つらい>>>>楽しい農業高校生活 漫画「銀の匙」紹介
みなさんはお百姓さんの苦労を考えながらご飯を食べているでしょうか。
毎日ご飯を食べていると気づかないものですが、それを作るためには多くの人が多くの労力を重ねているものです。
農業を営むためには精神的な強さは必要不可欠。
それを若いころからから身につけるための「農業高校」があるのは必然なのです。
そんな「農業に関わる人は高校時代からしんどい」ことがわかる漫画「銀の匙(さじ)」の1巻が発売になりました。
個人的お気に入り度:9/10
一言感想:農業高校まじハンパねえ
作者が「鋼の錬金術師」の方ということもあり、すでに大人気のこの作品ですが、先入観なしでも最高に面白い漫画です。
本当すごい。
優等生だった主人公が農業高校に入学し、右も左もわからないまま農業高校に入学するところから話は始まります。
以下内容が少々ネタバレしていますので、予備知識なく読みたい方は要注意↓
そこでの生活は収容所なみ。
朝5時起きは当たり前で朝から夜まで活動しっぱなし。
家畜の世話に追われる毎日。
主人公は「俺たちのヒエラルキーは家畜より下なんすね」と先生に聞きます。
しかし先生は・・

「家畜の奴隷だ」と言い切る始末。
こりゃひでえ!
まあそんな生活描写だけで抱腹絶倒なのですが、「夢」に対してシビアな現実を思い知らせるような辛辣なメッセージも込められています。
「獣医になる夢をかなえるために必要なものって何ですか?」と主人公は聞きます。
それを聞いた先生の答えが「学費、学力、体力」のほかに、これです。

殺せるか、否か。
特に経済動物を相手にしている獣医は、家畜はしゅっちゅう命の選択を迫られてしまう。
「好き」だけではどうにもならないのです。
そのため、獣医になるのをあきらめた人もいる。
先生は、そんな人たちに対しても優しいことばをかけます。

「そういう人たちが頑張っているから、助かっている命もある」
農業を営む人、家畜を営む人、獣医の人、それぞれみんな違ってみんないい。
夢を持つことと同時に、現実と戦う覚悟を決めなければいけない。
そんな作者の思いが込められているようです。
たとえ農業に携わっていなくても、ぜひとも子どもにも読んでもらいたいですね。
さてさて、つらいことばっかの農業高校の生活のようですが、当然いいこともあります。
とりあえず動物が可愛いんですよね。

子豚にノックアウト。まあ家畜なのでそのうち食べるわけですが(切ねえ)
他にもご飯が美味しくって仕方がなかったり(超新鮮だからね)。
読んだ後は卵かけご飯が食べたくなることは間違いないですよ!
ちなみに、作者は一話が連載されたとき「フィクション・・・とも言いがたい学園漫画です」と言っていました。
たしかにそのとおりで、エピソードの一部は作者の実体験がもととなっています。
そしてこちらがそのエッセイ。
パワフルな作者のおかげで、こんだけエネルギッシュな作品が生まれたことに感無量であります。
そういえば、タイトルの「銀の匙」の意味ってなんでしょうね?
金持ちの家に生まれることを「銀のスプーンをくわえて生まれてきた(born with a silver spoon in one's mouth)」とも言い、「Silver Spoon」は富の象徴でもあります。
作中では、食堂の看板の横に銀の匙が掲げられていたことがありました。
ここで考えられるのは、「富」のほかにも
・銀=抗菌作用を持つ=安全な食事
を表しているということも考えられます。
最終回あたりでその意味が語られるのかもしれませんね。
どちらにせよ、今後も楽しみで仕方がない楽しさ。
腑抜けた現代人に活をいれてくれるような本作は、万人に文句なくオススメです!
毎日ご飯を食べていると気づかないものですが、それを作るためには多くの人が多くの労力を重ねているものです。
農業を営むためには精神的な強さは必要不可欠。
それを若いころからから身につけるための「農業高校」があるのは必然なのです。
そんな「農業に関わる人は高校時代からしんどい」ことがわかる漫画「銀の匙(さじ)」の1巻が発売になりました。
![]() | 荒川 弘 440円 評価平均: ![]() powered by yasuikamo |
個人的お気に入り度:9/10
一言感想:農業高校まじハンパねえ
作者が「鋼の錬金術師」の方ということもあり、すでに大人気のこの作品ですが、先入観なしでも最高に面白い漫画です。
本当すごい。
優等生だった主人公が農業高校に入学し、右も左もわからないまま農業高校に入学するところから話は始まります。
以下内容が少々ネタバレしていますので、予備知識なく読みたい方は要注意↓
そこでの生活は収容所なみ。
朝5時起きは当たり前で朝から夜まで活動しっぱなし。
家畜の世話に追われる毎日。
主人公は「俺たちのヒエラルキーは家畜より下なんすね」と先生に聞きます。
しかし先生は・・

「家畜の奴隷だ」と言い切る始末。
こりゃひでえ!
まあそんな生活描写だけで抱腹絶倒なのですが、「夢」に対してシビアな現実を思い知らせるような辛辣なメッセージも込められています。
「獣医になる夢をかなえるために必要なものって何ですか?」と主人公は聞きます。
それを聞いた先生の答えが「学費、学力、体力」のほかに、これです。

殺せるか、否か。
特に経済動物を相手にしている獣医は、家畜はしゅっちゅう命の選択を迫られてしまう。
「好き」だけではどうにもならないのです。
そのため、獣医になるのをあきらめた人もいる。
先生は、そんな人たちに対しても優しいことばをかけます。

「そういう人たちが頑張っているから、助かっている命もある」
農業を営む人、家畜を営む人、獣医の人、それぞれみんな違ってみんないい。
夢を持つことと同時に、現実と戦う覚悟を決めなければいけない。
そんな作者の思いが込められているようです。
たとえ農業に携わっていなくても、ぜひとも子どもにも読んでもらいたいですね。
さてさて、つらいことばっかの農業高校の生活のようですが、当然いいこともあります。
とりあえず動物が可愛いんですよね。

子豚にノックアウト。まあ家畜なのでそのうち食べるわけですが(切ねえ)
他にもご飯が美味しくって仕方がなかったり(超新鮮だからね)。
読んだ後は卵かけご飯が食べたくなることは間違いないですよ!
ちなみに、作者は一話が連載されたとき「フィクション・・・とも言いがたい学園漫画です」と言っていました。
たしかにそのとおりで、エピソードの一部は作者の実体験がもととなっています。
![]() | 荒川 弘 714円 評価平均: ![]() powered by yasuikamo |
そしてこちらがそのエッセイ。
パワフルな作者のおかげで、こんだけエネルギッシュな作品が生まれたことに感無量であります。
そういえば、タイトルの「銀の匙」の意味ってなんでしょうね?
金持ちの家に生まれることを「銀のスプーンをくわえて生まれてきた(born with a silver spoon in one's mouth)」とも言い、「Silver Spoon」は富の象徴でもあります。
作中では、食堂の看板の横に銀の匙が掲げられていたことがありました。
ここで考えられるのは、「富」のほかにも
・銀=抗菌作用を持つ=安全な食事
を表しているということも考えられます。
最終回あたりでその意味が語られるのかもしれませんね。
どちらにせよ、今後も楽しみで仕方がない楽しさ。
腑抜けた現代人に活をいれてくれるような本作は、万人に文句なくオススメです!
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