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きっと、あなたも「隣る人」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

ドキュメンタリー映画の隣る人を劇場で観ました。

隣


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:あまりに子どもたちが可愛すぎて・・・


あらすじ


とある児童養護施設。ここにはさまざまな理由で親と暮らせなくなった子どもたちが暮らしていた。
ムツミとマリナという2人の女の子は、保育士のマリ子さんにとてもよくなついていた。
一方、マイカという女の子は、大好きな保育士のマキノさんとの別れを余儀なくされて・・・





光の子どもの家」という児童養護施設を描いたドキュメンタリーです。

この映画には音楽がありません、
映画的な演出もありません、
問題提起や、何かを批判することもありません。
それどころか字幕やナレーションすらありません。

それでも(だからでこそ)素晴らしい作品に仕上がっています。
子どもたちにとって、「寄り添える人がいること」がどれだけ素晴らしいことか・・・それを教えてくれます。

保育者のマリ子さんと子どもたちの信頼関係は観ていて微笑ましく、かつとても可愛い。
そして如何に子どもたちにとって、マリ子さんが大切な人になっているかが、いろんなエピソードからわかります。
監督が描きたかったのは、こうした子どもとそれを育てる「隣る人」のやりとりなのでしょう。


ただ一本の映画作品としてみてみると、残念に感じた部分もありました。

ひとつが「説明がない」ことからのわかりにくさです。
保育者のことばから最低限の状況がわかるとはいえ、観ている方は情報が少なくて戸惑いやすいです。
説明がないからでこそ想像が膨らみ、第三者の主観が入ることがなく観れるという点は確かによいところです。
しかし本作ではただ「わかりにくさ」が前景にたち、せっかくの良いシーンにも疑問が多くなりすぎていて、共感しにくくなっている印象を持ちました。
*これは監督の意向でもあります→<隣る人: LOVE Cinemas 調布>

もうひとつが、時間の経過がわかりにくいことです。
本作は8年の歳月を費やして撮影されたそうですが、子どもが目に見えて変化しているところがあまり見受けられません。
これも字幕がないことからの欠点で、どれほどの歳月を経たのかがわかりにくいのです。
いろいろな「事実」が作中に置かれているのみで、「過程」が見えにくいのは本作の弱点だと思います。

あと子どもを寝かしつける場面が多いので、つられて寝てしまいそうになるのもある意味欠点ですw


しかし、これらの弱点が問題にならないくらいに本作には素晴らしい要素が多いのです。
理事長の子どもたちに向けたことばのひとつひとつはとても印象に残るし、何より子どもたちの行動一つ一つがハートにどストライクしてくる可愛さなので、子どもが好きな人にはたまらない描写だと思います。

ドキュメンタリーが苦手な人には積極的に薦めませんが、そうでなければ是非観て欲しい作品です。
特に保育士や自動福祉士施設に勤めている方、これからそうなろうとしている方には是が非でも観て!と言うくらいにオススメです。

また今作は作品の特性上、DVD化をしないそうです。
しかし、多くの人に観てもらいたいという願いから、自主上映を募っています
本作が多くの人の目に触れ、大切な人と一緒にいれる大切さを知ってほしいと願います。
<劇場情報>


↓以下はすこしだけ、作中に登場する大人からのことばを書いています。
未見でも問題ないとは思いますが、ネタバレとも言えるので、予備知識なく観たい方はお控えください。


新年を迎えた日、児童施設の理事長はこう宣います。

「みんなは、いろんな理由があってここにいます。
本当はみんなお母さんとお母さんと一緒に暮らしていた。みんなそうなんだよ。
でも本当に大変なことがあって、その結果、ここにいるみんなが一緒にいる。
みんなに、暮らしを大切にできる大人になってほしいです。」

ここでは子供が大好きな保育士さんたちがいて、毎日のごはんが出て、健やかにすごすことができる。
この養護施設の暮らしは、子どもたちにとってかけがえのないものです。
それがどれだけ大切なものかーそれは映画を観た人みんながわかることだと思います。


保育士のマリ子さんは、こう言っていました。
「子どもたちと長くいると、憎ったらしいこともこれくらい(手を広げながら)になるけど、『ありがとう』や『可愛い』もこれくらいになります。ちょっとだけだと、本当にちょっとだけになっちゃうんです。」
大人にとっても、長く一緒に暮らしていた子どもたちはかけがえのない存在になったのです(それは、最後にマリ子さんのことばにもあらわれています)。
大人たちの献身っぷりは本当にすごい。ここまでできるのも、子どもを愛しているがゆえなのでしょう。


そういえば、本作には『食事』を作る場面がとても多いです。
こどもたちが献立を考えるシーンもあったりして、子どもたちが一緒の食卓でごはんを食べる日常が、本当にすばらしいものに思えます。


作中には「軸となる人がいればいい」という台詞もありました。
だれかひとりでも、それがたとえ実の親でなくとも、そういった「軸になる人」がいれば、子どもは生きていける(それがないと生きていけない)のかもしれません。
観たあとは、誰かの「隣る人」になってあげたいと思うことができる、素敵な作品でした。

オススメ→隣る人|三角絞めでつかまえて(最後までネタバレしているので鑑賞後にお読みください)


ちなみに個人的に一番笑ってしまったのは、子どもたちを撮っていた監督が子どもに「何撮ってんだよ!この変態!」と罵られるシーンでした。どこでそんなことば覚えたねん。
そんなことばにめげず、8年の歳月をかけてこの作品を作り上げた監督に拍手を送りたいと思います。

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-09-20 : 旧作映画紹介 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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<2015年下半期>
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『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

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