石黒正数作ホラー漫画「新築」がちっとも怖くない件
最近、漫画家の石黒正数先生の作品にハマリにはまっています。
特に「外天楼」や「ネムルバカ」は1巻完結のうえ上質な映画を観たような満足感が得れるので、小説好きや映画ファンにもオススメしたい作品です。
どれもこれもシニカルで、かつひねくれた(褒め言葉)面白さがあるのでついつい薦めたく魅力があります。
そして女性向け漫画雑誌「エレガンスイブ」の1月号に、作者初となるホラー作品が掲載されました。
石黒先生の作風はどこかほんわかしていて、キャラも可愛いのでホラーと親和性があるのかな~と思いつつ読んでみましたが・・・まあなんて言うかいい意味で予想通りでした。
扉絵はこんな感じ。

ああ、ホラーらしく字体は怖いな・・・・でも右下のフンコロガシマークの引越し屋さんで台無しです。
主人公の女性が新築に引っ越してきたことろから話は始まります。
当然ホラー作品なので、新築にもかかわらず出るわけです。

幽霊がね。
でも何故新築なのに出るんだよ、なんで首だけなんだよ、と当然主人公は思うわけです。
そこで彼女は周囲の人に聞き込みを開始。
結果、新しく建てる前にもマンションがあり、住人の一人が首をつって死んでいたとの情報を得ます。
そして彼女の得た結論はこう!

「前のマンションと階がズレて、首だけ出てきたんじゃね?」
ふんふんなるほど・・・なんじゃそりゃ。
ていうか幽霊話がこんな推理話になるとは・・・・作者は「探偵もの」が好きなのでこのジャンルでもこんな感じになるんですね。
でもそれだけではなんの解決にもならない(本当になあ)ので、さらに推理をすることになるのですが・・・この後もあんまり怖くなく、むしろ笑ってしまうオチを迎えます。
いやでも面白い。
わずか15ページの作品ですが、低予算の短編映画にしてもよさそうな高クオリティ。
ホラーとして微塵も怖くないのはご愛嬌です。
*正直作者の作ったゲームのほうが怖いよ→「隠し部屋」
「エレガンスイブ」はほかにも面白い作品がたくさんあるので、女性ならずともオススメの雑誌ですよ。
連載作品では、いじめをテーマにした「メビウスの森~14歳のSOS~」が毎回気になっています。
そして基本的に1話完結の「花のズボラ飯」もまさかの「次号に続く」の展開になっており目が離せません。
また今号には、原発避難地区(実在する飯館村)の本屋さんを描いた読み切り作品「ほんの森でまってる」が掲載されています。
これもまた素晴らしい作品です。語る言葉が出てこないほどのショックも受けた描写もありました。
是非すべての日本人に読んで欲しいです。
特に「外天楼」や「ネムルバカ」は1巻完結のうえ上質な映画を観たような満足感が得れるので、小説好きや映画ファンにもオススメしたい作品です。
どれもこれもシニカルで、かつひねくれた(褒め言葉)面白さがあるのでついつい薦めたく魅力があります。
そして女性向け漫画雑誌「エレガンスイブ」の1月号に、作者初となるホラー作品が掲載されました。
石黒先生の作風はどこかほんわかしていて、キャラも可愛いのでホラーと親和性があるのかな~と思いつつ読んでみましたが・・・まあなんて言うかいい意味で予想通りでした。
扉絵はこんな感じ。

ああ、ホラーらしく字体は怖いな・・・・でも右下のフンコロガシマークの引越し屋さんで台無しです。
主人公の女性が新築に引っ越してきたことろから話は始まります。
当然ホラー作品なので、新築にもかかわらず出るわけです。

幽霊がね。
でも何故新築なのに出るんだよ、なんで首だけなんだよ、と当然主人公は思うわけです。
そこで彼女は周囲の人に聞き込みを開始。
結果、新しく建てる前にもマンションがあり、住人の一人が首をつって死んでいたとの情報を得ます。
そして彼女の得た結論はこう!

「前のマンションと階がズレて、首だけ出てきたんじゃね?」
ふんふんなるほど・・・なんじゃそりゃ。
ていうか幽霊話がこんな推理話になるとは・・・・作者は「探偵もの」が好きなのでこのジャンルでもこんな感じになるんですね。
でもそれだけではなんの解決にもならない(本当になあ)ので、さらに推理をすることになるのですが・・・この後もあんまり怖くなく、むしろ笑ってしまうオチを迎えます。
いやでも面白い。
わずか15ページの作品ですが、低予算の短編映画にしてもよさそうな高クオリティ。
ホラーとして微塵も怖くないのはご愛嬌です。
*正直作者の作ったゲームのほうが怖いよ→「隠し部屋」
「エレガンスイブ」はほかにも面白い作品がたくさんあるので、女性ならずともオススメの雑誌ですよ。
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連載作品では、いじめをテーマにした「メビウスの森~14歳のSOS~」が毎回気になっています。
そして基本的に1話完結の「花のズボラ飯」もまさかの「次号に続く」の展開になっており目が離せません。
また今号には、原発避難地区(実在する飯館村)の本屋さんを描いた読み切り作品「ほんの森でまってる」が掲載されています。
これもまた素晴らしい作品です。語る言葉が出てこないほどのショックも受けた描写もありました。
是非すべての日本人に読んで欲しいです。
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