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故・森田芳光監督作品を観よう「(ハル)」ネタバレなし感想+気になったシーン

前回に引き続き故・森田芳光監督の映画「(ハル)」(製作:1996年)の感想です。

深津絵里
1800円
評価平均:
powered by yasuikamo
圧倒的な深津さんの存在感
素敵な恋愛映画です!
穏やかに積み重ねていく愛


個人的お気に入り度:8/10

一言感想:実験的で時代に合ったラブストーリー


あらすじ


速見昇(内野聖陽)は『ハル』というハンドルネームで、パソコン通信の「映画フォーラム」にアクセスする。
仕事も恋愛も上手くいっていないハルに、『ほし』という人物は励ましのメールを送ってくれた。

お互いに顔が見えない2人だが、メールのやりとりを続けていくうちに、次第に心を通わせていく。




インターネットではなく、ポケベルやパソコン通信が離れた相手とのコミュニケーションツールだったころの物語です。

パソコン通信は今のSNSやツイッターのように大量のデータや画像を送るのは難しく、あくまで文章でのやりとりが主流。
この映画ではそのことを存分に生かしています。

なにせ映画の半分くらいが、パソコン上で交わされる文章のみをそのまま画面上に表しているシーンです。
暗いバックに白い文字が映し出されるだけ。
映画なのにサウンドノベルゲームをプレイしているかのような感覚に陥ります。

その文章だけのやりとりにおいて、2人はお互いに色んな「ウソ」をつきます。
それに対比するように登場人物たちの本来の生活が映し出されるので、観ているこちらはそのギャップを楽しめます。

そして、その本来の登場人物の姿を知っているからでこそ、交わされる無機質な文字の羅列の奥に、より人間の感情を感じ取ることができるのです。

監督はDVDの特典メニューで「観客は洋画を観ているときは、映像ではなくて字幕を読んでいる。だから文字も映画の重要な要素だと思った。それで文字だけの映画を作ろうと思ったんだ」と言っていました。
その実験は、見事に成功していたと思います。


中盤は退屈さも否めなかったのですが、後半ではちょっと驚ける展開もあります。
そして最後の「一言」でこの映画が大好きになりました。

インターネットがこんなにも便利で手軽になった現代では、こういった「文通」のような素朴なやりとりは少なくなってしまったように感じて、ちょっとしんみりもしてしまいました。

深津絵里さんがとにかく魅力的なので、ファンは必見です。
パソコン通信をやっていた方にも、インターネット世代の方にもかなりオススメのラブストーリーです。


以下はちょっとだけネタバレで作中の文章を書いています↓画像は使用していません




(ハル)と(ほし)のやりとりはとにかく可愛い。特に好きなのがこれ。

(ほし)「映画館の茶色のソファーに座ってミルクセーキを飲むのが好きなんだ」

ハルがそこにいくけど茶色のソファーなんてなく、嘘だとわかる

ハルはふてくされて嘘をついたことをメールで責めるけど、それでも仲良くしましょうね!な文を付け加える

完全に突き放さず、それでも仲良くしようとするあたりが健気です。


ヒロイン(ほし)の恋愛観には共感を得ました。

「(恋人を作らない理由は)相手の裏を考えるのが面倒くさいのです」
「自分と会っていない間何をしているか?自分のことを考えてくれているか?そんなことこっちの勝手な想像ですよね」
想像の力って、あまりに大きくなるので怖いです

恋愛をすると、その相手を想像をすることもある。(ほし)はそれを恐れています。
彼女は文章でやりとりをしている(ハル)にも同じことを思っていたのかもしれません。


そのわだかまりや、多くのウソを重ねたことによるすれ違いを経て、2人は会うことを決めるのです。
心地よい余韻を残す、この映画のラストシーンを観れて本当によかったです。


おすすめレビュー↓
映画瓦版:(ハル)

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-03-27 : 旧作映画紹介 : コメント : 3 : トラックバック : 0
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心地よい余韻を残すといえば
北野武の『あの夏、いちばん静かな海。』は面白かったですよ。

映画通のブログ主さんにぜひ見ていただきたい一作です。
2012-03-29 00:49 : たけ URL : 編集
Re: 心地よい余韻を残すといえば
北野武作品は「座頭一」「キッズリターン」しか観ていなかったりします。是非見てみたいですね。
2012-03-29 23:27 : ヒナタカ URL : 編集
あ、僕は逆に、北野映画はほとんど見たんですけど『座頭市』と『キッズリターン』の2つは観ていません。

北野映画で理解できたのは『あの夏、いちばん静かな海。』だけでした。

ブログ主さんがどう見ていただけるか興味大ありで~す。
2012-03-30 01:13 : たけ URL : 編集
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<2015年下半期>
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
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<2015年上半期>
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『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
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<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
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<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
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『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
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『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
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