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理想的な番外編「漫画 うさぎドロップ 10巻」感想+ネタバレレビュー

漫画「うさぎドロップ」10巻を読みました。

宇仁田 ゆみ
980円
評価平均:
powered by yasuikamo
素敵な番外編
なるべくしてああなった。
今日9巻読んだら今日10巻発売とか


*「うさぎドロップ」とは?
ひょんなことから6歳の女の子・りんを引き取ることになった、三十路男・ダイキチの子育て奮闘物語。
ほのぼのとした作風が人気を呼び、映画化、アニメ化もされた。
衝撃的な結末も話題になった。


9巻が実質的な最終巻であり、この10巻はいろんなキャラクターのエピソードが読める番外編となっています。

りんが小学生の頃、中学生の頃、そして9巻の続きの話があります。
りんの本当の母親と、その恋人とのなれそめも収録されています。

何故登場人物があの行動をしたのかがわかり、「その後」もちょっとだけ読むことができるのです。

あいかわらず話はほのぼのとしていて、それでいて「子ども目線」の心理描写が上手いので微笑ましく思えます。

その後の物語も、描きすぎず描かなさすぎずの、ちょうど良いところで終わりました。

「番外編」という形で、読者の要望にしっかり答えていると思いますので、今までこの作品を読んでいた方には是非手にとっていただきたいです。


作者のあとがきも秀逸で、話運びやキャラクター造形に「こだわり」を感じることができました。
アニメにとても思い入れがあったようで、4ページ以上にわたって語られています。

そして実写映画版の話題はほぼスルーされていました
作者自身もあの作品には思うところがあったのでしょうか・・・
個人的には最悪クラスの駄作でした→<実写映画版の感想>


以下は10巻収録の話の紹介です↓少しだけネタバレしているので未見の方は要注意 9巻の結末もネタバレしています















第1話 ちいさなハート


ダイキチはりんをみて驚きます。それは家に入ってくるアリをつぶしていたから。
でも家にいたクモを見たとき、りんはこう言います。

うさドロ10-1
「『えきちゆ』だからなかよくしなきゃいけないって」

これは益虫のことを言っています。
おじいちゃんにこう教わっていたのですね。

で、ダイキチに「(ダイキチが殺虫剤で殺している虫に対して)やっつけちゃいけないむし?それともやっつけていいむし?」と聞きます。
それに悩むダイキチ
確かに益虫、害虫なんてどっちがどっちだか大人でもわからないよなあ・・・

参考→蜘蛛は害虫なのでしょうか?それとも益虫なのでしょうか?- Yahoo!知恵袋

タイトルのちいさなハートとはフウセンカズラの種のことです。
これは可愛い。



第2話 にくめないワケ


りんは玄関で奇妙なものを発見します。

うさドロ10-2

なぜかちょびっと砂が盛られています。まさかのミステリー要素
理由はたいしたもんじゃなかったですが、納得できます。

そしてコウキがおでこに怪我をしてしまいます。
あいかわらずコウキママが可愛すぎる。
オチもユルくて好きです。



第3話 2つのかぞく


りんとダイキチ、コウキとコウキママが一緒に水族館に行くお話です。

うさドロ10-3

これはコウキがダイキチに肩車をしてもらうシーン。
慣れない高さに、コウキはちょっと怖がってしまいます。

この「子ども目線」の描写が抜群にうまいのがこの漫画の特徴。
大人になって忘れたものを思い出させてくれます。



第4話 めがねドロップ


りんの母親(正子)とその恋人とのなれそめです。

うさドロ10-4

この主従関係は出会った時から作られていたようですね。

正子ははじめは感情移入しにくい人物ですが、徐々にいとおしさを感じられるようになっていきました。
このエピソードで、より彼女が好きになれた気がします。

またあとがきではこのキャラクター作成に苦労されたことが記されています。
「彼女が読者(とダイキチ)からは嫌われるということがわかっていたから、作者の私と、彼氏だけは愛していないといけないなあ」という作者の考え方が好きです。
本当に自分の作り出したキャラクターを愛されているんですね。



第5話 うっかりラビリンス


中学生時代、コウキとあかり先輩のなれそめです。

うさドロ10-5

コウキが髪を染めていたのも、あかり先輩の手によるものだったのですね。
コウキが「りんのことを忘れていたときもあったかも」とモノローグで語るのは、なんとも切ないです。
この話のコウキはちょっとバカなのですが、それ以上にいとおしいです。



最終話 それから


9巻の続きの話です。

子守唄に「面憎さ」ということばが出てくることを初めて知りました。
確かにちょっとびっくりしますね→五木の子守唄

ダイキチにいじられるコウキがなんとも可愛い。この2人の関係性も大好きです。
そしてコウキはダイキチに「りんは元気?」と聞き、ダイキチはこう返します。

うさドロ10-6
「うちの新妻はばあさんみたいだ」

これは本当に籍を入れたということではないと思います。
りんの生活態度を見て、皮肉をこめて、「新妻」「ばあさんみたい」と言ったのでしょう。
これもダイキチらしさです。


また、この後に出てくるニボシを口にくわえるりんと、「りんは普通に可愛い」と言いかけるけど恥ずかしいからやめるダイキチが死ぬほど可愛いです。




作者のあとがきでは、「ダイキチを『親』ではなく『保護者』と言い続けていた」ということが最も印象に残りました。

それは、最後の「ダイキチとりんが好き合う」という展開のためと思っていました。
しかし実際はそうではなかったようです。

ダイキチがりんを育てたのは6歳のときから。
ダイキチその前の苦労を知りません。子育てに「途中参加」なのです。
作者がダイキチを『保護者』と呼んだことには、子育てをする人への敬愛が込められているのです。

テーマ : アニメ・コミック
ジャンル : アニメ・コミック

2012-03-10 : いろいろコラム : コメント : 0 : トラックバック : 0
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