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スマートさ皆無の探偵物語「探偵はBARにいる」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想は探偵はBARにいるです。
↑公式ページの「あらすじ」が終盤までネタバレしちゃっていますので注意!


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:もうちょっとシンプルさがほしい


あらすじ


北海道札幌市すすきので探偵をしている男(大泉洋)は、コンドウキョウコと名乗る女から電話越しに依頼を聞く。
その依頼どおりにことをすませた探偵だが、その後に謎の男から襲われ、半死半生の目にあってしまう。

探偵はその相手に報復を誓い、相棒の高田(松田龍平)とともに事件の真相を追うことになるのだが・・・





いや~今作の大泉洋さんは最高ですよ!

気の効いたナレーションはめっちゃ格好いいし、茶目っ気もあるし、ノリツッコミまでするし、松田龍平との掛け合いも可愛くってしょうがない!
大泉洋のファンは絶対必見!オススメです!

とまあ自分にとってこの映画の魅力はほとんどそこだったわけで・・・
気になった点としては以下があります。

①スカした演出と構成
これは言うだけ野暮なんですが、やっぱり好き嫌いは分かれるかなと。
コミカルでジャジーな音楽と、大泉洋のキャラのおかげもあり「実写版ルパン3世」のような雰囲気があります。

②話が若干複雑
探偵が聞き込み調査をしていくなかで、渦巻く陰謀や登場人物のつながりが明らかになっていく物語です。

簡単に言えば「火曜サスペンス」のような刑事ものが近い印象です。
刑事(この映画では探偵)が真犯人を探すためにいろんな所を訪問し、「まさか・・!」とだんだん気づいていくのです。
面白いことは面白いのですが、着地点が見えにくいので真相にたどり着く前にダレてきてしまっています。
2時間超えの上映時間もちょっとツラいものがありました。

このあたりは「探偵もの」を期待していると肩すかしかも。
推理シーンなどはほとんどなく、聞き込み&殴りこみの繰り返しなのです。

③爽快感に乏しい
雰囲気はゆるめな作品なのですが、裏に含んだテーマは結構重めです。
結末も個人的には気に入らなかったですし、「軽さ」を期待すると裏切られるかもしれません。


登場人物の構成を頭に入れないといけないので、どうしても楽しむことよりも「あれ・・・あっちがこうなって・・・こうなるの?」と複雑に考えてしまうのはたまに傷かも。
これは好みによるものですが、もう少し登場人物は少なめでもよかったと思います。
Wikipediaに載っているだけでもざっと20人以上いるものなあ・・・

東 直己
798円
評価平均:
powered by yasuikamo
ススキノの時代を切り取るハードボイルド
『俺』シリーズで最高!
シリーズ最高作です

原作本はすごく評判がいいですね。
今作のナレーションの多さは、小説が原作であることを思わせます。

あとPG-12指定だけあってバイオレンスもエロもちょびちょび入っているので苦手な方は要注意。
自分は大泉洋がエロに対して遠慮がないのが大好きでした。

主演2人&小雪のファンなら十分楽しめると思います。

以下、ネタバレです 結末に触れています↓













・探偵、ひどい目にあいすぎ

1年後に時間が飛んで、いきなり探偵が雪から這い出るシーンになるのは面白かったですね。
相棒が牛用の毛布を持ってきていたり、「聞けよ!どうしてこうなったか!」と言うのも好き。

あとカトウ(この時点では正体不明)は何故「ほどけるような」結び方をしていたんでしょうか。
これは不明。→コンドウキョウコへの警告のためでしょう。

それにしても高嶋政伸さんのこの悪役は最高!超気持ち悪い!
ノーカントリー」のおかっぱ頭の殺人鬼を思い出しました。
待ち合わせ場所に漫画もちゃんと持ってきているし、律儀だね!
そして、ボーリング場でカトウにしばかれていたおじさんの安否が気がかりです


そして後半では、探偵は「沙織のことを守ると決めていたバーの店員」にボコられます。

ここでカトウが言っていた「人間は死ぬ前に映画のようなフラッシュバックをみるようだ」ということばを、探偵は覚えていました。

「すすきののネオンサインはまたたき、死ぬ前に見る映画がこれなら悪くない」

そう答えるナレーションが印象的でした。
敵のことばを逆説的にとらえるこの台詞は、文句なしに上手かったと思います。



・殺されてしまった「晃」の父

最低の人間だった晃の父ですが、炭鉱で仕事を失ったことには同情の余地がありました。
探偵は、泣き崩れる彼に対して「俺たちは勝手に産せられて、人生の責任を押し付けられる」とナレーションで語ります。
個人的にはかなりの実感ワードでした。

死ぬ前に、息子との思い出の「ライオン」を思い出していた彼。
きっと素敵な「映画」が観れていたのではないか、と思います。



・相棒の高田(松田龍平)

やべえ超カワイイ

空気の読めなさっぷりとか、たえず眠そうなのとか、おんぼろ車を大切にしている(調子が悪いときにはごめんねと言う)あたりとか、その車の上に探偵が乗っていると「降りろよ~」と言いつつ雪球をぶつけるとか。
ファンなら悶絶しかねません。

晃とその父が観に行っていたライオンの前で「今回は手を引け。たった一人の友だち、失いたくねーや」と言うのもよかった!
ぶっきらぼうで適当に見える彼ですが(実際そうだけど)、内心では探偵のことをとても大事に思っていたのですね。



・吉高由里子さんは出演していないに等しい

「下の妹は大学に通っている」という伏線があったのに、その妹は写真でしか姿をみせることがありません。
これは犯人だと思わせるミスリーディングなのでしょう。
しかし、吉高由里子さんの名が思い切りクレジットされているの、この扱いはちょっと腑に落ちません

あと石橋蓮司さんもちょい役級でしたねえ。出てきたときにちょっと笑っちゃった。



・センス抜群の台詞

生き埋めになったあとに「俺は紳士的にコンドウキョウコに言った」→でも怒鳴り散らす

カトウ「ギンジスカンはラムとマトンどっちがいい?」
探偵「はあ?」
カトウ「会話が途切れたらやりづらいだろうから、気を使ってんだよ」
探偵「そういうタクシー運転手が一番迷惑なんだよ

などが楽しくってしかたありません。

沙織の結婚式の前に、探偵は「ダスティン・ホフマンするってか?」と言っていました。
これは映画「卒業」からのものですね。
映画ファンならニヤリとできるでしょう。

劇中の「萩原朔太郎」の散文はこちらで読むことができます。



・二転三転するストーリー

関係のないと思われた事件がひとつにつながり、沙織は復讐のために人間を利用していただけに過ぎなかった。

コンドウキョウコが沙織であることは誰でも思いつくことでしょうが、この真相は上手く隠せていたと思います。

高田が言った「さっきの疑問解決、(霧島社長の殺害計画は)奥さんだったらできるかもな」もミスリーディングでした。
実際はヤクザが霧島のことをよく知っていたため、計画を行えたのです。


<ヤクザが集まる部屋で、沙織が探偵に水をかけた>
<探偵が沙織に銃をつきつける>

これらも効果的に働いていたと思います。

どちらも「ひどい女」と思わせるシーンでしたが、実際は探偵のことを思い、これ以上かかわらないでほしいという警告でもあったのでしょう。

「公園にいた悪ガキ」のエピソードは自分のことではなく、復讐相手のことを指していたのかもしれません。



・ラスト

ものすごく後味は悪いですよね。

大問題がひとつ。序盤のナレーションで思い切り「コンドウキョウコが死んだあとにもそれが続いた」と言ってしまっているのです。
死という結末をバラしてしまうというのは「アメリカン・ビューティ」などでもありましたが、そちらではその意味がちゃんとあります。でもこの映画では不必要なものにしか思えません。

また「(電車に対して)スピードをもっとあげてくれよ!」と、気づかなかったことを後悔した探偵ですが、相棒の高田に連絡して止めるなどの方法もあったのではないかな、とも思います。


そして、オセロの「表と裏」。
探偵は最後にそれを見つめていました。

序盤は「オセロというゲームの奥深さを教えてやろう、表と裏、黒と白、簡単に裏返る」という台詞がありました。

その「表と裏」を見抜けなかった探偵。
彼の後悔の念はとても深いものだったでしょう。



・霧島(西田敏行)のひととなりを、みんなが語るシーン

この映画で個人的に一番好きだったのがこれ。
もうこれ西田敏行本人に言っているようにしか思えなかった(笑)

霧島の奥さんに「素敵な人でした」
沙織にも「霧島に惚れた」
と、探偵が言ってくれたのも、嬉しくてしょうがないのです。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2011-09-10 : 映画感想 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
コイズミキョウコじゃなくってコンドウキョウコですけど…
2011-09-12 16:48 : URL : 編集
Re: No title
すみません、訂正しておきます
2011-09-12 18:47 : ヒナタカ URL : 編集
No title
サングラスの女はよしたかゆりこではありませんが
2011-09-15 17:35 : URL : 編集
Re: No title
そうなのですか!訂正しておきます。すみませんでした。
2011-09-15 17:48 : ヒナタカ URL : 編集
まあなんだかんだ言って個人的には好きです
>とまあ自分にとってこの映画の魅力はほとんどそこだったわけで
案外それでいいのかも、と思います。個人的にはある意味ストーリーよりも登場人物(と高田号)のキャラクターを楽しんでいたので。
人数が多いと言えば多いですが一応個性はあるので楽しいです。
>①スカした演出と構成
個人的には結構好きっていうかこれも魅力の一つかもと思うので突っ込むだけ野暮かもしれませんが確かに人によっては首をかしげてもおかしくないなとは思います。
>③爽快感に乏しい
雰囲気はゆるめな作品なのですが、裏に含んだテーマは結構重めです。
結末も個人的には気に入らなかったですし、「軽さ」を期待すると裏切られるかもしれません。
自分の記憶が間違っていなければ一応結末はほぼ原作準拠だったと思いますが確かにあれは重たく後味が悪いなあ、と自分も思います。嫌いじゃないですけどね。
>登場人物の構成を頭に入れないといけないので、どうしても楽しむことよりも「あれ・・・あっちがこうなって・・・こうなるの?」と複雑に考えてしまうのはたまに傷かも。
自分は端から頭に入れることが念頭じゃなかったのか記憶できてたのかそこは気にしてなかったですが確かにそうですよね。
ただ自分は覚えてなかったのですが原作もそこそこ多いようです。
>あとカトウ(この時点では正体不明)は何故「ほどけるような」結び方をしていたんでしょうか。
これは不明。→コンドウキョウコへの警告のためでしょう。
劇中でも探偵がコンドウキョウコに連絡した際にその旨を述べてたと思うので多分それで正解でしょう。
>それにしても高嶋政伸さんのこの悪役は最高!超気持ち悪い!
良くも悪くもあれは印象に残りました。あとあんなゲップよく出るなと思いますしガチで漫画本持って行ってたのは地味にツボでした。
>そして後半では、探偵は「沙織のことを守ると決めていたバーの店員」にボコられます。
結末的にもある意味彼らも気の毒だなあ、と思います。
>相棒の高田
大体ヒナタカさんの仰る通りなのでいうことは特にないですが自分も高田(と高田号)はすごく好きなキャラです。
因みに高田号に関しては原作では単なる移動手段程度(あと車種も異なります)だった記憶があるのでそれを考えるとここまで愛嬌あるキャラにしたのは個人的に好きです。
あと屋根の上に乗ってるのはルパンを意識してる可能性が、と聞いたときは妙に納得しました。
>生き埋めになったあとに「俺は紳士的にコンドウキョウコに言った」→でも怒鳴り散らす。
あのナレーション(というより皮肉か)からのこれはツボでしたw
>「(電車に対して)スピードをもっとあげてくれよ!」と、気づかなかったことを後悔した探偵ですが、相棒の高田に連絡して止めるなどの方法もあったのではないかな、とも思います。
自分はあのシーンが切なかったですが冷静に考えれば確かにそうですね。
あと式場での発砲数が数えた限りでは20発ぐらいなのでいくらなんでも多過ぎではないかと…。2丁用意してたのかもしれませんが。
>その「表と裏」を見抜けなかった探偵。
彼の後悔の念はとても深いものだったでしょう。
それだけに哀しいですね…。
>どちらも「ひどい女」と思わせるシーンでしたが、実際は探偵のことを思い、これ以上かかわらないでほしいという警告でもあったのでしょう。
相田も張り込みの際に「評判悪い」って言ってたぐらいですし自分も悪印象を抱いてましたが真相がわかった途端に180度印象が変わったと同時に哀しく思えました。
>霧島(西田敏行)のひととなりを、みんなが語るシーン
自分もこのシーンは好きです。それだけに銀漢興産が一層非道に感じられます。

確かにいろいろ突っ込みどころは多いですがあまり深く考えなかったせいもあってか楽しめて結構好きです。
2015-12-23 00:01 : いいこま URL : 編集
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