夢見るオムライスの行方「花のズボラ飯」23話レビュー
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今作の主人公・花は専業主婦ではなく、一応本屋で働いているのですが、その勤務態度は褒められたものではありませんでした。

口の中が葛飾北斎になるほど感動している彼女(ていうかどういう表現だ)。
お客さんに笑われる程度でよかったですね。下手すりゃキレられるぞ。
彼女が雑誌で見ていたのは京都の絶品オムライス。
当然作ってみようと思い立つのですが、そのままうまくいく訳がないのがこの漫画の特徴です
↓
オムライスを作りたい!という意気込みは並々ならぬもの。
卵がフワトロでデミグラスソースがかかっているような「夢見るオムライス」を作るため、彼女はスーパーへ向かいます。
そんなオムライスを作るためには生クリームが入っていると信じた彼女ですが、余っちゃって無駄かも?と考えます。
しかしダンクシュートでたたっ込みます。
まあどうせ無駄になるオチになるのは読めてます。
高い鳥肉、マッシュルームも買い、次のターゲットはデミグラスソースでしたが・・・
「作る」というハードルをつぎつぎと倒していく彼女。
斬新な表現ですね。
帰宅した彼女はさっそくググッて、オムライスの作り方を見ます。
そこで見つけたのは「LOVE」という文字が書いてあるオムライスでした。
「わたしだったらDEATHとか書いちゃうもんね!」
そんなん出したら離婚されるだろ。
さらに見つけたのはとあるブログでした。
グルメ漫画の料理を再現している・・・
どう考えても実在しているこのブログのことです→本がないならブログをお読み
あんこ(HN)さん、掲載おめでとうございます。
インターネットで調べ物をした花はどっと疲れてしまいます(しかもいい春物の服を見つけちゃう)。
憂鬱に感じたのはオムライスを作るのがものすごくめんどくさいこと。
いや・・・気持ちはわかるがあの並々ならぬ決意はどこに行った。
さらに「夢見るオムライスって、誰かに作ってもらってこそ夢見れるんじゃないかしら・・・」と言う始末。
要する他力本願です。本当にヒロインかこいつ。
困った彼女は母親に電話をして解決法を聞くのですが・・・そこで親子丼を作ることをおすすめされます。
「弱」とか言っているお母さんですが、基本的に味付けの分量は適当だとわかるステキ主婦でした。まあそんなもんだよね。
しかしその娘・花はちょっと違う。
濃縮めんつゆを使ったがために、分量が異なってくることを計算し始めます。
でも次のコマでは妥協。
もう勝手にしろよ。
さらに肉に火が通ったどうか気になった彼女は・・・
本人に聞くというファンタジーなことをし始めます。
これもまた夫がいないことの寂しさの裏返しなのでしょう。
そんな彼女にはちょっぴりの愛しさを感じます。
まあ次のシーンのダジャレで台無しだけどな。
なんだかんだで、マッシュルームを入れ、溶き卵を流し、三つ葉の代わりに海苔・ネギをまぶし、完成!
擬音は「おか~さ~んっありがと~っ」
斬新というかそもそも擬音ですらないのが素敵ですね。
ちなみに今回は主婦の気持ちを体現したシーンで「しゅっふ~ん」という擬音もあります。是非探してみましょう。
そして恒例のこのリアクション。
う~んあいも変わらずうまそうだ。
・・・
でも何か忘れていることがあるような・・・・
そうだ、オムライス作ってねー!
先にツッコんでくれた彼女ですが、開き直られるとそれはそれでムカつきますね。
あと父と娘が似たもの同士であることもわかりました。
今回の一番可愛かったシーン↓
本当なんだったんでしょうね。
小人が可愛い!
あまりにも素敵で、つい単行本を買って
しまいました。カゲヒナタさんのコメント
がついているとより面白いです。
ありがとうございました。
同じ原作者の「孤独のグルメ」や、作画の「マコちゃん絵日記」も読んでみてください。面白いですよ!
寸劇したかっただけかい!
花さんのオムライスを思い出すときのナルシスト全開な
態度と顔も本当にイラっと来ました。