一巻漫画レビュー「ビューテイフルピープル・ビューティフルワールド」
久しぶりに漫画レビューです。
新企画として、画像ありで最近買った漫画をおすすめするコーナーをはじめます。
まずは最近(11月30日)発売したこの作品。
ビューテイフルピープル・ビューティフルワールド
個人的お気に入り度:7/10
表紙買いした作品ですがこれは当たり。
全て書き下ろしなので読んだことのある方はいないでしょう。
近未来、整形が簡単になった世界でのSF連作です。
人は美しい体や顔を簡単に手に入れるようになり、容姿の優劣がなくなっています。
例えばこんな感じ↓

見た目は昭和時代の小学生ですが、中身は41歳の先生。普通に気持ち悪いですね。
そんな「何にでもなれる世界」でも人は悩んだり、人生の道がわからなくなったりする。
そんな短編が多く、人間のダークな面がいろいろ露呈していますが読後感はさわやかです。
どこか登場人物は病んでいるけど、なんとも愛おしい。
最初の一遍、整形外科医を父に持つ主人公と、みんなが整形をしている教室でただ一人整形をしていない女の子の話。

こういう設定だけで好きなのですが、短編の最後には意外な結末が待っています。
全ての話が印象的ですが、中でも好きなのが引きこもりの兄がアニメの女の子に整形して南の島に行く話です。意味わからんですね。
弟が久しぶりに家に帰ると↓

兄がこんな風になっていて弟ドン引き。世も末。
かなり設定的にアレですが、話の終盤にはさまれる1枚絵が素敵なのです。

この言葉は弟のモノローグ。鬱積した言葉と反するここの美しさは、是非本で読んでほしいです。
最後の一遍も紹介しましょう。
ヒロインは歌手。特徴のある顔が評判になり、スターとして登りつめていきます。

自身の力で栄光を手にしますが、ある日「飽きられて」しまいます。
行き場を失ったヒロインの決断は、一度生まれ変わること。この世界では別人になることも簡単になっているのです。
そこで訪れる、この結末は深い余韻を残してくれました。
性的なシーンも多く、あくまでファンタジーよりの作品のため、好き嫌いも分かれると思います。
しかし、こういう完成度の高い作品を発見したりするのは漫画を読んでいて嬉しいこと。
作者の坂井恵理さんも含めて、もっと多くの人に知って欲しいと思います。
読んでよかったです。
新企画として、画像ありで最近買った漫画をおすすめするコーナーをはじめます。
まずは最近(11月30日)発売したこの作品。
ビューテイフルピープル・ビューティフルワールド
個人的お気に入り度:7/10
表紙買いした作品ですがこれは当たり。
全て書き下ろしなので読んだことのある方はいないでしょう。
近未来、整形が簡単になった世界でのSF連作です。
人は美しい体や顔を簡単に手に入れるようになり、容姿の優劣がなくなっています。
例えばこんな感じ↓

見た目は昭和時代の小学生ですが、中身は41歳の先生。普通に気持ち悪いですね。
そんな「何にでもなれる世界」でも人は悩んだり、人生の道がわからなくなったりする。
そんな短編が多く、人間のダークな面がいろいろ露呈していますが読後感はさわやかです。
どこか登場人物は病んでいるけど、なんとも愛おしい。
最初の一遍、整形外科医を父に持つ主人公と、みんなが整形をしている教室でただ一人整形をしていない女の子の話。

こういう設定だけで好きなのですが、短編の最後には意外な結末が待っています。
全ての話が印象的ですが、中でも好きなのが引きこもりの兄がアニメの女の子に整形して南の島に行く話です。意味わからんですね。
弟が久しぶりに家に帰ると↓

兄がこんな風になっていて弟ドン引き。世も末。
かなり設定的にアレですが、話の終盤にはさまれる1枚絵が素敵なのです。

この言葉は弟のモノローグ。鬱積した言葉と反するここの美しさは、是非本で読んでほしいです。
最後の一遍も紹介しましょう。
ヒロインは歌手。特徴のある顔が評判になり、スターとして登りつめていきます。

自身の力で栄光を手にしますが、ある日「飽きられて」しまいます。
行き場を失ったヒロインの決断は、一度生まれ変わること。この世界では別人になることも簡単になっているのです。
そこで訪れる、この結末は深い余韻を残してくれました。
性的なシーンも多く、あくまでファンタジーよりの作品のため、好き嫌いも分かれると思います。
しかし、こういう完成度の高い作品を発見したりするのは漫画を読んでいて嬉しいこと。
作者の坂井恵理さんも含めて、もっと多くの人に知って欲しいと思います。
読んでよかったです。
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