ヒロインにドン引きする2時間「カウボーイ & エイリアン」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
個人的お気に入り度:5/10
一言感想:ツッコミどころのオンパレードやで~!
あらすじ
記憶喪失のカウボーイがなんだかんだでエイリアンと戦う話(笑)
えーどこをかしこを見ても酷評ばかりであり、観ようかどうか迷っていたのですが、結論・観てよかったです!
まあ何がってこの映画、つっこみどころオールアラウンド状態なのです。
序盤はそこそこミステリアスな雰囲気があり、単なるB級映画とは思えない風格もあり(お金かかっているし)、非凡さも感じれるのですが、最後の方は本気のB級丸出し展開が待ち構えています。
直前の伏線をも無視しまくるアホ展開にもう抱腹絶倒で、この映画の脚本家は狙ってやってるんじゃないかと思い始めたほど。
特にひどいのはヒロインの言動。なかなか電波が入っているご様子で素敵でした。
原作コミックがあるのですけど、原作でもこんな馬鹿な話なのでしょうか・・・いやそりゃこの設定だけで頭悪いんですけど。
![]() | スコット・ミッチェル・ローゼンバーグ 1890円 評価平均: ![]() powered by yasuikamo |
あと、実は今作の脚本は3人います。
残念ながら、三人寄れば文殊の知恵にはならなかったようです。
むしろそのせいでツッコミどころがふえたんじゃないかね・・・個人的にはこの大味さも気に入ったので、是非マイケル・ベイあたりと組んで、金かかったアホアホ映画を撮ってもらいたいもんです。
さて、展開のことは置いといて(置いてける問題じゃないけども)今作の魅力のひとつがその豪華キャスト。
なにせダニエル・クレイグとハリソン・フォードです。
007とインディジョーンズの共演が見れるというだけで映画館に足を運ぶ価値があります。
まあこの2人が力を合わせる部分がほぼなかったり、人間ドラマに時間を割いているようで実際は淡白な仕上りだったりするので、この辺も不満はなくないです。
でも所詮はカウボーイとエイリアンが戦うだけのお話なんで、これくらいがいい塩梅なのだと思います。
そしてもうひとつ、映画を観るまで、このタイトルにずっと疑問がありました。
それはなぜ「&」なんだろうということ。
どうみても映画はカウボーイとエイリアンの対決を描いているので、ニンジャやプレデターみたいに「VS」が正しいのではないのかとお思いの人は多いと思います。
でも「&」の理由がちゃんとあるのです。
まあ観てみると謎もへったくれもない理由なのですが、疑問が解決できただけでもスッキリしたのでオールオッケーです。
結論を言うと
・物語にメッセージ性や整合性を求める人は脚本家に殺意がわく
・B級(重ねて言うけど金はかかっています)映画は好きな人はすぐに観に行っちゃいなYO!
Q:西部劇が好きなんだけど、それっぽい要素はある?
A:序盤だけです(あとラストにちょびっと)
そんな感じで。
以下ネタバレ むしろツッコミどころ↓
かなりメタメタに書いているのでこの映画が好きな人は見ない方がいいかも・・・ごめんなさい。
・目覚める主人公。腹には傷、腕には謎の機械、謎の女の写真。主人公は3人のチンピラを速攻倒す。
いきなり強すぎな主人公にワクワクが止まりません。
・赦罪(absolute)の街へ。家に侵入するが、牧師に手をあげさせられる。
行動に迷いがないね。
・バカ息子「パーシー」登場。主人公に倒される上に留置場に。
出オチキャラかと思えば、ラストで意味のあるキャラへになります。
彼は「俺はジェシー・ジェイムズか?」と言っていましたが、それとは確かにスケールが違うよね。でも殺人未遂を犯したんだから反省しなさい。
・育ていた牛が宇宙人により焼かれる
そのせいでダラーハイド大佐(ハリソン・フォード)により、牛で引きずられたおじさんがかわいそう。
・ヒロイン「エラ」と主人公が酒場で出会う。ヒロイン「何も覚えていないの?あなたは何かを探している、私も同じ」
なに言ってんだこいつ。つーかお前の探してるもんなんて知るかよ!
記憶をなくした主人公と知り合いなのか?と思いましたが、その後の展開を見る限り初対面でした。
・保安官が主人公(名前が「ジェイク・ロネガン」と判明)を捕らえようとする。ジェイクは保安官をひねり倒す→ヒロインが後ろからジェイクを殴って倒す
えー!ヒロイン味方ちゃうん?
・ジェイクは様々な悪事を重ねた凶悪犯だと判明、パーシーと一緒に連行される。連行される途中、ヒロインは「ごめんなさい、でもあなたの力が必要なの」と言う。
力が必要ならなんで殴って捕まえさせるんだよ!
・さらに「いきなりあなたはどこから来たの?と聞く」→ジェイク「俺もそれが知りたい」
自分もなんでいきなりそれを聞くのか知りたい。
・宇宙船登場!ロープみたいなので人間をさらう!
そんなんで空中にひっぱりあげたらそれだけで死ねそうです。
・主人公の腕の機械が光る!それで宇宙船を撃つと墜落。
でも中には誰もいない。無人機?こんな小さい宇宙船にゃ人つめないよ。
・その辺の家屋で人が襲われている→エイリアン逃亡→足跡発見→明日から追うぞ!
家屋の人間、生きているかも調べられずにスルー
・一人でいく主人公をストーキングするヒロイン。ついてくんなと胸ぐらをつかまれて言われるヒロイン。ヒロイン「私って、役に立つのよ!」
いまだこのヒロインに、何一つ好感がもてません
・なんだかんだで村の一行と合流。雨が降ってくるので、その辺にあった船の残骸で雨宿り。
「まわりに海がないのになぜ船が?」という伏線でしたが・・・
・エイリアンに襲われる子どもをかばって、おじいちゃん死亡
子どもを離れた場所にいないようにしようよ・・・
・峡谷に行くとジェイクの元部下(チンピラ)に襲われる。いろいろあって部下に銃を奪われ絶体絶命。でも腕の機械が光るのでチンピラのボスに撃つ!
えーその機械ってどういうときに使えるようになるのー?
・でもボスは生きてる。
宇宙船撃ち落とすほどの威力なのになぜ・・・威力も加減できるんですか?
・逃げるジェイク一行の前にエイリアンの宇宙船が!→ヒロイン連れ去られる→ジェイク宇宙船に飛び乗る→ヒロインと共に川に落ちる!→ヒロインエイリアンにぶっ飛ばされる!
この映画が西部劇ってことを、ここからもう忘れました。
・抱きかかえて仲間のところへ向かうジェイク・・しかしヒロイン死亡。
全然感情移入できないまま死んだー!
・ジェイク一行はアパッチ族の集団の儀式っぽいのに連行される。すまきにされたヒロインの死体が火にくべられる。
まさかの火葬。と思いきや・・
・火の中からヒロインが全裸で出てくる!
はああああああ!?なんでそれで生きかえるの?なんで火の中で平気なの?
・ヒロイン「許して、話してなくて。私も別の星から来たの」
ヒロイン、宇宙人だった。
・ヒロイン「でもあの傷は自分では治せなかったの」
じゃあお前の言う傷は全身を火にかければ治るというんだな。そんな傷があってたまるか。
・その後、ジェイクたちは部族とうちとけている。
あんなに「処刑するぜ~っヒャッハー!」な雰囲気だったのに・・・。
ヒロインの復活はそれほどのもんだったのでしょうか。確かにすごいけどよ。
・部族はジェイクの記憶を呼び覚ましてやると言う→儀式をすると本当に記憶が戻る。
部族の歌で記憶が戻るという斬新な展開。いや~さすがは3人で脚本を作っただけのことはありますね(死んだ目をしながら)
・記憶の中で、ジェイクが妻が目の前で灰にされたことを知る。その後寝たまま宇宙人に反撃し、腕の機械を持って脱出していたのだ。
なぜ拘束具が急に外れるんでしょうか。
・その後エイリアンの基地へ。主人公はそのへんに居た元部下のチンピラも味方につける
都合いいな。でも熱いシーンだ。
・ヒロインが、エイリアンが人間を拉致した理由を「調べて弱点を知るため」と答える。
そんならあんなに数十人も捕らえなくてもいいでしょ。
あと金(きん)も目的だったらしいけど微妙にセコく感じます。
・エイリアンの基地の一部をダイナマイト数本で吹っ飛ばす。
特に意味の無い「マッチを落としてしまう」寸劇もありました。しかしダイナマイトいやに高性能だな。
・直前、ヒロインが「エイリアンの目は光に弱い」と言っていたのに、丸腰で地上にわんさか出てくるエイリアンたち。
光に弱いって言ったばっかじゃん!あの光線銃使えよ!
・ジェイクとヒロインは洞窟に入り、さらわれた人が捕らえられた部屋へ。
あっさり解放できてます。見張りとかいないんですか?
・エイリアンは銃では苦労するのに、槍とかはあっさり貫通。
弱いのか強いのかさっぱりわからん。あとアパッチ族が「山の上で戦う!」と言った伏線も無視ですか。
・「ナット」が首をちぎられ瀕死→ダラーハイド「お前が本当の息子だったらよかった」→「パーシーを救ってください、あなたの息子です」
これはよかった。活躍は少なかったけど印象深いキャラでした。
・トンネル内をつぎつぎと出てきてはジェイクに撃たれるエイリアン
この宇宙人、絶対IQ低い。
・子どもは、ダラーハイドにナイフを貰ったにもかかわらず、エイリアンが近づいてくると「逃げよう」と言う。
「男になれ」と言われた伏線を生かそうよ・・・追い詰められてぎりぎりでナイフを急所に刺せたので結果オーライでしたが。
・勝手にどっかに行くヒロイン。それを追うと「コア」を爆弾で壊そうと言う。どうやって?とジェイクが聞くと、「腕の機械が必要なの」と言う。
勝手に行くなよ!ジェイクがついてこなかったらどうする気だったんだよ!
ていうか腕の機械は爆弾にもなるそうです。都合よすぎ。
・ジェイク「この機械は外せないよ」ヒロイン「頭をからっぽにするの」ジェイク「できないよ!」→ヒロイン、ジェイクにキス→外れる。
エエエエェェェェ(゜Д゜;)ェェェェエエエエ なんだこの嬉しくないロマンスシーン。
・その後ヒロインはコアへ続く扉へ。ジェイクに「さようならジェイク」と言い一人で向かう。
タイミングよく扉が閉まりましたが、開閉ボタンでもついてたんですかね?
・丸腰の主人公はエイリアンに襲われ、拘束具に捕らえられる(すぐ殺せよ)→ダラーハイドがライフルでエイリアンを撃つ!→主人公も銃で撃つ!
なんで拘束具外れるんだよ!(2回目)
・エイリアンはドロドロの金を落とされて死亡
もったいねー。というかこんなに高温の金塊が張り巡らされている宇宙船って危なくないか。
・何故か飛び立とうとする宇宙船。
・爆弾を抱えたヒロインがついにコアへ!
・エイリアンに追いつかれることもなく、無事爆破。どーん。
まさかのヒロイン自爆でエイリアン全滅。
・再会する人たち
みんな「覚えている?」と聞いていたのは、ジェイクが記憶を失っていたのを知っていたからでしょうね。
・自分の家に戻るジェイク
ここで部族の力によって記憶を取り戻したときと同じ、虫(コメントで教えていただきましたが、ハチドリだそうです)が再登場します。
ジェイクの「妻との記憶」が具現化したものでしょう。
ジェイクは妻を失ったことで自分を責めていました。それが飛び去ったことは、その自責の念から開放されたことを意味していると思います。
・最後は平和になった街(金が見つかったのでウハウハ状態)を見ながら去るジェイク
これは西部劇っぽい去り際でいいですね。
完
さて、タイトルの「&」とは、これは「仲間にエイリアンがいるから」という理由でした。
これを見越してタイトルをつけたというのなら、なかなかに素敵です。
ところで忘れ去らた伏線がもう一つ。
雨宿りした船はなんだったんですか?
金塊を積んでいたとしても丸ごと持ってこなくてもいいじゃん。
エイリアンは力の入れどころを間違ってます。
「強いのだ!」と思うと、「弱くなる」
「弱いのかな?」と思うと「強くなる」
人間だもの。
何故か、カダフィ大佐を思い出すH.フォードさん。
エイリアン役のゼタ・ジョーンズ弐の女優さんは、ワタシャ、タイムスリップしてきたのか!と思いました(エイリアンの女性編では、やはり、オールヌードで出現しましたから)
あの船は判りにくかったですが、多分、ミシシッピー河を運行していた外輪船が飛んできた設定なんでしょう。
実は、私、あのバーテンダー役の役者さんが気になってみてました。
彼は、ブラッド・ピットの「ジェーシー・ジャームズを撃った男」でも助演(モノ凄い、怪演でした)と、なんか別の映画でも、割と損な役といいますか、チョット、オカシナ性格ばかりの配役でした。
でも今回は、ハート・ウオーミングな役立ったので、少しホッとしました。
脇役が良かった感じはしました。
それと、あのインデアン(ネイテブ・アメリカン)にとらわれる場面での、H・フォードの台詞は、物凄く悪い言葉の羅列だったようです。
あんな言葉を受け入れられる程、アメリカ国内では、ネイテブ・アメリカと講和できたのか!とコレハ意外な発見でした。
仰る通り、異星人の設定は、滅茶苦茶でした。
でも、私は、意外と嵌ってしまって、ヒナカタさんの映評を楽しみしてました。
内の女房は、災難映画を見た顔でしたが・・・・
みんな、視点が違って面白いですね。
スイマセン、張り切りすぎたようです。
> この主人公の動きを見て、金子みすずの詩を思い出してました。
>
> 「強いのだ!」と思うと、「弱くなる」
> 「弱いのかな?」と思うと「強くなる」
> 人間だもの。
「みんな違ってみんないい」もあてはまるような気がします(笑)
> あの船は判りにくかったですが、多分、ミシシッピー河を運行していた外輪船が飛んできた設定なんでしょう。
全部説明しろとは言いませんがなぜエイリアンは持ってきたんでしょう(エイリアンの仕業かどうかもさだかじゃないけど)・・・
> 実は、私、あのバーテンダー役の役者さんが気になってみてました。
>
いいキャラでした。サム・ロックウェルさんが出演した「月に囚われた男」はおすすめですよ。
>
> 仰る通り、異星人の設定は、滅茶苦茶でした。
>
> でも、私は、意外と嵌ってしまって、ヒナカタさんの映評を楽しみしてました。
楽しみにして頂いて感謝です。
いや、自分も結構好きですよ、この無茶苦茶さ加減が。
>
> 内の女房は、災難映画を見た顔でしたが・・・・
この映画が受け付けない方の気持ちもわかります・・
> スイマセン、張り切りすぎたようです。
いえ、メタメタに悪く書いてすみませんでした。
ではまた^^)
うーん、、いままで観て来た中で最悪の映画でした。
まず、豪華キャストが生かされていません。だれでもよかったんじゃない?
っていうか、H・フォードとかいなかったら本当にB級って感じですね。
とにかくストーリーも稚拙で納得のいかない設定ばかり
で説得力が無い。
あと、エイリアン、節操無く丸出しのアングルで登場するし。
部分的に見せて、見る側に恐怖感を与えるほうがいいんじゃないのかね~
結局、もうすこし納得させる設定でリアリティがあれば
面白さが出るものだけどね。
こんなのお金払って観る人はかわいそうです。
あまりにも話がヒドいありさまだったので自分は逆に楽しめた口ですが・・・二大キャストをうまく使えていないあたりは確かに残念です。
>あと、エイリアン、節操無く丸出しのアングルで登場するし。
>部分的に見せて、見る側に恐怖感を与えるほうがいいんじゃないのかね~
裸で突撃しまくったときに失笑しました。
終盤はただの記号と化している感じなのはいただけませんね。
>結局、もうすこし納得させる設定でリアリティがあれば
>面白さが出るものだけどね。
やっぱ全ては脚本かな・・・そう思います。
「カウボーイ&エイリアン」ですよ

やはり
「スピルバーグ」
「ロン・ハワード」
「ダニエル・クレイグ」
「ハリソン・フォード」
という名で、皆さん
期待しちゃんたんですかね・・・

私は全て
「折り込み済」ということで

楽しめました

当然何も残りませんが

自分は結構好きです。
北部に住むインディアンの部族からはメッセンジャーといわれているそうです。
またハチドリは誰かが大きな悲しみや苦痛の時期にこの鳥を見ると悲しみが癒される、と神話でいわれてるそうですから最後主人公が家に戻った時出てきたのはそういう効果を狙った登場なのかも。
あれがハチドリで、そんな意味があったとは・・・・キモいなんて言ってすみませんでした。
とっても参考になったので追記させていただきます^^)
伏線なんかどーでも良いのです。
だってそういう滅茶苦茶さが何も考えなくて良いという
素晴らしい効果を呼ぶのです。
マチャーテ キルズ みたいな面白さがありました。
主人公の俳優を初めて見た作品です。
小柄で干し柿みたいで渋い感じがしました。
エアベンダーの主人公の少年も出ていましたね。
お気に入りのB級映画となりました。