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暴力×雰囲気映画「ドライヴ」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はドライヴです。


個人的お気に入り度:5/10

一言感想:話がすごくつまらなくてびっくりした・・・


あらすじ


ドライバー(ライアン・ゴズリング)は昼はスタントマンと自動車修理、夜は犯罪者を逃走させることを生業としていた。

ドライバーは同じアパートに住むアイリーン(キャリー・マリガン)と出会う。
会うたびに親密になっていく2人だったが、ある日服役中のアイリーンの夫スタンダードが舞い戻ってくる。

スタンダードは獄中でボディガードを雇ったために多額の借金を背負っていた。
強盗をしようとするスタンダードのため、ドライバーは無償で逃走させることを約束する。





予告編で「これは玄人向けの深い内容の映画だろう」と勝手に想像していたのですが、その期待はちょっと裏切られました。

シャープな画や、不安感をあおるような音楽は難解映画の大御所デヴィッド・リンチ監督を思わせますが、今作の物語はシンプルでわかりやすいものです。
バイオレンスなアクションと人間模様を描いていく、まっとうなクライム・ムービーになっています。


映画の特徴を言えばそれはもう簡単でして「雰囲気は最高だけど、話はつまらない」です。

人によって
①映像や音楽
②ストーリー
のどちらを重視するかは異なりますが、この映画は明らかに①ばかりが魅力になっていて、②は全くの期待外れでした。

ストーリーは「孤高の主人公が愛するもののために命をかけて戦う」という典型的なもの。
それでも心理描写やキャラクターの性格が十分に描けていたらよかったのですが、残念ながらこの映画の登場人物には魅力をあまり感じることができませんでした。

特に敵キャラクターは残念。
ロン・パールマンアルバート・ブルックスというベテランが揃っているのに、あまりの魅力の薄さに愕然としました。
前半に主人公との掛け合いがあるのですが、伏線があまり張られておらず、成功しているとは言えません。


この映画では強い相手を倒すだとか、そういうことに重きに置いておらず、あくまで主人公「ドライバー」を描きたかったのでしょう。

主人公を演じたライアン・ゴズリングの演技は格別です。
キャラクターの過去は一切描かれず、寡黙で感情をあまり表にださないのに、彼の優しさと、容赦をしない凶暴性が表情からみてとれます。

また主人公の行動以外で、普通のクライム・ムービーでは必ずと言っていいほど描くことを、「あえて描かない」ことが多いのです。

このドライバーのキャラクターと構成は、この映画の独特な雰囲気を作り出すのに一役買っています。


音楽が素晴らしかったですね。

Soundtrack
975円
評価平均:
powered by yasuikamo
if you saw the movie, you would love this more
歌曲+スコア
エレクトロ系のサントラでは最高の出来。

心臓の音のような重低音、テクノ調の音楽はハイセンスで作品にマッチしています。


画づくりもこれまた最高です。
陰と陽のコントラストはまさに「映像美」と言うにふさわしい出来です。
個人的には「ドアノブのアップ」や、地味ながら「スーパーでのカメラワーク」に感心しました。

カーチェイスシーンもすごい!
ワイルド・スピード」のような頭空っぽで観られるような車の吹っ飛びではなく、「知的さ」まで感じられる雰囲気です。
ここのカメラワークと、緩急のつけ方も文句の言いようがありません。


だからでこそ、話のつまらなさは至極残念です。
「一昔前のヤクザ映画」な印象で、ありきたりで、ひねりがあまりにもありません。

「シンプルなストーリーだからでこそ他の部分が映える」という意味ではいいのかもしれないけど、やっぱり自分は映画にはストーリーの魅力はあってしかるべきだと思います。

映像面に非凡さがあるのは誰もが認めるところなので、監督の次回作では脚本を練り上げて欲しいな、と思います。


R15+指定も当然なグロシーンもありますが、その量は少なく描写もあっさりぎみなので、それほど後には残りません。
映画の雰囲気を重視する人や、「寡黙な男の美学」を感じたい方には最高の一本になる可能性はあるので、成熟した大人には是非オススメします。


以下は結末を含めてネタバレです。あまりストーリーには語ることがないので今回はちょっと短め↓
















~オープニング~

このカーチェイスは本当に格好よかった!
派手なクラッシュなどは何もないのに、ものすごく「知的」です。

警察の無線を傍受し、近づかれたら車を止めてやりすごします。
時には機転のきいたテクニックで相手を翻弄します。
最後に駐車場で人ごみに紛れることができたのは、野球の試合をラジオで聞いておき、終了に併せてタイミングよくそこに来れたためです。

余計なことはしゃべらないけど、その行動は全て計算ずく。
その主人公像にしびれました。



~優しいけど暴力的な主人公~

寡黙ながらも、時には笑顔を見せる穏やかなドライバー(「キッド」と上司のシャノンには呼ばれている)ですが、突如暴力的になるシーンが多々あります。

強盗を手伝った女性をはたいたり、アイリーンの息子に銃弾を渡したチンピラをハンマーで襲撃しに行ったりと非常にアグレッシブ。

一番極端なのは、言わずもがなエレベーターのシーンでしょう。
すでにエレベーター内に刺客がいるのにもかかわらず、アイリーンにキスをするドライバーにはスキだらけだろとツッコミたかったんですが、その後を見れば納得です。

キスが終わると、間髪をいれずに刺客を襲い、相手の頭蓋骨を粉砕するまで蹴りつづけたドライバー。
血にまみれる彼の姿には、その2面性が如実に表れていました。



~敵弱えーよ~

この映画の何が不満って、敵との対決があっさりってこと。
主人公のドライバーが強くて一方的です(中盤のカーチェイス除く)。

「ニーノ」は横から体当たり+海においつめてあっさり殺されるし、ラスボスの「バニー・ローズ」にいたっては刺された→刺し返したで終わりだしなあ・・・。

ドライバーがスタントマンのマスクをかぶり「表情を見せる」シーンがとても上手かったので、それに準ずるようにアクションにもキレが欲しかったです。

ちなみに一番キレがあったのはアイリーンの高速ビンタでした
あれほど俊敏に繰り出されるビンタを観たことがありません。



~描かないもの~

この映画で描かないのは「ドライバー以外が犯罪をするシーン(バニー・ローズが殺すシーンを除く)」です。

オープニングでも、中盤のスタンダードが殺される前でも、襲撃するシーンそのものは描いていません。
あくまで「5分まで待つ」ドライバーの視点のみです。

アイリーンの夫・スタンダードがボコボコにされるシーンもあえて描いていません。

これは前にも書いたとおり、主人公の「Drive」の仕事を見せたいためのものなのでしょう。




~ラスト~

腹を刺されたドライバーが平気で車に乗っていますが・・・いくつかその理由を考えてみます。

①刺されてから日にちがたっている
②やせがまん
③ドライバーか、アイリーンの夢

個人的には①がしっくりきます。
アイリーンはドライバーの部屋の前に立ちますが、それだけです。
もうそこにはドライバーがいないのでしょう。

彼はアイリーンにスタンダードが殺され、自分がそれに加担していたことを謝りました。
かつて自分が逃がした人間が、逃がした時のことを話すと、「黙れ」と言いました。
さらに彼はスタンダードばかりか、上司のシャノンまでもを失ってしまうのです。

彼は犯罪者を逃がすことはもとより、それによって周りの人間が傷つくことを恐れ、また後悔していたのだと思います。

だからでこそ、アイリーンをこれ以上危険な目に合わせないために、そばから離れた。
そういった切ないラストに思えるのです。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-04-06 : 映画感想 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
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『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
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『バードマン』
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『イミテーション・ゲーム』
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<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

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『かぐや姫の物語』
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『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
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