記憶喪失ものアクション「ボーン・アイデンティティ」ネタバレなし感想+お気に入りシーン
今週末(9月28日)に「ボーン」シリーズの最新作「ボーン・レガシー」が公開されます。
そんなわけで今日はその第1作「ボーン・アイデンティティ」(製作:2002年)を紹介します。
個人的お気に入り度:5/10
一言感想:話のほうはちょっと弱いかな・・・
あらすじ
漁船に拾い上げられたひとりの男(マット・デイモン)は記憶喪失になっていた。
唯一の手がかりはスイスの銀行の口座番号。男はその銀行で自分の写真が貼られたいくつかのパスポートと大量の現金と銃を見つける。
しかしそれを手にした直後から、男は何者かに追われはじめて・・・
ものごっそい有名な作品なのにいままで未見でした(少し前にも地上波放送されています)。
結論としては、すごく丁寧に作られている娯楽作品なのだけど、ちょっと物足りない印象もありました。
物語は、特殊な任務についている主人公が記憶を失い、襲い来る敵と戦い、やがて真実を知るというもの。
「バイオハザード」などにもあったオーソドックスなものです。
問題はその真実に驚きがなく、理由そのものが弱く感じてしまうこと。
物語そのものも新鮮味がないものだし(10年近く前の映画だけど)、「動機」に説得力がないのは残念でした。
でもそのほかは確かな面白さを持っています。
一番に思うのは、その記憶喪失という設定。
映画というのは登場人物に対して「初対面」で観るものであって、記憶喪失は主人公と一緒に今の状況や、主人公の立場を理解していくことができるので、どうしても主人公に感情移入してしまうのです。
マット・デイモンの見事な演技も、その「記憶喪失」の青年を描く上で完璧だったと思います。
このシリーズは、シリーズを経ていくごとに面白さが増していくそうなので、この作品だけで満足せずに続編と、「レガシー」も合わせて観るのがいいのかも。
スタンダードなアクション映画を期待すれば、十分楽しめますよ。
ちなみにタイトルであり主人公の名前でもある「ボーン(Bourne)」とは、骨(bone)ではなく、一般的な姓のひとつ。
主人公の下の名前「ジェイソン(Jason)」もごく一般的な名なので、「どこにでもある名前」「偽名っぽさ」があります。
それでいて主人公の名をイニシャルにすると「JB」となりジェームズ・ボンドと同じというのだからにくいものです。
以下は少しネタバレ↓そんなに展開はネタバレしてませんが、未見の方は要注意
そんなわけで今日はその第1作「ボーン・アイデンティティ」(製作:2002年)を紹介します。
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個人的お気に入り度:5/10
一言感想:話のほうはちょっと弱いかな・・・
あらすじ
漁船に拾い上げられたひとりの男(マット・デイモン)は記憶喪失になっていた。
唯一の手がかりはスイスの銀行の口座番号。男はその銀行で自分の写真が貼られたいくつかのパスポートと大量の現金と銃を見つける。
しかしそれを手にした直後から、男は何者かに追われはじめて・・・
ものごっそい有名な作品なのにいままで未見でした(少し前にも地上波放送されています)。
結論としては、すごく丁寧に作られている娯楽作品なのだけど、ちょっと物足りない印象もありました。
物語は、特殊な任務についている主人公が記憶を失い、襲い来る敵と戦い、やがて真実を知るというもの。
「バイオハザード」などにもあったオーソドックスなものです。
問題はその真実に驚きがなく、理由そのものが弱く感じてしまうこと。
物語そのものも新鮮味がないものだし(10年近く前の映画だけど)、「動機」に説得力がないのは残念でした。
でもそのほかは確かな面白さを持っています。
一番に思うのは、その記憶喪失という設定。
映画というのは登場人物に対して「初対面」で観るものであって、記憶喪失は主人公と一緒に今の状況や、主人公の立場を理解していくことができるので、どうしても主人公に感情移入してしまうのです。
マット・デイモンの見事な演技も、その「記憶喪失」の青年を描く上で完璧だったと思います。
このシリーズは、シリーズを経ていくごとに面白さが増していくそうなので、この作品だけで満足せずに続編と、「レガシー」も合わせて観るのがいいのかも。
スタンダードなアクション映画を期待すれば、十分楽しめますよ。
ちなみにタイトルであり主人公の名前でもある「ボーン(Bourne)」とは、骨(bone)ではなく、一般的な姓のひとつ。
主人公の下の名前「ジェイソン(Jason)」もごく一般的な名なので、「どこにでもある名前」「偽名っぽさ」があります。
それでいて主人公の名をイニシャルにすると「JB」となりジェームズ・ボンドと同じというのだからにくいものです。
以下は少しネタバレ↓そんなに展開はネタバレしてませんが、未見の方は要注意
主人公は記憶喪失だけど、その驚異的な能力は健在です。<カウンターの男の体重は98キロだと言い当ている
これがあるのに、自分の名前すら思い出せない。
そのジレンマの描き方は丁寧です。<(記憶喪失になっているから)知り合いは君しかいない
このヒロインへの台詞は好印象。
しかし、後にはヒロインに「お互いの共通点」としてこう言われるようになります。<私たちの共通点は、あなたを知らないことだけ!
これは切ない。
こうした記憶喪失になっているがゆえの悲しさの描き方はとても上手いと思います。
以下はちょっと笑ってしまったシーンもご紹介。
主人公とヒロインが刺客に襲われ、主人公が倒したあとのシーンです。<荷物の中を見て!とヒロインに放る
<私の写真がある!なんで!
<こっち来ないで!質問は俺がするからさ!
<刺客が起き上がる!
<刺客はすかさず窓を突き破り、ジャンプして逃げる!と思いきや・・・
<思い切り柵にひっかかっている
<めっちゃ頭から落ちっていている!
雪降っているとはいえ、あたりどころが悪けりゃこの刺客は死んでそうですね。ていうかヒロインがヒステリー起こしたせいで逃がしているし。
あと、一番びっくりしたのが、序盤も序盤の主人公の尻の傷を切ったら銀行口座の情報が表示されるポインターが出てくるという展開だった。
それって自分で気づけるもんだろうかね。
観たあとのオススメ↓
ボーン・アイデンティティー - あの映画のココがわからない まとめサイト(ネタバレ注意)
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コメントの投稿
No title
私は、何故か、この映画シリーズは第2作の方を先に見てしまいました。
確か、いきなりパートナーの女性がボーンと幸せな海辺のレストランを経営していたが、突然・・・・
ボーンとは何者だかボーン以上に判らずにはじまったので、興味津々第1作を見ました。
そういう経過だったので、謎解きを見るような感じでしたから、結構面白かったです。
(第1作が、前日譚になる訳でした)
惜しむらくは、DVDだったので、モット大きな画面で見たかったです。
次作に繋がる伏線が、多くは張り巡らされてました。
アメリカの映画って、こう云うシリーズ化はお手の物ですな。
確か、いきなりパートナーの女性がボーンと幸せな海辺のレストランを経営していたが、突然・・・・
ボーンとは何者だかボーン以上に判らずにはじまったので、興味津々第1作を見ました。
そういう経過だったので、謎解きを見るような感じでしたから、結構面白かったです。
(第1作が、前日譚になる訳でした)
惜しむらくは、DVDだったので、モット大きな画面で見たかったです。
次作に繋がる伏線が、多くは張り巡らされてました。
アメリカの映画って、こう云うシリーズ化はお手の物ですな。
2012-09-25 08:42 :
sakura URL :
編集
Re: No title
「前日譚」という見方も、面白いかもしれませんね。(人の名前などはスプレマシーだけだと、「?」に頭が浮かぶことになりそうです)
2012-09-26 00:16 :
ヒナタカ URL :
編集
No title
この映画はシリアスなスパイ映画の牽引役だと思います。(このシリーズ中やその後の007とかMIもリアル思考になっていません?)ちょっと間の抜けた行動でピンチになるみたいな遊びが少なく、計算づくで逃げてると思いきや追い詰めてる、一見よく分からない行動が実は合理的だったという「おっ」と思わせてくれる緊迫感に溢れた映画でした。