グルメ漫画の臨界点超えやがった「花のズボラ飯」第20話レビュー
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時はクリスマス直前。
主人公・花はまわりの景色にときめきながら帰宅途中でした。

うんうん、「クリスマスの飾り付け早いって!」な感じはよくわかります。
このムードが嬉しくてしょうがない花は、その感情を隠せないのです。
いつものお店で焼きたてクッキーを買ったら、さらに幸せな気分になってしまいます。

ああもう、楽しそうでうらやましいですね。
↓
でも猫にまでアピールするのはさすがにアブねえよ(いつものことです)。
しかも家まで我慢できずにクッキーを歩き食いしてしまいます。大人なのになあ。
ついでにこんなことまでほざきます。
口に広がる→鼻から抜ける→目から入る→涙が出る
幸せってそんなルートをたどっていたんですね(違います)。
しかもそのことを犬にまで教えやがった。
やだもう大人として恥ずかしい。
実は彼女がクリスマスを楽しみにしているのには、街の飾り付け以外にも理由があったのです。
そう、夫のゴロさんとハワイでクリスマスを過ごす計画を立てていたのです。
うんうん、そりゃ心躍るってもんですよ。
問題はそれを道端で独り言で喋りまくっているのと、語尾に「ぴょん」をつけることです。
かっぺむかつく。
しかしここで急展開。
花は帰宅後に落ち込んでしまいます。
家の留守番電話に、とんでもないメッセージが残っていたのです。
なんと夫・ゴロが23日からシンガポールに出張。
何もマーライオンにならなくてもいいだろとは思いますが、確かにがっかりなんてもんじゃありませんね。
夫・ゴロが携帯ではなく留守番電話にメッセージを残していたのは、楽しみにしていた妻に言い出しにくかったからなのでしょうね。そう考えると切ないものがあります。
「4連休もこの島国に一人でどう過ごせっていうの・・・サビ死ニする(さびしすぎて死ぬ)」と彼女はつぶやきます。
想像力豊かな彼女はこれだけにとどまりません。
新聞記事になりました。
細かいところにもネタが豊富なので、是非単行本で読んでみることをオススメします。
・・・・あれ?ここまで見ていてグルメ漫画っぽさが微塵もないよ?
全く料理が出てこないまま8ページ中の6ページを費やしているよ?
あと2ページしかないのに、ちゃんと料理ができるのか?
まあ、当然大丈夫じゃなかったのでした。
ペヤングキター!
うわーやりやがった!
いくらズボラ飯が題材の漫画だからってインスタント焼きそばにまで手を出すのはアウトだと思うのですが、いいのか?いいんだろーなこの漫画だから!
お湯を沸かそうとする花は・・・
ペヤングのネーミングまでにケチをつけはじめます。なんだこの人。
ちなみにペヤングの語源はペア+ヤングです。
一応、花は申し訳程度に工夫をします。
工夫っつっても島とうがらしを入れるだけだけど。
落ち着いて食えよ。
そんな花は涙ながらに「今夜はタイタニックでも観て泣こう」「正月に合わせてポジティブに生きるんだ」「イエス様なんて無視」と決意を新たにするのでした。頑張れよ。
今回の一番可愛かったシーン↓
犬たまんね(´▽`)
見る度吐きそうになる。きしょっ
どんだけエリートサラリーマンなんだか。
前よりも状況がひどいから花さんの寂しさは前の100倍。
寂しすぎて確かに妄想もいつも以上にくだらない。
まあ,お正月はゴロさんといっしょにすごせてよかったじゃん。