊しにしている

この映画は駿お父さんが作り上げた「シュナの旅」を「原案」として作られています。
原作のほかに原案もあるという意味不明っぷりがすごいですよね。

「シュナの旅」は、言うまでもなく名作です。

宮崎 駿
470円
評価平均:
powered by yasuikamo
宮崎作品のエッセンスが詰め込まれています
名作。
宮崎さんのコアを理解する作品の一つとして

宮崎駿の真髄が現れているこの一冊。
そしてゲド戦記には、このシュナの旅と似通ったシーンが多数存在します。
こんな形で「シュナの旅」のアニメ化を観たくなかった人は数知れないでしょう。


③世界観がこじんまりしている

「街」と「テナーの家」と「クモの住処」を行ったり来たりです。
戦記っぽいスケール感皆無。


④悪役がムカツク

ジブリ作品には魅力ある敵キャラクターが数多くいます。
ドーラおばさんしかり、カーチスしかり、ムスカしかり。

しかし今作に出てくる悪役は心底大嫌いです。
奴隷商人も憎らしいだけですし、
ウサギにいたってはヒロインを押さえつけながら「可愛がってやるよ」と、暴行のにおいすら感じさせます。
そして最悪なのが近所のおばさん2人組。この2人はこの映画見る人全員に嫌われると思う。

まあ悪役は嫌われてナンボなところもあるし、一概に悪い要素とは言えないんですけどね。


⑤ヒロインが棒読み

手嶌葵さんは歌だけ歌ってほしかった・・・
でもウサギの香川照之さんは完璧な演技でした。


⑥作画の崩れがひどい

終盤の崩れまくっているクモが死ぬほど気持ち悪かった
あと主人公のアレンの顔もたまにえらいことになっています(背景は綺麗だけど)


⑦料理がおいしそうじゃない

これ地味にびっくりしたんですが。
料理の色が悪いんですかね。
ラピュタの料理はあんなにおいしそうだったのに。


⑧終盤の超展開

<ネタバレ反転>テルーが唐突に竜に変身する]シーンでポカーンとなった人多数。一応伏線はあるんだけど。
原作読めってことですか?


⑨登場人物が作品のテーマや自分の内面をベラベラしゃべる

個人的にこれがこの映画の中で一番嫌いな部分です。
映画は映像で魅せる芸術ですから、ベラベラ言葉で表したら興ざめもいいところだと思います。
「いのちは大事に」という監督の主張はわかるんですが、これならいっそ何も言わなかったほうがよかったです。


⑩世界観やキャラの背景が説明不足

いろいろ「世界の均衡」やら台詞での説明があるけど、結局よくわからないまま終わります。



いやあホントにひどいなあ・・特に①、②、⑨あたりはどう考えてもフォローできません。
散々こき下ろしたんで、ここからは自分がこの作品で好きな点をあげていきます。


・主人公アレンの父殺しの理由がはっきりしない

「なんだよ、そりゃ悪いところじゃないかよ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
でもこれ、裏を返せばすごく面白いんです。

父(王)=宮崎駿
息子(アレン)=ゴローちゃん
と考えるだけでもわりと楽しいですし、こちらに素晴らしいレビューがあるので是非ご覧ください↓
ゲド戦記 - みんなのシネマレビュー 「やましんの巻」さんのレビュー

監督が伝えたいことがここに凝縮していると思うのです。

また登場人物に魅力がないという意見もありますが、自分はハイタカは頼りになりそうないいキャラだと思いますし、アレンもこの父殺しのためにあえて暗いキャラクターにしているだけなので、そんなに悪い印象はありません。
アレンに抱きつかれて顔を赤くするテルーも可愛いですよね。


・なんだかんだで大筋のストーリーはわかりやすい

決して出来のいい物語とは思えませんが、登場人物と舞台が少なめなこともあり、わりとまとまっている印象でした。
少なくとも起承転結の「起」で終わっているアリエッティよりはいいと思います。


・手嶌葵さんの歌

主題歌はこんな批判もありましたが(←下ネタ注意 主題歌が好きな人は読まないほうがいいと思います)、自分は映画を見終わった後ヘビーローテーションで聞きまくっていました。
テルーが草原で歌うシーンは、作中屈指の名場面だと思います。


他のジブリ作品のレビュー↓
現実的アニメの完成形「コクリコ坂から」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
ほかの人にはわからない 映画「風立ちぬ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
罪と罰の意味 映画「かぐや姫の物語」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
ムスカの萌えポイントを振り返ってみた

参考↓
yahooレビュー ゲド戦記
life@aka: 映画「ゲド戦記」批判
ジブリアニメ『ゲド戦記』 原作との相違点

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-07-12 : 旧作映画紹介 : コメント : 11 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
実を言うと僕も言われているほど悪くないと思ってます。
むしろ、ストーリーテリングがこれだけ下手くそでも、そこそこ見られる映画にしてしまうスタジオジブリの力は本当に素晴らしいなと心底感心しました。
2011-07-13 18:18 : くそ映画学会 URL : 編集
Re: No title
こんばんは。

個人的には主人公のアランの設定が好きで、そこはフォローしたい部分だと思います。

>むしろ、ストーリーテリングがこれだけ下手くそでも、そこそこ見られる映画にしてしまうスタジオジブリの力は本当に素晴らしいなと心底感心しました。

世界に誇るアニメチームだと思います。スタッフの力には感服です。
2011-07-13 19:48 : ヒナタカ URL : 編集
9番目の指摘は私も同感です。論文にしてもわからないことを映画なり小説なりで物語にすることによってわかるようにするというのが大切なのに、『ゲド戦記』では登場人物が中途半端な哲学を語っているので本末転倒ですよね。あれを表現するなら映画ではなく論文でいいと思います。

声優がいい人ばっかりで迫力がありましたから感動したい気持ちになりましたが、意味がわからないので変な具合になりました。

あとこの映画では感動的なシーンで登場人物が泣くので、感動している自分を見せられているようで引いてしまいました。

あと宮崎駿の映画に出てくるようなまっすぐな若者が出てこないのも特徴ですよね。
2012-03-23 10:03 : たけ URL : 編集
Re: タイトルなし
> 9番目の指摘は私も同感です。論文にしてもわからないことを映画なり小説なりで物語にすることによってわかるようにするというのが大切なのに、『ゲド戦記』では登場人物が中途半端な哲学を語っているので本末転倒ですよね。あれを表現するなら映画ではなく論文でいいと思います。

「論文」・・・言われれば確かにそうかも。小説にしてもひどいもんです。

> あとこの映画では感動的なシーンで登場人物が泣くので、感動している自分を見せられているようで引いてしまいました。

ほかの宮崎作品では一緒に泣いてしまうんですがね(千尋がおにぎりを食べて泣くところとか)

> あと宮崎駿の映画に出てくるようなまっすぐな若者が出てこないのも特徴ですよね。

みんな屈折してばかりですね。それは息子・ゴローの人間性があらわれているのかも。決して嫌いではありません。
2012-03-23 20:16 : ヒナタカ URL : 編集
昨日はいきなりコメントしてすみません。m(_ _)m

宮崎吾朗さんの言動を調べてみると結構横着な人らしいですね。

根本的に真・善・美に対する憧れがない人なのでしょうね。(--;)
2012-03-23 20:25 : たけ URL : 編集
Re: タイトルなし
> 昨日はいきなりコメントしてすみません。m(_ _)m

いえ、そんな。

> 宮崎吾朗さんの言動を調べてみると結構横着な人らしいですね。
> 根本的に真・善・美に対する憧れがない人なのでしょうね。(--;)

むしろこれはこれで持ち味なんじゃとも思えてきました。
自分はなんだかんだで期待しています。
2012-03-23 20:32 : ヒナタカ URL : 編集
ジブリって世界観がいいんじゃないかとおもうんで私はこーゆうやつも好きですね。手島葵さんが声をあてたテルーは心を閉ざした感じが良かったと思うんでフォローしたいですね。
2013-01-26 11:22 : (*_*) URL : 編集
No title
私はゲド戦記それなりに楽しめました!!

テルーの声とクモの顔はビックリしましたが...。
2013-07-22 13:08 : URL : 編集
No title
今日もテレビ放映されていたのを見ましたが、
何度見ても、このモヤモヤ感が拭えません。
検索してみて、ここに辿り付き納得しました。
原作と原案と二つの物語が混ざっているのが、
一番の原因のような気がします。
原作だけだと、長編すぎるので一作品として映画に
するのは纏められない。そこで他の作品を加えて、
無理やり完成させた。
よく仕上げたと思いますが、スッキリしないんですよね。
2014-01-17 23:33 : 名無しのグルメ URL : 編集
No title
アニメ映画としては良かったと思います。でも原作を読んだことある人としては、ちょっと残念だったと思います。
この作品は「ゲド戦記の映画版」ではなく、「宮崎吾郎のゲド戦記」として見ればよいのではないでしょうか?
2014-05-13 17:04 : @ URL : 編集
私はここまで詳しく説明できませんが、一度観て今までの作品と比べて、何も面白さを感じませんでした。もうただ本当にそれだけです。
何が悪かったか、具体的にわかってよかったです。
ただゲド戦記の話に他作品と比べるのはがっかりです。
私もうーん・・・ですが。
2014-08-07 10:19 : URL : 編集
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