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認めること 映画「ホビット 思いがけない冒険」ネタバレなし感想+ネタバレレビュー

今日の映画感想はホビット 思いがけない冒険です。


個人的お気に入り度:7/10

一言感想:長い・・・長いよ・・・面白いけど


あらすじ


ホビット族のビルボ・バギンズ(マーティン・フリーマン)は、魔法使いのガンダルフ(イアン・マッケラン)から予期しない旅の誘いを受ける。
旅の目的はドワーフ族の王国がドラゴンに乗っ取られてしまったので、奪還を目指すというものだった。
ビルボとガンダルフはトーリン(リチャード・アーミティッジ)が率いる13人のドワーフたちとともに、最初の目的地「はなれ山」に向かう。




ロード・オブ・ザ・リング」(以下「ロード」)のピーター・ジャクソン監督最新作にして、「ロード」の前日譚となる作品です。
原作は「ロード」と同じく「J・R・R・トールキン」による小説です。

J.R.R. トールキン
756円
powered by yasuikamo

原作「ホビットの冒険」は「ロード」よりも短い作品ですが、映画版は「ロード」と同じく全3部作で構成されています。
「スターウォーズ」と同じように、先に時系列の後半を描き、後に時系列の前半を描くという構成がとられているのです。

その「ホビット」から「ロード」への系譜を示すのが、本作の主人公のビルボ・バギンズ
彼は「ロード」の主人公のフロドのおじにあたり、フロドに「指輪」を渡した人物なのです。

ほかにも、この映画には原作の「ホビット」には登場しないが、「ロード」に登場する人物が数多く登場します。
これは「ホビット」から「ロード」へのつながりを感じてほしいという意図によるものでしょう。


さて、本作の感想ですが、とりあえず言わせてください。
めっちゃ長いです
間違いなく一番の難点でしょう。

2時間50分と長尺の理由は主に以下の2つだと思います。
①「ロード」につながる展開が多くあること
②シーンひとつひとつが長いこと

①は前述のとおり、原作に登場しないキャラがたくさん登場し、その描写に時間を割いています。
劇場公開版の「ロード」でも駆け足に感じていたところがあるので、これはファンにとって嬉しいことでしょう。
しかし、いくら「ロード」につなげるためとはいえ、冗長に思える描写も多いです。

②についてですが、いろいろなスペクタクルシーンひとつひとつがサラっと描かれることなく、贅沢な時間を使っているのです。
そのシーンは迫力満点ですが、これもダレてしまう原因になっています。

さらに残念なのが、時間を使ったわりにはキャラの描き方が足りないと感じたこと。
旅の仲間が15人もいるので仕方がないところもありますが、主人公ビルボ、魔法使いガンダルフ、ドワーフのリーダー・トーリン、相談役のバーリン以外は誰が誰やらわかりませんwこれは原作からの難点だったようです。

各キャラクターはこちら↓で確認できるので、参考に見てみることをおすすめします。
<明らかになった《新たな旅》と《キャラクター》を徹底紹介!- 映画.com>
こんな「ドワーフの見分け方フローチャート」もあります↓
<Hobbit Dwarves Cheat Sheet>

また本作には「ロード」とよく似た構図や展開があり、これも本作と「ロード」は密接に関係していることを示しています。
しかしこれは個人的には諸刃のやいばにも思えました。
これを「既視感がある(新鮮味がない)」と感じるか、「あの冒険がもう一度観れる!」と嬉しく感じるかで、本作の印象が変わるように思えます。


いろいろ難点はあげましたが、大衆向け映画としては十二分に面白いです。
ファンタジーならでは世界を体験するだけでも楽しいし、後半は怒涛の勢いでアクションが展開されるので、それだけでも満足度は高いです。

個人的には「ロード」よりも主人公が好きになれたのが嬉しかったです。
「ロード」の主人公・フロドは色んな意味でヘタれ(感じ方には個人差があります)でしたが、今回の主人公ビルボは口では不満を言いつつも、確かな信念を持つ男のようでした。


また3D+日本語吹き替え版で観たのですが、これも結構良かったです。
吹き替え版はへたに芸能人を使わずに本職の人がちゃんと演じているし、字幕がない分美しい画を十二分に堪能できます。

しかし個人的には「ことば遊び」が楽しめる字幕版もおすすめしたいです。
たとえば予告編で観られるものでは、ビルボが「冒険に行きたくない」という意を示すために「I'm baggins of bag end」と言う台詞があります。
bag endとは「袋小路」の意味で、自分の名前のバギンズとかけて「ここから出ないぞ」ということを主張する駄洒落です。<参考>
吹き替え版では「僕はバギンズだ、袋小路のね」という台詞にされていましたが、これではちょっと意味が伝わりにくいです。

3Dは素晴らしいクオリティで、奥行を十分に感じられます。
しかしこの上映時間だとメガネが重くて疲れるので一長一短です。
本作はHFR(ハイフレームレート)という技術が使われたバージョンの3Dも上映されているので、そちらも検討してみるのもよいでしょう。


ともかく「ロード」を観ていなくても楽しめ、「ロード」ファンには嬉しいシーンが多い本作は、万人におすすめします。
直前のトイレは必須ですよ。

以下、ネタバレです↓ 結末に触れているので鑑賞後にご覧ください














*吹き替え版で観たので台詞は字幕版と異なっている可能性があります。

~フロドへの手紙~

映画はビルボが「親愛なるフロド」に手紙をあてるところからはじまります。

語られたのは、ドワーフの故郷がスマウグというドラゴンに奪われたという昔話でした。
エルフの王「スランドゥイル」が窮地に追いやられるドワーフたちを見るも、味方を失いたくないがために見捨てるシーンもありました。
このことが、ドワーフたちのリーダーである「トーリン・オーケンシールド」がエルフを嫌う理由となります。

晩年のビルボのそばには、「ロード」の主人公・フロドも登場します。
これは原作にない映画オリジナルの描写。回想からはじまるというのも「ロード」との関係を強調するためのものでしょう。

フロドがビルボに向かって「おじさんは人を避けている」と言っているのも気になりますね。
その理由は、3部作を観終わった時にわかるのかもしれません。


~旅のはじまり~

ガンダルフ」はホビット荘のビルボに出会い、冒険を持ちかけます。
冒険を拒否するビルボでしたが、ガンダルフは「刻み文字」をビルボの家につけており、それをたどるように13人のドワーフがビルボの家にあがりこみます。大迷惑すぎる。

ガンダルフはビルボを「忍びの者」として同行してもらおうとし、「ドラゴンはホビットの匂いを知らない、この男は誰よりも役に立つ」とドワーフたちに主張します。

しかしビルボは乗り気ではありません。
ガンダルフは「英雄であったホビットのトゥック」の話を持ち出しますが、それでも冒険に行くことをよしとはしません。
ていうかそのトゥックの話が、「ゴルフ」の起源になったと語られるのにびっくり。そりゃ確かに話が盛りすぎだ。
*トゥックはビルボの母がたの姓だそうです

次の日にビルボはドワーフたちがいないのを目にして安心しますが、そこに置かれてあった「契約書」を見て、急いでドワーフたちに追いつこうとします・・・って、ええ?
ちょっとこのビルボがついていこうとしたきっかけが弱いような気がします。
その契約書には「『炭化』して死ぬかもよ」と旅の危険について書かれていたのにね。


~トーリンの理由~

トーリンはもうひとりの主人公と言ってもよいくらいの存在感でした。

トーリン

彼がオークを憎むのは、オークの首領「アゾグ」に先代の王が殺され、多数の仲間を失っていたためでした。

「バーリン」は、アゾグに樫の木を盾に立ち向かい、アゾグの腕を斬り圧倒したトーリンのことを語り、「従う人、王は一人しかいない」と語りました。
トーリンはドワーフたちの希望でもあったのです。

また「ロード」でドワーフの「ギムリ」がエルフの「レゴラス」に敵対心を燃やしていたのも、こうした過去があったがゆえなのかもしれません。


~茶のラダガスト~

ラダガストはガンダルフの友人の魔法使いであり、「ロード」の原作「指輪物語」に登場していた人物でした。
映画の「ロード」では彼の出番はなかったので、本作で登場したことを嬉しく思う人もいるでしょう。

ラダガストは自然や動物を愛する男。
彼が可愛がっていたハリネズミの「セバスチャン」に萌えました。

そして森に不穏な影が立ち寄り、動物が死に、忍び寄る巨大なクモ。
ラダガストは「黒魔術」の存在を感じます。

ラダガストが乗る「うさぎそり」も可愛いですよね。


~ビルボVS3体のトロール~

見張りの「キーリ」と「フィーリ」は14匹いた馬が2体減っていることに気づきます。
それを奪ったのは3体のトロール
ビルボは彼らのスキを見て馬を奪い取ろうとします。

しかし「鼻紙」と間違われてしまって大ピンチ。
ドワーフたちもかけつけますが、ビルボを人質にとられ、あっという間に火炙りで食べられそうになってしまいます。

ビルボは「ドワーフにはいい食べ方があるんだ」「(考えた末に)まず皮をはぐ」「そいつは寄生虫持ちだぞ!」と嘘をついて、日の光が差してドワーフが岩になるまで時間をかせごうとします。

最後は「ドワーフの石頭」に悩まされて離れていたガンダルフがかけつけ、岩を割ってそこから日の光をあびさせて勝利。魔法とか使わないんかい。

ガンダルフは「あれがお前たち(ドワーフ)にない知恵だ」とビルボを褒めてくれましたが、「皮をはぐ」は満場一致で間違っていたと思います。

ちなみにこの3体は、「ロード」でもフロドらが休息を取った木陰に石化した姿で登場しているそうです。


~ネクロマンサー~

ラダガストはビルボ一行と出会い、「ドル・グルドゥアの丘」に「死人使い(ネクロマンサー)」が住み着いていることを伝えます。

このネクロマンサーの正体は、<続編のネタバレになってしまうのかもしれないので反転>「『中つ国』の支配を目論む冥王『サウロン』」です。
後に「サルマン」は「さわぐほどの問題ではないのではないか?」と言っていましたが、そうではなかったのです。


~モルグルの刃(やいば)~

オークの進撃から逃れ、エルフに助けられた一行は「エルフの裂け谷」にたどり着き、月明かりで見ることのできる文字を解読してもらいます。
エルロンド」「ガラドリエル」「サルマン」という「ロード」に登場していた人物もお目見えです。

エルロンガラドサルマン<60年前でも見た目変わらず

しかし本作のサルマンは嫌なやつですね・・・
エルロンドがガンダルフに言った「はなれ山に行くことを快く思わないものもいような」というのは、サルマンを指したことばでした。

ラダガストがガンダルフに預けていた剣は、アングマールの魔王が持っていたモルグルの刃(←リンク先「ロード」のネタバレ注意)でした。

なぜ墓に埋められていた剣がここにあるのか?
それは続編で語られるのでしょう。


~霧吹き山脈:ビルボ一行VS巨人~

なんでみんなガンダルフを置いて先に行っちゃうんだろう・・・おそらくドワーフたちがこの地に相なれなかった(トーリンはエルフを嫌い、みんなも肉がない食事も不満だった)せいもあるのでしょうね。

それはともかく、巨人の懐(ふところ)で一行が落ちかけるシーンはハラハラしました。
なんで巨人2体がけんかをはじめたんでしょうね。


~モリア坑道:ゴブリンの巣窟へ~

見張り役の「ボフール」と話していたビルボの剣が青白く光ります。
それはオークやゴブリンが近くにいると反応するサインでした。

一行は罠にかかり、ゴブリンたちが救うモリア坑道へ真っ逆さま。
ドワーフたちはゴブリンに捉えられますが、ビルボは唯一連れて行かれませんでした。
これはホビットの匂いをゴブリンたちも知らなかったせいでもあるのかもしれません。

ビルボは小さいゴブリンと剣で戦いますが、谷底へ落ちてしまいます。
そして・・・ついにビルボは「あいつ」と出会います。


~ビルボVSゴラム:なぞなぞ対決~

「ロード」でも大活躍したゴラムの登場です。
大切にしていた「指輪」を落とし、それをビルボが偶然にも拾ってしまいます。

「道を教えてもらうため」「お前(ビルボ)を食べるため」を賭けた「なぞなぞ対決」は実に面白かったですね。

ビルボ
Q:赤い丘に30匹の白馬が並ぶ物ってな~んだ
A:「

ゴラム
Q:声がないのにささやき、羽がないのに羽ばたき、口もないのにぶつぶつ言うものってな~んだ
A:「

ビルボ
Q:箱に入っているけど錠前はない、でも金銀財宝が入っている、割る小さいものってな~んだ
A:「」(金銀財宝というのはは「ジャックの豆の木」から?)

ゴラム
Q:どんなものでも食べ尽くす、細かいチリとしてしまうものってな~んだ
A:「時間

ビルボ
Q:僕のポケットに入っているものはな~んだ
A:「指輪

最後のは反則だよなあ・・・
*最後のはビルボの独り言を、ゴラムがなぞなぞだと勘違いしただけのようです。
「3回まで」と自らのっているので、すでに勝負は「成立」してしまっており、「ズル」にあらたないとするフォローが『指輪物語』であるとのご指摘を受けました。


ちなみに本作で3Dの効果が特に感じられたのは、この後の脱出シーンと、ゴラムから逃げるビルボの服のボタンがブチブチっととれて飛んでくるシーンでした。それどうなんだ。

「指輪」をはめることで姿を消すのは、「ロード」でもあった展開ですね。


~脱出~

またもドワーフのピンチにかけつけたガンダルフ。
「敵砕きの剣」が太陽のようにまぶしくなり、それで危機を回避できたようです。

ここからの一連のアクションは、一同が長い棒を持って突進したり、ブランコのように地面をゆらしたりで、アイディア満載。
本作のアクションシーンの一番の見所でしょう。

びっくりしたのは「ゴブリン王」との決着方法。
ガンダルフは目の前のゴブリン王をなんと剣で斬って倒すのです。
魔法使わないのかよ!つーかボスのくせに弱いな。

その後には底に落ちるも、そこにクッションがあり、ドワーフは「俺たちはツイているな」と言うがすぐに大ゴブリンが降ってくるシーンもありました。

ツイてるこのあと大ゴブリンが降ってきます

こういうコミカルなシーンは「ロード」にはあまりなかったので嬉しいですね。


~一難去ってまた一難~

ゴブリンの巣窟から逃れ、彼らが苦手とする日光のもとへと帰った一行。ビルボも合流します。

しかしそこに現れる「アゾグ」率いるオーク集団。
一行は木の上に身を隠しますが、敵の攻撃は止まりません。

ガンダルフは松ぼっくりに火をつけて投げて攻撃します。本当に大魔法使いかこの人。

王の敵であるアゾグに立ち向かうトーリン。しかし返り討ちにあってしまいます。

絶体絶命のトーリンを救ったのは、ビルボでした。
彼はトーリンの首を斬ろうとしたオークに思い切り飛びかかったのです。

ガンダルフは中盤に、ビルボに剣を渡したときに「まことの勇気は助けるときに試される」と言っていました。
まさにビルボが本当の勇気を出せた瞬間でしょう。

ちなみにビルボの持っていた剣の名前は、原作では「つらぬき丸(sting)」でした。
ビルボの剣が「いいとこペーパーナイフだな」と言われていたのは、実際につらぬき丸を模したペーパーナイフが売っているからなのかもしれません。

最後はガンダルフが呼び寄せた大きな鷲に一同は助けられます。はじめから使えよ
映画では説明は省かれていましたが、これはガンダルフの友人であり鷲の王の「グワイヒア」の手によるものです。

*ガンダルフが魔法を使わないことについて以下の意見をいただきました
> 魔法を使わないのは、使わないのではなくて使えないのです。
> ガンダルフ達魔法使いはイスタリと呼ばれ、ヴァラールと呼ばれる神格のような存在にサウロンの脅威から中つ国を救うために遣わされました。しかし、あまりにも大きすぎる力のために老人の姿で力を制限されているので、花火など最低限の魔法しか使えないみたいです。



~トーリンとビルボ~

ビルボは霧吹き山脈で一度帰ろうとし、「ボフール」に「君たちにはないけど、僕には帰る故郷があるんだ」と心無いことを言ってしまいます。

再びドワーフたちと合流したときは「僕のふるさとを思い出していた、でも君たちにはない。だから戻った、取り戻す力になりたい」と言います。
ドワーフたちと触れ合うことで、ビルボの心情も変わっていったのです。


トーリンは、そんなビルボに「お前には荷が重いと言った、仲間にはふさわしくないとも言った・・・・私の一生の不覚、許してくれ」と言い、抱擁を交わします。

トーリンはガンダルフに「石頭」を嘆かれたように、一度自分たちを見捨てたエルフを信じることができないような頑固な人物でした。
そんなトーリンが、こうしてビルボを認めるシーンはとても感動できます。
本作で一番のお気に入りシーンでした。


~スマウグの荒らし場へ~

一行はツグミが目的地の「はなれ山」飛んでいくのを見ています。

ドワーフの一人はツグミをカラス(不吉の印)と勘違いしていましたが、ビルボはそれを見て「良いことが起こると信じましょう」と言います。ツグミは吉兆を示すものなのでしょう。

しかし、そのツグミの行く先はドラゴンの巣食う場所・・・ビルボたちの行く先には困難もたくさん待ち受けていそうです。

なんにせよ次作「スマウグの荒らし場」が公開されるのはちょうど1年後。う~ん、早く観たい!


~ホビット(ビルボ)を連れた理由~

中盤にエルフの裂け谷で、ガラドリエルはガンダルフにホビット(ビルボ)を何故連れてきたのかを問いていました。
ガンダルフは「わしにもわからない、だが人の行いこそが悪を寄せ付けない、彼が勇気をくれる気がするのです。助けが必要な時は私が支えます」と答えます。

ホビットのビルボは、ほかのドワーフにはない知恵を持ち、かつトーリンの考えをも変えた人物でした。
その行動はまさに悪を退けています。

原作のガンダルフはもっと傍若無人だった(映画でもたいがいだけど)そうですが、この映画ではこの台詞のおかげでだいぶビルボへ歩み寄れているように思えます。

*以下の意見もいただきました
何故ホビットが旅に参加するのか?というと
ガンダルフがビルボの忍びの者としての素質を見抜き、ホビットが実は強靭な精神力と適応力をもっていると信じているからなのかなと・・・
劇中でもガンダルフが語っている通り、ビルボは不安や恐怖を感じている彼に勇気を与える存在です。かつ悪を滅ぼすのは偉大な存在ではなく、日々の平凡な行いではないかと・・・このことが作者のトールキンが伝えたかったことだと監督は考えたのだと思います。
『ホビット』『指輪物語』を通して、冒険や危険とは無縁の素朴な存在であるビルボやフロド達が世界の命運をにぎる戦いに巻き込まれていく。このこと自体が大きな意味を持つ気がします。


*以下の意見もどうぞ
ホビットが選ばれたのは、原作ではホビットの「忍びの業(足音を立てずに歩くことが出来る)」が旅に役立つから、とされていますが、ビルボが選ばれた理由については明記されていません。
ただ、原作と映画両方を鑑みて、ガンダルフがビルボを選んだのは、ビルボの中にある「冒険好きな心」を知っていたからではないか、と思いました。
ビルボはバギンズ姓ですが、母親はべラドンナ・トゥックという人で、トゥック家の出です。トゥック家は、LOTRではピピンの生家でもあり、大人しいホビットにしては珍しい「大胆で冒険好き」の気質を持っているそうです。(ゴルフの由来となった大男バンドブラス・トゥックは、ビルボの親戚に当たるわけで、親戚の英雄の話を出すことでガンダルフはビルボを煽ったのだと思います)
じゃあそのままトゥック家の誰かを連れていけばよかったのでは?とも考えたんですが、LOTRのピピンを見る限り、トゥック家のホビットが持つ好奇心は時に危険も招くので、トゥック家の大胆さを引き継ぎつつ、でも思慮深さも持ち合わせているビルボを選んだのかな?と考えています。
それ以外にも、ビルボの持つ優しさや勇気をガンダルフは見抜いていたのかもしれません。
ちなみに、トゥック家もバギンズ家もホビット庄では名家で、トゥック家は裕福、バギンズ家はトゥック家ほど裕福ではないけれども古くからある格式高い旧家だそうです。ビルボはある意味お坊ちゃん育ちなのかもしれません。懐が広いのんびりした気質はその辺からきているのかも?




<【ホビット 思いがけない冒険】ネタバレ注意>
<【ネタばれ】「胸がいっぱい」 - Yahoo!映画>
<「何故ホビットが主人公なのか?」- Yahoo!映画>

テーマ : 映画レビュー
ジャンル : 映画

2012-12-16 : 映画感想 : コメント : 11 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
何故ホビットが旅に参加するのか?
ホビットの中で何故ビルボじゃなきゃいけないのか?
そこが不明瞭なため、物語に入り込みづらかったです・・・

ただ最後まで観てみると、
何故自分がこの旅に参加するのか?
という答えのようなものを、ビルボが獲得するまで
の物語なのかなぁと思いました。

ただ、管理人さんも仰る通り、
そこに至るまでまぁ長いのなんのって・・・
IMAX3Dで観てなけりゃ、途中で飽きてたかもしれません。
2012-12-16 21:21 : あだちん URL : 編集
Re: No title
> ホビットの中で何故ビルボじゃなきゃいけないのか?
> そこが不明瞭なため、物語に入り込みづらかったです・・・

ホビットである理由は明かされていましたが、ビルボである理由は不明瞭ですよねえ・・・
コメントを受けて記事の最後だけにちょっと追記しました。

あんだけ理不尽な仕打ち(家がめちゃめちゃ)を受けたのに、旅に参加をするビルボの懐の広さはすごい(笑)と思います。
2012-12-16 22:50 : ヒナタカ URL : 編集
No title
ガンダルフが魔法を使わないのは、使わないのではなくて使えないのです。

ガンダルフ達魔法使いはイスタリと呼ばれ、ヴァラールと呼ばれる神格のような存在にサウロンの脅威から中つ国を救うために遣わされました。しかし、あまりにも大きすぎる力のために老人の姿で力を制限されているので、花火など最低限の魔法しか使えないみたいです。

ガンダルフは知恵と洞察力をもって、中つ国の人々を導くことで悪の脅威を取り除こうとしているのだと思います。

この物語の一番の功労者はガンダルフなんじゃないかなと思っています。
2012-12-27 17:38 : URL : 編集
No title
何故ホビットが旅に参加するのか?というと
ガンダルフがビルボの忍びの者としての素質を見抜き、ホビットが実は強靭な精神力と適応力をもっていると信じているからなのかなと・・・
劇中でもガンダルフが語っている通り、ビルボは不安や恐怖を感じている彼に勇気を与える存在です。かつ悪を滅ぼすのは偉大な存在ではなく、日々の平凡な行いではないかと・・・このことが作者のトールキンが伝えたかったことだと監督は考えたのだと思います。
『ホビット』『指輪物語』を通して、冒険や危険とは無縁の素朴な存在であるビルボやフロド達が世界の命運をにぎる戦いに巻き込まれていく。このこと自体が大きな意味を持つ気がします。
稚拙な文章ですいません。
一人の原作ファンとしては作者や監督がこの物語に込めた思いを思索することが楽しかったりもします。
確かに三時間は長い映画だと思いますが、壮大なスケールの物語をじっくり丁寧に描いていて、映画ファンとしても原作ファンとしても大変感動しました。

それから確かに最後のトーリンとビルボの抱擁のシーンは一番感動的だったと思います。

私は長編映画は大好きなんですけど、やっぱり疲れちゃうものですか・・・?(笑)
長々と失礼しました。
2012-12-27 18:44 : URL : 編集
Re: No title
*↑2つコメントをくださった方へ。
2つのコメントは同じ方ですよね?ご意見感謝です。


> ガンダルフが魔法を使わないのは、使わないのではなくて使えないのです。
>
> ガンダルフ達魔法使いはイスタリと呼ばれ、ヴァラールと呼ばれる神格のような存在にサウロンの脅威から中つ国を救うために遣わされました。しかし、あまりにも大きすぎる力のために老人の姿で力を制限されているので、花火など最低限の魔法しか使えないみたいです。

これはまっったく知りませんでした。
原作を読んでいないのに知ったかぶりで書いて申し訳ないです。追記させてください。


> 何故ホビットが旅に参加するのか?というと
> ガンダルフがビルボの忍びの者としての素質を見抜き、ホビットが実は強靭な精神力と適応力をもっていると信じているからなのかなと・・・
> 劇中でもガンダルフが語っている通り、ビルボは不安や恐怖を感じている彼に勇気を与える存在です。かつ悪を滅ぼすのは偉大な存在ではなく、日々の平凡な行いではないかと・・・このことが作者のトールキンが伝えたかったことだと監督は考えたのだと思います。
> 『ホビット』『指輪物語』を通して、冒険や危険とは無縁の素朴な存在であるビルボやフロド達が世界の命運をにぎる戦いに巻き込まれていく。このこと自体が大きな意味を持つ気がします。

ビルボ=ホビットはドワーフたちとは違う生活を好んでいますし、違った意見や力を持っていることが大きかったのだと思います。



> 一人の原作ファンとしては作者や監督がこの物語に込めた思いを思索することが楽しかったりもします。
> 確かに三時間は長い映画だと思いますが、壮大なスケールの物語をじっくり丁寧に描いていて、映画ファンとしても原作ファンとしても大変感動しました。
> それから確かに最後のトーリンとビルボの抱擁のシーンは一番感動的だったと思います。
> 私は長編映画は大好きなんですけど、やっぱり疲れちゃうものですか・・・?(笑)

そもそも作品に対して「長い!」なんて不満を言うのはナンセンスでしたよね、申し訳ないです。
いや・・・でも・・・疲れたのは事実なのですがスミマセン。
「ロード」でも駆け足だったところがあったので、今回のようにじっくり描いてくれるのはファンの方にとって嬉しいことだと思います。
個人的には「なぞなぞ合戦」をしっかりと描いてくれたのが嬉しかったです。
2012-12-27 23:51 : ヒナタカ URL : 編集
No title
度々失礼します。↑の二つのコメントの者です。
今回『ホビット』についてのレビューを調べていて、カゲヒナタさんのレビューがよく分析されていて、共感できる部分も多かったのでコメントさせていただきました。初めてだったので、失礼があれば申し訳ないです。(笑)

ガンダルフについては映画内では言及されていないので、疑問に感じる方も多いだろうなと思います。原作自体の歴史や設定がかなりボリュームがあるので、映画だけで消化不良に感じる部分もあるかもしれないです。

原作や設定を調べて初めて理解出来る部分もあって、ロードオブザリングにしてもホビットにしても観れば観るほど味わい深くなる映画じゃないかと・・・

好きな作品や監督、俳優の映画になると若干贔屓目にも観てしまうので、冷静な分析はすごく参考になりました。
ありがとうございます。
2012-12-28 11:23 : URL : 編集
No title
ストーリーの展開がロード・オブ・・・より速くてよかった。ロード・オブ・・・はパーティーが二つに分かれて、両方を追いかけ、さらに各人の気持ちまで掘り下げていたからどうしてもだるくなった。
あと印象に残ったことを一言でいうと、
「魔法使いつえーな」
ということでした。
2013-01-01 20:31 : URL : 編集
明けましておめでとうございます。
今年も楽しいレビューをよろしくお願いします♬

2012年の締めくくりホビットを観てきました。そして私もガンダルフの魔法に一人でツッコんでいました(笑)
そうか、使えないんですね。ははーナルホドなるほど。
魔法使いっていうとポッターみたいな呪文攻撃を安易にイメージしちゃいますが…笑。

すごく面白い3時間なのですが始めの方の闘いはすでに忘れちゃいそうです(。-_-。)
2013-01-02 00:36 : ぎんた URL : 編集
Re: タイトルなし
ぎんたさんお久しぶりです。

続編でもボリュームが増大っぽいよなあ・・・でも期待しています。
2013-01-04 20:02 : ヒナタカ URL : 編集
No title
こんにちは、映画ホビットのレビューを求めてこちらに辿り着きました。レビュー、とても面白く読ませていただきました。
>ホビットの中で、ビルボが選ばれた理由について
ホビットが選ばれたのは、原作ではホビットの「忍びの業(足音を立てずに歩くことが出来る)」が旅に役立つから、とされていますが、ビルボが選ばれた理由については明記されていません。
ただ、原作と映画両方を鑑みて、ガンダルフがビルボを選んだのは、ビルボの中にある「冒険好きな心」を知っていたからではないか、と思いました。
ビルボはバギンズ姓ですが、母親はべラドンナ・トゥックという人で、トゥック家の出です。トゥック家は、LOTRではピピンの生家でもあり、大人しいホビットにしては珍しい「大胆で冒険好き」の気質を持っているそうです。(ゴルフの由来となった大男バンドブラス・トゥックは、ビルボの親戚に当たるわけで、親戚の英雄の話を出すことでガンダルフはビルボを煽ったのだと思います)
じゃあそのままトゥック家の誰かを連れていけばよかったのでは?とも考えたんですが、LOTRのピピンを見る限り、トゥック家のホビットが持つ好奇心は時に危険も招くので、トゥック家の大胆さを引き継ぎつつ、でも思慮深さも持ち合わせているビルボを選んだのかな?と考えています。
それ以外にも、ビルボの持つ優しさや勇気をガンダルフは見抜いていたのかもしれません。
ちなみに、トゥック家もバギンズ家もホビット庄では名家で、トゥック家は裕福、バギンズ家はトゥック家ほど裕福ではないけれども古くからある格式高い旧家だそうです。ビルボはある意味お坊ちゃん育ちなのかもしれません。懐が広いのんびりした気質はその辺からきているのかも?
乱入失礼しましたm(_ _)m
2013-01-08 20:35 : NY URL : 編集
Re: No title
NYさん、ありがとうございます。返信が遅くなってすみません。

トゥックがビルボの母がたの姓であることははじめて知りました。
記事に反映させていただきます。
2013-01-14 01:35 : ヒナタカ URL : 編集
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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
『ハーモニー』
『ガールズ&パンツァー 劇場版』
『PAN』
『ギャラクシー街道』
『UFO学園の秘密』
『ファンタスティック・フォー』
『進撃の巨人 後編』
『キングスマン』
『リアル鬼ごっこ(2015)』
『バケモノの子』

<2015年上半期>
『極道大戦争』
『マッドマックス4』
『チャッピー』
『ワイルド・スピード7』
『バードマン』
『恋する♡ヴァンパイア』
『イミテーション・ゲーム』
『イントゥ・ザ・ウッズ』

<2014年下半期>
『ゴーン・ガール』
『寄生獣 PART1』
『紙の月』
『近キョリ恋愛』
『るろうに剣心 伝説の最期編』
『複製された男』
『思い出のマーニー』

<2014年上半期>
『渇き。』
『チョコレートドーナツ』
『LEGO® ムービー』
『LIFE!』
『アデル、ブルーは熱い色』

<2013年下半期公開>
『ゼロ・グラビティ』
『かぐや姫の物語』
『ウルヴァリン:SAMURAI』
『貞子3D2』
『ガッチャマン』
『劇場版銀魂 完結篇』
『モンスターズ・ユニバーシティ』
『サイレントヒル:リベレーション3D』

<2013年上半期公開>
『箱入り息子の恋』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』
『藁の楯』
『クラウドアトラス』
『横道世之介』
『脳男』
『ライフ・オブ・パイ』

<2012年下半期公開>
『レ・ミゼラブル』
『悪の教典』
『バイオハザードV』
『るろうに剣心』
『プロメテウス』
『桐島、部活やめるってよ』
『アナザー Another』
『ヘルタースケルター』

<2012年上半期公開>
『スノーホワイト』
『ファイナル・ジャッジメント』
『メン・イン・ブラック3』
『貞子3D』
『TIME/タイム』
『ドラゴンタトゥーの女』

<2011年下半期公開>
『ミッション:インポッシブル4』
『アントキノイノチ』
『ミッション:8ミニッツ』
『ツレがうつになりまして』
『トランスフォーマー3』
『コクリコ坂から』

<2011年上半期公開>
『ブラック・スワン』
『八日目の蝉』
『手塚治虫のブッダ』
『わたしを離さないで』
『パラノーマル・アクティビティ2』

<2010年公開作品>
『ソウ ザ・ファイナル3D』
『リミット』

<そのほか>
漫画『花のズボラ飯』全話レビュー

守銭奴すぎるバンナムの課金ゲーム

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