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「最強のふたり」が好きな人におすすめ「ふたりにクギづけ」ネタバレなし感想+お気に入りシーン

昨年公開された「最強のふたり」は万人向けの良作でした。
評判もすこぶる良く、興行収入もロングランを記録した本作は2012年のベストムービーのひとつに数える人も多いでしょう。

本日は、「最強のふたり」が好きな人におすすめできる映画「ふたりにクギづけ」(原題:STUCK ON YOU)(製作:2003年)をご紹介します。

マット・デイモン
995円
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個人的お気に入り度:8/10

一言感想:微笑ましく、そして泣ける!

あらすじ


プレイボーイの兄・ウォルト(グレッグ・キニア)と引っ込み思案の弟・ボブ(マット・デイモン)は、生まれながらの結合双生児だった。
お互いに足を引っ張らないと決めた2人は何をするにも一緒で、楽しく仲睦まじく暮らしていた。

ある日、演劇の才能があると確信したウォルトは、役者になるためにハリウッドへ行きたいとボブに提案する。
一方ウォルトは結合双生児であることを明かさないまま、一度も会ったことのないメイ(ウェン・ヤン・シー)という女性とチャットを続けていたのだが・・・




これはすんごく面白かった!超オススメです!
【TSUTAYA発掘良品】にも選ばれているので、見かけたら是非!

「最強のふたり」との類似点はこんな感じです。
・性格が正反対なコンビの物語
・下ネタ満載
・障害を笑い飛ばしている

さらにはコンビの片側が「障害を隠したまま女性とチャット(文通)している」ということまで一緒です。

「ふたりにクギづけ」で描かれるのは、結合双生児であるために一生くっついたままでいる兄弟の姿です。
ふたりはどんなときでも一緒です。

片手で<日課の運動も2人で

料理も一緒に<ハンバーガーも2人で作っちゃう!

そんな結合双生児である2人の生活を観ているだけもとっても楽しいのです。

本作の監督は「メリーに首ったけ」のファレリー兄弟で、実は監督のどの作品でも障害者が登場しています(本作では結合双生児のほかにも知的障害者が登場します)。

しかし障害者をネガティブに描くことはせず、「障害は個性のひとつ」というスタイルを貫き通しています。
監督は本作のメイキングで「障害者を笑っているんじゃなくて、障害者を笑っている奴らを笑っているんだよ」と言ってるそうです。

乙武洋匡さんも「障害は不便だけど、不幸ではありません」と言っていましたが、この映画を観ればそれは正しいことであると理解できるはずです。
障害者に対する差別や偏見を笑い倒していることは、監督ならではの優しさにあふれていました。

コメディとしてもクスクス笑え、兄弟愛を描いた人間ドラマとしても優れています。
下ネタもそれほどどぎついものではないので、万人が楽しめるものでしょう。

また、本作は日本語吹き替え版がすごくよくできていて、言葉遊びを日本語で楽しめるように上手く改変されています(字幕より出来がいい)。
一度は吹き替えで観てみることをおすすめします。

ちなみに本作は、公開当時はかなり上映館が限られていました。
2月には同監督の最新作「新・三バカ大将 ザ・ムービー」のDVDが発売されるのですが、これにいたっては劇場未公開作品です。
もっと日本でも注目されもいいと思うんだけどなあ・・・邦題がダサいのがいけないんや

個人的に一番感動したのは、エンドロール後にあった1シーンでした。
なので本作はエンドロールに入っても停止ボタンを押さないように!

以下はちょっとだけネタバレです↓ 核心部分は反転しているので、未見でも大丈夫だと思います。





大好きだったのは冒頭にある、客がファーストフード店で働いている知的障害者をなじってしまうシーンでの出来事です。

知的障害のあるロケット

知的障害のある店員「ロケット」は注文を間違えてしまい、そのことで客に激昂され、結果客に連れ添った女性の服が汚れてしまいます。
客はオーナーである2人に文句を言います。

客の前に出すな!<バケモノ(freaks)を客の前に出すな

バケモノはいやだ<だからバケモノはイヤなんだ

ロケット、話がある<ロケット、話がある

ここで2人がロケットを怒るのかな、と思ったけどそうではありませんでした。
2人は客の前に出て、こう言います。

目障りなんだ<目障りなんだ

2人が「freaks(変人という意味の蔑称)」と呼んだのは、客のほうだったのです。
2人はロケットに客を連れ出すように言います。

了解!!<了解!

しかし客はこれをつっぱねます。すると・・・

立ち上がる<ガタッ

常連客が立ち上がり、すごみをきかせるのでした。

バッグを忘れずに<バッグをお忘れなく

この流れだけでがっちりハートを捕まれました。
まさに「障害を笑うヤツを笑う」痛快なシーンです。
ちなみにロケット役のray rocket valliereさんは本当に知的障害を持つ方です。


ほかにもこんなシーンもあります。
2人はハリウッドに来たときにはこうなじられます。

HEY バケモノ<Hey Freaks!

これに対して、兄のウォルトはこう応えるのです。

やあ!!<Heeeeeey!

こうなじられてもさわやかに返事をするのです。
引っ込み思案な弟のボブに対して、兄のウォルトはこうした強さが垣間見得るのでなんとも気持ちがいいのです。


シェールや、メリル・ストリープの出演も楽しかったですね。
シェールの自虐ギャグも大好きですが、ボブが言った「メリル・ストリープに『小さいツ』が入っているようにみえっちゃてさ、メリル・ストリップかと思ったよ」と吹き替え版でジョークが上手く訳されていたことには感心しました。


また、映画を観るまでは知らなかったのですが、結合双生児の以前の呼び名である「シャム双生児」は差別用語にあたるそうです。
本作ではシャム双生児と呼ばれたときに、弟のボブが「僕らはシャムじゃない、アメリカから来たんだ」と言うシーンがあります。
SiamはThailand (タイ)の旧名であり、それはタイに結合双生児が多いという誤解を生むものなのでしょう。


本作には障害をもつ方にとって、共感できたり、優しさを感じる台詞が多くあります。
「僕もパニック障害なんだ。先に君にうちあけられちゃったけど、うれしいよ」
「クロマキー処理をして、神から与えられた体(ウォルトとくっついているボブ)を隠すなんて間違っているわ」
「(結合双生児ということを)否定なんてしないで、前向きになるのよ」

障害をもたない人には、彼らの生活に気づけることが多いです。
個人的にはTVで「1人だけトイレに行きたくなったら大変では?」と質問され、ボブが「2人ともトイレに行きたくなった方が大変だよ!」と返したことにうならされました。


後半にある<ネタバレ反転>「分離手術が成功にした後に『待ってろ、すぐ戻るからな』という何気ないやりとりを楽しんだりするのだけど、そのうちにお互いがお互いにすぐそばにいないことを不便に感じたり、寂しく想う」描写は泣けてしかたがなかったです。

この映画では、障害をもったことで不便に感じたこり、嫌な経験をしたこともあったけど、障害によって絆が生まれた兄弟の姿が描かれていました。
その姿には、きっと勇気づけられるはずです。


オススメレビュー↓(ネタバレあり注意)
「メリルと、シェールが…!Σ( ̄□ ̄;)」 - Yahoo!映画
「チェルノブイリに行けばいっぱい居るよ!?」 - Yahoo!映画

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

2013-01-09 : 旧作映画紹介 : コメント : 5 : トラックバック : 0
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非公開コメント

No title
興味が湧きました。これは観てみたいですね。

考えてみれば、昔話やファンタジー作品に登場する双頭ないし複頭のクリーチャーは、大抵うまくやっているものなんですよね。文字通りバケモノ(敵モンスター)役ではありますけれども。
それを裏返すならば、怪物の世界に人間の世界が負けているという解釈にもなってくる。そう、神代の時代から今尚も人間の世界は精神的に負けている。
そう言えば北欧神話マビノギオンによれば、エール(この世界や地球、もしくはケルト地帯を指す語)には人間(死の象徴として描かれる)よりも先に神族が暮らし、さらにそれよりも以前からフォモーレ(異形の先住族)が棲んでいたとあった。人間はフォモーレや神族を根絶やしにしてエールを支配したと伝えられる。
ひょっとしたらモンスタークリーチャーと言えば異形の者しか描けない、そんな発想が既に古く貧弱なのかもしれない。
そんなことを思ってみたりもしました。
2013-01-10 00:19 : シオン=ソルト URL : 編集
Re: No title
ファンタジーものではキメラやヒドラなどが思い浮かびます。
神話の世界にも、通ずるところがありそうです。


2013-01-14 01:52 : ヒナタカ URL : 編集
怖いうわさで有名?
「ふたりにクギづけ」といえば、オカルトの怖いお話で有名だそうです。

こわいいいい
http://matome.naver.jp/odai/2134053401107780001
2013-04-25 12:04 : 鳥 URL : 編集
Re: 怖いうわさで有名?

ぎゃーこれは怖い!気づかなかったです。
同じ記事内にある「ドラえもん アニマル惑星」にも戦慄しました。
2013-04-25 17:02 : ヒナタカ URL : 編集
大丈夫、画面からは出てこないから(サダコ
> 『ドラえもん のび太とアニマル惑星』

これ、ミキシングの際のミスで他のトラックが入り込んだか、リールで重なった部分のテープの音が焼き込まれたか、ではないかと。

> 『ふたりにクギづけ』

こちらは確かに何かのカオが映っていますね…。
カメラのピント的にそんなに奥にあるようには見えず(ベッドの奥にあるならここまで焦点は合わない)、2人の足との比較からするとかなり小さいカオに思えます。
2013-04-25 22:49 : シオン=ソルト URL : 編集
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