劣化ダークナイト 実写映画版「ワイルド7」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー
![]() | 瑛太 2891円 評価平均: ![]() powered by yasuikamo |
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個人的お気に入り度:2/10
一言感想:弾、当たんねー
あらすじ
マイルドぎみな7にんがこっかのめつぼうをふせごうとするよ
*例によってメタメタに書いているので、この映画が好きな人にはごめんなさい
ははっ。こりゃダメだ。
ツッコミどころが満載、変に感動させようとしていて寒い、などなど「ひょっとしたら面白いかもしれない」という期待を完全に裏切った出来栄えでした。
致命的なのは、7人のメンバーの個性を生かせていないこと。
7人のうち、瑛太と椎名桔平以外ろくに感情移入できる要素がありません。
7人が共闘するシーンが全然熱く思えません。
バイク関連のアクションが割とよくできているのに、勿体なさすぎます。
爆弾魔や詐欺師という要素を生かすことなく、そいつらもバイクに乗って銃をぶっぱなす始末。
メンバーのほとんどが「無個性」なのです。
原作の漫画は未読なのですが、そのファンの人には許されないことだと思います。
そして・・・散々言われていることですが、大傑作「ダークナイト」に似ているシーンが多過ぎです。デジャヴ感じまくり。
あんまりパクリだとかは言いたくないのだけど、これは許容範囲超えまくっています。
悔しいのは、そのダークナイトを模したオープニングが結構面白いこと。
冒頭15分を観ればこの映画の魅力の大半は味わえています。
そして後半のアクションは酷い、酷すぎる!ツッコミが追いつかないテキトーさ!
抱腹絶倒の展開が繰り広げられるので、同じく「弾が当たらないアクション映画」の「コマンドー」あたりが好きな人は大いに気に入るかもしれません。
そんなわけで、役者のファンにもちょっと厳しい出来です。
でも本当に冒頭のシーンは面白いし、終盤のギャグと化した展開は友達同士で観ればそこそこ盛り上がれるんじゃないかと思います。
意外とオススメDEATH!
以下、容赦なくネタバレです↓ なるべく映画を観てからどうぞ
オープニング。銀行強盗の集団は何故か能面を被っています。
見た目もダークナイト(そっちはピエロのマスク)なら手口もダークナイトに似過ぎ。
人質全員に袋を被せるあたりとかとかね・・・
その後逃げる犯人の車に対し、ワイルド7のトラック(トレーラー)が猛アタック!
ありえない高さまで車が吹っ飛ぶ!<その車が上から落ちるシーン
横から見るとこんぐらい飛んでいます。
すんごく前に車をぶっ飛ばして、後続の車も止めるという作戦。いや~斬新ですね。
そういやこの映画は台詞も変だ。
先程の車がぶっ飛ばされて追い込まれた犯人に対して、瑛太は「お前らを退治する」って言うのですが、犯人は「退治?それを言うなら逮捕だろ?」と、謎の余裕を見せます。
もちろん即効で退治されちゃうけど。
他にも、ウィルスをばらまこうとする犯人が、追い詰められると何故かワイルド7のメンバーの過去を一人ずつバラすという謎シーンもあります。
時と場合をわきまえようね。ちなみにこの「大人数でお互いに銃をつきつける」シーンは「フェイス/オフ」を思い出させます。
一番ひどいのは、あと2人の復讐を成し遂げようとするヒロイン(深田恭子)に対して、瑛太はやめるように言うのですが・・・その直後に「黒幕は別にいる」ことをバラすのです。
火に油注ぐようなこと言ってんじゃねーよ。
アクションシーンもツッコミどころがある。
敵を殺そうとしているヒロインの手をとった瑛太は、何故か回転しながら銃撃する。<クルッ
<クルッ
<クルッ
当然敵側の弾は当たりません。
後半、ワイルド7は指名手配され、敵の本拠地に赴きます。
その時にパトカーが後ろから追いかけてくるのですが・・・めっちゃ遅いです。
時速60キロ出ていないんじゃないか?<ノロノロ
ていうか行き先分かっているよね?先回りしろよ。
敵の本拠地でやることは、まずトラックの中から銃撃。
えーこのシーンの何が酷いかって、序盤でこのトラックは思い切り外から銃撃食らっていたのに、そのときはビクともしなかったことですね。
外からは頑丈で中からはもろいってどういうこと?どんな構造してんの?
そしてバイクで突撃!
ロケットランチャーを撃ちつつ正面突破!
ちなみに玄関で待ち構えていた特殊部隊は、ご丁寧に道を開けています。
そこには大量の特殊部隊!<多過ぎ
<イヤッホホー!
<ファイアー!
こんだけワイルド7は余裕こいてますけど、一切弾は当たりません。
さらに酷いのは相手の特殊部隊がヘタレすぎること!
それを如実に表しているのがこれ。<追え!追え!
<待ち構えるワイルド7
<ロケットランチャーセット!
<退避!退避!
コントか。
ちなみにこの「退避!退避!」は作中3回くらい聞けます。
その後ワイルド7は狙撃手に狙われるのですが・・・
レーザーポインターがめっちゃ見えているので速攻バレる。
つーか早く撃てよ。
その後のクライマックスも想像を絶する出来。
このラスボス戦もさっさと撃てよとツッコミたくなること必死ですので是非観てね✩
おいしいところを全部持っていかれる主人公が笑いどころです。
もうひとつこの映画には酷い要素がある。それはエンドロールです。
途中までは作中のシーンと、たわいもない撮影シーンを見せてくれるのですが・・・
なんと出演者がエグザイルのダンスをするのだった!<じつにたのしそうですね
さすがに悪ふざけがすぎるというか、見る人の神経を逆なですると思う。
最大のツッコミどころは、国家機密なのに目立ちすぎってことですね。
ワイルド7のみんなは、真っ昼間から目立つコートで銃を振り回し、一般人に見られまくってます。
他にも犯人を殺さず確保しろって言われても(不可抗力があったとはいえ)撃っちゃうし、誰一人殺すなと言わてもガンガン攻撃しちゃう(つーか正面突破してる)し、どうにもこいつらの行動は理解できません。
そしてラストシーンまでダークナイトをパクってくるとは思わなかった。
ご都合主義かつ、真似だけではいい映画は作れないと証明してくれる本作に、ある意味感謝しています。
草波隊長の言う事聞かないとか、秘密なのにおそろいの服とか、退治あたりのやり取りとかは、原作のセリフ、キャラクターの設定をふまえての事だと思います。(TV版のトレーラーなんか、秘密警察なのにでっかく「ワイルド7」って書いてある始末。)
初見の人がどんなに変だと思っても、「退治する」は飛葉ちゃんの登場シーンなんですよ。なかったら初っ端から怒られると思ったのと、残念ながらファンはあれを「カッコイイ」と思います。すごくカッコイイと思ってます。私も20年位カッコイイと思ってます。
瑛太さんの言い方は真面目過ぎて面白くなかったですけど。
おそろいの服は着てたらバレるとか思った事がなかったです。着てるもんだと思ってました。着ていてくれないとただの瑛太さんになってしまうじゃないですか。そこは着ていてくれないと。
むしろやはりトレーラーにもちゃんとワイルド7って書いておいて欲しいです。車の中から銃を撃つなら、ワイルド7って文字型に撃って欲しかったです。
ダークナイトのパクリというのが気になるので、今度見てみようと思います。
自分は漫画は未見ですが、主人公の「飛葉」のキャラは大分違うようですね・・・
「退治する」は原作で格好いいのですね、読んでみたくなりました。映画でもセリフだけ切り取れば格好いいのだけど・・・
>秘密警察なのにでっかく「ワイルド7」って書いてある始末
漫画はさらにつっこみどころ満載そうですねw(いい意味で)
ダークナイトは面白いですよ!ラストシーンがまんまで爆笑しました。